吉見俊哉のレビュー一覧

  • 大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起

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    ネタバレ

    苅谷剛彦さんと吉見俊哉さんの対談形式の本。
    教授や大学運営の立場から割と書かれていて、オックスフォードとハーバードで教鞭をとった経験から、日本国内の大学状況を比較して課題を論じあっていた。

    全体としては日本の大学は経済ナショナリズムの延長にあって大学とは何か、という理念の部分が欠けている、というようなことを言っていたと思う。
    大学制度や組織だけを変えようとしても解決できない課題だと思った。

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    2020年10月03日
  • 大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起

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    大学とは、大学の本質とは何か?
    日本と欧米、ハーバード・オックスフォード・東大の違い
    について、2人の教授が鼎談する内容。
    知の追求とは何かがちょっとわかる気がします。

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    2020年08月23日
  • 大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起

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    エモーショナルな部分を含む知の交流、人と人との出会いが、教育や学問の根底にはある。それが魅力的なのは「楽しい」からだ。


    あれだけロジカルな苅谷さんが、最後、「楽しい」という感情で結論づけてしまうあたりが良かった。

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    2020年08月19日
  • 大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起

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    海外大学から俯瞰的に見ながらも、現実的に実現が難しい点について論者二人とも十分に理解できていないと感じた。大学人に読むことは薦めない。

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    2020年01月21日
  • カルチュラル・スタディーズ

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    カルチュラルスタディーズをイギリスを中心とした経緯について知るには薄くていい本である。マルクスの影響がいかに大きいかについてよくわかる。付録の文献が充実しているので、カルチュラルスタディーズを論文で扱うための基本書である。

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    2019年09月02日
  • 「文系学部廃止」の衝撃

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    「文系は役に立たないからいらない」「文系は役に立たないけれども価値がある」という議論を批判している。「文系は必ず役に立つ」らしい。「価値の軸を創造する力」「既存の価値を相対する力」が文系の知にはあるようだ。
    私は文系人間だが、べつに価値がなくてもいいし、役に立たなくてもいいと思っている。でも、下り坂の日本でこれからの時代を生きていく子どもたちが今までと同じ感覚で安易に文系を選択することはあまりよいことだとは思えない。
    いろいろな考え方があると思うが、大学に関する議論はそこに勤める人間の食い扶持ではなくて日本の将来や学生のことを第一に考えてほしい。

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    2019年08月16日
  • 「文系学部廃止」の衝撃

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    理系と文系の「役に立つ」の違いは分かったが、じゃあ文系が理系のように稼ぐには(キャリアを作るには)どうしたら?たしかに理系の研究するなら若い方がいいのかもしれないが、最初に理系を学んで、社会人経験積んでから文系、というのがなんだかな。周りにも大学生(18~20歳に入学した、一般的な意味の)の時には文系だったけど、看護学校入り直したり会社で勉強してSEなってる文→理の進路を行く人も存在する。文系でも「短期的に」役に立てることがないとなかなか就職が厳しいのだよ。神の役に立つ、地球社会の未来に役に立つ、立派なお題目だけど、まず自分が自立できるだけの金を稼ぐのに役に立つ学問を学びたい。
    でも、「経済成

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    2019年05月14日
  • 「文系学部廃止」の衝撃

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    「文系学部廃止」といったニュースがいかに歪曲されていたか、また世間の人々が「文系学部を役にたたない」と思っているか、その背景がよくわかった。文系の有用性を「長い期間でみれば役に立つ」と定義づけているが、そんなに長く待てない人たちばかりになってしまったことが何よりも問題。長文を読む気力もなく、すぐにリターンをもとめる人たちに対して、この言説は果たして有効だろうか。

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    2016年07月28日
  • 「文系学部廃止」の衝撃

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    文系学部廃止の通知騒動をきっかけとして日本の大学の展望について論じる。大学だけの改革では何も変わらない気がする。ダブルメジャー,ダブル&マイナーの仕組みは面白いかもしれない。

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    2016年07月24日
  • 「文系学部廃止」の衝撃

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    「大学の文系学部は廃止されるのか」という風評に流されず、丁寧にその風評の由来を解説し、文系学部を含めたこれからの大学のあり方を提言している。
    やや引用が気になるが、真摯に問題をとらえんがためのことであろう。

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    2016年05月31日
  • 「文系学部廃止」の衝撃

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    <目次>
    第1章  「文系学部廃止」という衝撃
    第2章  文系は、役に立つ
    第3章  二十一世紀の宮本武蔵
    第4章  人生で三回、大学に入る
    終章   普遍性・有用性・遊戯性

    <内容>
    タイトルと内容はちょっと違って、文系学部が中心だが、大学そのものの生き残り策を提案している本。日本の社会がやや末期的状況の中、その一つが大学教育だ。定員割れの大学・学部が多くなり、とんでもないレベルの大学生(我々の時と比較して)が多くみられ、だからなのか卒業後の就職もおぼつかいない。策は、授業改革(私の嫌いなアクティブ・ラーニングを含めて=私は嫌いだが、大学教育には必要だと思う、や教養課程の再構築)・入試改革

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    2016年05月18日
  • 「文系学部廃止」の衝撃

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    文系は役に立つ。
    約に立つための価値や目的自体を創造する価値創造型として役に立つという主張だが、イマイチピンと来なかった。
    これで文系廃止論に対抗できるのかどうか不安である。

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    2016年05月07日
  • 「文系学部廃止」の衝撃

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    一般論に関する説明はわかりやすかったんですが、著者オリジナルの考え方の部分の説明が、わかりにくかったです。

    個人的には、「文系は役に立つ」の説明について、かなり物足りないというか、我田引水な印象を受けました。

    結論に違和感はないのですが、説明の過程には、かなりの違和感を覚えました。
    著者の他の本も読んで、もう少し理解を深めてみたいと思います。

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    2016年04月29日
  • 「文系学部廃止」の衝撃

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    本書の内容を大きく分けると前半の文系学部廃止議論をトレースした第1・2章と、後半の文系以外の大学全般に対する考察をまとめた第3・4・終章がある。前半はあとがきにあるように、既に雑誌で公表済みのものでその意味では新規性に欠ける。出版社からは、予約購入前にこの点について説明があるとよかった。この点についてはあとがきに控えめに言及があった。同著者の前作からの接続を考慮すれば、第3章から読み始めるとスムーズだろう。逆に言えば、第2章と第3章の連関が十分といえず、それらの間にもう1章あると読みやすいと感じた。新書なので許容範囲とは思うが。

    前著でも力説していたように、本書でも「国民国家」と大学の関係で

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    2016年02月27日
  • 都市のドラマトゥルギー

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    〈演じる〉ことの根底にあるのは、間身体的な相互性を超越論的な審級との相互性に媒介していく、文字通りドラマティックな運動である。p354

    《あとがき》
    第一に、本書は、近代的な都市化のなかでの盛り場の意味的な機制の変容を、都市に集合した人々の相互媒介的な身体性の側から捉え返すことを目指したもの。

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    2015年08月01日
  • 大学とは何か

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    中世ヨーロッパを起源とする大学の歴史をコンパクトに解説.全4章構成で前半2章がヨーロッパ,後半2章が日本の大学を取り上げる.
    具体的には1章が中世ヨーロッパの古典的大学モデルを提示し.2章が近代ドイツを舞台として,フンボルト理念とそれに基づく近代型大学の誕生を描く.
    一転して3章では明治維新により近代化を目指す帝国日本が,当時先進国であったヨーロッパからいかにして学術体系,いいかえると知を輸入しようとしたのかを,帝国大学の誕生から叙述する.4章では敗戦によって崩壊した帝国日本がいかにして新生民主国家として再生するのかを,その一方で大学が戦前からの連続性を維持し,結果60年代末の大学紛争において

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    2014年08月05日
  • 大学とは何か

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    中世の大学の起こりから、現在に至るまで、大学の歴史を知るには情報がコンパクトにまとまっていて良かったです。天皇の大学、「天皇のまなざしと国民の知性が遭遇する場所」としての帝国大学の「帝国」が、明治初年岩倉使節団が日本に招聘した学監が日本のことをエンパイアを読んだことがきっかけでそれを文部省が「帝国」と訳して定着してきたという話にはへえと思いました。グローバル人材育成の文科省のかけ声が大きくなる以前の出版ですが、今日的な人類の課題(環境、エネルギー、貧困…)が、国境を越えた課題であるがゆえに、国民国家と一体の大学からこれらの課題解決に貢献する大学へ変わる必要がある指摘を覚えておきたいと思います。

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    2014年01月13日
  • シリーズ日本近現代史 9 ポスト戦後社会

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    ネタバレ

    <1. 変容する日本人の意識>p80
    Cf. 「日本人の意識」調査 by NHK放送文化研究所

    「限界集落」の状況について。Cf. 国土交通省「過疎地域等における集落の状況に関するアンケート調査」、農村開発企画委員会「限界集落における集落機能の実態等に関する調査」p145

    【企業移転から産業空洞化へ】p204 by 小林英夫『産業空洞化の克服』
    3つのプロセス
    ①70年代から85年のプラザ合意までで、急激な円高により競争力を失いかけた産業が輸出市場を防衛するために海外展開を始めた段階。最初にアジア進出をしたのは、繊維や雑貨といった労働集約的産業であったが、やがて電機、化学、機械産業もアジア

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    2014年04月28日
  • シリーズ日本近現代史 9 ポスト戦後社会

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    岩波新書の「シリーズ日本近現代史」10冊のうちの9冊目。10冊目は編集部による執筆なので,幕末から始まるシリーズの歴史的に一番新しいのが本書ということになる。4冊目の成田龍一『大正デモクラシー』に続いての読書。まあ,この2冊のチョイスは著者で選んでいるようなものです。とりあえず,目次を。

    はじめに
    第1章 左翼の終わり
    第2章 豊かさの幻影のなかへ
    第3章 家族は溶解したか
    第4章 地域開発が遺したもの
    第5章 「失われた10年」のなかで
    第6章 アジアからのポスト戦後史
    おわりに

    本書の立場はわずか2ページのあとがきに集約されている。まずもって,社会科学の「空間論的転回」を主張する一人で

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    2013年04月07日
  • 大学とは何か

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    本書は2つの読み手によって異なる印象を持つだろう。高等教育の入門の段階で読む場合は、「より抜いたポイントの集約」かなと。多少高等教育をかじってから読む場合は、「いつまで先行研究のレビューまで続くのか、と思っていたら終章になってしまった」と思うかもしれない。

    新書1冊に日本大学史を総覧した価値はある。参考文献リストも学習者に役立つ。ただ、筆者の考える新しい主張が終章の一部くらしか見当たらないのは、少し寂しい。教育学を専攻としない情報学環の先生だからこそ、このような本が書けたのかとも思う。2時間で日本の大学の誕生から今日までをかけ抜けることができる意味は大きい。

    印刷技術の発展に伴う書物の爆発

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    2011年09月21日