吉見俊哉のレビュー一覧

  • 大学とは何か

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    中世の大学の起こりから、現在に至るまで、大学の歴史を知るには情報がコンパクトにまとまっていて良かったです。天皇の大学、「天皇のまなざしと国民の知性が遭遇する場所」としての帝国大学の「帝国」が、明治初年岩倉使節団が日本に招聘した学監が日本のことをエンパイアを読んだことがきっかけでそれを文部省が「帝国」と訳して定着してきたという話にはへえと思いました。グローバル人材育成の文科省のかけ声が大きくなる以前の出版ですが、今日的な人類の課題(環境、エネルギー、貧困…)が、国境を越えた課題であるがゆえに、国民国家と一体の大学からこれらの課題解決に貢献する大学へ変わる必要がある指摘を覚えておきたいと思います。

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    2014年01月13日
  • シリーズ日本近現代史 9 ポスト戦後社会

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    ネタバレ

    <1. 変容する日本人の意識>p80
    Cf. 「日本人の意識」調査 by NHK放送文化研究所

    「限界集落」の状況について。Cf. 国土交通省「過疎地域等における集落の状況に関するアンケート調査」、農村開発企画委員会「限界集落における集落機能の実態等に関する調査」p145

    【企業移転から産業空洞化へ】p204 by 小林英夫『産業空洞化の克服』
    3つのプロセス
    ①70年代から85年のプラザ合意までで、急激な円高により競争力を失いかけた産業が輸出市場を防衛するために海外展開を始めた段階。最初にアジア進出をしたのは、繊維や雑貨といった労働集約的産業であったが、やがて電機、化学、機械産業もアジア

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    2014年04月28日
  • シリーズ日本近現代史 9 ポスト戦後社会

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    岩波新書の「シリーズ日本近現代史」10冊のうちの9冊目。10冊目は編集部による執筆なので,幕末から始まるシリーズの歴史的に一番新しいのが本書ということになる。4冊目の成田龍一『大正デモクラシー』に続いての読書。まあ,この2冊のチョイスは著者で選んでいるようなものです。とりあえず,目次を。

    はじめに
    第1章 左翼の終わり
    第2章 豊かさの幻影のなかへ
    第3章 家族は溶解したか
    第4章 地域開発が遺したもの
    第5章 「失われた10年」のなかで
    第6章 アジアからのポスト戦後史
    おわりに

    本書の立場はわずか2ページのあとがきに集約されている。まずもって,社会科学の「空間論的転回」を主張する一人で

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    2013年04月07日
  • 大学とは何か

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    本書は2つの読み手によって異なる印象を持つだろう。高等教育の入門の段階で読む場合は、「より抜いたポイントの集約」かなと。多少高等教育をかじってから読む場合は、「いつまで先行研究のレビューまで続くのか、と思っていたら終章になってしまった」と思うかもしれない。

    新書1冊に日本大学史を総覧した価値はある。参考文献リストも学習者に役立つ。ただ、筆者の考える新しい主張が終章の一部くらしか見当たらないのは、少し寂しい。教育学を専攻としない情報学環の先生だからこそ、このような本が書けたのかとも思う。2時間で日本の大学の誕生から今日までをかけ抜けることができる意味は大きい。

    印刷技術の発展に伴う書物の爆発

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    2011年09月21日
  • 大学とは何か

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    研究とも関連して興味あるテーマなので面白く読んだ。
    ヨーロッパにおける大学の成り立ち(1章)から国民国家と大学の再生(2章)、舞台を日本にうつして帝国における大学(3章)、戦後日本の大学改革(4章)という今までの、最後の章では「それでも、大学が必要だ」とのタイトルで今後の大学のあり方に関する提言が書かれている。

    今後の日本に置ける大学の形を考える時、既存の大学概念の中で中世の都市ネットワークを基盤にしたポスト中世的大学モデルが参考になるのではないかと提言している。その理由として、1、世界で多数の大学が国境を越えて都市間で密接に結びついていること、2、高等教育のアメリカ化の中で
    学術言語として

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    2011年09月16日
  • 大学とは何か

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    この新書版一冊で、中世の大学誕生から、アリストテレス、カントから・・・、またまた1960年代の大学紛争、さらに国立大学の法人化まで、なんと、すべてが網羅。これ一冊で、大学のことならわかる・・・という本。大学とはメディアである。これが著者の結論。共感を覚えますねぇ。

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    2011年08月09日
  • 都市のドラマトゥルギー

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    ブラタモリ鑑賞のお供に最適!というコピーがぴったりな一冊。

    文明開化後の上野の博覧会、明治の公演地整備事業で近代都市化をしつつ、江戸時代からの盛り場として地方出身者の受け皿の役割も担った浅草、震災後商業の街として急速に変貌する銀座、戦後の闇市から歌舞伎町のピンク街、浅草と同様に地方の若者の群れを吸収する新宿、パルコの進出で人の流れが変わった渋谷。

    ブラタモリの元ネタに違いない。

    「東京」の街の変遷を、膨大な資料の裏づけと<上演><演出><演じるもの=役者・観客>という視点で論じている。

    過去の社会学者の資料や世界の人類学者の著作からの引用など、まったく知識のない私にとっては読みにくい部

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    2010年11月09日
  • シリーズ日本近現代史 9 ポスト戦後社会

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    2010.10.02 60年代以降の日本についてとてもよくまとめられておりわかりやすい。ただもう少し、日本のポスト戦後とは、なんで、それは未来に向けてどう位置付けられるのか?などなど、解説があると良かった。そのようなことを語るべくシリーズではないのかもしれないが。

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    2011年10月12日
  • 都市のドラマトゥルギー

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    書かれたのがかなり昔。この本から東京の都市論が始まったと言ったらちょっと過言wでも先駆け。現在の東京がどのような形で盛り場として発展していったかを勉強するならこの本が間違いなくスタート地点。
    内容は、上野、銀座、新宿、渋谷4つの盛り場の対比と移り変わり

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    2010年09月20日
  • 運動会と日本近代

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     学校行事といえば運動会は欠かせないものになっているんじゃないかな。運動会が終わった後で飲む打ち上げのビールのうまさときたら、職場でのギクシャクした人間関係も吹き飛んでしまうような一体感があっていいよねぇ。それだけ教師仲間の集団づくりにもなるんだから、子どもたちにとっても教育効果は絶大なんて思ってしまうよね。
     それから運動会には家族そろって御弁当を食べたりして、親子の結びつきも深まるし、ご近所が集まるから地域の教育力も高まるなんて学校教育の生み出した最高の発明品だって思っている人もいるんじゃないのかな。
     ところで運動会って何のためにしているんだろう。けっこうわかっているようでいてわかんない

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    2010年04月02日
  • シリーズ日本近現代史 9 ポスト戦後社会

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    時系列によって単調に区切らず、テーマごとに幅を持たせて書かれているので、非常に読みやすくおもしろい。各テーマもそれぞれが孤立しているという感じはなく、適度に内容がリンクしていて、歴史の曖昧なうねりを動的に感じ取れるのではないかと思います。

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    2012年01月29日
  • シリーズ日本近現代史 9 ポスト戦後社会

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    まさかの藤村ゼミ09年度課題図書。日本近現代史のまとめ的な本。歴史の教科書よりも難解である。教科書を理解しているのを前提に述べられている気がしてならなかった。つまり、自分には酷だったということです。ww

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    2009年10月04日
  • メディア空間の変容と多文化社会

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    1930年コードというものを知った。
    直接的な性表現を自主規制するもの。

    そのせいで、この時代の映画は性表現に凝ったものになったのだとか

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    2009年10月04日
  • カルチュラル・スタディーズ

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    カルスタの入門書。
    値段も安いし、内容も薄い。
    そんな感じ。
    入門書としてはいいんじゃないかな。

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    2009年10月04日