服部文祥のレビュー一覧
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サバイバル登山家服部文祥が大都会横浜で実践し会得した食料の半自給自足+道具・住居のDIYのやり方を惜しみなく紹介してくれている。自給自足やDIYの参考書は山ほどあるが「服部文祥はこうやっている」という部分が何より本書の魅力的な部分であると思う。
以前情熱大陸でちらっと服部家の外観を見たときは町はずれの傾斜地に建てられた昭和的新興住宅なイメージだったが、傾斜地が広い服部家の庭であることを初めて知って、土地の使い方は何より工夫次第なんだなあと思った。
服部家最大のご馳走「ミドリガメ鍋」、実際に採って食べてみたいけど捌く敷居がめっちゃ高そうで中々行動に移せない...一生のうちに食べる機会あるかな -
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サバイバル登山家「服部文祥」のエッセイ。
前半は紙上サバイバル登山、後半は著者の道具解説等。
前半のほうが圧倒的に面白い!
この本は、山ヤならではの活動記録なので、ロープを使う登攀、沢登り、山スキー等の登山をやっているとより楽しめ、また、北アの山地名や沢の難所等を随所にイメージできるとなお楽しめるかなって思った。
本サバイバル登山では、厳しい縛りを自ら堂々宣言しながら、意外と煩悩に屈してもいるので、山をやらない人のほとんどは、著者の活動に共感できないかもしれない。でも自分はそういった人間味のあるちゃっかりしたところがなんか好きだったりする。ガチでストイックなだけなら全然面白くない。
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この本に書いてあること、作者が編み出したサバイバル登山は、「山に登ること」の目的がよく表現されている。それは、生死の境目で自分の能力・判断をぎりぎりに試すこと、そこから生きている感覚を得る。ということ。
ただし、タイトルにもある「ズルなし」や「フェア」という表現には言葉の意味することとはずれた作者の独自用語だと思う。 文明の利器を使用することをズルなし、フェアじゃないと表現している。
この作者の魅力は、自分自身のポリシー(ある意味頑固で、排他的な嗜好)をストイックに信じていながら、客観的に自分のこと観察し、一般的な人から見ると滑稽に映ることを、理解して、自分を笑えるという知的な余裕があるこ -
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「人生はマナーでできている」の中で「ベジタリアンとひと口に言っても、様々でややこしいんです」(88頁)、肉は食べないが、魚は食べる(ペスコ・ベジタリン)。肉、魚は食べないが、卵や乳製品はとる(ラクト・オボ・ベジタリアン)…などなどと書かれており、登山とひと口に言っても…という印象を持ちました。装備をそぎ落として、日本海側から上高地までの最短距離を谷筋を歩くことで進む。食料も岩魚や山菜などの現地調達。山小屋は利用せず、宿泊は食料の調達が出来る河原が好ましい。本の中に書いてあった何をするにもそれを容易にする道具を探すことからはじめてしまう日常…そういう考え方から離れてみる。ミニマリストという言葉を
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なんだかんだでこれで服部さんの本読むの8冊目でした。もっと読んでいると思いましたが、角幡さんの本とごっちゃになっているような気がします。自分の中でイメージが被っています。
そしてこれはサバイバル登山についてのエッセイというか、説明のような本ですね。ある意味既に色々読んでいるので新味は無いです。
しかし、この自分でルールを決めて、その制約の中で活動するのって、子供の頃の白線の上だけを歩いてどこまで行けるか、という遊びの延長という気がします。これは否定的な意味ではなくて、誰でもそうやって自分の想像力の中で、家の中や町の中でも冒険のフィールドを作り出していたなあと。いつの頃からか、人が決めたルールの -
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服部文祥『息子と狩猟に』新潮文庫。
サバイバル登山家による犯罪小説。『息子と狩猟に』と『K2』の2編を収録。
『息子と狩猟に』。従来の犯罪小説とは一線を画した不思議な味わいの短編。小学生の息子を連れて狩猟のために山に入った倉内は、死体遺棄のために山に入って来た特殊詐欺グループと遭遇する。殺す者と殺される者……不思議な味わいの原因は善人と悪人の立場が入れ替わっているためか。
『K2』。K2に登頂し、下山中に遭難した二人の登山家。生きるために二人が選んだのは……現代の『ひかりごけ』或いは『野火』……しかし、所詮は二番煎じとしか思えなかった。
本体価格520円
★★★