木村二郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・エドワード・D・ ホック「サイモン・アークの事件簿」(創元推理文庫)はこれまでのとは違 ふ。もちろん、物語すべてはサイモンの謎解きである。違ふのはこれまではホックの自選短篇集であつたこと、つまり今回は自選ではないのである。「ホックは 短編集三巻分の作品しか選ばなかった」(307頁、木村仁良「“わたし”はだあれ?」)といふ。そこで「訳者厳選の作品集」(同前)の登場となつた。それ が本書である。「一九五〇年代から四編、七〇年代と八〇年代と九〇年代と二〇〇〇年代からそれぞれ一編ずつの、合計八編を」(同前)収める。幅があるので、語り手も最後は出版社退職の身である。それほど長く書き継がれてきた。しかし
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Posted by ブクログ
短編ミステリの名手、ホックの最も愛したシリーズ。
探偵役のサイモン・アーク自信が超常現象研究家なのもあって、採り上げられる事件はオカルト風味のものばかり。
宗教や妖精、予言、悪魔信仰などがふんだんに盛り込まれている。
かといっておどろおどろしいものではなく、いつものホックの通りスピーディーな展開と謎解きが味わえる。
むしろオカルト系が好きな人は嫌いかもしれない。
でも、とことん「本格」を楽しむにもちょっと向いてないかな?
多少謎解きとかトリックにゆるいところもあるけど、それも含めてこのシリーズの魅力かなぁ。
サイモン・アークは、自称2000歳のコプト教徒で、悪魔や超常現象を追って世界中を旅 -
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