名取佐和子のレビュー一覧

  • 江の島ねこもり食堂

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    現在の麻布のねこもりとしての急展開から始まり
    過去に場面展開して、
    すみゑさんと鶴さんとのねこもりと遊女との約束。
    時が進んで筆の話になると
    春吉さんや松前さん庄二郎さんも登場してきます。
    2人の馴れ初めもすみゑさんの時のように素敵です
    最後まで感動的で一気読みしました

    どの時代の章にも〖トラちゃん〗が出てきてくれて
    まさにねこもりさまのお話です

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    2025年07月08日
  • 文庫旅館で待つ本は

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    すごく良かった。
    本から自分の本心がわかるって素敵だな
    わたしはどんな本と同じ匂いなんだろう。
    円さんに渡してもらいたいな

    聞いたことはあるし、有名な本だとわかっていても文体とか言葉が昔過ぎて読むのを躊躇する本がたくさん出てきて、でも読んでると不思議と読めそうな、読みたくなるような小説だった。
    特に最後に出てきた夏目漱石のこころと
    川端康成のむすめごころは読んでみたくなった

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    2025年06月10日
  • 文庫旅館で待つ本は

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    ネタバレ

    この本の匂いは、私にとっては心地良いものでした。
     旅館の若女将 円がお客様に合う1冊をお客様へ渡す 
     その本の感想などを話しながら、その1冊から1歩すすんでいくお客様。
     その海老澤文庫を巡っての、なんともいえない かくされたストーリー。

    かなしくも 前へ1歩踏み出せる1冊だと私は思います。

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    2025年05月18日
  • ペンギン鉄道 なくしもの係 リターンズ

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    ネタバレ

    最後まで読み終わって、納得しました。
    最初から全ての話が「きょうだい」だったなぁ…。
    伏線回収がすごいです!
    UFOの正体もなるほど…!
    最近読んだ本の中で一番好きなお話です!!

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    2025年02月25日
  • 文庫旅館で待つ本は

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    やってくる一人一人の悩みを優しく解決に導くお話かと思っていたら
    それだけでは終わらない展開と
    今まで出てきた人々のその後もわかるようになっていて
    読後感がとても良かった。
    救われないなと思うこともあったものの,
    今を生きるこの登場人物たちにとっては
    色々光に向かうことができて良かったな

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    2025年02月21日
  • ひねもすなむなむ

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    自分に自信のない僧侶が、四国から東北の地へやってくる。
    住職が余命宣告を受け、その後継として。

    自信のない僧侶が、だんだんと成長していくストーリーかと思っていた。
    が、半ばからガラリと雰囲気は変わる。
    何度も何度も驚いた。

    自信のない僧侶の過去。
    その僧侶の師となる余命宣告を受けた僧侶。
    まさかあんな展開があるとは。。

    人はいくつになっても変われる。
    そんなメッセージをこの本から受け取った。

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    2025年02月04日
  • 文庫旅館で待つ本は

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    文庫旅館こと凧屋旅館に宿泊に来るお客様の思いや目当ては様々。心に複雑なものを抱えている人も多く、そんな時に若女将の円に文豪たちの古書を「同じにおいがするから読んでみて」と薦められる。自分だったら何を薦められるだろう、そもそも薦められるのか、わくわくするのに、客たちは渋々手に取る人がほとんど。それでも帰る時には気持ちにケリをつけられたり前に進めてたりするので癒しの場として読み進めると…最後「こころ」でガツンとやられた。とても重く想像してなかった展開に驚くばかり。辛くても赦しと手放しによって繋がる縁がある。

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    2024年10月29日
  • ひねもすなむなむ

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    主人公の成長と周りの人の変化が魅力的。
    後半は少し謎解きもあってなるほどなと心から。
    ラストシーンは涙が流れてしまった。

    亡くなった人に
    人生が幸福だったかを聞くことはできないし
    自分がこの世をさった時,幸せだったと思えるのかわからないから
    自分も相手も幸せな時を過ごせるよう
    今から生きていきたいな

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    2024年10月28日
  • 文庫旅館で待つ本は

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    名取佐和子さん
    初めて読んだけど
    最後の五冊目の章、主人公円の生い立ちのごちゃごちゃに掻き回される
    本自体がものすごい好きな作者さんなんだろうなあって感じた

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    2024年10月12日
  • シェアハウスかざみどり

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    最高に素敵な読後感!
    登場人物のこと,
    人間らしくて嫌いじゃないぞ?って思っていたのが,最後には大好きに!
    そして、全部の線画繋がっていく最後には、とても気持ちの良いものがあった。
    これからも絆が永遠でありますように

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    2024年08月14日
  • ひねもすなむなむ

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    東日本大震災から10年

    その被災地で、若手僧侶仁心が先輩住職恵快から僧侶としての在り方を学んでいく単純なストーリーかと思ったら、もっと複雑でした。さすが名取先生。相当な伏線が張り巡らされて、この物語にも没入してしまった

    名取作品の構成力には毎回感心させられてしまいます

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    2024年07月07日
  • シェアハウスかざみどり

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    伏線が張り巡らされた、そして最後に見事に回収される、とっても温かな物語でした。
    最近お仕事が忙しくて、なかなか小説が読めず、殺伐とした気持ちになっている中、こういう物語を読むと、お仕事の疲れが癒やされます

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    2024年07月07日
  • ペンギン鉄道 なくしもの係

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    大号泣した
    ほのぼのしてて、それぞれのお話の主人公と、駅員さんのキャラクターが大好き!
    久しぶりに大好きな本に出会えて良かった〜

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    2024年03月04日
  • ひねもすなむなむ

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    余命幾許かの住職・恵快の後継として岩手に来た若手僧侶・仁心を中心に話が進みますが、一回読んだ後もう一度振り返るとまた違った感想になるなと思いました。
    後悔があったり、人を許せなかったり、誰もがあることをそれでも大丈夫って思わせてくれる物語でした。
    あとご飯が美味しそうでした。生きること死ぬことが書かれているから一層食べることが際立っているのかなと。
    お寺のことや仏教の教えも少し教えてもらえました。

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    2023年08月17日
  • ひねもすなむなむ

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    書店の文庫コーナーで購入。令和3年10月の初版発行と書いてあり、増刷されてないのかよ?!とびっくり。こんなに良い本が世に埋もれてるのだとしたら勿体無い。

    おそらく「東日本大震災」「住職」「檀家」などのキーワードが重いからだと思うけど、それらに馴染みがなかったり、何もできていない自分に後ろめたい罪悪感があったりした私が一気に読み切れたぐらい、優しくてあたたかくて、生きることを頑張ろう、と思える作品でした。高知弁と岩手弁がミックスされているのも面白かった。

    ガチガチの説法小説でもないし、住職(先代と、主人公の2代目の両方)が人間臭いので、説教されてる感じでもないし、自己を投影できるのもまた良し

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    2023年08月05日
  • シェアハウスかざみどり

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    ネタバレ

    『シェアハウスかざみどり』
    名取佐和子/幻冬舎文庫
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    クリスマスまでの期間限定でシェアハウスに集められた年齢性別バラバラの住人。管理人は若く見える吸血鬼風の男性で…
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    一人一人のドラマが伏線で最後に大きな話になる好きなパターンのお話だった。愛想がないように見えつつも実は仲間想いな管理人さんいい人だな
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    誰かのささいな言葉が人の人生を動かすこともあることを学んだ。

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    2023年05月28日
  • ひねもすなむなむ

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    タイトルから、もっとほのぼのした話かと思っていたけれど、命や人や人生に向き合うことの難しさとか、大切さとか、いろいろと考えさせられたり、感じさせられることの多い話だった。⁡

    お寺が舞台の話だけに、仏教の教えが折りに触れ出てくる。難しく教えを説いている訳ではなく、仁心という一人の若者の人生のとある期間に寄り添っている話なので、宗教や仏教に造詣が深い人でなくても、胸を打たれるような言葉も多いのではないかと思う。⁡

    仁心の心の中には鬱屈したものがあって、それが仁心が僧侶であることに自信をもてない理由でもあるんだけど、それ故に、仁心の言動に理解し難いところもあるのだけれど…。徐々に変わっていき

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    2023年04月19日
  • ひねもすなむなむ

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    ネタバレ

    人を赦すこと。それが難しく、ささくれ立っていた主人公が、様々な人と出会ってその心をほぐされていく…今を見つめる事、変化を受け入れる事の尊さが、じんわりと心に染み渡るようでした。優しくてあったかいお話に、自分の心もほぐれました。

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    2022年02月14日
  • ひねもすなむなむ

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    暖かい高知県の大きな寺から、岩手の小さな寺の募集広告を見てやってきたのは、仁心(にしん)。
    そこは30代後半ほどのすらっとしたお坊さんがたった一人いる寺だった。
    檀家総代の桜葉という高齢の元気で押しが強い男が待っていた。

    ここで、知らせたのは恵快という名前の住職が余命1年ということだった。
    引き継ぐために募集したようだった。

    乳児院から孤児院育ちの仁心(にしん)は、居場所が欲しかったというだけで僧侶になった。それが故に常にコンプレックスがあった。
    高知の寺は有名な大きな寺で、僧侶の人数も多い。
    人付き合いが苦手な主人公はそこから逃れるように岩手の小さな寺へ、いわば逃げてきたのだった。

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    2021年12月08日
  • シェアハウスかざみどり

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    お試しキャンペーンでシェアハウスに集まる4人と管理人の物語。シェアハウスにしては年齢層が高め。無愛想なのに大事なところで住人の助けになってくれる若い管理人。最後にいろいろ明らかになるが、それがなくても十分楽しめる良い作品だった。自分の言動が他人に影響与えるって覚えておこう。

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    2021年11月07日