名取佐和子のレビュー一覧

  • 銀河の図書室

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    ネタバレ

    チカ。本当の幸い。キョンへ。郡司先生。マスヤス。風見先輩。万琴。自分にとっては善き事。全員の善き事とはならない。でもその思いは嘘じゃないし必ずしも間違いではない。

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    2025年11月23日
  • 銀河の図書室

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    宮沢賢治の作品展を絡めた青春小説。まさに青春。楽しくて仕方がない学校行事や、山ほどある上手くいかないこと、他者への優しさは本当に善行なのかっていう葛藤。叫び出したくなるような熱い想いが最終章できれいに昇華されて、新幹線の隣の席に誰もいないのを良いことに落涙。宮沢賢治にそこまでの思い入れはないけど、この学校のこの部に入りたい。

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    2025年11月16日
  • 銀河の図書室

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    ネタバレ

    ラストシーン、ビブリオトークでの
    "ほんたうにいいこと”をしたいと思っている。
    だけど、みんな間違うんだ。残念ながら、絶対に。それは、自分にとっての善きことが、他人にとっての善きこととは限らないから
    というところがズーンときた。

    チカと風見さん、キョンへとチカ、マスヤスと風見さん、チカと美濃部先輩、風見さんと美濃部先輩…
    それぞれの関わりが、絡まりあって物語をおもしろくさせる。
    単体で読んでもおもしろいけれど、「図書室のはこぶね」を先に読んでいたからこそのおもしろさがあり、野亜高校図書室を舞台にした、他の三時代(伊吹さん、郡司先生たち、図書室のはこぶねの主人公たちがそれぞれ高校生だ

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    2025年11月15日
  • 銀河の図書室

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    ネタバレ

    野亜高校のイーハトー部部長の風見が「ほんとうの幸いは、遠い」と言うメッセージを残し不登校になった。2年のチカとキョンヘ、1年のマスヤスは宮沢作品から風見の残した謎を読み解いてゆく、三人三様の悩みを持ちながら。最終章で明かされる風見に起きた出来事、真実。自分の認識する良きことが他人にとってはどうなのか、風見は純粋すぎるからこそ悩み苦しみ動けなくなったのだろう。今年初めに伊与原新さんの青ノ果テを読んだが、そちらも高校生の不登校から始まる物語だったが、それとはまた違った宮沢作品へのアプローチ、青春物語だった。

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    2025年11月04日
  • 図書室のはこぶね

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    この本、初めて読むのに懐かしい感覚になった。高校生主人公だけど、周りの大人の立ち位置がよくて、これは中高生のときに読んでいてもおもしろかったと思える作品。
    第71回青少年読書感想文全国コンクール課題図書高等学校の部「銀河の図書室」の原点の物語って、帯に書いてあるので、高校生ターゲットであるのかもしれないのだけれど。
    学校司書の伊吹さんのあれこれが好き。三池満輝央は私の頭の中では、落合陽一さんになっている。(万博のニュース見た後のせい)設定的にもっと若いはずだけど。
    高校演劇になっても面白そうな作品かな…。いや、このままがベストか。(高校演劇部出身)等と、いろいろ楽しめた一冊でした。

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    2025年11月04日
  • 寄席わらしの晩ごはん

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    落語の世界を通して青年が成長していくお話です。
    後半ででてくる「正論だけど、だからどうした」的な
    話の流れはもう好物です。

    ー今度もし許せないものや偽りを見つけたら、ほんの少し立ち止まって
    自分の中の“情け”を眺めてもらえるとありがたいね。

    大好きな表現です。
    こんな風に人を導けるって本当に素晴らしいと思います。

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    2025年10月30日
  • 銀河の図書室

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    爽やかな読後感。
    読みながら、放課後の教室から見える景色を思い出して、「もっと学生時代を大事にしておけば良かったな」としんみりした気持ちになった。

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    2025年10月09日
  • 銀河の図書室

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    私もイーハトー部に入りたい!(^^)/最後はこうなると良いなぁ(*´∀`)と考えていた以上に素敵だった。・゚・(ノ∀`)・゚・。賢治先生の本は勿論、登場する本を読みたくてしょうがない(*°∀°)=3でも、とりあえずは「図書室のはこぶね」をお取り寄せせねば♪

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    2025年10月02日
  • 銀河の図書室

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    前作よりさらに面白かった!!!

    人と生きていくって

    過去に遡って伊吹さん学生編とか読んでみたい。

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    2025年10月23日
  • 銀河の図書室

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    ネタバレ

    「ほんとうの幸いは、遠い」この銀河鉄道の夜に出てくるフレーズを最後に連絡が途絶えた風見先輩。
    残されたイーハトー部の3人はこの言葉の意味を考え続ける。
    そしてそれと共に自分たちが抱える痛みとも向き合っていく。痛みと共に前を向き、それぞれが歩み出す姿に胸を打たれました。
    ラストのイーハトー部の卒業式も本当に感動しました。
    チカのビブリオトークは圧巻だったし、何より風見先輩にみんなの想いがちゃんと届いたことが本当によかった。
    今まで宮沢賢治は難しそうであまりちゃんと読んだことがなかったけれど今はすごく読んでみたい。
    そしてまた改めてこの本を読み直してみたいなーって思います。

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    2025年08月26日
  • 銀河の図書室

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    ネタバレ

    久しぶりに爽やかな読後感。高校生同士のやりとり特有のむずがゆさ、イタさ?、みたいなものがありながら、最後まで気持ちよく読めた。風見先輩が学校に来れなくなった理由もなるほど〜だったし、大人になった私たちも同じようなもの抱えてるよね、とじーんと来た。クライマックスの盛り上がりもすごかったし、納得のラストだった。よい課題図書でした。

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    2025年08月24日
  • 銀河の図書室

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    宮沢賢治さんの作品は元々大好きで、本書はタイトルと表紙に惹かれて購入。
    「図書ノ教室ニ居リマス イーハトー部」
    賢治さんの作品が数多く引用され、賢治さん好きにはたまらない内容。
    宮沢賢治の作品を読んだことのない高校生にも読んでほしい。

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    2025年08月22日
  • 銀河の図書室

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     高校時代にタイムスリップしたように引き込まれた!イーハトー部のメンバーと宮沢賢治作品を絡めて物語は進む。「ほんたうのさいわひ」とは何かを考えさせられた。「永久の未完成これ完成である」深い!賢治作品を読み返したくなった。感動作!良き!これぞ青春!私もいつまでも青春したい。伊吹先生のように!

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    2025年08月18日
  • 銀河の図書室

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    ネタバレ

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    みきか



    【書評#3『銀河の図書室』】

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    みきか

    2025年8月17日 09:05

     私は、夏休みの一日を使って『銀河の図書室』を読んだ。この本は、YouTubeで知った。やわつむりさんという方のチャンネルで、みんなで同じ課題本を読み感想を伝え合う企画をしていて、私も参加したのだ。
     
     主人公チカはイーハトー部という部活に所属している。そこでは宮沢賢治の本を読んだり、部員が読んだ解釈を話し合い、追求していったりする活動をしている。チカは現在高校2年生で、3年生の先輩である風見さんに惹かれるように入部した経緯を持つ。しかし、風見さんは高校2年生の秋、修学旅行

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    2025年08月17日
  • 文庫旅館で待つ本は

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    戦前から続く老舗旅館・凧屋。ここには古書ばかりの海老澤文庫があり、若女将が「お客様と同じにおい」を纏った本をお客様に勧める。そんな旅館があれば、泊まりたい。私はどんなにおいがするのだろう?

    5つのストーリーからなり、それぞれ1冊ずつ取り上げられている。知っている作家さんばかりだけど、夏目漱石の『こころ』以外は読んだことがない。
    1冊目:川端康成『むすめごころ』
       恋愛
    2冊目:横光利一『春は馬車に乗って』
       夫婦
    3冊目:志賀直哉『小僧の神様』
       親子
    4冊目:『藪の中』
       学生、先生
    5冊目:『こころ』
       友

    第5話はお客様ではなく、若女将に関わる物語。若女将に様々な

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    2025年08月11日
  • 銀河の図書室

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    「図書室のはこぶね」が良かったので続編のこちらも。なかなかずっしりとくるものがあった。自分にとっての良い事は他人にとって必ずしもそうとは限らない。そういうことって自分が気付いていないだけでもたくさんあるのだろうと思わされる。
    新たなイーハトー部もきっと平和に楽しく活動していくんだろうな。ハートフルな高校生の青春小説でした。

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    2025年08月10日
  • ペンギン鉄道 なくしもの係 リターンズ

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    最後に一巻も含めたみんなが出てきたところが良かった。ほのぼの系と思わせておいて、大きな伏線回収のような気持ち良さだった。単発の話だと思っていたのに、みんな同じ時系列で存在して、思わぬところで繋がって、助けられて、助けていて、とても良かった。リターンズまで読んで完結って感じ!

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    2025年08月07日
  • 銀河の図書室

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    ネタバレ

    え、おもしろ

    読みやすいのにその読みやすさからは考えられないくらい心を動かされた
    笑っちゃうくらい面白いとか、感動するとかではないのだが、他にそう相当する語彙が私にはなかったので1番近しい心を動かされたを選んだ

    深い伏線がちりばめられてる訳ではなく、登場人物がそれぞれ悩みを抱えていて、高校生活と宮沢賢治を通してその悩みを解消していくのがメインのお話だ
    伏線がない分、容易に展開を想像できるが、悩みの解消については宮沢賢治の作品が絡み、想像つかなかった
    しかし、読んでいる際にはむだに伏線について考えずに読み進めるだけで登場人物たちの悩みも解消されていく

    この本は何も考えずに読める
    そのはずな

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    2025年08月04日
  • 銀河の図書室

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    風見先輩は、自分で部活を立ち上げたり、ひとりで行動できたり、積極的でしっかりしていて、ぼくから見たら、すごい人だ。でも、その「正しいこと」が、いつも正しいわけじゃなくて、悲しいと思った。
    ぼくは、正しいことをしたいと思うのに、悪いこともついついしちゃう。自分がそれをしたらどうなるのか、もう少し考えたい。
    最後は、みんなが幸せになってよかった。(中2)

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    2025年08月01日
  • 銀河の図書室

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    「箱舟の図書室」から数年後の野亜高校が舞台。同好会「イーハトー部」の会員で高校受験に失敗したことがトラウマになっている主人公が憧れの先輩が不登校になった理由を探るうちに、同級生や後輩、上級生の女性らがそれぞれの抱えている苦しみや感情を知り、「本当の幸い」とは何かを考えていく。
    先輩は戻ってきてくれるのか、善意とは何か 、宮沢賢治の著作や生き方にも触れながら物語は展開していく。はたして図書室に「銀河鉄道の夜」が現れて・・・未完の作品であることにも意味があり、青春そのものなのだと思う

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    2025年07月19日