名取佐和子のレビュー一覧

  • 銀河の図書室

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    ネタバレ

    野亜高校のイーハトー部部長の風見が「ほんとうの幸いは、遠い」と言うメッセージを残し不登校になった。2年のチカとキョンヘ、1年のマスヤスは宮沢作品から風見の残した謎を読み解いてゆく、三人三様の悩みを持ちながら。最終章で明かされる風見に起きた出来事、真実。自分の認識する良きことが他人にとってはどうなのか、風見は純粋すぎるからこそ悩み苦しみ動けなくなったのだろう。今年初めに伊与原新さんの青ノ果テを読んだが、そちらも高校生の不登校から始まる物語だったが、それとはまた違った宮沢作品へのアプローチ、青春物語だった。

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    2025年11月04日
  • 図書室のはこぶね

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    この本、初めて読むのに懐かしい感覚になった。高校生主人公だけど、周りの大人の立ち位置がよくて、これは中高生のときに読んでいてもおもしろかったと思える作品。
    第71回青少年読書感想文全国コンクール課題図書高等学校の部「銀河の図書室」の原点の物語って、帯に書いてあるので、高校生ターゲットであるのかもしれないのだけれど。
    学校司書の伊吹さんのあれこれが好き。三池満輝央は私の頭の中では、落合陽一さんになっている。(万博のニュース見た後のせい)設定的にもっと若いはずだけど。
    高校演劇になっても面白そうな作品かな…。いや、このままがベストか。(高校演劇部出身)等と、いろいろ楽しめた一冊でした。

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    2025年11月04日
  • 寄席わらしの晩ごはん

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    落語の世界を通して青年が成長していくお話です。
    後半ででてくる「正論だけど、だからどうした」的な
    話の流れはもう好物です。

    ー今度もし許せないものや偽りを見つけたら、ほんの少し立ち止まって
    自分の中の“情け”を眺めてもらえるとありがたいね。

    大好きな表現です。
    こんな風に人を導けるって本当に素晴らしいと思います。

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    2025年10月30日
  • 銀河の図書室

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    爽やかな読後感。
    読みながら、放課後の教室から見える景色を思い出して、「もっと学生時代を大事にしておけば良かったな」としんみりした気持ちになった。

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    2025年10月09日
  • 銀河の図書室

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    私もイーハトー部に入りたい!(^^)/最後はこうなると良いなぁ(*´∀`)と考えていた以上に素敵だった。・゚・(ノ∀`)・゚・。賢治先生の本は勿論、登場する本を読みたくてしょうがない(*°∀°)=3でも、とりあえずは「図書室のはこぶね」をお取り寄せせねば♪

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    2025年10月02日
  • 銀河の図書室

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    ネタバレ

    前作よりさらに面白かった!!!

    人と生きていくって難しいけど面白い。

    過去に遡って伊吹さん学生編とか読んでみたい。

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    2025年10月23日
  • 文庫旅館で待つ本は

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    戦前から続く老舗旅館・凧屋。ここには古書ばかりの海老澤文庫があり、若女将が「お客様と同じにおい」を纏った本をお客様に勧める。そんな旅館があれば、泊まりたい。私はどんなにおいがするのだろう?

    5つのストーリーからなり、それぞれ1冊ずつ取り上げられている。知っている作家さんばかりだけど、夏目漱石の『こころ』以外は読んだことがない。
    1冊目:川端康成『むすめごころ』
       恋愛
    2冊目:横光利一『春は馬車に乗って』
       夫婦
    3冊目:志賀直哉『小僧の神様』
       親子
    4冊目:『藪の中』
       学生、先生
    5冊目:『こころ』
       友

    第5話はお客様ではなく、若女将に関わる物語。若女将に様々な本を読んでいた今は亡き曾祖父が大きくかかわってくるのですが、まさかあんな展開になるとは本当に予想外。涙を流しながら読みました。

    5話からなるお話なので、テーマもそれぞれにあるけれど、読み終わっての感想は受容と赦し。

    『こころ』をもう一度読みたくなりました。

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    2025年08月11日
  • ペンギン鉄道 なくしもの係 リターンズ

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    最後に一巻も含めたみんなが出てきたところが良かった。ほのぼの系と思わせておいて、大きな伏線回収のような気持ち良さだった。単発の話だと思っていたのに、みんな同じ時系列で存在して、思わぬところで繋がって、助けられて、助けていて、とても良かった。リターンズまで読んで完結って感じ!

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    2025年08月07日
  • 江の島ねこもり食堂

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    現在の麻布のねこもりとしての急展開から始まり
    過去に場面展開して、
    すみゑさんと鶴さんとのねこもりと遊女との約束。
    時が進んで筆の話になると
    春吉さんや松前さん庄二郎さんも登場してきます。
    2人の馴れ初めもすみゑさんの時のように素敵です
    最後まで感動的で一気読みしました

    どの時代の章にも〖トラちゃん〗が出てきてくれて
    まさにねこもりさまのお話です

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    2025年07月08日
  • 文庫旅館で待つ本は

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    すごく良かった。
    本から自分の本心がわかるって素敵だな
    わたしはどんな本と同じ匂いなんだろう。
    円さんに渡してもらいたいな

    聞いたことはあるし、有名な本だとわかっていても文体とか言葉が昔過ぎて読むのを躊躇する本がたくさん出てきて、でも読んでると不思議と読めそうな、読みたくなるような小説だった。
    特に最後に出てきた夏目漱石のこころと
    川端康成のむすめごころは読んでみたくなった

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    2025年06月10日
  • 文庫旅館で待つ本は

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    この本の匂いは、私にとっては心地良いものでした。
     旅館の若女将 円がお客様に合う1冊をお客様へ渡す 
     その本の感想などを話しながら、その1冊から1歩すすんでいくお客様。
     その海老澤文庫を巡っての、なんともいえない かくされたストーリー。

    かなしくも 前へ1歩踏み出せる1冊だと私は思います。

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    2025年05月18日
  • ペンギン鉄道 なくしもの係 リターンズ

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    ネタバレ

    最後まで読み終わって、納得しました。
    最初から全ての話が「きょうだい」だったなぁ…。
    伏線回収がすごいです!
    UFOの正体もなるほど…!
    最近読んだ本の中で一番好きなお話です!!

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    2025年02月25日
  • 文庫旅館で待つ本は

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    やってくる一人一人の悩みを優しく解決に導くお話かと思っていたら
    それだけでは終わらない展開と
    今まで出てきた人々のその後もわかるようになっていて
    読後感がとても良かった。
    救われないなと思うこともあったものの,
    今を生きるこの登場人物たちにとっては
    色々光に向かうことができて良かったな

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    2025年02月21日
  • ひねもすなむなむ

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    自分に自信のない僧侶が、四国から東北の地へやってくる。
    住職が余命宣告を受け、その後継として。

    自信のない僧侶が、だんだんと成長していくストーリーかと思っていた。
    が、半ばからガラリと雰囲気は変わる。
    何度も何度も驚いた。

    自信のない僧侶の過去。
    その僧侶の師となる余命宣告を受けた僧侶。
    まさかあんな展開があるとは。。

    人はいくつになっても変われる。
    そんなメッセージをこの本から受け取った。

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    2025年02月04日
  • ひねもすなむなむ

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    主人公の成長と周りの人の変化が魅力的。
    後半は少し謎解きもあってなるほどなと心から。
    ラストシーンは涙が流れてしまった。

    亡くなった人に
    人生が幸福だったかを聞くことはできないし
    自分がこの世をさった時,幸せだったと思えるのかわからないから
    自分も相手も幸せな時を過ごせるよう
    今から生きていきたいな

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    2024年10月28日
  • シェアハウスかざみどり

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    最高に素敵な読後感!
    登場人物のこと,
    人間らしくて嫌いじゃないぞ?って思っていたのが,最後には大好きに!
    そして、全部の線画繋がっていく最後には、とても気持ちの良いものがあった。
    これからも絆が永遠でありますように

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    2024年08月14日
  • ひねもすなむなむ

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    東日本大震災から10年

    その被災地で、若手僧侶仁心が先輩住職恵快から僧侶としての在り方を学んでいく単純なストーリーかと思ったら、もっと複雑でした。さすが名取先生。相当な伏線が張り巡らされて、この物語にも没入してしまった

    名取作品の構成力には毎回感心させられてしまいます

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    2024年07月07日
  • シェアハウスかざみどり

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    伏線が張り巡らされた、そして最後に見事に回収される、とっても温かな物語でした。
    最近お仕事が忙しくて、なかなか小説が読めず、殺伐とした気持ちになっている中、こういう物語を読むと、お仕事の疲れが癒やされます

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    2024年07月07日
  • ペンギン鉄道 なくしもの係

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    大号泣した
    ほのぼのしてて、それぞれのお話の主人公と、駅員さんのキャラクターが大好き!
    久しぶりに大好きな本に出会えて良かった〜

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    2024年03月04日
  • 文庫旅館で待つ本は

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    私の理想とも言うべきものが全て兼ね備えている1冊 むちゃくちゃいい本。コンセプトから古書のチョイス、綺麗でまっすぐな文体、時折刺さる表現、ショートストーリー仕立ての展開、はたまた表紙のデザインと全て品があり、間違いない本。
    刺さった文章を2つ。
    光の射す方へと、お進みください。
    豊かな気持ちのおすそ分け
    1つ目の文章は個人的に好きなバンドの歌詞の一部でもあったことから、そもそもピンと来た部分はあったかもだけど、日常で出合いやすい言葉でもないから、この出合いと表現に感謝と感嘆を。
    2つ目の文章は、読書の醍醐味はまずは自分の心を豊かに出来ることであり、次はそれをおすそ分けすることだと思ってる。
    読書は自分の時間を費やすことであり、そこに対価は発生しないけれど、何かしらの影響とおみやげ(気付き)は得られるものであって。それを誰かに共有することで、その人も何かしら気付くかもしれないし、そうじゃないかもしれないし、そのタイミングじゃないかもしれないし。世にあふれる何万、もはや何億とも言える読み物から、1冊を選ぶお手伝い、そしてそれを語り合える時間を過ごすことが出来たら、なんという贅沢な時間だろうか、と思う。

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    2026年03月14日