感情タグBEST3
Posted by ブクログ
サイモン・アークの第二作。
「百羽の鳥を飼う家」が面白かった。
ロンドン北部に老姉妹が住む家に百羽の鳥が飼われている。
姉妹のうち一人が殺され、同居人のパン職人が疑われるが、
アリバイがある。
謎を解こうするサイモンと主人公だが、
主人公に妻そっくりの女性が近づく…。
殺された動機も面白かったし、
サイモンたちがクローゼットに隠れたのも面白かったし、
妻そっくりの女性の謎も面白かった。
あとはゾロアスター教の鳥葬のための場所、
沈黙の塔をめぐる話は、
非現実的だが、サイモン・アークの舞台としては良いかも。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
著者の自選集で時系列はバラバラですが、大抵サイモンとの出会いからの年月のヒントがあるので、何となく主人公の年代はわかります。
謎めいた事件をサイモンが論理的に解き明かすのがとても楽しいシリーズです。
Posted by ブクログ
ミステリ。短編集。☆3.5。
ミステリとして、驚愕の真相というわけではないが、オカルトチックな謎が魅力的でスイスイ読み進める。
中編「真鍮の街」が一番好き。マッドサイエンティストの登場が面白い。
Posted by ブクログ
二千年の人生の大半を悪魔と超常現象の探求に費やす謎の男、サイモン・アークが探偵役の短編集。前作よりオカルト要素が薄れて、不可能犯罪の話が多くなったかな。吸血鬼、ファラオの呪いなど冒頭に提示される謎はどれも大変魅力的で、謎解きがちょっと腰砕けの話もあるが、個人的にはホーソーンシリーズより好み。
この巻のベストは「吸血鬼〜」。トリックは想像できても動機がすごい。
ぜひ続けてシリーズ第3巻も出してほしい。
Posted by ブクログ
❖主人公が事件を探っていくと、どの話もその先に欲得や怨恨といった人間の生臭い感情の絡む動機へと行き着くワケだけれど、不思議とワンパターンといった冷めた印象・感想は抱かない。それは毎回奇妙・怪奇なシチュエーションを展開させ、巧い語り口で読者をおもてなししているからというアタリマエの話になるが、本書でもその多彩を十分愉しませてもらった。
「百羽の鳥を飼う家」は細部まで計算されていて感心。「宇宙からの復讐者」は異色作で、優秀なはずの登場人物と物語背景の大きさの割に動機のセコさが際立つ。その落差のバカっぽいとこが好みであった。
Posted by ブクログ
わかっちゃえばなあんだかもしれないけど、わかる前の文章全体から漂う雰囲気が好きだ。ぞわぞわする。今のとこ真鍮の街ベスト。私がシェリーだったら、絶対に一緒について行くんだけどなあ。
Posted by ブクログ
オカルト探偵もの。
ま、少なくとも事件の見た目はオカルトですね。(^^;
ホックの作品らしく、リーダビリティも高く、また、ホラーの畑の人じゃない分、ちゃんと推理小説になっているところが良かったと思います。
作者を見ても中身がホラーだと思っちゃった人には、ちょっと物足りない感じがするかと思いますが、それでも楽しめる作品集じゃないかと思います。
Posted by ブクログ
「オカルト探偵が~」というキャプションほど
オカルト感なし。
「オカルトに見せかけて、実は」って筈だけど
そのひっくり返し薄かったなぁ。
ちと残念。