名取佐和子のレビュー一覧

  • やるせない昼下がりのご褒美

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    “美味しいおやつが食べたくなる”ようなものではなく、おやつを通して気持ちや人生の揺らぎを描いたアンソロジーだった。

    作中のおやつは、ただ甘いものではなく、それぞれの登場人物が踏ん張るための“小さな支え”や“カンフル剤”として描かれていた。

    自分らしく生きる道を見つけるきっかけになったり、本と一緒に孤独や空腹を埋める青春の思い出になったり、懐かしい味が安心へ繋がったり。

    特に4話目の子育ての話は、自分ではない誰かの人生に関わり続けることの大変さが強く伝わってきた。
    迷ったり悩んだりしながらも、その子自身を信じていくしかない。
    だからこそ、ほんの少し息をつける“おやつの時間”が必要なんだろうなと思った。
    複雑な感情を呼び起こすものだったとしても、それで踏ん張れるなら、その人にとって大切な支えなんだと思う。

    5話目では、選択することの難しさが描かれていたけれど、周りの雑音や不安があっても、自分が本当にやりたいことを素直に選びたいし、きっと選べるんだと思えた。
    海外児童文学のエピソードと一緒に語られるおやつも素敵で、ただ「美味しそう」だけでは終わらない余韻があった。

    まっすぐな道だけが正解じゃなくて、遠回りでも、自分の目指す場所へ向かおうとしているなら、それはちゃんと人生と向き合っていることなんだと思わせてくれる作品たち。
    帯にあったようにおやつはまさに“今日を乗り切る力をくれる”ものだった。

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    2026年05月10日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    なんだかんだ言っても不倫なんてろくな
    もんじゃない、何で不倫をするんだろうと
    思っていたんですが、スリルや刺激を求める
    ためなんて言われたら勝手にしてくれと
    作品の趣旨と違う感想を持った島本理生さんの
    「楽園の代わりのカッサータ」。
    受けた恩というか優しさって相手が
    思っている以上に大きなものだし
    その優しさを自然とできる彼・・・素敵だ
    と思った織守きょうやさんの
    「ファースト・アンド・オンリー」。
    両親を亡くした悲しみから救い出してくれた
    瀬戸内の島でいっしょに暮らす叔父との
    素敵な時間とジャムに心ひかれた友井羊さんの
    「春とマーマレード」。アイドルって見た目の
    華やかさとは裏腹に大変な職業だと思った
    畑野智美さんの「アンパッサン」。
    子供ってなんだかんだ言ってもその子の
    ペースで大人になっていくそして親は
    成長した子供のことも認識するけどまだまだ
    心配が尽きないって感じた伝わった
    名取佐和子さんの「ドーナツ息子」。
    有りがちなが言葉だけど、「何かをするのに
    早いも遅いもない。ただ、始めるだけさ」
    がほんとにそうだよねと心に刺さった
    伊吹有喜さんの「ストロベリーの歌」。
    どの話も面白かったけど、個人的には
    「ファースト・アンド・オンリー」と
    「ドーナツ息子」が面白かったかな。

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    2026年05月08日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    ご褒美シリーズを読むのは2作目。
    美味しいおやつを大切な人と食べるひと時は幸せ。悲しいことをちょっと忘れられたり、元気をもらえたり…
    お気に入りは友井羊さんの「春とマーマレード」。物語自体も良かったし、マーマレードって柑橘類のどれを使うかで味が変わるんだと知って試してみたくなった。手作りマーマレードが美味しそう。
    そして、伊吹有喜さんの「ストロベリーの歌」は「なでしこ物語」シリーズのスピンオフだった。まさかここで読めると思っていなかったので、びっくり。

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    2026年05月06日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    『ファースト・アンド・オンリー』『春とマーマレード』『ストロベリーの歌』が印象に残った。
    題名と中の小説の印象が違うけどやるせない昼下がりに未来への希望を持たせるということか。

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    2026年04月30日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    織守きょうやの「ファースト・アンド・オンリー」好きです。このくらいの恋愛が素敵です。これ以外は普通のお話でした。

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    2026年04月19日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    「ファースト・アンド・オンリー」が良かった。なでし子物語のスピンオフ「ストロベリーの歌」に出会えてラッキー!

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    2026年04月14日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    落ち込んだ気持ちにおやつがご褒美となる、そんな6人の作家さんのアンソロジー。
    おやつっていいよね!と思わされる。
    淡々とした同級生と踊り場で食べるおやつの話、
    両親を亡くした中学生の女の子がマーマレードジャムに癒される話がとても良かった!

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    2026年04月10日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    みんな何かを抱えて生きている。
    どうしようもないけれど…悩んだりしながらも生活していくわけで、それでもいつの間にか状況は変化していくのだと。
    そのときのご褒美は、きっといつまでも心に残るものなのかもしれない。
    どの作品も作家の特徴がよく出ている。

    「楽園の代わりのカッサータ」島本理生〜妻子ある相手と伊豆の山奥のホテルで。

    「ファースト・アンド・オンリー」織守きょうや〜忘れられない同級生と屋上前の踊り場でお弁当。

    「春とマーマレード」友井羊〜果樹が生い茂る瀬戸内海の島で叔父と。

    「アンパッサン」畑野智美〜卒業するメンバーと取り組む最後の仕事で。

    「ドーナツ息子」名取佐和子〜幼い日の息子との思い出が詰まったドーナツショップで。

    「ストロベリーの歌」伊吹有喜〜憧れの女性たちとのイチゴ尽くしのピクニックで。


    なかでも「ファースト・アンド・オンリー」の言葉少ないけど思いやりのある関くんが良かった。


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    2026年04月08日
  • 銀河の図書室

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    ほんとうの幸いってなんだろう?

    宮沢賢治を尊敬する風見先輩が立ち上げた「イーハトー部」
    彼に誘われて入部したチカだったが風見先輩が急に登校拒否になる。なぜ?風見先輩のため、イーハトー部を存続するため、チカは友達のキョンへや新入生のマスヤスと共に風見先輩の謎を追っていく。

    宮沢賢治の作品を元にイーハトー部3人の悩み、そして風見先輩の謎を紐解いていく。
    恥ずかしながら宮沢賢治の作品はまったく読んだことなく、銀河鉄道の夜がこんなにも素敵な話とは知らなかった。

    【ほんとうの幸い】
    この難しい問題を彼らがちゃんと成長しながらも見つける姿がよかった。

    それにしても楽しそうな学校。
    体育祭の土ダンがいいな。
    ビブリオバトルもあるし、
    自由な個性あふれる学校。
    そんな学校に行きたかったなー

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    2026年02月22日
  • 図書室のはこぶね

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    ネタバレ

    海の見える図書室、なんて素敵なんだろう。
    卒業した学校の図書室を訪ねることはもうないだろうな。
    今はどうなってるんだろう。

    奈良君に『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』を、生徒会長に『火星の話』を選んだ本ソムリエは、私には何を選んでくれるだろうか。

    サタデー・ナイトを聴くと、細身のジョン・トラボルタを思い出す。


    『あすなろ物語』井上靖
    『赤毛同盟』 コナン・ドイル(シャーロックホームズ) 
    『飛ぶ教室』 エーリッヒ・ケストナー 
    『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』岡野大嗣と木下龍也
    『文化祭オクロック』竹内真
    『火星の話』小嶋陽太郎(文庫改題:今夜、きみは火星にもどる)
    『ひとさらい』笹井宏之

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    2026年02月11日
  • 文庫旅館で待つ本は

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    人が持つ因縁?とそれを解きほぐす本。本を読む事で道が開けることもあるのは確かだと思うが、思っていたよりも重い話が多くて少し今の気分では辛かった。

     一冊目 「むすめごころ」
     二冊目 「春は馬車に乗って」
     三冊目 「小僧の神様」
     四冊目 「藪の中」
     五冊目 「こころ」

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    2026年02月09日
  • 図書室のはこぶね

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    ひとり1人が対等な存在である様子に新鮮な印象を受けた いいな野亜高校  軍港のそばという設定には、気付けないものがあるような…

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    2025年12月17日
  • 文庫旅館で待つ本は

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    館内に文庫(図書室)のある、家族経営の旅館が舞台で、大磯のあたりをイメージしながら読んだ。
    こんな旅館がもし本当に大磯にあったら、行ってみたいととても思った。海が近く、温泉があり、ご飯が美味しく、図書室があるって最高。

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    2025年12月14日
  • 銀河の図書室

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    ネタバレ

    大切なことは自分本位にならず、想像力を働かせることかもしれない。
    人は失敗するし、失敗しない人なんていないわけで、お互いに許し合うことができればいいけれど、なかなかできることじゃない。お互いの間違いを認め合って許し合う最後は青春そのものって感じがして綺麗だった。

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    2025年11月10日
  • 図書室のはこぶね

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    10年ぶりに「飛ぶ教室」が返却された理由は?体育祭までの一週間を描いた青春ミステリ。同じ高校を舞台にした「銀河の図書室」を先に読みました。こちらの方が少し前の世代なんですね。縁の人達も登場します。青春要素多めで爽やかな読後感でした。

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    2025年10月26日
  • 図書室のはこぶね

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    高校の図書室を舞台としたミステリーのような青春小説ですね。花音と朔太郎を中心として体育祭前の1週間が描かれて、スラスラ、スッキリと読める1冊ですが、花音が朔太郎に惹かれていくのがちと納得できない感が私は残りました。

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    2025年10月07日
  • ペンギン鉄道 なくしもの係

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    えー。シーグリッド・ヌーネスの「友だち」を読んでいたのですが悪魔のささやき
    「久々に飲みに行きましょう」
    と言われ、(えっ、ぶっちゃけ早く帰って友だち読みたい)「うん、いいよ」と答えてしまい
    しこたま4時間飲み、今帰宅
    はい。「友だち」、お店に何故か置いてきてしまいました

    ああああああああああああああっっっっ

    今ベッドで泣きながらこれを読み終えました
    ペンギンしゃん、ぼくもたすけてくだしあ
    積読が役に立つ日が来るとは

    ああ、ばやぐどもだぢよみだいいいいいい
    はあ、みなさんおやすみなさい
    (あ、これいい本でしたよ)

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    2025年10月07日
  • 図書室のはこぶね

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    青春ものだけど、主人公が青臭すぎずとても好感が持てた。
    先生達大人と生徒達の距離感も程よく、心穏やかに読める1冊だった。

    作中作の紹介が上手く、思わず本を閉じて「読みたい」に登録した。

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    2025年09月15日
  • 図書室のはこぶね

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    青春でしたね。昔のことが知られるって、あまりいい気がしないけど、知られることで当時の悩みが解決できる仲間がいてよかったです。

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    2025年08月31日
  • 図書室のはこぶね

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    高校の図書室を舞台とした日常ミステリ。

    学生ならではの青春や恋愛要素とミステリ要素が濃過ぎないいい塩梅でまとまった小説。

    最終盤は結構重たいテーマに向き合うことになるけど、口下手ながらも主人公が投げかけた言葉にジーンときました。

    同じ舞台の続き?の小説があるみたいだから是非読みたい。

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    2025年08月15日