あらすじ
あなたは、なぜモテないのか。それは、あなたがキモチワルいからです──。
数ある「モテ本」のなかで異彩を放ち、各方面で話題を呼んだ名著(1998年刊)が大幅加筆修正のうえ再登場!「なぜモテたいのか」「どんなふうにモテたいのか」モテを極めるには、こうした問いからスタートし、自分を知ることである。テクニックを超えた「モテ」の本質に迫る!
巻末に気鋭の哲学者・國分功一郎氏との対談を収録。モテすぎ注意!<解説・上野千鶴子>
【目次】
なぜモテないかというと、それは、あなたがキモチワルいからでしょう。
第1章 どんなふうにモテたいのか? どんなふうにモテないのか?
第2章 恋愛する前になんとかしておいたほうがよいこと。
第3章 どこで出会うのか。誰と出会うのか。
第4章 どうやって「恋愛」するのか。
第5章 モテてみた後で考えたこと。
[特別対談] 國分功一郎×二村ヒトシ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
千葉雅也、國分功一郎追いかけてると不意に現れる異色な二村ヒトシ。小手先のモテテクニックを解説する書籍には手をつけずのは違うなーと思う反面、モテたい欲求もあるそんなタイミングにちょうど良い。
自分なりの解釈として。モテるのは確固たる自分を確立しており、そうすると他人に合わせるというより自然体で振る舞えるわけだから余裕が醸し出される。そうなると謙虚で寄り添うムーブを取れる。相手と同じ土俵でコミュニケーションが取れる。
周囲のモテてるやつっていうのは、美醜はあくまで付属的なアドバンテージであってガツガツせず同性からも(悔しいが)魅力的だなって思える雰囲気がある。つまりはモテてるのは主目的ではなく、あくまで『心のふるさと』という揺るぎない支柱がある故の結果なんでしょう。
本書の主張は恋愛だけにとどまらず、日常の人間関係にも当てはめることができる。魅力的な人間になるための指南書としても読める。ステータスや環境に依拠しない私個人としての魅力を高めていきたいなと思うのです。
Posted by ブクログ
モテ本マニュアルというより、心理学哲学チックなものを感じた。
自分の肚を見せて、相手がどう受け取るかは相手の問題という考えは、心が軽くなる。
Posted by ブクログ
モテない男の原因をキモチワルイからであるとし、その要因をバカ、臆病と分類する。
まずはバカを治し臆病になった上で、一人でいても寂しく無い自分の「居場所」を作る。その結果、モテるようになる。
Posted by ブクログ
「あなたはなぜモテないのか。それはあなたがキモチワルイからです」
ぶったまげした…
あの上野千鶴子様までもが解説で本書の内容については称えておられます。
モテ本としてだけでなく、コミニケーション論としても秀逸です。
でわ何故、我々が女性にモテたいと思うのか。他人から「あなたは、そんなにキモチワルくないよ」って保証してほしいから。という考察に感動さえしてしまいました。
Posted by ブクログ
最高。何度も読み返します。
モテたい!って素直に思っている人よりも「まぁ、モテたいのかもしれませんね」みたいにちょっと自意識こじらせてるというか、斜に構えてる人の方が心に来る本だと思いました僕です。
モテるためのHOWTO本ではないです。
最後の國分さんとの対談でもあったように、「実践的かつ、真面目な倫理学の本」という方がしっくり来ました。
Posted by ブクログ
何度も読んでしまう。モテない原因の1つが自意識の問題だということを気付かせてくれる。
気付かないうちにキモチワルイ人になってないかを定期検診する。
Posted by ブクログ
「きっと人間は、他人から「あなたは、そんなにキモチワルくないよ」って、保証してほしいんです。」
「なぜモテたいの?」から始まり、「あなたがモテないのはキモチワルいから」「必要以上に自分のキャラを「ワキ役」だと決めてしまってはいないでしょうか」など心に刺さる言葉が満載だった。
ただモテたい、彼女が欲しい、と外に目を向けるばっかりで自分に目を向けていなかった。この本では「心のふるさと」と呼んでいるが自分の居場所を確立すること。自分に立ち返る場所があって始めて臆病でもなく、エラソーでもなく、ワイルドでもない等身大の自分で相手に向かう準備ができる。そんなこともしないで何も特別でもない自分がモテたいなどと思えたものだ。そんな下心はすべて相手に見抜かれていることだろう。自分がどういう人間か考え、ただ目の前の相手の話を聞いてあげる。相手が男女問わずそんなことはできていなかったし、それができなければ関係を深めることもできないのだろう。非常に勉強になった1冊だった。
Posted by ブクログ
内容紹介
なぜモテないかというと、それは、あなたがキモチワルいからでしょうーーーー。
数ある「モテ本」のなかで異彩を放ち、各方面で話題を呼んだ名著(1998年刊)が大幅加筆修正のうえ再登場!
「全男性必読の書」なんて、
あのウエノチズコが推薦したら、
この本、かえって売れなくなるでしょうか。
ーー上野千鶴子(社会学者・東京大学名誉教授)
この本は、モテ本ではない。
実践的かつ、真面目な倫理学の本である。
ーー國分功一郎(哲学者)
<目次>
第1章 どんなふうにモテたいのか?どんなふうにモテないのか?
1 そもそも「モテ」とはなんでしょう?
なぜモテたいと思うのか?/どういうふうにモテたいのか?
2 「マニュアル本」を読んでしまう男がモテない理由。
自意識過剰だからモテない。/女の人は、どう思っているか。
3 あなたがモテないのは「自分について」ちゃんと考えていないから。
あなたは「バカ」か「臆病」か?/「いい人」だからモテない?/同じ「土俵」に乗る。/「モテる奴」と「モテない奴」を分類します。/あなたは、どんな時に、どれになっているか。
第2章 恋愛する前になんとかしておいたほうがよいこと。
1 外見は治すのか?
コンプレックスについて考える。/実例を出します。読んでて泣かないように。/コンプレックスと、どうつきあうか?
2 バカを治す。
下品な男。/モテないのにワイルドを目指すな。/あなたは「特別」じゃない。
3 臆病を治す。
「適度に」自信をもつ。/自分の【居場所】をつくる。/「エラソー」になるな。/いちばん臆病でバカなのは。
4 【オタク】は治さなくていい、が。
オタクには「居場所」がある。/モテるオタクとモテないオタクのちがい。/モテないオタクは、ある種のマンガを自分に都合よく読み間違えている。/あなたは本当にモテたいの?
前半のまとめ 後半へのイントロダクション
モテる人、モテない人。/あなたは、まだナンパとかしないほうがいい。
第3章 どこで出会うのか。誰と出会うのか。
1 エッチなお店で練習だ。
あなたは「女の子のいる店」について、どういう認識であるか?/女の子がいるお店に行く前に…/キャバクラに行こう。コミュニケーションの練習をしに。/「男がマグロでいい系」じゃない風俗に行こう。/嫌われる客。
2 どうやって出会うの?
いよいよ素人の女性に向かうわけだが、身近に素人の女性がいないあなたは。/ソーシャル・ネットワークのオフ会を狙え。/相手の話を聴く。/ギラギラしてるとモテません。/自己開示して、自分のギラギラに対処する。
第4章 どうやって「恋愛」するのか。
1 あなたの中の「スーパー戦隊」みたいなもの。
【あなた】はキモチワルくなくなり【いい人】になった。/あなたの中のいろんなキャラ。
2 どんな女性を口説くのか。
恋をするなら。/セックスするなら。/オナニーする女性。
3 アブノーマルなセックスについて。
変態は、どうだ?
4 あなたの中の、女の子。
モモレンジャーを意識する。/あなたの中の【女】の性格を理解しよう。/【あなたの中の女】と、あなたのお母さんとの関係。
第5章 モテてみた後で考えたこと。
[解説] 上野千鶴子
[特別対談] 國分功一郎×二村ヒトシ
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第1章 どんなふうにモテたいのか?どんなふうにモテないのか?
1 そもそも「モテ」とはなんでしょう?
あなたがモテないのはバカで臆病で、結果、「キモチワルい」から。
エロくて気持ちいいセックスは、コミュニケーションができないと、できない。
そもそもセックスは「キモチイイ」ものだから。
なぜ、自分がバカで臆病なのか、それを腹を据えて考える必要がある。
恋に理由はある。それは両親との関係。
恋は「心の穴」を刺激しあうものだけど、両親は必ず「心の穴」を作る。それを見据えるのが大事。
そのためには、自分の「感情」を感じきることが大切。
2 「マニュアル本」を読んでしまう男がモテない理由。
読んだ時点でアウト。読んだら、そこに書いてあることを実践すればOKという根性がダメ。
「私が好き」ではなく「彼女がほしい」という動機が透けてしまう。
第2章 恋愛する前になんとかしておいたほうがよいこと。
1 外見は治すのか?
治療可能かどうか、見極める。対価を払ってもよいと思えればそうし、そうでなければ付き合う。
2 バカとは?
女性から、「下品」「乱暴」と評されること⇒自分を特別だと思い込まない
3臆病とは?
自信がない。
⇒「適度」に自信を持つ。そのためには、自分が何が好きなのか、なぜそれが好きなのかを知る。自分の居場所があると、良い状態がわかるので、他人にも優しくなれる。
ただし、はまっているのを垂れ流すと「エラソー」になりがち。
いちばんやっかいなのは?
自分のプライドを守ることに異常に素早く賢いこと。
4.オタクは?
直さなくてもいいが、変に群れず、自分一人でいても寂しくない「心のふるさと」をつくる。
ある種の漫画を都合よく読み替えない(うる星やつら:ある日かわいい美少女宇宙人が都合よく表れる、ではなく、男女のギャップは異星人間コミュニケーションぐらいあるというシビアなコメディ)
⇒他者とのコミュニケーションにおいて憶病になりすぎないための居場所と誇りを持って行って、てもエラソーに成らず謙虚になる(自信を知り、他者との適切な交流が育くめる状態にする)
前半のまとめ 後半へのイントロダクション
モテ≠性欲
だれかに「キモチワルクない」と保証されたい。
第3章 どこで出会うのか。誰と出会うのか。
1 エッチなお店で練習だ。
キャバクラ:バーチャル空間、釣り堀みたいなもの。
ひたすら女の子と1対1でしゃべって、練習する。
風俗:エッチなことをして、「女の子の嫌がること」を学習する。
2 どうやって出会うの?
身近に素人の女性がいないあなたは、ソーシャル・ネットワークのオフ会を狙う。
できたら「出会い」目的ではなく、自分の趣味がっつりではなくちょっと外れたくらい。
そこで、まず相手の話を聴く。
そのときに、ギラギラしてるとモテません。が、それには自己開示して、自分のギラギラに対処する。
第4章 どうやって「恋愛」するのか。
1 あなたの中の「スーパー戦隊」みたいなもの。
熱血、クール、三枚目、などいろんなキャラを備えて、その場であったキャラを出演させる。
2 どんな女性を口説くのか。
恋をするなら。
素直で性格がよく、ほどよい自己肯定感で、男から愛されることが上手。
/セックスするなら。
男は記号(自分に向いていなくてもOK)で、女性は信号(自分に向いている刺激)に反応する。
まずはエッチな面を紳士的に開示する。
3 アブノーマルなセックスについて。
エラソーでも卑屈でもなく、その趣味が合えばOK
4 あなたの中の、女の子。
<モモレンジャーを意識する。>
キャラの登板は「彼女」…あなたの中の【女】に考えてもらう。
<あなたの中の【女】の性格を理解しよう。>
オカズも何もないときに登場する、あなたにミダラなことをしてくれる「女性」。
その人はどんな人?性格いい?わがまま?あなたを甘やかす?
その、【あなたの中の女】は、あなたのお母さんとの関係が深い。
「彼女」があなたを甘やかすなら、現実の彼女も傷つける。
【あなたの中の女】と【彼女の中の男】が合致すれば恋愛となる。
第5章 モテてみた後で考えたこと。
モテてみたけど、苦しくなった。相手の「心の穴」が見えるから。
[特別対談] 國分功一郎×二村ヒトシ
これの本は、「このモデルさえあれば安心」というマニュアルに偏りすぎず、「君はそのままでいいんだよ」という無根拠のサプリメントでもなく、
「どうしたら、自分を持っている人間になれるのか?」ということを考えさせる「自己啓発書」
Posted by ブクログ
内容と感想
なぜモテないかというと、それはあなたが気持ち悪いからです
そんなことばで始まる一冊。モテるためのテクニック本ではなく、「モテるとモテないの論理から」自分を見つめなおすきっかけを与える一冊。下品なたとえが多いが、読めば価値観が打ち砕かれる人も多いはず。下品な例えをできるだけ省いて紹介したいと思います。
そもそも、なぜモテたいと思うの?
本能だと言うのはナシで。【自分で自分の欲望の形を把握する】のは非常に大切です。
* モテないよりもモテた方が楽しそうだから?
* モテている知り合いが楽しそうにしてるから?
* あなたにはプライドがあり、モテていない現状に「なにかまちがっている」という思うから?
* 結婚がしたいから?
* 恋愛がしたいから?恋愛ってどういう状態?好きになった子が自分のことを好いていてくれている状態?
ではどういう風にモテたいの?
非常に重要なので「自分はどれかな?」と考えながらゆっくり読んでください
* 「モテる」=「セックスに不自由しない」なら相手は誰でもいいのか?
* モテていない自分が嫌なだけでそれを払しょくしたいのか?
* 恋愛は経験して来ているがもっとちゃんとモテたいのか?ではちゃんとモテるってどういう状態?
* あなたが良いと思える子が全員あなたと関係を持ちたいと思える状態が理想か?
* 短期的な関係ではなく、途中で嫌われずに長く関係を続けられるようになりたいのか?
* 自分の理想の人を自由に結婚相手に選べる状態か?ならあなたはどんな女性を選ぶんだ?
* 家事ができる?見た目がいい?
* それとも具体的に今好かれたい人がいるのか?
* 彼女彼女に告白できないことが嫌なの?できない自分が嫌なの?
* 世間的にみて恥ずかしくない彼女が欲しいの?
* 性格がよければいいの?
* 一人欲しいの?たくさんの女性から好かれたいの?
キモチワルイ男とは?
「まずは恋愛テクニックとか、そういうたぐいの本を読まないことね。まじめな気持ちでそういう本さえ読んでりゃなんとかなるって思ってる感性こそがモテないひけつなのよ」とある女性
だそうです。なのでこの本を読んでる時点であなたは一定キモチワルイ。
例えば、モテる男が下ネタを言うと「エッチ♡」と言われるのが、キモチワルイ男が言うと「下品」と言われる。
モテる男が力強く女の子の手を引くと「ワイルド」と言われるのが、キモチワルイ男が言うと「乱暴」と言われる。
それは単にあなたが「好意」をもたれているかどうか。それだけ。
キモチワルイ男を大別すると2つ
1. バカ
そもそも考える習慣がない。考えるのが面倒くさい。その結果【自分が分からない人】
1. 臆病な人
考えすぎると正解が分からない問いだということに気が付き、臆病になった。その結果【自分が持てない人】
コンプレックスを活かすかどうかは自分で決めろ
「毛深い男はダメ」と言われてフラれた男が、「あなたのために毛を剃りました」と現れたらそれは相当キモチワルイ。
自分のことを「特別な人間」と思っていないか?
自分はできるんだという思い込みで目の前のことに打ち込むのは時に重要。しかし、たとえどんな技術を持っていても、何を成し遂げていても、才能があったとしてもあなたは【特別な人】ではない。それを決めるのは目の前にいる相手だけ。
お前がエラソーにしてもいいのは、「あなたがエラソーにしてもそんなあなたを気持ち悪がらない人」だけ。
ところが、
恋愛では好きな人に対して【特別】なことをしてないです?
相手が嬉しいかもわからないのに高価なプレゼントをしたり、突然愛称で呼んだり。ナンパされたくない子をナンパしてみたり。
それは相手が同じ土俵に乗っていないとかなりキモチワルイ。
エラソーにするのは相手に「お前は俺の土俵に乗るべきだ」と押し付けること。
キモチワルくならないために
自分の居場所を持て
自分は何者かというものをもつこと。「パチンコでなんとなく時間をつぶしている」男はキモチワルイが、「パチンコが本気で好きなんだ!という男」はそこそこモテる
ただし、ハマっている自分を垂れ流すのはキモチワルイ。
* ラーメン好きなんですね→〇「実は、ラーメンブログやってるんです…。」(恥ずかしそうに)
* ラーメン好きなんですね→×「いかに自分が詳しいかベラベラ喋る」(垂れ流し/土俵の押し付け)
ここまでの結論
「モテるために必要なのは【他社とのコミュニケーション】において臆病にはなりすぎないために、『オレはオレの好きなことにハマっている』『オレには居場所がある』という自信と誇りを持て。しかも、そのことだけでけしてエラソーになるな、謙虚であれ」
キモチワルイ男でなくなってもモテないのはあなたがなぜ?
自分の中に正義のヒーロー戦隊をもとう
自分は口説ける男ではない、とキャラクターを決めてはいないか?そのために自分の中に戦隊ヒーローをいろいろと持とう。考えてみれば人は結構いろいろなキャラを持っている。
* 熱血漢:熱く相手への思いを語る
* 気障でクール:かっこいいふるまい
* リラックス:相手を和ませる
* 下ネタ好きだけど下品じゃない男:自分にも欲があるんだと意思表示
* モモレンジャー:男の中にいる女性。誰もが自分の中に女を持っている。それに近いのが理想の女性と言われている。
これ以外にもいろいろなキャラクターを適切な場面で適切に出せるようにするのが大事。
本の中にはキャバクラで練習しろとか、オタクの話とか、もうちょっと細かいキモチワルイの分類や、男女の違いの話とか、作者と哲学者との対談などもあります。全体的にストレートな例えが多いの興味ある人は読んでください。
Posted by ブクログ
自分探しの旅に出る前に。これ読んで、ホーム作りしてればなー。
考える端緒となる本。装丁、挿絵も込みで素晴らしいが、電車内では他者の目が気になるな-。
Posted by ブクログ
ずっと書店に行ってタイトルだけ見て気になってた本で
最近読書を始めて、自分が読んでるジャンルとはちょっと違うので、休憩程度に読もうと思ったらめっちゃ考えさせられる一冊でした。
タイトルの名前がストレートだったりや著者がAVの監督だけど、内容はめっちゃ深いです。
共感できる部分が本当に多い本で、恋愛だけにとどまらず色んなことに対して変換して言える部分も多い作品だと感じました。
その中で特に『自分をキモチワルくないって保証して欲しい』ってとこと
『男が求める女性のベースになってるのは自分の中の女性像がある』ってところはすごい刺激を受けました。
ただこの本がマニュアル本に収まらないのは第5章で著者のその後が書かれてるのと対談で学者と哲学的観点からこの本を分析してる部分があってその部分を読んでもっとモテるという事に関して考えさせられました。
自分なりに今この本について解釈すると、キモチワルイ人から脱却して自分と同じ土俵の人にバカやったりとか自分のなかのスーパー戦隊が入れ替わり立ち替わりで誰を口説いたとしてもその行為の本質はお互いの心の穴を刺激するということなんだと思います。それがハマるかハマらないかってとこだけなんだろうなと
ただこんなこと書いてても相手の立場に立ったらとかまぁ色々と考えさせられるんやけど・・・
まぁどうであれ自分の「居場所」持って生きてたらいつかはモテるんじゃないんかとも思うんやけど・・・
とりあえずモテたい人、モテてる人読み手の状況によって色んな解釈のできる面白い哲学書?だなと思いました。
Posted by ブクログ
1998年刊行時の副題は、「『キモチワルイ』が『口説ける男』になる秘訣」。
マニュアル本を熟読すればするほどキモチワルサが増すと宣言した上で、「自分の居場所」を自覚して、「ギラギラ」を抑えるための考え方を提示する。
上野千鶴子・國分功一郎の両先生が絶賛するのも納得。
エヴァが今でも客を集めるように、本書も今こそニーズがあるはず。
Posted by ブクログ
モテない男はバカか臆病(暗い人)に分類でき、それはつまり自意識過剰の正と負の二形態である。自意識過剰にならないためには、中身的には自分をしっかり持つこと、人生で何かに熱中することが必要で、そういう人が魅力ある人間である。といったことが書いてあったと思う。
実践論として、キャバクラにフリーで入って金払って沢山トークの練習しろとか書いてある部分は、確かに本当に恋愛したい臆病非モテはそこからだよなと納得した。
参考になる
具体的な方法が丁寧に書かれてある。例えば、ガツガツした人はモテないいやナンパをしないほうがいいなど。とても参考になりました。
Posted by ブクログ
哲学者の國分功一郎が推薦していなかったら、絶対に買うことがなかった本(笑)正直、レジに持っていくのが恥ずかしかった(笑)一応、モテマニュアル本の体裁をなしているが、実質、哲学書に近い。だから、平易な文で書かれているけれども、理解するのが難しい箇所もあった。個人的に名言だと思ったのが、「男は【自分の中の女】と似たところのある女性を好きになるんです」である。どういうこと?と思ったあなたは、本書を読むべき!(笑)
Posted by ブクログ
序盤の方に「男性向けの本だけど、女性もぜひ読んでほしい」と書かれていて安心して読み切りました!
男性ってこんなこと思ってるんだ、なるほどなー、がよくわかる本!
哲学者の方との対談もあったりして、モテ本だけど自己啓発に近いです!
Posted by ブクログ
モテるための実践的なアドバイスも書いてあるけど単純に読みものとして面白かったなぁ笑
あなたにとってモテるとは?
あなたは本当にモテたいのか?
どんな相手にモテたいのか?
どういう風にモテたいのか?
こうやって自己分析するのが大事らしい
恋愛も就活と同じだ!
Posted by ブクログ
自分に自信のないあなた、臆病すぎる(ネガティブな自意識過剰の)あなたは、他人から、特に女性からカッコわるいと思われてしまうんじゃないか、自分が他人からどう見られているか、いつも、すごく気にしてることでしょう。
そんなあなたは、自分では自分のことを、どう見てますか?
「モテない」「臆病だ」というのは、わかったから、それ以外に。
あなたは、たとえば「自分が何者なのか」ということを、会社名とか学校名とか職業とか収入とか血液型とか星座とかではないことで、自己紹介することは、できますか?
この本の第1章で考えたことを思い出してください。たとえば、あなたはどうしてモテたいと思う人、なのか?
いま憧れている女性がいるなら、その人のことは、ちょっとのあいだ(無理して)忘れてください。で、仮に彼女とまだ出会ってなかったとして、あなたは、どんな性格のどんな外見の女性と、どんな交際やどんなセックスやどんな結婚生活を楽しみたいと思いますか?
たとえば、あなたがカラオケにいくと必ず歌う歌は、なんでしょう?
あなたは、その歌のどんなところが好きなんですか?
たとえば、あなたが今までに観たか読んだかした、映画かドラマか漫画かアニメか小説か(なるべくなら最近話題になったばかりのものじゃないほうがいい)子どものころ読んだり読んでもらったりした昔話とか絵本とかもふくめた「あなたが生まれてこのかた接した、あらゆる【おはなし】の中で、いちばん面白いと思った」「すごく印象に残ってる」のは、なんでしょう?
その「おはなし」のアラスジを、簡単にでも語ることはできますか?
その「おはなし」は、なぜ、あなたの心に残っているんでしょう? その「おはなし」のどのへんが、登場人物のどんな部分が、あなたにとって、どうおもしろかったのか、説明できますか?
たとえば、あなたは何を想像しながらオナニーすると、いちばん興奮しますか?
それは、なぜですか?
「そんなことが、モテるってことになんの関係があるんだ?」と思うかもしれませんが、すごく関係があることなので、本気で考えてみてください……。
どんな答えでもいいんです。「これこれこういうものを好きな男がモテる」という話じゃなくて、「自分が『なにが好きなのか』をよく知ってて、その理由も認識してる男のほうがモテやすい」ってことを言いたいんです。
仕事の職種だとか収入額とかじゃなくて、「あなたは『どんなことが好き』なのか」ってことこそが「あなたとは何者か」ということなんです。
あたしには各分野にインフォーマント(情報提供者)がいて、あたしのために情報をスクリーニング(よりわけ)してくれる、少女マンガならこの人、映画ならこの人、PC関連機器ならあの人、ってね。情報グルメになるためには、浴びるほど大量の情報を消費して、そのなかからカスとカスじゃないものとをよりわけなければならないのですがーーだからこそ、グルメ(美食家)はグルマン(大食家)でなければならないのだーーあたしには少女漫画を月に300冊読んでるヒマも、月に映画を40本見てるヒマもない。そこで情報通のお友だちの登場です。「これ読むといいよ」「あれ見とくといいよ」と言ってくれる信頼できる情報源があると、「ンなら見ようか」ってな気分になる、で、あたしんとこには精選された情報だけが入ってくるってわけです。
でも、ほんとにその道の「通(コノスゥア)」になりたかったら、これは邪道。舌を肥やすためには、いいもんだけを食べていればよい、っていうけど、なにがおいしいもんかを知るためには、そうじゃないもんも食べてみて「ちがいがわかる」ことが大事。セックスだってどぶに捨てるようなセックスをやってみたら、あーあ、もったいないことをしちゃった、って思うから。やっぱ、数こなすことと、オン・ザ・ジョブ(現場での訓練)って、大事ね。
Posted by ブクログ
村田紗耶香さんのオススメを見て読んでみた。
キモチワルさへの解像度が高い。
モテ本というより哲学書で、居場所と好きなものさえはっきりしていた方が人生は幸せという分かりきってはいるけれど素直になかなか信じられないことを細かく砕いて説明してくれた。
非モテが起こす事件がどうのこうのみたいな論調を聞き飽きた時、ちょうどいいかもしれない。
Posted by ブクログ
男も女も読むべき
思いやり
相手の立場になって考えること
心の穴を埋めるように惹かれ合うんだろう
自分の中の男もしくは女がいる
その人は理想の彼、彼女
彼らに聞いてみる
どんな気持ち?って
Posted by ブクログ
エッセイだと思って買ったら「自分の気持ち悪さ」と向き合う啓発本だった。上野千鶴子さんが解説を書いていて驚き!第五章がすごくよかった。自分の心の穴と向き合うことはとても大切なことだと思う。自意識をこじらせて苦しんでいる全ての男の子とそんな気持ち悪い男の子の気持ちを知りたい全ての女の子に贈る本。
Posted by ブクログ
安易なハウツーもののようなタイトルですが、巻末に収められている著者との対談で國分功一郎が述べているように、本書はまさしくその本質において倫理の書です。
著者が説いていることをごく簡単にまとめてしまうならば、自分自身の「モテたい」という気持ちをしっかりと見つめ、自分の「キモチワルさ」を謙虚に考えなおし、そのことを通して「自分の居場所」がどこにあるのかを知ることが、「モテる」ためには重要だということになるかと思います。しかも、そうしてモテるようになったところで、著者自身がそうであったように心が苦しくなるというのですから、モテるための手っ取り早いハウツー本を求めている読者にとっては、まったくなんの役にも立たない本なのかもしれません。けっきょく、それでも自分は「モテたい」のか、そしてもし「モテたい」のであれば、それはなぜなのか、と著者はどこまでも読者に考えることを要求しつづけます。
恋愛において独りよがりに陥ることの愚かさを指摘するようなことばは多く見られますし、ときには哲学的な他者論とリンクさせながらそうした問題に取り組んでいる論者も少なくないのですが、本書はそこからさらに一頭地抜きん出ているように思います。
Posted by ブクログ
自分が女なので書いておられることがちょっと理解不能?な部分もありました。
こころの故郷をつくるというところが、誰でもこころの故郷持ってる方が良いよなー、
と思いました。
Posted by ブクログ
対談は聞いたことがあって面白かったので読んでみた。
しかし、ちょっと難しくてよくわからなかった。
カン違いって何なのか、土俵に乗るって何なのか。なぜ自意識過剰がキモチワルイのか。なかなか肚落ちしなかった。
モテたかった理由は、「僕は気持ち悪くない存在だと誰かに保証してもらいたいから」ということはわかる。やはり自己承認欲求なのだと思う。
Posted by ブクログ
読んでいて恥ずかしくなる本だったw
あなたがモテないのは、気持ち悪いからでしょう。気持ち悪さとは、バカか臆病であること。確かに臆病は治さなきゃなーと思った。モテだけではなく、コミュニケーションについてや自分の欲についてどう向き合うかなども書いてあった。
Posted by ブクログ
モテない理由?
気持ち悪いから…
冒頭で始まるこの文句から
引き込まれるように展開。
どのようになりたいか?
どのようにモテたいか?
まずは自分を知る
そんな、ところでしょうか。
一番納得したのは、
相手の土俵に立つ。
そこに乗れないと、相手にされない。
比較的読みやすかったが、
イマイチ腑に落ちなかったのは、
俺はそんなにキモくないからだ笑
ってことにしておこう。
(著者は、これを気持ち悪いといっている)