小林エリカのレビュー一覧

  • 女の子たち風船爆弾をつくる

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    膨大な資料とインタビューから浮かび上がる「わたし」や「わたしたち」が経験した戦争のリアル。すべての女子に読んでほしい。

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    2026年06月27日
  • 女の子たち風船爆弾をつくる

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    胸が痛くなりました。戦争というものを教えられました。
    今、戦争の渦中の人々のことをどう考えるのか…私はどうすればよいのか…気持ちだけ焦ります。

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    2026年04月21日
  • おこさま人生相談室

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    お子様達が大人の悩みに答える本。インタビューをしている著者が上手く聴いているのもあるかもしれませんが、とにかく子ども達の返答が郎らかで、時には迷答で?と思うこともありますが、読み終えると温かい気持ちになります。

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    2026年03月17日
  • 女の子たち風船爆弾をつくる

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    詩のような文体。
    そのリズムは少女っぽい。

    時間が流れ子供から少女へ成長するにつれ、世の中は戦争に染まってゆく。

    軽やかに感じた単調なリズムが軍歌のように感じてくる。

    表現の手段として小説という形を選んだ現代アート(インスタレーション)という感じ。

    文字の視覚的効果、頭の中で音読する音の効果、文章から生み出される奥行きや広がり、全てが重なって内容が映像となって現れる。

    私の目の前にも炎があり、死体があるように感じた。

    作品の「わたし」は私でもある、と思わせる書き方。

    ...

    後半が良かった。

    偶々戦争中に学生だっただけで、少女たちは憧れの制服を着られず、学校にも行けず、スカートの代わりにもんぺを着、学校の代わりに工場へ行く。
    あまりに不憫で、読んでいて苦しくなった。

    当たり前の日常が壊されていく様を坦々と綴るこういう戦争の話は読んだことがなかった。

    ...

    どうしても国と国で戦いたいなら、国のトップ同士1対1で戦えばいい。命を賭けたいなら決闘すればいい。
    もしくは閣僚全員とか政治家全員同士で、剣道の団体戦とかサッカーのPKみたいにして勝負すればいい。
    国民を巻き込む必要なんてないし、国民の日常を奪う必要なんてない。
    そもそも私には武器で人を殺す意味が理解できない。じゃんけん勝負でいい。

    当時の政治家や軍人やマスコミに腹が立って仕方なかった。

    ...

    p313
    わたしは、わたしの目の前で、ふたたび何もかもがもとどおりに引き戻されてゆく様を、眺める、
    けれど、わたしの青春は、もう戻らない。
    わたしは、かつてわたしたちの天皇陛下のためと謳った大人たちが、アメリカのためと謳うのを、見る。
    わたしは、かつてわたしたちを戦争に引きずり込んだ大人たちが、平和や夢を語るのを、見る。
    わたしは、大人たちの裏切りを、大人たちの掌返しを、大人たちの欺瞞を、見る。
    けれど、わたし自身も、もう、大人なのだった。

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    2026年03月07日
  • おこさま人生相談室

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    大人の悩みを子どもが解答するユニークなな本。子どものプロフィールも書かれていて、なかなか鋭い解答もあり面白く読める。

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    2026年02月12日
  • おこさま人生相談室

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    意外と子どもは我々が思ってるほど子どもじゃないのかも。
    大人に同じアドバイスされたら「でも」と言い返したくなる人でも、子どもからだったらすんなり受け入れられていいかもしれない。

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    2026年01月05日
  • 女の子たち風船爆弾をつくる

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    私は、あるいは私たちは、
    で始まる短い文章で構成されている。記録でも、物語でもない感情の乗らない文章。名前のない人物の集合体。
    作者が現代アートの作家でもあるからか、ボルタンスキーみのある作品として、文章のインスタレーションとして読めた。
    すごい量の情報。そこから立ち上がってくる少女性と戦争の対比が凄まじかった。
    戦時下の雙葉学園、跡見学園、麹町学園の東京宝塚会館での風船爆弾作りと、宝塚歌劇団の慰問の様子を膨大な資料を使って戦争を切り取っている。胆力のある作品だった。

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    2025年11月14日
  • 女の子たち風船爆弾をつくる

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    都内に住んでて、私立の女子校に通い、クリスマスには家族でディナーを食べ、宝塚を見ることが娯楽の、裕福な女の子「わたし」たちが戦争にかかわるところ。
    宝塚って戦時中もやってたんだ、そして慰問で戦地に行ったりしてたんだ…知らなかった。
    きれいな指を痛めてつくった風船で、亡くなったのは、5人。しかも子どもとそのお母さん。
    これ読んだ後に丸の内のビル群を歩いたら、複雑な気分になった。すごい本だった。

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    2025年10月12日
  • おこさま人生相談室

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    2025.07.23
    楽しい本。
    こどものいうこととあなどってはいけない。
    ただし、この本は読み手の心の余裕が試されるとも思う。
    今の自分の心持ちでは楽しみきることができなかった。

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    2025年07月23日
  • 女の子たち風船爆弾をつくる

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    知らないことばかりだった。いろいろ調べながら(と言ってもネットでだが)読み進めていった。
    とてもリズムのある文体なのに、止まり止まり読んだ。でも少女たちの声がずっと聞こえてくるような語り口だった。
    寺尾紗穂さんとの音楽朗読劇に行こうと思えば行けたのに行かなかったこと後悔する。絶対良かったと思う。
    その後悔もあって、明治大学の登戸の資料館の先生のガイド付き見学会に行こう!と思ったが、2ヶ月先までいっぱいだった…
    読んで知るだけではなく、実際に体を動かそうと思える、力のある小説だった。
    地道に資料を探して読んで、証言者を探して会って、時間と労力が使われた結果の作品が、重苦しい形式、文体ではなく、このような詩のような、演劇のような、少女たちが主役であるのに相応しい文章で綴られているのが良かった。

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    2025年04月22日
  • 女の子たち風船爆弾をつくる

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    最初はその独特な文体に戸惑った。
    「わたしは、小学校に入学する。はやく一年生になりたかった。あるいは、本当はまだ一年生になんてなりたくない。」の様な表現が続くのだが、この「わたし」は、特定の一人ではなく、その当時雙葉や跡見、麹町の女子校(小学校から高等まで)に通った女の子たちの事を並列に描いたものと次第に理解する。
    また「わたしは、わたしたちの天皇陛下のために、わたしたちの兵隊のために、わたしたちの国のために、わたしたちのために、わたしの身体を、わたしの心を、鍛える」の様に「わたしたちの」が天皇以下占領地、政治家、軍人、兵隊まで、国のものに対して必ず付いてくる。始め戦況が良かった頃は、自国を誇らしく思う感じが伝わってくるものが、次第にそれが悪化して来ると自分達を苦境に陥れている元凶と捉え糾弾する姿勢に変化している様に感じて、心に刺さる。

    小学校入学前後の微笑ましい女の子ならではの生活に、次第に戦争の影が近づき、少女達の憧れであった宝塚の劇場はいつしか風船爆弾という兵器工場となり、彼女たちは「手先の柔らかい若い女学生が和紙の貼り合わせに適している、ということで」選ばれ、それが殺人兵器である事も教えられず、また一切口外しないよう命じられて、寒い中冷たいコンニャク糊を感覚も無くした手指で貼り合わせて作らされる。

    これに従事させられた当時の少女たちの数多くの証言を丹念に拾い上げて先述した独特な表現スタイルで綴った本書は、まるで彼女達の一生を追った良質なドキュメンタリーを観た様な、静謐な読後感であった。

    風船爆弾なるものの存在すら知らなかっが、改めて戦争というものは、市井の人々の平和で幸福な暮らしを蹂躙するものだと痛感させられる。

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    2025年03月21日
  • 女の子たち風船爆弾をつくる

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    確か昨年末の新聞書評欄のまとめで、この本を挙げた人が何人も居て気になっていた。
    「女の子たち風船爆弾をつくる」とあるが自主的に作ったわけではもちろんない。
    爆弾作ったことを知ったのもかなり後になってのこと。
    戦争を、少女たちの目を通して語る、こんなアングルから見る、珍しいやり方ではあるが、これまでにない空気感で伝わってくる。
    戦争の実態、おそるべし。

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    2025年03月02日
  • 走る?

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    アンソロジーはいい。
    すごくいい話も、意味不明なのも、色々読めていい。どういう順番で収録するか考える編集さん楽しいだろうなー
    で、一応ランニング好きな私が好きだった話は、1話目の パン、買ってこい と6話目の いびきが月に届くまで 。外の雪が消えたら走ろう。走りたくなっちゃったなー

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    2025年02月15日
  • 女の子たち風船爆弾をつくる

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    特徴的な文体で情景描写を想像しやすい本だった。
    様々な境遇の少女たちがいて幼少期は子どもらしくのびのびとした生活ができていたけれど戦争の局面が厳しくなるにつれて自由が奪われ制限を強いられる生活をすることになった。
    クリスマスがなくなること、憧れの制服が着れずもんぺを着ることになること、空襲に怯えて過ごすこと、学校に行けず働かされること、どれもが少女たちにとってつらい出来事だったと思う。
    比べものにならないかもしれないけれど共感できる場面が多いのはコロナ禍で制限された生活を送った経験があるからかもしれない。

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    2025年01月02日
  • 女の子たち風船爆弾をつくる

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    独特の文体で最初は掴みづらいところもあったが、女の子たちが夢あふれ、憧れの制服、タカラヅカ、キラキラしたものから段々戦争が身近なものになり、自分たちが爆弾を作る側に回る。コンニャクが原料だったとは。
    戦後ゼロ年東京ブラックホールを読んだあとだったので、戦後のあれこれも答え合わせのような感覚で読んだ。
    かつての女学生もずっと苦しんでいたんだとずっしり来る話であった。

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    2024年11月02日
  • 彼女たちの戦争 嵐の中のささやきよ!

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    ひとつひとつのページ数が少ないので入門書として読める。
    悲しみの多い人生を歩んだ女性が多いが、こんなふうに歴史に名前すら残らなかった女性の方が圧倒的に多く、中にはひょっとして男性だったら名を刻んだ(それがすべてではないけど)人だっていたかもしれない。

    それにしてもアインシュタイン、ハーバー、ロダン、こやつら絶対に許せん。

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    2024年08月14日
  • 彼女たちの戦争 嵐の中のささやきよ!

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    いろいろな女性を通して戦争を描いている。
    知っている人もいれば知らない人もいたが、どの人の人生も興味深く詠んだ。
    著者の関心によって選ばれた彼女たちは、国も立場も様々であるけれども、その時代に「女性」であることの不幸を感じた。

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    2024年07月18日
  • 最後の挨拶 His Last Bow

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    感想
    家族の足跡を追う。どうやって親になったのか。何を見てきたのか。自分が今生きていることの証を手に入れ明日を生きていく気力をもらう。

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    2022年12月08日
  • 最後の挨拶 His Last Bow

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    亡くなった父について書かれているということだけでキュンとする。
    「交霊」も読んで、生と死の境目は意外と曖昧なものだと感じる(信じる)時が自分にもいつか来るのだろうかと思った。

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    2022年11月20日
  • 走る?

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    14人の新進気鋭の作家たちが、Number Doに寄稿した「走ること」に関する短編集。走る気になる作と、ならない作があるが、作家さんたちがランナーという訳ではないので仕方ない。でも、その著者なりの「走る」ということの考え方がなんとなくわかり面白かった。

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    2017年09月17日