名取佐和子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
個人的に「はこぶね」という言葉になんとなく惹かれる人で、タイトルに「はこぶね」がついてたので読んでみました(笑)
著者である名取佐和子さんの作品は初めてでしたが
とても読みやすかったです。
この本のあらすじは...
代打で1週間だけ図書委員を任された花音は、
図書委員をまかされた初日に「飛ぶ教室」という文庫を掃除しながら見つける。その文庫にはメモ書きもあって、しかも図書室にその文庫はすでに存在してあり、存在するはずのない文庫を見つけてしまった。花音はその文庫がなぜここにあったのかを調べることに...
物語はTHE青春の話。
主人公が代打で図書委員をつとめる1週間に
ギュッと物語が詰まってます。
爽やか青春でありながらも、謎解きもありで
しかもまたそこに色んなキャラがでてきたりで読んでいて楽しかったです。
しかも図書室の話だけあって、実在の本もちゃんと物語に出てきて。最初は架空の本かと思ったけれど、最後にちゃんと書籍の紹介もされていてびっくり!
読みながら「こんなタイトルの本あったら読んでみたいな」と思ったら実在したから、その本の使い方?が上手で脱帽でした。
高校の図書室が舞台なんだけど、同じ高校を舞台にした作品もあるようなので読んでみたいと思います。 -
Posted by ブクログ
名取佐和子さんのハートウォーミングストーリーですね。
自分探しの心温まる物語です。
避暑地の海岸近くに位置する戦前から創業九十年を超えた凧屋旅館を舞台にした、お客さんと若女将の丹家円の交流を描いた短編連作五話。
この凧屋旅館には、数千冊の文庫の書庫があり、文庫旅館としても知られている。円の曾祖父の清の友人の海老澤から譲り受けた歴史のある文庫だ。
ところが円は幼い頃から、本から出てくる香りを強烈に感じる体質で、本を読むことが出来ない。そして、訪れるお客さんからも香りを感じる事が出来る特異体質なのだ。
それぞれの章で、心にうっぷんを抱えた客たちが、円が文庫から選んだ本に寄って、自分回帰を感じる。
円は文庫の個性の香りと客の香りの一致を感じる事が出来る。客は円が選んだ本を読んで自分の内面を振り返り考えるきっかけをつかむ。本が読めない円に本の内容を説明する事で、円との対話の中で、自分の求めるものに気付くのだ。
目次
一冊目 川端康成『むすめごころ』
二冊目 横光利一『春は馬車に乗って』
三冊目 芥川龍之介『藪の中』
四冊目 志賀直哉『小僧の神様』
五冊目 夏目漱石『こころ』
最後の五冊目で、曾祖父の清と海老澤の経緯が明かになり、驚きの事実が判明する。
名取佐和子さんの親しみやすい文章と老舗旅館のまったりとした佇まいに、円のおっとりとした振舞いに惹かれます。
自分探しの再生の物語が、古本から始まるのも心を捕まれますね。
読んですっきりする読後感が良い作品です(=゚ω゚=) -
Posted by ブクログ
「ほんとうの幸いは、遠い」
高校の図書室で活動する「イーハトー部」は、宮沢賢治を研究する弱小同好会だ。部長だった先輩は、なぜ突然「ほんとうの幸いは、遠い」の言葉を残して消えてしまったのか。
「ほんとうの幸い」とは?
高校生たちは、宮沢賢治が残した「風の又三郎」
「銀河鉄道の夜」「宮沢賢治全集」などなどをひもときながら、先輩の謎を追っていく。
ーそれぞれの事情を抱えながらー
そんなに本を読んでこなかった私の高校時代を思いだし、思わずこれらの本をちゃんと読みたくなってしまった。
そして おくらばせながら 私も「ほんとうの幸い」をじっくり考えてみたい。