名取佐和子のレビュー一覧
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1人のお客様からの寄贈の古書の文庫がある凧旅館は本が読めない若女将がきりもりしている。
その若女将は、お客様と本の匂いで、そのお客様に必要な本をすすめてくれる。
その本を読むことで、悩んでいたことに踏ん切りをつけて前にすすめるようになる宿泊客。
最後には、文庫の謎も明かされる。
文豪の本には、縁遠かったけど芥川龍之介「藪の中」志賀直哉「小僧の神様」は読んでみたいと思いました。
1人の人の中にも良い面もあれば悪の面がが出てくることもあって、
後悔したり悩んだりしながら、それでも前を向いて行きていくんだということを本に助けられて光を見出された人達。
私も、こんな旅館があったら泊まってみたい。 -
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ネタバレタイトルと表紙に惹かれて選びました。
初めは帯に書かれた「百年目の奇跡」とゆうのがピンとこなかったのですが、やはり名取さん作品、最後まで読んで、全部(伏線?とまでは言いませんが)回収され、わかった時にはまたもや泣かされました。
一章から、宿に泊まりに来た昔ながらの常連さんの借金の連帯保証人になり、家族で夜逃げする所から始まり、不穏な感じと、主人公と共に不安と不満を持ちながら読み始めました。それから代々猫の世話をするねこもりさんとしての女の人達の人生について書かれ、島にいる人達の関係を知り、なぜ一章で起きたようなことが起きなければならなかったのかを知ります。
上記にも書いたように最後に全部が繋が -
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ネタバレ引き続き名取さんの作品を読破中。
初めは可愛いペンギンとなくしもの係のお兄さんが、なくしたものを取りにくる人達への応援?背中を押す?短編集かと思いきや、最後の章で全部拾いあげて、とてつもなく綺麗にまとめて終わらせてくれました。読後感が凄かったです!
なくしもの係って大抵行くってことは引取りに行くのが前提だと思っていましたが、ここでは預かってもくれる。そしてそれが大事な話しのポイントになっていました。そうゆうことかぁ!と、回収の仕方ももちろんうまかったし、出てきた人物達が最後に一気に出てきてホッコリしました。
ただ、最終章に出てきた元会長の性格がちょっと苦手で(ずっと怒ってて人にも怒鳴るとか) -
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ネタバレ名取さんの作品にハマってずっと読んでいますが、今回も良かったですね!図書室シリーズの時と同様に今回も5冊の本が出てきて、旅館に泊まりに来た人達に必要な本がそれぞれ紹介されます。ちなみに5章あって5冊の本が出てきますが、毎度のことながら私はどれも読んだことはありませんでした(._.`)
最後の夏目漱石の「こころ」にちなんだ話しがやはり1番良かったですね!次がその最後と少し関わってくる川端康成の「むすめごころ」が好きでしたね。
作中の「あなたは恥も罪も感じなくていい。あなたに血をつないでくれた皆のことを好きなままでいなさい。」「私達の人生は誰かの懺悔や復讐のために存在するのではない。私達の人生は私 -
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5,6年前に読んだ「金曜日の本屋さん」の作者さん。lisainuさんの「…リターンズ」のレビューで名前を見て、最初の巻から手に取ってみた。
電車で忘れ物をして、鉄道会社の遺失物保管所を訪れる人たちのお話。
そこに待っているのは赤い髪で笑うとフニャッと口角が上がったアヒル口がかわいい駅員とヘアバンドのような白い帯模様とオレンジ色のくちばしが目を引くペンギンのコンビ。
訪れた人は不思議なコンビのふんわりとした雰囲気に癒されるとともに、自分の中に眠る忘れかけていた大事な気持ちを発見していく…と、まあ、普通に佳い話。
ペンギンが電車に乗っているという突飛な設定だが、容易にその絵柄を思い浮かべることが -
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ハートフル日常の謎のミステリーですね。
「ペンギン鉄道なくしもの係」の二冊目です。
四話の短篇連作物語です。
今回は、家族を中心に、心の在り方のなくしものをした人々の物語です。
四話がバラバラにみえて、最後にちゃんとつながりをみせる、面白さをかねそなえています。
いっけん、強がりをみせている姉弟、兄妹、同級生、そして兄弟、それぞれのかかえている苦悩をペンギン鉄道を通して、描き出しています。
ペンギンも、今回は苦悩するようにさまよい、ペンギンを追いかける迷い人たちを軽快な文章と、心の奥の迷いを謎解きめいて解き明かしていきます。
最後の四話で見事にすべての物語が終結して、涙なしには読み進められま