名取佐和子のレビュー一覧
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ネタバレ「ほんとうの幸いは、遠い」この銀河鉄道の夜に出てくるフレーズを最後に連絡が途絶えた風見先輩。
残されたイーハトー部の3人はこの言葉の意味を考え続ける。
そしてそれと共に自分たちが抱える痛みとも向き合っていく。痛みと共に前を向き、それぞれが歩み出す姿に胸を打たれました。
ラストのイーハトー部の卒業式も本当に感動しました。
チカのビブリオトークは圧巻だったし、何より風見先輩にみんなの想いがちゃんと届いたことが本当によかった。
今まで宮沢賢治は難しそうであまりちゃんと読んだことがなかったけれど今はすごく読んでみたい。
そしてまた改めてこの本を読み直してみたいなーって思います。
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Posted by ブクログ
戦前から続く老舗旅館・凧屋。ここには古書ばかりの海老澤文庫があり、若女将が「お客様と同じにおい」を纏った本をお客様に勧める。そんな旅館があれば、泊まりたい。私はどんなにおいがするのだろう?
5つのストーリーからなり、それぞれ1冊ずつ取り上げられている。知っている作家さんばかりだけど、夏目漱石の『こころ』以外は読んだことがない。
1冊目:川端康成『むすめごころ』
恋愛
2冊目:横光利一『春は馬車に乗って』
夫婦
3冊目:志賀直哉『小僧の神様』
親子
4冊目:『藪の中』
学生、先生
5冊目:『こころ』
友
第5話はお客様ではなく、若女将に関わる物語。若女将に様々な -
Posted by ブクログ
私の理想とも言うべきものが全て兼ね備えている1冊 むちゃくちゃいい本。コンセプトから古書のチョイス、綺麗でまっすぐな文体、時折刺さる表現、ショートストーリー仕立ての展開、はたまた表紙のデザインと全て品があり、間違いない本。
刺さった文章を2つ。
光の射す方へと、お進みください。
豊かな気持ちのおすそ分け
1つ目の文章は個人的に好きなバンドの歌詞の一部でもあったことから、そもそもピンと来た部分はあったかもだけど、日常で出合いやすい言葉でもないから、この出合いと表現に感謝と感嘆を。
2つ目の文章は、読書の醍醐味はまずは自分の心を豊かに出来ることであり、次はそれをおすそ分けすることだと思ってる。
読 -
Posted by ブクログ
書店の文庫コーナーで購入。令和3年10月の初版発行と書いてあり、増刷されてないのかよ?!とびっくり。こんなに良い本が世に埋もれてるのだとしたら勿体無い。
おそらく「東日本大震災」「住職」「檀家」などのキーワードが重いからだと思うけど、それらに馴染みがなかったり、何もできていない自分に後ろめたい罪悪感があったりした私が一気に読み切れたぐらい、優しくてあたたかくて、生きることを頑張ろう、と思える作品でした。高知弁と岩手弁がミックスされているのも面白かった。
ガチガチの説法小説でもないし、住職(先代と、主人公の2代目の両方)が人間臭いので、説教されてる感じでもないし、自己を投影できるのもまた良し