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オカルト探偵アーク登場!73人もの人間が崖から飛びおりた、謎の大量自殺事件を取材に出かけたわたしは、現場の村で不思議な男性と知り合う。その男は、悪魔の存在証明や真の超自然現象を追い求め、世界を旅しているのだという。年齢2000歳とも言われる彼の名は、サイモン・アーク――。シリーズ第1作にしてホックのデビュー作でもある短編「死者の村」を巻頭に、自薦作品の中からさらに精選した10編を収録した、オカルト探偵アーク待望の第1短編集。黒魔術、狼男、悪魔崇拝、妖精……世界じゅうで起きる怪異な事件に、快刀乱麻の推理力で挑むアークの活躍をご照覧あれ。
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Posted by ブクログ
サイモン・アークは悪魔退治のために世界を旅する元コプト教の僧侶で2000歳を自称する。
「わたしはただの人間ですよ。他の時代から来た人間です」
世のオカルト探偵の多くはジョン・サイレンスやタイタス・クロウ、カーナッキのように魔のものと対決しますが、アークは怪異のような事件が実は人間の仕業による犯罪であることを暴き、解決していく。事件が一見悪魔的であること、そしてアーク本人が魔物的であるところがおもしろい。こういう探偵はあまりいませんが、京極夏彦の中禅寺秋彦はこのタイプですね。そういえばジャック・リッチー「カーデュラ探偵社」というのもありましたね。夜間しか営業しない吸血鬼のカーデュラの探偵社の話でした。
さて、この短編集、10の短編が収録されている。半世紀前は好きだったが、もう一話として記憶がない。73人もの人間が一度に崖から飛び降りた、謎の大量自殺事件を描くアーク初登場の「死者の村」。ここで取材に来た記者でワトソン役の「わたし」がアークや後に結婚するシェリーと出会う。
家に侵入した狼を撃ったつもりが死体は人間になっていた「狼男を撃った男」、クリスマスの日に子供たちにプレゼントを配ってまわる妖精による殺人「妖精コリヤダ」など。ホック得意のパズルストーリー。長編にするには軽いトリックが多いが、ジャストアイデアみたいなものも上手に短編に仕上げるあたりはさすがですね。
「死者の村」で出会った若手記者の「わたし」が定年で引退後に関わる「キルトを縫わないキルター」まで数十年経っているが、ひとりアークだけは何も変わらず見た目は老人のような、身のこなしは若者のような様子であるところが恐ろしいですね。本当に2000歳なんでしょうね。
Posted by ブクログ
怪盗ニックと同じ作者だったので。
サイモン・アーク、千五百歳ぐらいの元コプト教の僧侶にして、
悪魔を求めて世界を旅する男。
墜落した飛行機を捜しにエジプトの砂漠へ向かったり、
オオカミを撃ったはずが男が死んでいたと主張する男のところへ行ったり、
ジャワ島を占領した日本軍が残した黄金を巡る殺人に遭遇したり。
最初の「死者の村」では、
村の人間がみんな崖から飛び降りて死んでいた。
金鉱ねらいの犯罪だろうとは気がついたが、
新興宗教を標榜する男がやってきて村のみんなが熱狂していった、
と証言した、村に住んでいた女性が怪しいと思っていた。
まさか、その女性が主人公(普通の人間の男性)と結婚するとは。
自分の汚れ具合が少し嫌になった。
それにしても、付け髭したぐらいで女性が男性に見える?
Posted by ブクログ
短編ミステリの名手、ホックの最も愛したシリーズ。
探偵役のサイモン・アーク自信が超常現象研究家なのもあって、採り上げられる事件はオカルト風味のものばかり。
宗教や妖精、予言、悪魔信仰などがふんだんに盛り込まれている。
かといっておどろおどろしいものではなく、いつものホックの通りスピーディーな展開と謎解きが味わえる。
むしろオカルト系が好きな人は嫌いかもしれない。
でも、とことん「本格」を楽しむにもちょっと向いてないかな?
多少謎解きとかトリックにゆるいところもあるけど、それも含めてこのシリーズの魅力かなぁ。
サイモン・アークは、自称2000歳のコプト教徒で、悪魔や超常現象を追って世界中を旅していると語る謎の人物である。
主人公の「わたし」は疑っているが、初登場時から近年まで変わらず70歳代の格好をしているという設定で、これがシリーズ最後まで残った謎ともいえる。
ホック死んじゃったからなぁ……。
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