村田四郎のレビュー一覧

  • 「ミステリーの館」へ、ようこそ 名探偵夢水清志郎事件ノート

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    全編夢水清志郎作品で言う所の赤い夢の中にいるような作品でした。館の閉鎖空間とか、現実離れしたリアリストと超能力者のカップルとか。ミステリーも謎解きの謎より動機の謎(なぜこの事件が起こったか、なぜこの事件に誘導されたか)が全てを支配していた印象。
    赤い夢は何かとか具体的に語られる所を見たことはないんですけど、「現実と夢が混ざり合った超現実的パラレルワールド」みたいなものなんですかね?小説の中で迷い込む、日常の延長にある異空間というものでしょうか。
    舞台に乗せられて物語の上を運ばれているような読書体験でした。

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    2025年07月26日
  • 消える総生島 名探偵夢水清志郎事件ノート

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    はやみね作品を少しずつ読んでいます。
    人が消え山が消え館が消え島が消える。思い切ったトリックが楽しい。散りばめられたミステリネタが楽しい。映画愛がいとおしい。事件の真相がチクリと心に残る。
    そんな素敵なミステリ。これを子どもの頃に読めるのは羨ましい。

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    2024年12月23日
  • 踊る夜光怪人 名探偵夢水清志郎事件ノート

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    手に入ってしまった都合で、一作目→五作目という謎の順番で読んでしまっていますが一応楽しめました。前作までのキャラクターがギリギリネタバレまでは行かないぐらいのきわどい露出で出ていらっしゃるので、そんな生存が気になるようなシリーズではないとはいえ、まあ順番通りに読んだ方がいいですよねえ。

    総ルビとはいえ、はやみねかおる先生独特の「語彙力厨二病」な言い回し、キャバレーの呼び込みみたいという比喩など、小学生が一人で読むには難解(笑)な文章ですが、ここまでシリーズを読んでいる人なら分かりきったことと思います。

    「名探偵と役者は3日やったらやめられない」かあ、探偵の方は名探偵ってつけないといけないん

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    2024年08月04日
  • 亡霊は夜歩く 名探偵夢水清志郎事件ノート

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    壊れた時計塔の鐘が鳴り響き亡霊(ゴースト)が現れる。ゴーストの目的は何か。
    学校の伝説に因んだ謎の魅力と、学園ものとしての魅力が融合された面白さ。見事なまでの青春ミステリ。
    謎を解くことを目的化しない名探偵の魅力。

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    2024年07月01日
  • あやかし修学旅行 鵺のなく夜 名探偵夢水清志郎事件ノート

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    ネタバレ

    生徒の自主性が重んじられたドタバタ学校行事の面白さ全開の作品。
    綴じられた修学旅行のしおりにワクワクが止まらない。

    自分達で考えて自分達で決めて自分達で行動しようとしたからこそ、先生達が気付かないふりをしてくれたんだよ、と児童にそっとメッセージを送り、
    とても楽しい今の時間が終わって欲しくないのに、永遠に続いて欲しいのに、それが無理だってわかってる一抹の寂しさも描き……

    か、完璧だ……
    完璧なジュブナイルの本だ……

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    2024年03月30日
  • 踊る夜光怪人 名探偵夢水清志郎事件ノート

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    ネタバレ

    やっぱりレーチが出てくると、青春モノになって良いですね!

    暗号も面白かったし、時間の終結の仕方も好きです。

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    2024年01月31日
  • 魔女の隠れ里 名探偵夢水清志郎事件ノート

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    ネタバレ

    人間が、正気か狂気か決めるのは数……とおばあさんに言われたのをずっと覚えていました。
    すべての人間が1+1は3といったら、それは狂っていることにならない。

    夢の中で不思議な屋敷に行くことや、後味の悪い裏の事件の話も含めて、この作品が一番夢水シリーズの中で思い出深いかもしれません。
    子供が、大人の階段登る一助になるような…怖い世界の有り様を垣間見るような…そんな作品。

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    2024年01月31日
  • 亡霊は夜歩く 名探偵夢水清志郎事件ノート

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    ネタバレ

    「ひとつだけ覚えておいてほしいことがあるの」
    「すべての大人には、きみたちのような子どもの時代があったってことを。」

    今読むと沁みるシリーズ。

    「岩崎、おれとおどってくれないか?」
    「おれは、おまえの前でいいカッコするために、あんなめんどくさい実行委員長に立候補したんだから!」

    青春は色褪せないシリーズ。
    格好良かったかどうかの答えを書かないのもグッド。
    「レーチは、満足そうにほほえんだ。」

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    2024年01月20日
  • オリエント急行とパンドラの匣 名探偵夢水清志郎&怪盗クイーンの華麗なる大冒険

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    今回の舞台は、“オリエント急行殺人事件”の舞台にもなったオリエント急行です。オリエント急行に続々と集まる乗客たち、それだけでミステリマニアとしてはワクワクします。

    オリエント急行でパンドラの匣を盗むと決めたクイーンは、怪盗の好敵手(ライバル)として、名探偵夢水清志郎を招きます。クイーンと夢水清志郎の共演に、さらにワクワクします。

    怪盗対名探偵の勝負、どちらが勝つのか楽しめます。

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    2023年07月30日
  • 卒業~開かずの教室を開けるとき~ 名探偵夢水清志郎事件ノート【電子書籍特典書き下ろしショートストーリー付き】

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    中学校の卒業を控えた亜衣たち三姉妹、レーチは、謝恩会の会場を探すため旧校舎に行き、御札で封印されていた開かずの教室を開けてしまいます。開かずの教室の戸には内側から御札がはりつけられており、密室となっていました。

    また、開かずの教室には、夢喰いが封印されていたという噂がありました。開かずの教室を開けてから、虹北学園の生徒たちの前に夢喰いがあらわれます。

    開かずの教室はどのようにつくられたのか。だれが、なんのためにつくったのか。
    謎の転校生ユーリは、夢喰いと関係があるのか。

    自分の中学校卒業はかなり前になりますが、卒業をひかえた切ないけれど前向きな気持ちを思い出しました。青春物語でした。

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    2023年06月24日
  • ハワイ幽霊城の謎 名探偵夢水清志郎事件ノート

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    過去の夢水清志郎左右衛門と、現在の夢水清志郎の物語が入り混じりながら進んでいきます。

    現在の夢水清志郎は、ハワイにある幽霊がでるという城にまねかれ、アロハ山田家の末裔に、幽霊にさらわれないよう守ってほしいと依頼されます。

    常夏の国ハワイでおこる、人が消える事件。
    教授の優しさが感じられて、過去が未来に繋がっているところも面白く、大好きな物語でした。

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    2023年06月19日
  • あやかし修学旅行 鵺のなく夜 名探偵夢水清志郎事件ノート

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    修学旅行編です。亜衣たち虹北学園三年生は、修学旅行でO県T市に行くことになります。

    『持ち帰るなの石』という昔話。
    龍神を殺したサツジン事件。
    そして、修学旅行を中止せよという鵺からの脅迫状。
    なぜか修学旅行についていくことになった教授。

    たくさんの謎があり、いつもどおり謎解きも楽しいですが、修学旅行は中学校生活での大きなイベントです。楽しそうな亜衣たちの日常を読んでいるのも、懐かしい気持ちになりつつ楽しかったです。青春って、若いって、いいなと思いました。

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    2023年06月16日
  • 「ミステリーの館」へ、ようこそ 名探偵夢水清志郎事件ノート

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    ネタバレ

    教授、伊藤さん、亜衣、真衣、美衣とレーチは、マジシャンのグレート天野がつくったテーマパーク『ミステリーの館』に行きます。そこで教授は、本物の『ミステリーの館』へつうじるかぎをもらいます。

    教授はかぎを手に入れて本物のミステリーの館に行きますが、本物のミステリーの館は袋とじになっており、それだけで進むのがワクワクします。

    幻夢王と名乗る人物からグレート天野に復讐するという脅迫状がとどいており、本物のミステリーの館に集められた人たちは、そのゲームに参加させられます。

    道で崖くずれがおきて陸の孤島になってしまったミステリーの館。そこで幻夢王が行う消失マジックと脱出マジック。民族学を研究する学生

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    2023年06月15日
  • 亡霊は夜歩く 名探偵夢水清志郎事件ノート

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    シリーズ2作目
    ミステリー初心者だが読みやすい
    惹き込まれる
    小学校の先生をしながら、日曜日や夏休みに書いたとは思えないほど
    次も楽しみ

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    2023年05月14日
  • オリエント急行とパンドラの匣 名探偵夢水清志郎&怪盗クイーンの華麗なる大冒険

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    面白い!!
    まさにハチャメチャ、さすが史上最大のおまつり(°▽°)!
    クスっとなる笑いあり、トリック、犯人に驚きあり、キュンもあり♪
    ゴトンゴトンと列車に揺られながら読みたい1冊。
    両シリーズのファンならすんなりと世界観に没頭出来てさらに楽しめる作品だと思います(^‿^)
    私は怪盗クイーンシリーズは1作品のみ、
    教授シリーズは何年も前ですが全作制覇済みです。
    なので教授シリーズ以外の登場人物達のキャラクターとか関係性が1回じゃイマイチ把握しきれず再読して感想書いてます♪
    初読だと混乱しやすいですが、様々な登場人物(役者)に焦点が切り替わる進行具合もリズミカルで飽きさせないし、伏線も物語中に色

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    2023年02月01日
  • ハワイ幽霊城の謎 名探偵夢水清志郎事件ノート

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    ネタバレ

    今回はまさかの海外、ハワイ。外伝シリーズの夢水のご先祖さまの話も行ったり来たり。外伝シリーズでの「あらぶゆ」が何かよく分かってなかったが、今回やっと「I love you」だったことに気づいた。寿限無はJa t'aimeだろうか。今回に関してはなかなか悲しい結末もあったのではなかろうか。伊藤さんは残念だったね。

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    2023年01月30日
  • 魔女の隠れ里 名探偵夢水清志郎事件ノート

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    ネタバレ

    この巻は昔は持ってなくては初読み。魔女はまさかの…。というか、あの人にそんな過去があったとは思わなかった。この巻以外では、元気はつらつで色々とぶっ飛んだ人だと思ってたいたからだが。

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    2023年01月30日
  • 踊る夜光怪人 名探偵夢水清志郎事件ノート

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    ネタバレ

    デッキチェア
    総生島の解決報酬として財団からもらった小切手で購入
    美樹

    いろは歌
    一文字ずつ使った歌

    1行七時に並べる
    とかなくてしす
    咎なくて死す

    濡れ衣で処刑される

    平安時代につくられた
    作者は菅原道真説がある



    三姉妹で3つ子の
    亜衣 文芸部
    真衣 陸上部
    美衣 星占い同好会

    教授
    元M大学論理学教授
    春4/1にとなりに引っ越してきた

    夏の遊園地「伯爵事件」
    秋の学園祭「亡霊事件」
    冬休みの「総生島事件」
    冬の三連休「雪霊の藪事件」「幽霊のシュプール事件」
    春休みの笙野の里「魔女の隠れ里事件」

    ソファの上でカビていた教授

    総生島事件の報酬にもらった1000万円の小切手

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    2022年01月23日
  • 魔女の隠れ里 名探偵夢水清志郎事件ノート

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    ネタバレ

    名探偵なんて不必要。

    旅と料理の情報誌「セ・シーマ」の編集、伊藤さん
    名探偵夢水清志郎の謎解き紀行シリーズ

    N県A高原に伊藤さんの軽自動車、ポチ1号で向かった

    雪霊(ゆきだま)の伝説
    子どもの足跡が竹藪の手前で消えており、
    後日、川のふもとで傷だらけの子どもが見つかった

    幽霊のシュプール
    スキーを滑る時に着く跡が、
    太くて高いカシの木の両側についていた
    怪我をした弟と、兄が二人三脚でスキー大会に出るために夜に練習していた跡だった


    羽衣母さんの一日

    ソファ
    美湖と美由

    笙野之里という村の村おこしの推理ゲーム

    時空曲屋(ときまや)
    外から見たら大きくないが、中へ入ると広くて、どこ

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    2022年01月22日
  • 「ミステリーの館」へ、ようこそ 名探偵夢水清志郎事件ノート

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    小中学生の頃に大好きだった夢水清志郎シリーズ。私のミステリー小説好きな所は、思えばこの頃からもうそうだったのかもしれないな〜。
    中でも本作には、子どもながらにちゃんと衝撃を受けたのを覚えてる。子ども心を掴む袋とじの仕掛けにも大興奮だったな。
    人が死なないミステリー小説。素敵です。大人になって色んなミステリーを読んだ今だからこそ、改めてまた読み返したくなるシリーズです。

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    2021年11月16日