服部文祥のレビュー一覧

  • 息子と狩猟に(新潮文庫)

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    ネタバレ

    この小説には2編の短編が描かれている。一つは「狩猟」、もうひとつは「登山」がテーマである。
    どちらも服部さんのこれまで培ってきた経験が活かされたテーマではあるが、もちろん「サバイバル登山家」なんて名乗る人の書く小説が、そんな単純な作品なはずがない。

    私たちが暮らす人間界と、動物たちが暮らす山々などの自然界。
    狩猟や高所登山には厳しいルールやマナーが存在するのだが、人間界にあるタブーやモラルは、自然界ではタブーやモラルとして存在するのだろうか?

    夜中に鹿を撃つこと(捉えること)はいけないことなのか?
    サバンナでライオンがインパラを捉えて食べることはいけないことなのか?
    仲間を見捨てて自分だけ

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    2021年07月14日
  • サバイバル登山入門

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    著者のサバイバル登山の具体的なノウハウや考え方が惜しみなく綴られた一冊。
    一般登山道を歩くハイカー向けではないが、沢登りや藪漕ぎ山行を楽しむ山ヤにとっては貴重な情報が盛りだくさんで大変為になる。サバイバル登山はなんといっても、銃器を使用した狩猟の領域に手を出すかどうかが一つの境界だと思った。

    所々で著者が山や自然や自身のサバイバル登山に対して自問している記述があるが、それらがなんとなく共感できて好きだったりする。

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    2020年12月26日
  • アーバンサバイバル入門

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    サバイバル登山家服部文祥が大都会横浜で実践し会得した食料の半自給自足+道具・住居のDIYのやり方を惜しみなく紹介してくれている。自給自足やDIYの参考書は山ほどあるが「服部文祥はこうやっている」という部分が何より本書の魅力的な部分であると思う。

    以前情熱大陸でちらっと服部家の外観を見たときは町はずれの傾斜地に建てられた昭和的新興住宅なイメージだったが、傾斜地が広い服部家の庭であることを初めて知って、土地の使い方は何より工夫次第なんだなあと思った。

    服部家最大のご馳走「ミドリガメ鍋」、実際に採って食べてみたいけど捌く敷居がめっちゃ高そうで中々行動に移せない...一生のうちに食べる機会あるかな

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    2020年10月30日
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)

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    詐欺と狩猟のシンクロニシティをテーマにしたタイトル作と、エベレストに次ぐ標高を誇るK2登頂にまつわる恐ろしい秘密を題材にした小説を収納する著作。いずれも著者ならではのリアリティ溢れる文体で極限時における人間の心理状況を見事に炙り出した佳作。

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    2020年06月06日
  • サバイバル登山入門

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    大学の同期がイラストを担当しています。敢えてアウトドアとかサバイバルという言葉を使うのを躊躇う。むかしの人々が当たり前に営んできた技術に敢えて挑戦されている著者の姿には感銘をうけますが、文明に犯されすぎてしまった私たちにはちょっとハードルは高いです。

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    2019年11月06日
  • サバイバル登山入門

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    著者の"サバイバル登山"の定義について、様々な批判的見方があることは見聞しているが、本書でも本編に入る前段で、"各人それぞれが技量や経験に応じてフェアだと思うルールを決めればよい"という旨、説明しているので、私はそこに関しては反発は感じなかった。
    "避難小屋に立ち寄ってデポのカップラーメンを食べてしまった"と正直に告白されているくだりなど(笑)、ツッコミどころは多々あったが、それもまた織り込み済みの"芸風"というか。

    今のところ狩猟免許を取る予定はないし、ライトもスマホも持たずに何日も山を彷徨う予定もないので、こ

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    2019年04月25日
  • サバイバル! ――人はズルなしで生きられるのか

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    サバイバル登山家「服部文祥」のエッセイ。
    前半は紙上サバイバル登山、後半は著者の道具解説等。
    前半のほうが圧倒的に面白い!

    この本は、山ヤならではの活動記録なので、ロープを使う登攀、沢登り、山スキー等の登山をやっているとより楽しめ、また、北アの山地名や沢の難所等を随所にイメージできるとなお楽しめるかなって思った。

    本サバイバル登山では、厳しい縛りを自ら堂々宣言しながら、意外と煩悩に屈してもいるので、山をやらない人のほとんどは、著者の活動に共感できないかもしれない。でも自分はそういった人間味のあるちゃっかりしたところがなんか好きだったりする。ガチでストイックなだけなら全然面白くない。

    また

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    2019年04月02日
  • アーバンサバイバル入門

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    「自分の頭で考えろ!」
    むかし尊敬していた人が言っていたことが,本書のあとがきに書いてあり,久々に思い出した。

    さまざまな場面でおこなうDIYや自給自足的なものを紹介した本。すべてがすぐに使えるわけではないが,自分の身の回りでできることを考えるいいきっかけになる。

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    2019年04月01日
  • 走る?

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    14人の新進気鋭の作家たちが、Number Doに寄稿した「走ること」に関する短編集。走る気になる作と、ならない作があるが、作家さんたちがランナーという訳ではないので仕方ない。でも、その著者なりの「走る」ということの考え方がなんとなくわかり面白かった。

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    2017年09月17日
  • アーバンサバイバル入門

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    著者の本はずっと愛読していますが、とうとう都会でもサバイバルが始まりました。もう「人生がサバイバル」といっても過言ではありません。

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    2017年07月04日
  • サバイバル! ――人はズルなしで生きられるのか

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    この本に書いてあること、作者が編み出したサバイバル登山は、「山に登ること」の目的がよく表現されている。それは、生死の境目で自分の能力・判断をぎりぎりに試すこと、そこから生きている感覚を得る。ということ。

    ただし、タイトルにもある「ズルなし」や「フェア」という表現には言葉の意味することとはずれた作者の独自用語だと思う。 文明の利器を使用することをズルなし、フェアじゃないと表現している。

    この作者の魅力は、自分自身のポリシー(ある意味頑固で、排他的な嗜好)をストイックに信じていながら、客観的に自分のこと観察し、一般的な人から見ると滑稽に映ることを、理解して、自分を笑えるという知的な余裕があるこ

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    2017年01月02日
  • サバイバル! ――人はズルなしで生きられるのか

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    「人生はマナーでできている」の中で「ベジタリアンとひと口に言っても、様々でややこしいんです」(88頁)、肉は食べないが、魚は食べる(ペスコ・ベジタリン)。肉、魚は食べないが、卵や乳製品はとる(ラクト・オボ・ベジタリアン)…などなどと書かれており、登山とひと口に言っても…という印象を持ちました。装備をそぎ落として、日本海側から上高地までの最短距離を谷筋を歩くことで進む。食料も岩魚や山菜などの現地調達。山小屋は利用せず、宿泊は食料の調達が出来る河原が好ましい。本の中に書いてあった何をするにもそれを容易にする道具を探すことからはじめてしまう日常…そういう考え方から離れてみる。ミニマリストという言葉を

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    2016年09月05日
  • サバイバル! ――人はズルなしで生きられるのか

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    遭難するかもしれないという可能性がなければ登山ではない。装備を最小限にして自らの力で入山しルートを拓いていく。それが筆者のいう『ズルしないで』登山すること。
    最後の章でフリークライミングと人工登攀について触れている。何の装備もなく壁を登れば墜落は死を意味する。そんな緊迫した中に身を置くことで見えてくる世界がある。
    荒波に揉まれることでしか経験できないことをたしかに筆者は経験し生を掴み取ってきた。

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    2016年02月09日
  • サバイバル! ――人はズルなしで生きられるのか

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    物を極力持たず、自然界で生き抜く様を書いてはる。
    へぇ。こんな生き方もあるんだねぇ。
    読み物として面白い。

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    2010年01月11日
  • サバイバル家族

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    ネタバレ

    さすが野生に生きる人の感性や考え方は違うなあと思った。序盤の方の嫁ピンとくる論争、走ることの「自由」、家庭内方針なんかは結構同意できたが、その他の点がやっぱりよく分からない。いや、分かってもらおうと思って書いているつもりはないだろうが。笑

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    2025年10月06日
  • 走る?

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    タイトル通り「走る」に特化したオムニバス
    青春、ノスタルジー、リアリティ、SF、不条理…色々な形の「走る」ストーリーがあり、短編集だから合わなくてもすぐに終わる
    コレを読んで走りたくなるかは貴方次第

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    2025年04月18日
  • サバイバル家族

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    奥様との、馴れ初めから面白い。
    生活に関する考えに共感するけど大変そうだな。
    子ども達ものびのびしてるように思う。学歴って大事やけど大丈夫じゃない感じも興味深く読みました。
    そもそも奥様の書いた本を探してる中で先に出会ったこっち読んだけど奥様のも読みたい。

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    2024年03月24日
  • サバイバル! ――人はズルなしで生きられるのか

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    なんだかんだでこれで服部さんの本読むの8冊目でした。もっと読んでいると思いましたが、角幡さんの本とごっちゃになっているような気がします。自分の中でイメージが被っています。
    そしてこれはサバイバル登山についてのエッセイというか、説明のような本ですね。ある意味既に色々読んでいるので新味は無いです。
    しかし、この自分でルールを決めて、その制約の中で活動するのって、子供の頃の白線の上だけを歩いてどこまで行けるか、という遊びの延長という気がします。これは否定的な意味ではなくて、誰でもそうやって自分の想像力の中で、家の中や町の中でも冒険のフィールドを作り出していたなあと。いつの頃からか、人が決めたルールの

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    2023年03月03日
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)

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    著者はサバイバル登山家とのこと。臨場感が半端ない。中編が2つ、どちらも生きることに直結した話だった。

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    2023年01月18日
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)

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    生きると言うことは他の命を奪って自分の命をつなぐことなのだということを考えさせられる本。人間が生きるために獣を殺して肉を食べる、という日常的なことから、相手を殺さなければ自分が殺されるというシチュエーションや、人肉でも食べないと餓死してしまうというシチュエーションまで、「これをしないと死んでしまう」または「殺される」という状況で人間はどんな思考をしてどんな行動を取るのか?またそういうシチュエーションを切り抜けて生き残った後、どうやって心の安定を保とうとするのか?深い。

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    2021年11月14日