酉島伝法のレビュー一覧

  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

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     高山羽根子、酉島伝法、倉田タカシの三人の作家が、架空の国を旅しながら(どうやってかはともかく)手紙を送り合うという設定の「旅書簡集」。そして巻末エッセイ(あとがきのようなもの)は宮内悠介。お、東京創元社のSFアンソロジーシリーズ『GENESIS』で見かけるような作家たちだぞ、と思って手に取った。
     読んでみると、GENESISを読むときに似た幻想浮遊感に見舞われる。そして、時折り「わかる」地平に降り立つのだが、そこもどこかしらなにかしらずれている。私が「わかる」と思っていることなんて世界の中のほんの一部なのだなあなどと思っていると、突然、人生哲学とか人間の本質みたいなことを考えさせるようなフ

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    2023年04月07日
  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

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    よく知った世界から枝分かれて進化の袋小路に辿り着いたかのような、何故にどうしてこうなった?と言わずにはいられない強烈な風習、建築、祝祭(と呪い)をくぐり抜けて旅は続く。
    土地のパワーに負けそうなところを、好奇心と一種の鈍感力で三者三様にサバイブしていく訳だが、何より敬服するのは食に対する許容値の広さ。現地の食べ物を探すのは旅の醍醐味だけれども、さすがにこれを食べますか…。
    旅行に行きたいが、まずは己れの胃袋を鍛え直さねば。

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    2023年03月25日
  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

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    SF作家3名がそれぞれの旅行先で見聞きしたことを報告しあうという設定で書かれた、書簡体のリレー小説。世界のどこかにあるかもしれない不思議な土地をめぐる空想旅行記。


    東アジアを思わせる日常的な風景が徐々におかしな方向へズレていく高山さん、旅行先の土地にとって旅人は常に"異分子"であることをホラー的に演出する酉島さん、一番純粋に観念的な幻想の国を組み立てる倉田さん、三者三様の作風の違いが楽しい。そんな三人の旅を、カニ頭の謎の人物と郵便局員シュヴァルが繋いでいく。
    酉島さんはどれも不条理小説のようでゾクッとする面白さがあったけど、特に"外国人がイメージするニッポン&

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    2022年08月30日
  • 紙魚の手帖Vol.02

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    ★★★『羅馬ジェラートの謎』米澤穂信
    小鳩くんと小山内さんの掛け合いが楽しい。テンポが私と友達の会話に似てて少し親近感。
    だんだんと気がつくのだが、手がかりは、あちこちに散りばめられている。
    それも?え?それも?そうつながる?
    ハラハラドキドキはないが、納得できる結末と…ちょっとした余韻が、癖になるのかな。。

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    2022年02月25日
  • 宙を数える 書き下ろし宇宙SFアンソロジー

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     欠損と拡充、
     リンクする力? 絶妙にズレているのが、また面白い。
     ひらめき。


     宇宙冒険譚からSFファンタジーから宇宙船密室モノまで、なかなか読み応えのあるアンソロジーでした。
     平均すると☆3…だけど気に入ったのはとことん気に入ってる。

     濁流のような情報の中に閃く、深化して進化したアイデアこそがSFの真髄なんだろなぁ。

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    2020年10月30日
  • 皆勤の徒-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    20190908
    2010発表のSF短編アンソロジー。収録数も多く、満足できる。
    アンソロジーは新たな作家さんとの出会いがあるのでいいなぁと思うが、複数読んでいるとかぶりが出てくるのが少し残念。SFが背景にあるミステリから、SFのふりをした幻想小説まで。しかし、幻想系は自分と合わないと全く意味がわからないまま終わるものだ。酉島伝法さんの作品は全くわからなかった。伴名練さんの作品はテンポもよく、詰め込み具合がよかったので、他の作品も読んでみたい。

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    2019年09月08日
  • BLAME! THE ANTHOLOGY

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    ネタバレ

    ・はぐれ者のブルー:九岡 望
    色を塗ることに執着する電基漁師と知識に執着するケイ素生物が共に旅をする羽目になった話。ラストが弱い。色を残す習慣という話は全然魅力的でない。村の人に思いが伝わったからハッピーエンドでしょ、という安直な考えが透けて見える。
    ・破綻円盤-Disc Crash-:小川一水
    巨大階層都市内にあるはずの恒星について仮説を何重にも展開しつつ、ラストは更なる長い旅路を示唆するストーリー。
    検温者と非力なケイ素生物の奇妙な男女関係含めて非常に緊張感のある展開。この話の続きを読みたくなるくらい魅力的。
    ・乱暴な安全装置ー涙の接続者支援箱ー:野崎まど
    セーフガードがバカすぎ。作者が大

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    2017年10月09日
  • BLAME! THE ANTHOLOGY

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    マンガを読んでいないとイメージしづらいかな?斜線は、マンガを読んでいるとニヤリとすること間違いないね。

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    2017年05月21日
  • 皆勤の徒【創元SF文庫版】

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    とても有機的に絡み合った気味の悪いSF。言葉の羅列に留まらず、ちゃんと世界が作り込まれているのが凄いと思う。言語表現の極限に挑戦しているよう。(解説を読むまで…どんな世界と時系列なのか全然わからなかった…)
    最後まで流し読むと、なんとなーくわかってきます。

    P15「…殆どが干涸びていたが、並びの右端にある閨胞だけは熟れた無花果の膨らみを保っていた。その頂に隆起した筋肉質の搾門から、従業者のやや間延びした頭が芽吹きだした。内膜に繁る繊舌に送り出され、痩せた裸身が分泌液の糸を引いて、搾門の輪からづるりと甲板上に吐き出される。」

    冒頭の、「従業者」が起きる場面。肉に溢れていて粘質で、気持ちワルイ

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    2016年05月30日
  • 皆勤の徒【創元SF文庫版】

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    これ、すげーみんな褒めてて、おもしろい文章とか雰囲気はあるんだけれども、みんなストーリー追えてるのかな?ごめん、オイラ読み方が雑なせいなんだろうけど、追いきれんかった。2回読んで2回目に腑に落ちるところも多かったから次読んだらまた何かあるんかも知れんけど、たぶん5割もわかってなさそうだ。

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    2015年08月12日
  • 皆勤の徒-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    ネタバレ

    面白かったのは「五色の舟」「光の栞」「ゼロ年代の臨界点」。
    「allo,toi,toi」は、これは一例として読むべきで、全員ではないと自分に念押し。

    「皆勤の徒」は、ミドリノオバにうけつつも、個人的には好きでないタイプ。あとイラスト蛇足じゃね?

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    2011年08月04日