白身魚のレビュー一覧
-
-
-
-
Posted by ブクログ
お金という擬似存在の価値。
主人公に送られてきた1通の招待状。
それは新たな囚人ゲームへの誘いだった。
徐々に垣間見えてくる囚人ゲームの世界。
覚醒を深める主人公の特殊能力(パルス)。
このゲームの先に、
果たして『出口(EXIT)』は存在しているのだろうか。
1巻に引き続いて、オリジナルのゲームシステムが秀逸。
この方の作品は、文章から感じさせるものが
どこか無機質なんだけど、時に燃え上がるような激しさがある。
今回のお話で考えさせられたのは、
『お金』という存在の真価について。
最もシンプルな例は食べ物だろう。
食べ物を食べれば貴方は生きていける。
対して、お金は食べ物を買えるけれ -
Posted by ブクログ
なぜ、人はゲームにはまってしまうのか。
気がつけば見知らぬ場所に居る主人公。
訳も分からず主人公が放り込まれたのは
囚人ゲームという名のサバイバルゲーム。
不可解なゲームの先に待っていたのは、
エンディングでは無くゲームスタートへのプロローグだった。
自分はそこそこ「ゲーム」と呼ばれるモノには思い入れがある。
そのせいか、この話を読んでいて「ゲームって何だろう?」と
途中で何度も振り返ることがあった。
「ゲーム」はプレイヤーを楽しませる。
「ゲーム」は課題・謎・目的を提示する。
「ゲーム」はプレイヤーを没頭させ、時には中毒を引き起こす。
「ゲーム」はプレイヤーに夢や希望という抗いがたい衝 -
Posted by ブクログ
自分ではけっこう楽しかった扉の外の土橋さんの新しいシリーズ!
土橋さんは3ヶ月に1冊のペースで出しているような気がするので書くのが早いと思います
イラストの白身魚さんは扉の外でもキャラ多くて毎回雰囲気が違うキャラを考んがえるのが大変そう・・・
でも毎回違う雰囲気のキャラでかなり良い感じです!ライトノベルの中で一番好きなイラストだと思います
余談はここまでにして・・・
今回あらすじを見ても内容がまったくわからないのでどんなのか不安だったんですが扉の外と同じくゲーム形式で競う話です
それとあらすじの通りパルスが寄生され寄生した人間になんらかの能力を与えます
第一ゲームは深見舞が小学生って言ってる -
-
Posted by ブクログ
るーすぼーいの作風からして、そして表紙やアオリからして、ハッピーエンド以外考えられないが、ともかく大団円でよかった。
でも作者の代名詞でもある大逆転劇は、ちょっとインパクトが弱かったように思う。
これまでのるーすの作品には、知的で優秀な主人公と、それを上回るかっこいい悪役との対決があった。
個人の能力にしろ、持っている手札の量と質にしろ、1枚も2枚も主人公を上回る悪役に対して、どう振舞うのか。
繰り返されるどんでん返し、そして最後の逆転劇が見どころだった。
2巻までは時任がその悪役として君臨していた。
彼女との戦いはハラハラしたし、主人公たちは芯の強さも見せてくれた。
ところが、2巻の最 -
Posted by ブクログ
PCゲーム業界では有名なるーすぼーいの初ライトノベル。
本作の主人公はミステリの犯人の立場にあり、教団の時任が探偵役としてトリックを暴いていく。
謎を解明していくのが通常のミステリの楽しみ方だとするなら、白蝶記はどう弁明するかを考えながら読むのが一つの楽しみ方だ。
それでも主人公の旭はまだ子供だ。
見落としも多く、少しずつ追い詰められていってしまう。
絶望から鳥肌モノの一発逆転を見せてくれるのがるーすぼーいなので、ハラハラしつつも先の展開を期待して読むことができた。
ただ、これまでの作品と比べると少し衝撃は少なかった。
第一、帯に「どんでん返し」とか「ラスト10ページ」とか書くべき -
Posted by ブクログ
ネタバレ青いなあ、青春だなあ、キラキラしているなあ、尊いなあ……という思いは最後まで保たなかった。
一。恋愛を肯定出来るのは稲葉んに入り込んでいられる稲葉んのシーンだけだと痛感した。なんでこんなに例外なんだろ?
他の子、特に恋愛を「している」ではなくて「求めている」状態の子だと、とても寄り添えない。
これだから年中発情期な人間という生き物は!もっと自分でコントロールしろ!となってしまう。他にないのか!それだけなのか!って。
わたしの通常モードはそっちだ。だからつくづく稲葉んて不思議なのだ。
これまでも著者は恋愛至上主義なのかなと思うことはあったけれど、まあターゲット層故かもしれないけれど、相容れない