服部文祥のレビュー一覧

  • サバイバル家族

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    冒険物、探検物の本が好きでありながらこの著者の本はこれが初めて。
    twitter等で犬のナツとの暮らしや冒険を目にしていて気にはなっていたものの、なぜか今まで本の方は機会がなかった。なお、ナツ自体はこの本にはほんの少ししか登場しない。

    伴侶である小雪さんとの出会いと結婚に至るまでの話から始まり、コロナ禍での3人の子どもたちとの暮らしまで、まさしく赤裸々とという言葉がふさわしいほどに時に面白おかしく、時にちょっと生々しく描かれている。

    また一人、好きな作家が増えた。

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    2025年12月05日
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)

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    「息子と狩猟に」

    週末ハンターと詐欺師の対比
    「獲物」を追う両者
    人と人以外の動物の違いって?

    「K2」
    登山の話
    小説を読んでて、息苦しくなったのは初めて
    本読んでたはずがランニング後みたいな感覚に笑

    何回も読みたい

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    2025年10月23日
  • サバイバル家族

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    エアコンや生き物に対しての考え方、書いてあること全てに共感。
    翻って、人は誰でも幼少期、親の支配下においての刷り込みからはなかなか抜け出せないことが赤裸々に書かれていて、「サバイバル登山家」を標榜をしている人でもなかなかその価値観から解脱できないということがわかった。それなのに新しい生活様式とでもいうべきスタイルを実現していく行動力が凄い。

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    2024年01月14日
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)

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    人間と動物、同じ1つの命なのに価値や重さに違いがあるんだろうか。人間は殺してはいけないけど動物は許可があれば殺しても良い。その違いって、何だろう。倫理的に当たり前のことかもしれないけど、正面から向き合って考えたら明確にその理由や根拠を言語化するのって簡単ではない。人間社会で生活していたら疑問にも思わないことを自然の世界の中で生きる時間を持つ筆者が突き付けてくる感じ。ハラハラする展開にスリルを味わいつつ、読後にズッシリと考えさせられた。

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    2021年02月13日
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)

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    2020年のベスト1
    生きること、つまり殺すことの正当性と猟奇性。
    スパッと切れ味が凄い。面白かった。

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    2020年11月01日
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)

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    オープニングのおれおれ詐欺のシーンが何となく好みに合わなくて、ちょっと寝かそうかと思ったけど山に入ってからの展開は凄かった!
    心臓バクバクし過ぎて、本文入ってこなくなって、何度も読み直しながら読んだ。こんなに心拍数あがるのはマイケル・コルレオーネがソロッツォとルイズで会うシーンを観る時くらいだよ!!
    狩猟やる友達に読ませて話聞きたい。

    K2
    こっちもすごい。運命を分けたザイル的な話かと思ったら予想外の角度から殴られた。統計通り3割3分の結果がそこにあって良かったのか悪かったのか。勿論良かったんだろう。。。

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    2020年06月27日
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)

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    父親の葛藤と後半の場の空気の緊迫感が良かった。また、死生観について考えさせられる興味深い内容だった。

    また、同じく収録されていた「K 2」は、生き延びるためにあらゆる手段を尽くす2人のとった行動に驚いた。

    どちらの作品も後半の展開が面白かった。

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    2020年05月27日
  • サバイバル! ――人はズルなしで生きられるのか

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    東京大丸の書店で見かけて。ズルをしないで生きる、山登りという特殊な行為から人生全般に敷衍するまとめの部分は、強引ながら共感してしまう。しかし山登りの話はなぜこんない面白いのだろう。風呂を借りるのを断られたり、情けない部分も◎。

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    2018年11月05日
  • サバイバル登山入門

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    以前、情熱大陸で見て、ずっと気になってた著者。

    本当に取り組んでみたい、と思わせる実践方法の手解きも素晴らしいのですが、『はじめに』から、随所に挟まれる著者の思想に脱帽の思いでした。

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    2017年10月28日
  • アーバンサバイバル入門

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    ウッドデッキの作り方、ニワトリの絞め方、シカの解体の仕方など、参考(?)になる。写真が全てカラーで解りやすい。ウッドデッキはいつか作ってみたい。鶏も捌いてみたい。

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    2017年10月26日
  • アーバンサバイバル入門

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    「生きる」ために頭を使い、体を動かしたことがあるか?
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    都市に、いや田舎であっても、自分で何から何までやる、という必要がない。というより、その術を身に着けていない。
    食べ物ひとつとっても、お金以外で入手するのは1日分だって無理だ、建物が壊れても、乗り物が壊れても、自分ではどうにも出来ない、という人が大多数ではないか。

    僕はそういう社会で、その便利さを享受してはいるものの、これはまずいような気がすると、出来る限りのことは「自分でやる」ということを心がけてきた。とはいえ、生き様のようなものではなくて、半ばなまっちょろい趣味のようなものである。

    だが。この著者は、そんなものではな

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    2022年06月01日
  • アーバンサバイバル入門

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    都市での自給自足を目指した手引書。また、DIYへの志向も記載されており、アウトドア志向な方々は一読の価値ありと思う。

    ただ、前著のサバイバル登山程のユニークさを求めるのは酷か。どちらかというと、都会でも出来るサバイバル内容の一覧だと思って読むと良いと思った。

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    2017年05月14日
  • サバイバル! ――人はズルなしで生きられるのか

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    サバイバルな登山とは何か。著者の私生活がサバイバルなのかははっきりしないが、今やブーム化された登山スタイルに対する徹底抗戦の精神が清々しい。
    特に、第一章の日本海から上高地までの200キロの単独行は読み応え抜群だった。ほとんどの装備を持たず、食糧は現地調達で蛇や蛙、野草に岩魚を食す。危ない思考回路だと思いながらも、リアルファイトで山に挑む服部文祥に圧倒された。

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    2013年10月23日
  • 走る?

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    アンソロジーはいい。
    すごくいい話も、意味不明なのも、色々読めていい。どういう順番で収録するか考える編集さん楽しいだろうなー
    で、一応ランニング好きな私が好きだった話は、1話目の パン、買ってこい と6話目の いびきが月に届くまで 。外の雪が消えたら走ろう。走りたくなっちゃったなー

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    2025年02月15日
  • サバイバル家族

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    狂気的なアウトドア精神がめちゃくちゃ面白い。
    エッセイ本は個人的に好きなジャンルではないが、本作は笑いあり学びありの充実した内容。

    頭の中にこべりついた当たり前がどんどん塗り変わっていく感覚。視野が広まった。

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    2024年11月03日
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)

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    著者初のフィクションは意外にもポップで嬉しい誤算!

    服部文祥さんを有名にしたといえる、サバイバル登山関連のノンフィクションは以前に読んでいましたが、この『息子と狩猟に』は服部さん初の小説とのこと。死生観が伝わるようなノンフィクションさながらの作風なのかなと思ったのですが、意外や意外しっかりエンタメしていて(エンタメを軽視している訳ではないです)素直に面白いと思える読後感でした。もちろんそういった死生観や、命を奪う行為について考えさせられるものではありましたが、けして重厚な手触りではありません。

    特殊詐欺グループのリーダーと、週末狩猟をする男とその小学生の息子。全く別々の人生が、ある一点に向

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    2024年01月15日
  • サバイバル! ――人はズルなしで生きられるのか

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    北アサバイバルの記録に臨場感があって面白かった。
    最後はコネで泊めてもらおう、なんて人間臭さもまた面白い。
    沢の脇で大便をしていいのか?と疑問が残った。
    生きるとは死に向かう流れの中逆らうこと、現代では普段は緩い流れの中にいる。山に入ることは一時的に、激流に身を置くこと。の例えはイメージとして掴みやすい。
    全てが予定通りに整備された道を辿ってピークを踏んで下りて、という登山はお客様。
    街でも山でも欲しいものはお金を払って手に入れる、資本主義の枠の中でしか生きられない。
    そうではないもの、を求めたい気持ちもあるが、お客様だから土日でサクッと行ける。
    自分の中で答えは出ていない。

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    2022年01月01日
  • アーバンサバイバル入門

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    ネタバレ

    著者のサバイバルもついに自宅での生活まで及んできた。横浜でこのような生活をしていることが驚き。また写真や奥さんのイラストが豊富でわかりやすい。(生き物の解体写真は人によっては苦手だろうが!)

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    2021年10月25日
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)

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    ネタバレ

    この小説には2編の短編が描かれている。一つは「狩猟」、もうひとつは「登山」がテーマである。
    どちらも服部さんのこれまで培ってきた経験が活かされたテーマではあるが、もちろん「サバイバル登山家」なんて名乗る人の書く小説が、そんな単純な作品なはずがない。

    私たちが暮らす人間界と、動物たちが暮らす山々などの自然界。
    狩猟や高所登山には厳しいルールやマナーが存在するのだが、人間界にあるタブーやモラルは、自然界ではタブーやモラルとして存在するのだろうか?

    夜中に鹿を撃つこと(捉えること)はいけないことなのか?
    サバンナでライオンがインパラを捉えて食べることはいけないことなのか?
    仲間を見捨てて自分だけ

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    2021年07月14日
  • サバイバル登山入門

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    著者のサバイバル登山の具体的なノウハウや考え方が惜しみなく綴られた一冊。
    一般登山道を歩くハイカー向けではないが、沢登りや藪漕ぎ山行を楽しむ山ヤにとっては貴重な情報が盛りだくさんで大変為になる。サバイバル登山はなんといっても、銃器を使用した狩猟の領域に手を出すかどうかが一つの境界だと思った。

    所々で著者が山や自然や自身のサバイバル登山に対して自問している記述があるが、それらがなんとなく共感できて好きだったりする。

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    2020年12月26日