木村二郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
故買屋のアーニーからの頼みで、大金持ちの投資家プレストンがペントハウスに秘蔵している美術品など金目のものを盗み出す計画を立てたドートマンダー。その頃、カリブ海のリゾート地にいたプレストンには謎の美女パムが近づいていた。彼女の目的は、誘惑ではなく誘拐。プレストンの元妻の親族からの依頼で、プレストンを召喚させようとしていたのだった。ところが、投資家は海に飛び込んで脱出しほうほうの体で自宅に帰りつく。そんなこととは露知らず、ドートマンダーと泥棒仲間たちはプレストン宅に忍び込むのだったが……。
今までウェストレイクもリチャード・スタークも読んだことがなかった。ドタバタぶりを楽しむ小説。 -
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Posted by ブクログ
依頼を受け「価値のないモノ」を盗む怪盗ニック・ベルベットシリーズの全集二巻目
「今日あたり帰り道には今読んでる本を
読み終えて、読むものなくなるなぁ」とか、読む本が途切れる合間合間で読み進める。
毎話よく出来てる。
1冊目を読み終えてから、このニックの本だけをずっと読み進めようと思わないのは何故なのか?を考えていたが、なんとなくわかった。
毎回パターンは違えど数ページで完結するため、なかなか設定やら人物名を覚えようと言う気が起きない。
短編なんだから仕方がないが、短編の中で少しずつ増えていく常連のキャラクターや時間の経過を読み解く事で楽しみ方が増えるかもしれない。
せっかく全集に纏まって -
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Posted by ブクログ
もともとホックの短編は大好きで、機会あるたびに手にとって入るのだけど、その中でも怪盗ニックのシリーズは、一番最初に好きになった作品群である。価値がないもの専門の泥棒というのはそれだけでびっくりするような発想だと思う。大金を払って価値のないものの盗みを依頼するのはなぜかという謎が当然発生するし、作品によっては殺人が起きてその犯人を捜したり、もちろんどうやって盗み出すかという興味も生むし、敵役との対決や警察との駆け引きというサスペンスもある。なんとも贅沢な楽しみかたができる短編シリーズである。
それにしても、こんな集大成の短編集が出ていたのは知らなかった。ホックがなくなってからもう10年も経つわ -
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