堀茂樹のレビュー一覧

  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    トッドの部分を抜き読みするだけでも、現代国際社会の問題点の一端を知る事ができる。

    『有効な手立てを打ちたいなら、方向転換を成功させるには、まず次の事実を受け入れなければなりません。多くの人は受動的で、現状に対して協力的であり、とりわけ高年齢層はそうだということです』

     日本の現状を言い当てているのか…

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    2015年01月04日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    グローバル化とよく叫ばれる中でグローバル化を分かりやすく批判的のとらえた一冊。
    読み進める前には国境が取り払われ、規制緩和が進む現代において、保護主義的な政策の重要性を説くのは一見ナンセンスに感じた。でも違った。決して保護主義政策をとって自国を鎖国状態にするということを主張しているのではなく、グローバル化の負の影響にも目を向ける必要性を訴えているように僕は感じた。なぜグローバル化が発生したのか?どうしてこれほど現代はグローバル化を謳うのか?グローバル化の正・負それぞれの影響は何か?こういった点を理解し、グローバル化の本質にせまる理解をしておくことが現代経済を見つめるためには必要だと感じた。

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    2014年11月29日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    自由貿易で世界経済が復活するということに対して警告を発する。世界の経済成長率が、新自由主義が勃興する前後で約3%から1.5%へと落ちている事実など、必ずしも寄与していないという。日本では、小泉政権、そして安部政権でも、これを称賛する動きがあったのも事実。企業が儲かれば、法人税も沢山入り、国も潤うかもしれない。しかし、利益の代償として働く者の給料が減ってしまっては、企業栄えて、国滅ぶにならないだろうか。一部の富裕層のために、それはあるというのは、アメリカ、西欧を見て納得してしまう。自由主義という言葉から連想するのは、解放、個人かもしれないけど、成熟した個人ばかりの社会とは限らない。むしろ、大多数

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    2014年09月22日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    京都大学で行われたシンポジウムの書籍化。
    グローバル化は、不可逆で必然的な流れなどではなく、抑制できる、すべきであること。
    ネオリベは、劣化したエリートが自己利益増大化に利用するために飛びついただけの空疎なイデオロギーであること。
    グローバリズムを抑制するには、保守に立ち返ることが議論されています。

    トッドの話を聞くと、フランスも同じなんだなとワロてしまいます。苦笑です。

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    2014年07月09日
  • シンプルな情熱

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    どなたか知識人の女性がテレビでお勧めしていた1冊。
    『ストレートに女の性を描いて話題騒然の書』と帯に書いてありますが性でびっくりしたのはプロローグだけ。
    読み進むうちに片思いの切なさ、待つこと以外何もしたくない時間、恋の終わりの予感の妄想や苦しみ、など本気で人を好きになったら勝手に訪れてしまう感情たちがありありと甦って来ました。あの時のあの感情を冷静に文章にしようとしたら、この本が一字一句違わない表現してくれているはず。
    自分ではどうにもできない苦しくて時間。アニー・エルノーは今の私位の年齢でこんな経験をしたんだなぁと思うとさっさと経験しておいて良かったかなと。今なら耐えられないよ、きっと私(

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    2010年07月25日
  • シンプルな情熱

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    赤裸々な体験、激しい情熱、衝撃の問題作…、カバーや帯にそんな言葉が踊る本作。
    それほどにこれは特殊な内容だろうか。激しく重いのだろうか。
    それを淡々と内に秘めている私は、そしてきっといるはずの、たくさんのあなた達は。

    極めて主観的な主題も、客観性をもって綴られることで普遍的な物語へと昇華する。
    情熱は至ってシンプルだ。単純で、時には愚かな受難でさえある。
    どんな危険なものであってもいいから、痕跡を認めたいというような。
    静かに静かに、それは発酵する。

    山田詠美氏が大絶賛した、というのも納得。
    どこか彼女の著作にも通ずる、とろりとした蜂蜜や、甘いバターの香りが漂う。

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    2026年03月03日
  • シンプルな情熱

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    「私はよく、ひとつの願望と、自分が引き起こすか犠牲になるかする事故、病気など、多少とも痛ましい何かとを天秤にかけてみる。私が自分の願望の強さを計測しようとする!そしてたぶん運命に挑戦しようともするとき、イメージを喚起して、自らの心にその願望の代償を支払う覚悟を問うてみるのは、かなり信頼できるやり方なのだ。たとえば、「いま書き進めているこれを首尾よく書き上げられるのなら、自分の家が焼失してもかまわない」というように」
    「いわば私は、旧い痛みによって現在の痛みを和らげることができると、漠然としながら期待しているかのようだった」

    という言葉に共感できた。
    もっと大人になってから共感できる部分が増え

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    2026年02月17日
  • 第三の嘘

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    ネタバレ

    悪童日記では無敵の兄弟を、ふたりの証拠ではその真実の輪郭を、そして今作第三の嘘では残酷な現実を描く。

    二作目の時点で一作目が虚構であることはほぼ明かされるのだけど、現実のどうしようもない孤独ややり場のない感情からの逃げ場として作られたことが分かる。「こうありたかった、あれたはずだ」という現実の欠落を埋めるための願望を物語として昇華し落とし込むことで、生きる糧、もしくは命綱としての「僕ら」を作り上げたんじゃないかと想像できる。
    また、一作目の徹底して感情を排した文章表現は三部作を読み終えてからだと見え方が一変する。「感情を排す」と言うのは技巧的な選択ではなく、現実で彼が持つ感情が暗く冷ややかな

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    2026年01月28日
  • シンプルな情熱

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    恋のパッションが、客観的に叙述されている。情動を描くのに情動的な文章でないのが新鮮だった。あとがき非常によき。

    105 彼が戻ってきたのは現実ではなかったという気がしている。あの夜のことは、私たち二人の物語の時間の内のどこにも存在しない。ただ一月二十日という日付だけが、残っている。あの夜帰ってきた男も、彼がいた一年間、そしてそのあとの執筆期間、私が自分の内にずっと抱き続けていた男性ではない。ほかでもないその男性には、私は絶対に再会することがないだろう。が、それにもかかわらず、あの非現実的で、ほとんど無に等しかったあの夜のことこそが、自分の情熱の意味をまるごと明示してくれる。いわゆる意味がない

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    2026年01月15日
  • 第三の嘘

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    悪童日記三部作の完結作。離れ離れになった兄弟のその後が描かれる。これまでの2作で語られた時系列や人間関係が入り乱れ、ますます読み手を混乱させる。
    今作で語られる話が必ずしも事実かどうかは分からず、どこまでが嘘でどこからが事実か、読み終えてからも謎なまま…。
    なるほどそういう締め括りかぁ…何とも言えない仄暗いラストの一文に溜息ひとつ。

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    2026年01月12日
  • ふたりの証拠

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    戦争が終わり、過酷な時代を生き延びた双子の一人は国境を越え、一人は故国に留まる。書き連ねた手記の意味とは。
    前作とは語り口が変わる、視点が変わる、双子はふたりではなくなる、証拠・記録・書かれたものの意味が揺らぐ。
    読後感としては前作より派手さはない、ただ精神的な不安定さが増す。この話をどこからどこまで信じていいのか分からず、戸惑う。とにかく読みながらずっと気持ち悪い感じ。
    これはちゃんと次作で着地するのか…?

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    2026年01月11日
  • 第三の嘘

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    本当のことではなく第三の嘘だという設定で、どこまでが本当でどこからが嘘か全然よくわからなくなった。悪童日記だけで十分なフィクションだったのにな、と思う。

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    2025年12月21日
  • 若い男/もうひとりの娘

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    同世代の女性がどんなふうに生きているのか、どんな風に感じているのか共感はできないけどなんとなく自分を奮い立たせてくれた感じがする

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    2025年12月11日
  • ふたりの証拠

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    当時の世相を反映したものになっているのかなとも思いました。いろいろなエピソードを入れ込んでいますが、これが最終巻でどのように収めてゆくのかなぁと。

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    2025年12月05日
  • 嫉妬/事件

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    ネタバレ

    最も印象に残ったのは中絶の表現云々以上に、インターンの医師の態度。
    医学部生が文学部生のことを「自分と同じ側の人間」と捉えているのは今の日本社会、大学システムからするとかなり異質では?
    研修医が文学部生をアカデミックな仲間として受け止めるなんて考えられないよ。

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    2025年11月22日
  • 第三の嘘

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    「悪童日記」「ふたりの証拠」に続く三部作の最終巻
    正直、「悪童日記」があまり好みではなかったので続きは読まなくていいかもと匙を投げかけたが、そういう人にこそ最後まで読んでほしい
    すべてを読み終えた今、「悪童日記」は救済の物語であったようにも思える

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    2025年11月21日
  • ふたりの証拠

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    なるほど、何を書いても何かしらのネタバレに触れてしまいそうだが、一つ言えるのは悪童日記とは明確にテイストが異なるということ
    前作のあの不気味で異様な平板さ、読者を突き放すような距離感とは違い、本作にはじわじわと迫ってくる現実味を帯びた不穏さがある
    次の最終巻はいったいどこへ着地するのか、いやでも気になってしまう

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    2025年11月20日
  • 「傷つきました」戦争 超過敏世代のデスロード

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    西洋圏において、文化的マイノリティを守るという名目のもと、マイノリティのアイデンティティを侵害する表現等がないか目を光らせ、引っかかった場合に執拗にその対象者をバッシングし、引きずり下ろすという、この傾向について述べたもの。
    この傾向が特に強いのがアメリカの大学生で、タイトルの「傷つきました」はマイノリティが差別発言等を告発する意味もあるが、大学へ講義の撤回等を要求するこの大学生のことも指す。大学側は傷つきやすいこの若者に配慮し、次回の講義の予告をして不愉快な内容だと思えば出席を回避できるよう配慮する等を行っているところもあるという。

    多文化主義に対する反発ってなんで起きるのだろうか、既得権

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    2025年10月12日
  • 嫉妬/事件

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    たまたま本屋でノーベル文学賞作家というフレーズに惹かれて購入。

    小説ではないため、物語としては今ひとつ。ただ、ノーベル賞受賞の理由を読み、納得した。

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    2025年09月28日
  • 嫉妬/事件

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    読んだ印象は、文学だった、ということ。

    訳者のあとがきを見ると、『嫉妬』も『事件』も小説ではないのだそうで、自伝的「文章」「テクスト」なのだそうだ。すごい。

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    2025年09月25日