由利子のレビュー一覧
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ネタバレ4つのお話の短編集でした。
■林檎の乙女は王の褥で踊る
9年前に7歳で11歳年上の王に嫁いだオリアローズ。
現在は16歳と27歳で年齢的には問題ないのに、いくらオリアが迫っても夫のラーシュにかわされてしまってます。
オリアがラーシュに妹としか見られていないと思ってるのは、ラーシュの態度から分かる気がしますけど、ラーシュの方は、あんなにオリアに迫られてるのに、オリアは自分を兄としか見ていないって思うってのは、どうかなぁ。鈍いにもほどがあります。
誤解が解けて結ばれたあとは、何度もって感じですけど、コバルトだとここまでかな?
■ぼんやり姫と雪色の恋
姉女王が自分の好きな人と結婚するために、 -
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ネタバレ登録してなかったことに気づき慌てて登録。読んだのがだいぶ前だったため、記憶を掘り起こしながらのレビュー(笑)
表題作2作品と三千寵愛在一身シリーズの番外編2作品と西洋ファンタジーもの2作品の合計6作品の短編が収録。
三千寵愛在一身の番外編は短編でもまとまってました。1話目の「梨花一枝春帯雨」の方が好きかな。結婚したもののうまくいってない夫婦が雷の夜の出来事から少しずつ心が近付いていき、ラストは甘々な感じが良かったです。キュン!としました。「桃の夭夭たる」は雨降らす花の続編にあたるのかな?その後の話なのでラブラブです。
表題作の魔女の処方箋「薔薇色の媚薬」「エメラルドの祝福」は西洋ものです -
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ネタバレ子どもの頃のトラウマから自分のことを醜いと思い込み、いつも頭から薄絹を被るようになった公主・玉麗。そんな玉麗にある日、縁談が持ち上がる。相手は玉麗の初恋の相手・李遊。けれど李遊には色めいた噂が絶えす、結婚したにも関わらず李遊は玉麗のいる屋敷に帰ってこなくなってしまった・・・。
箱入り娘&極度の引きこもりの玉麗ですが、彼女の気持ちは最初からぶれなかったのではないでしょうか。対する李遊の方がいろいろ葛藤があったようで・・・。でも、あの忍耐力には脱帽します(笑)よくあそこまで耐えたwwラストは甘々でしたし、楽しんで読めました。ややティアラ寄りな描写もありましたが、最近のコバルトは大丈夫になってきたん -
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黒髪のマリアンヌ。
六番目の花嫁。
兎姫と緋色の誤算(2作品収録)。
女神に捧げる愛の恋愛詩。
以上、5話分の短編が収録されています。
すべて独立した話なのでどこから読んでも大丈夫♪個人的には六番目の花嫁と女神に捧げる愛の恋愛詩の2つが良かったです。一番甘々なのはウサギ姫と緋色の誤算かなぁ?
というか、ウサギ姫~と女神に捧げる~の2作品はコバルト文庫で大丈夫なの!?って内容です(笑)シフォン文庫の方がいいんじゃないかと思いました。はるおかりのさん、次はシフォン文庫から本を出されるのかしら?
中華ラブロマンスの三千寵愛在一身シリーズもいいですが、個人的にはこちらのシリーズの方が好きです。次の -
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ネタバレ5巻目は意外にも前作の「愛は英国公爵の瞳に導かれて」と同じ場所、時代設定で、ガイもアリスもでてきました。相変わらず仲よさそうで何よりです。
今回の主人公ルルは、全くの下町育ちで、アーサーは借金取りに追われていたルルを助けた後、突然ルルを花嫁として自分の領地に連れてってしまってますが、彼はなぜあのときあそこにいたのかってのが、ちょっと気になりました。
前作ガイと同様、最初は自分の気持ちに戸惑ってる感じのアーサーでしたけど、やっぱりルルに惹かれていく気持ちは止められないみたいですね。ガイがルルを見ただけで嫉妬するくらいですから・・・。
アーサーを亡き者にしようとしているのも、父ケンドリック卿 -
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ネタバレ貧乏で家庭教師として家族を支える一方、小説を書く趣味を持つアリスがひょんなことでウィンダミア公爵ガイに小説の一部を見られ、小説の続きを書くためにガイの元に連れてこられ、そのうちお互いに惹かれだすっていう王道のお話しで、これでHシーンが多かったら、ティアラだなぁって思いながら読んでました。
鋼鉄のプリンスと呼ばれるガイとアリスがだんだんいい雰囲気になってきたのに、ガイが川に流され、そのあとアリスが流された後、手のひらを返したように、アリスを家に帰して、絵もすべて処分って展開にはちょっと驚きました。いくらアリスのことを思ってのことでも、それはないんじゃないかなぁって。
王道のお話しで予想通りの -
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ネタバレ3巻目は砂漠の国サッファール。最初に何で王女アイーシャと護衛隊長のイスファが洞窟にいるのかよく分からなかったのですが、ジンと契約して、ジンに乗っ取られたアイーシャを戻すためにはイスファが必ず口づけしないといけないっていう設定に、ニヤニヤしっぱなしです。
イスファ側の心情も書かれていて、お互いが身分違いで相手を思ってはいけないと思いながらも段々惹かれていくので、これでほんとにジャマル王がいい人だったら嫌だなって思っていたら、ジャマル王が完全悪役に書かれていたので、どっちがいいと迷うことなく、安心してラストまで読めました。
アイーシャの父王は生きているとは思いましたけど、彼によって明らかになる -
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ネタバレツタンカーメン王が死んで10年くらい経った古代エジプトのお話ですが、1巻完結の割にはいい感じで終わったと思います。
王暗殺の疑いをかけられたナナクトを寵姫として側におくソカリス王子。いくら目を離せないといっても一緒のベッドで眠ったりするというのは、最初から好みだったんじゃないかなぁって思いますが、ナナクト側は王子のことを好ましく思ってはいても、身分の違いで終始引きぎみです。
ナナクトの一人称で書かれていますが、一人称の作品の割には違和感を感じず最後まで読めました。ソカリス王子側の心情が入っていたら、もっと面白かったとは思いますけど。
ナナクトがソカリス王子から離れてしばらくして、ソカリス -
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ネタバレ2010年度ロマン大賞大賞受賞作。
中華で政略結婚、嫁モノ。
本誌インタビューで堂々と初夜萌えと答えていて、若干引いた記憶があるので、今まで手をつけてなかったけど、今度のロマンの参考に。
コバルトらしからぬいちゃいちゃっぷりがすごかったー。
宦官のフリして彼のもとへ行くだとか、わずかなすれ違いで心が行き違うとか、いろんな後宮の女が出てきてそれぞれのドラマとか、なかなか面白かったかな。
ただ、その分、中間部分で、ヒロインが呪いでおかしくなっちゃうってところが嫌だった。自分が自分じゃなくなるヒロインって、自己投影しずらいから嫌だった。
まあでも、後宮の雰囲気を味わえたからよし。 -
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ネタバレ「三千寵愛在一身」シリーズの3弾目は、武官の秋遠と宮妓の冬華のお話でした。いやぁ、ほんとに素直じゃない二人ですし、秋遠の堅物さは、ちょっと顔に似合わなさすぎです。しかも何かっていうと、卑猥って・・・。
あと、冬華が内人を目指すために白夫人に稽古をつけてもらっているシーンが、どうしても「ガラスの仮面」が頭の中に浮かんじゃいました。
最後の方にやっと、理鷲や桜霞が出てきて、やっと、この話が「三千寵愛在一身」シリーズってことを思い出しました。ここまで全然前作とのつながりが見えなかったので、一瞬忘れそうになってました。
せっかく内人になった冬華のため、秋遠はいつまでも待つつもりで、理鷲に冬華をも -
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ネタバレ三千寵愛在一身の続編ということですが、主人公が変わっていて、前巻の最後で、物語を書くための墨や紙を使い放題したいからと宮中に残った蓮姫と、隣国の公子である星流のお話になっています。
舞台は峻の国で理鷲も桜霞もいますが、あんまり出てこなくて残念。(それでも出て来たときは、理鷲が桜霞のお尻にしかれっぱなしになっているだけでなく、丞相や礼月にもやられっぱなしになってしまっているのがよく分かりましたけど。)
今回の二人は、ツンデレでした。特に蓮姫の方は、恋愛は物語の中だけで、現実の恋愛には興味がないと、最初は星流への態度もかなり失礼な態度でしたけど、最後には星流への愛に気付くといった感じでした。
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エジプトのラノベって初めてかも。
花衣沙久羅さんは資料集めにも熱心だったようで、エジプトの世界観をよく表していました。エジプト語によって。ルビが多くてちょっとしんどい部分はあるのですが。
突然の出会い、様々な事件を通じて深まる愛、家族や友人への想い、大切なひとたち……。
シャーマンとしてのめざめ、いい気になってしまうこと、利用されること、一緒にいては王子のためにならないこと、そういった不思議な力の設定が面白いかな。
確かにヒエログリフという文字は、トト神の神力が宿る神聖なものなのですが、ちょっとイメージがしにくかったかも。
うん、でもまあ面白かったかな。 -
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シリーズ4作目。
今作の目玉は何と言っても陶磁器の目利き。
いやはや、こんなに調べつくした著者に脱帽。
いや、陶磁器の目利きがメインではないんだけれども、
それぐらい陶磁器メインの物語(笑)
シリーズ2作目の主人公の子供が主人公。
最近の私の楽しみ方は、前作と今作の登場人物がどういう繋がりなのか、前作に出てきた人たちが今作にはどうやって登場するのかを読むこと。
シリーズ2作目の主人公のちらっと出てくるのだけど
だいぶ年を取ってるのでそのあたりも想像するのが楽しいですね^^
今作は凱帝国ではない人物が主人公になってたのでそれも面白かったです。
次作も楽しみです!