abecのレビュー一覧
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イスカーンとシェータの子どもであるリーゼッタが誘拐されるという事件は、キリトたちの活躍によって解決しますが、犯人である黒ローブの男のゆくえはわからないままに終わります。
その後ロニエとティーゼの二人は、まだ幼い飛竜の月駆と霜咲とともに、北セントリア郊外に出かけます。そこには、お化け屋敷とうわさのある、ノーランガルス皇帝の館があり、二人は館を探索します。
ロニエたちの活躍と、最後はキリトとアスナの登場によって、事件はひとまずの決着がつけられることになりますが、真の黒幕はまだ登場せず、つづきがあるようです。ただこの世界では、キリトとアスナが登場するバトルではほぼ勝利が確定してしまうので、かなりスピン・オフ作品に近いあつかいになってしまうのですが、ロニエとティーゼをメインでストーリーが進んでいくことを、個人的には期待しています。 -
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アンダーワールドにとどまることを決意した、キリトとアスナのあらたな戦いがえがかれます。
この世界を消滅の危機から救ったキリトは、人界の最高意志決定者である「代表剣士」となり、アスナは「副代表剣士」となって、いまなお混乱のつづく人界とダーク・テリトリーの関係に安定した平和を構築しようと努めていました。修剣学院でキリトの傍付き剣士を務めたロニエ・アラベルと、その親友でユージオの傍付き剣士だったティーゼ・シュトリーネンは、そんな二人のサポート役を務めています。
そんななか、山ゴブリン族のオロイが、人間を殺害したという嫌疑で捕捉されるという事件が起こります。調査に乗り出したキリトは、オロイが真犯人ではなく、背後で何者かが事件をあやつっているのではないかと考え、ロニエとともに、暗黒界軍のイスカーンとシェータのもとを訪れます。
アインクラッド編に対して、その後のエピソードをえがいたプログレッシブ・シリーズが生まれたように、アリシゼーション編に対して、その後のエピソードをえがいたのが今回の「ムーン・クレイドル」なのですが、こちらも著者のネタが枯渇しないかぎりどこまでも話をつづけられるのは、強みといってよいのでしょうか。ともあれ、今回の事件がどのような結末を迎えるのか、たのしみにしています。 -
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ついに覚醒したキリトと暗黒神ベクタの戦いは、キリトの勝利で幕を閉じます。
こうして舞台は現実世界での攻防へと移りますが、リーダーをうしないアリスの確保にも失敗した潜入チームは撤退の決断をくだし、最後にオーシャン・タートルそのものの爆破させようとします。彼らは、オーシャン・タートルの原子炉を破壊し、アリスのライトキューブそのものを破壊することをくわだてたのです。
絶望的な状況に陥った凛子や比嘉たちの前に現われたのは、あらゆる事件の発端となった茅場晶彦の声でした。アンダーワールドにとどまっているキリトと、彼が救おうとした世界の消滅を防ぐために、茅場の意識を乗せたニエモンが動き出します。
キリトとベクタの最終決戦は、ほとんどアンダーワールドにおいて神のような力を得たキリトの完全勝利で決着がつくのですが、作品そのものの大団円のような壮大なバトルで、今後のキリトの物語を書き継いでいくにあたって制約になってしまわないかと、余計な心配をしてしまいます。 -
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ガブリエルをリーダーとする潜入チームは、アメリカのコミュニティ・サイトで、あたらしいゲームのベータ・テスターを募集するという情報を流し、プレイヤーたちをアンダーワールドに送り込んできます。赤い兵士の大群となってゲーム内に登場した彼らは殺戮をくりひろげますが、ユイやリズベットの活躍により、キリトの仲間たちもゲームに参戦し、人界への侵攻を食い止めようとします。
一方、アリスの身柄は暗黒神ベクタの手に落ちてしまいますが、ベルクーリがみずからの命と引き換えにベクタをログアウトに追い込みます。他方で、潜入チームの一員であったヴァサゴ・カザルスには、思いがけないキリトたちとの因縁があり、中国および韓国のプレイヤーたちを扇動して、アンダーワールドをさらなる混乱に陥れようと画策します。
大規模なバトルが各地でくりひろげられ、各キャラクターの活躍が各地でえがかれつつ、最後にようやくキリトの覚醒となって、長大なアリシゼーション編もいよいよクライマックスに突入します。 -
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第五層に到達したキリトとアスナは、このフロアのボスがドロップする「ギルドフラッグ」というアイテムの驚くべき効果を知ることになります。ギルドフラッグは、近くにいる仲間全員のステータスを上昇させる効果があるらしいのです。
現在、リンドが率いる「DKB」と、キバオウが率いる「ALS」は静かな対立状態にありながらも、ゲームを攻略するために曲がりなりに協力をつづけてきましたが、ギルドフラッグをどちらか一方のギルドが入手することで、この関係に大きな変化がもたらされることになるのではないかとキリトは危惧します。そして、じっさいにキバオウたちが抜け駆けでフロアボスを討伐することを計画していることを知ったキリトは、アルゴやネズハなどに協力を依頼し、自分たちが先にギルドフラッグを入手しようとします。
その一方で、二つのギルドの対立を煽るモルテとその仲間たちの暗躍もすこしずつ明らかになり、キリトやアスナの身にも彼らの手がせまります。 -
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アンダーワールドを舞台に、人界とダーク・テリトリーの激戦がつづきます。整合騎士は、アリス、ベルクーリ、ファナティオなど、キリトたちと戦いをくり広げた者たちにくわえて、整合騎士としての自信をうしなったレンリや、「無音」のシェータなども活躍を見せます。そしてアリスを慕うエルドリエは、みずからの命を犠牲にして、暗黒術師ディー・アイ・エルの放った大規模な術式を防ぎ止めます。
一方アスナは、自閉に陥ったアンダーワールドのキリトのもとへ降り立ちます。キリトをめぐってアリスと火花を散らす一幕があり、その後ガブリエルのあらたな策と、それを防ごうとする現実世界のキリトの仲間たちの動きがえがかれたところで、本巻は締めくくりとなります。
「ヒーローは遅れてやってくる」のことば通り、キリトの覚醒はまだ先の話のようですが、アスナをはじめ彼の仲間たちが戦いに参加したことで、クライマックスがしだいに近づいてきた雰囲気があります。 -
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SAOの第四層に到達したキリトとアスナは、専用のゴンドラを製作してもらうというクエストに取り組みます。アスナのリクエストで、船匠のロモロ老人が腕をふるって立派なゴンドラが完成しますが、ふたりは偶然にもフォールンエルフたちが陰謀をくわだてているシーンに遭遇してしまうことになります。
その後、キリトたちはダークエルフの城をおとずれ、キズネルとの旧交を温めることになりますが、そこでようやくキリトは彼が遭遇した陰謀のねらいに気づきます。
前巻につづいてキズネルがサブヒロイン的な役回りとなっており、キリトが意識を回復しないままの本編とはちがってラブコメ的なお約束の展開がたのしめる内容でした。 -
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アンダーワールドでは、最高司祭であるアドミニストレータとの戦いが終わり、世界にひとときの平安がおとずれます。しかし、戦いによってキリトは自閉状態に陥り、ユージオも命を落としてしまいました。アリスは故郷であるルーリッドの村に帰り、キリトの世話をしながら静かな日々を過ごします。
現実世界では、ガブリエル・ミラーによって率いられた部隊がラースに侵入し、菊岡たちが苦境に立たされていました。彼らのねらいは、右目の封印を破ったアリスのライトキューブをうばうことです。
一方ガブリエルも、ダーク・テリトリーのモンスターを率いる暗黒神ベクタとして、アンダーワールドに降り立ちます。こうして、「光の騎士」アリスの獲得をめざして、人界への侵攻が開始され、整合騎士たちは人界を守るためにふたたび剣を手にとって戦います。
ガブリエルのキャラクターにかんしては、それなりに設定が説明されているのですが、軍事のプロである彼がゲーム世界で悪の帝王ごっこをノリノリでやっていることにちょっと引っかかりを感じてしまいました。 -
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この巻では、キリトが整合騎士となってしまったユージオと剣を交えることになります。お約束の展開ですが、ユージオがうしなっていた記憶を回復し、みずからを操ろうとしたアドミニストレータの隙を突いてみずからの責任をとろうとしますが、失敗に終わります。こうして、ようやくアドミニストレータとのバトルが幕を切って落とされることになります。
カーディナルも登場して総力戦となりますが、やがてダークテリトリーからの侵攻によって崩壊の危機に瀕するとされていたアンダーワールドの未来を見通していたアドミニストレータは、それに対処する策をひそかに温めていました。その考えは、アリスたちにはとうてい受け入れることのできない残酷なものでした。
最後は、ときおりさしはさまれていた現実世界での伏線を回収して、アンダーワールドのバトルからあらたな展開がはじまるところが示されます。アリシゼーション編のストーリーにひとつの区切りがつけられたものの、ようやく折り返し地点といった印象です。 -
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第三層に突入したキリトとアスナは、「迷い霧の森」で森エルフと黒エルフの争いに介入するキャンペーン・クエストを開始します。二人は黒エルフの美女キズメルの加勢しますが、NPCとは思えないリアルなコミュニケーション能力をもつ彼女に、キリトはとまどいます。
一方、「ビーター」であるキリトに反感をいだくリンドとキバオウは、たがいに抗争をくり広げながらも第三層でのボスの攻略をめざします。しかし、リンドが率いる「ドラゴンナイツ・ブリゲー」(DKB)に所属するモルテの暗躍によってギルド間の抗争は激化し、キリトたちも巻き込まれてしまうことになります。
番外編であるこちらのシリーズは、いわば消化試合のようなものかと思っていたのですが、意外にもいろいろな伏線が準備されているようで、本編とはべつに今後の展開が気になってきました。 -
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アリスとの戦いで、彼女とともに塔の外に放り出されたキリトは、彼女と一時休戦して、塔の内部にもどることをめざします。その途上で、アドミニストレータによって自分が欺かれていたことを知ったアリスは、その支配から脱して、みずからの眼で真理を見つめることを決意するにいたります。
他方、塔の内部では、ユージオが整合騎士のベルクーリ・シンセシス・ワンとの戦いにいどみます。しかし、彼の心のうちの隙を突いて「シンセサイズの秘儀」がほどこされ、彼は記憶をうしなってキリトの敵となります。
ありがちな展開ではあるものの、次巻がたのしみになるような良い引きで締めくくりとなっています。 -
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カーディナルの話によって、「アンダーワールド」に生まれたクィネラという名の少女が、世界のアドミニストレータとなって君臨するまでの経緯が明かされ、キリトとユージオはふたたびアドミニストレータの待つセントラル・カセドラルに入り込み、整合騎士たちと戦いを繰り広げつつ、最上階をめざします。
前半は、前巻に引きつづいてカーディナルによるアンダーワールドの説明ですが、大枠はすでに前巻で明らかにされており、この巻ではもうすこし細部の設定にまつわる説明がメインです。ストーリーを進めていくうえで必要なことなのでしょうが、物語がなかなか動きはじめないのに気持ちが焦ってしまいます。
後半は、整合騎士たちとのバトル・シーンが中心です。ただ、アリスおよびアドミニストレータの戦いにいたるまでは、キリトたちがあまり深刻なピンチに陥ることはなく、予定調和的な展開のように感じました。とりわけファナティオ・シンセシス・ツーにかんしては、彼女のかかえている葛藤がずいぶん軽くあつかわれていて、しっかり伏線を用意していればもっとキャラクターの魅力を引き出すことができたのではないかと思ってしまいます。 -
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北セントリア修剣学院の上級修剣士となったキリトとユージオは、それぞれロニエとティーゼという少女を「傍付き剣士」とします。
貴族の身分を鼻にかけ、ことあるごとに平民出身であるキリトとユージオに嫌がらせを仕掛けライオスとウンベールの二人は、ロニエとティーゼに対して卑劣な振る舞いにおよびます。怒りに駆られたユージオは剣を抜き、キリトも彼に加勢して、ライオスとウンベールを斬りつけますが、そのために二人は犯罪者として公理教会に身柄を移送されることになります。
ところが、二人を裁く人物は、かつてルーリッドの村から連れ去られたアリスでした。しかも彼女は、村にいたときの記憶をうしなっており、「整合騎士」アリス・シンセシス・サーティと名のります。
本巻の後半で、ようやく今回のキリトが入り込んだ仮想世界「アンダーワールド」の秘密が明らかにされます。前巻の菊岡による「RATH」の説明とあわせて、これでおおむねストーリーの大枠が示されたので、あとは仮想世界でのキリトの活躍と、善悪の両方をうちにかかえてそのことに葛藤する「人間」であることをめぐるキリトやユージオの心理的なドラマがどのように進展していくのかということに期待しています。