酉島伝法のレビュー一覧

  • 奏で手のヌフレツン

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    5つの太陽の恩恵で暮らす8つの聚楽がある球地(たまつち)に住む人々をリナニツェ、ジラァンゼ、ヌフレツン、ヌグミレの4代の数奇な運命を通して描く大河。異世界でも友情あり親子愛ありのドラマにハラハラドキドキ。太陽、月、星が地表を動き、太陽の動きを音楽で制御する世界、楽器の名前が千詠轤、焙音璃など面白い。喇炳筒らへいとう だけ判らなかったが他はイメージできた。
    第一部ジラァンゼ編が面白すぎて、第二部ヌフレツン編はちょっと尻すぼみ感があったので星4つ。

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    2025年05月14日
  • 金星の蟲

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    ネタバレ

    どの短編も想像力を掻き立てられる興味深い世界が広がっていたが、特に好みなのは表題作だった。寄生虫を治療せず、街にも異様な事態が起き始めているのに、それを瞬時に受け入れていくところが恐ろしく、面白い点でもあった。話が進んでいくと次第に知らない言葉が増えてきて、波のように押し寄せる変化がたまらない。何かが広まっていくのはあっという間で、それに慣れるのもあっという間なのだ。
    どの作品も肉体に対する考え方が一貫していて面白かった。この先いつか人間が最初の肉体を捨てて乗換えたり、使い捨ての体や人格があったり、自由に意識を移動したり、記憶を外部保管したりする時がくるのだろうかと考えると楽しかった。変化を受

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    2024年12月07日
  • 宿借りの星

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    甲と殻と肉と糞と異様言語とSFと。
    ポストヒューマンSFでまさか甲殻類とは。
    「皆勤の徒」はまだ人型だったのでイメージしやすかったが(ほんとか?)、本作の突き抜け具合にはついていけな……くはないギリギリのところだったので、読み終えられたが、決して埋め込まれたネタや筋をわかったとはいえない。
    が、それこそが読書の快楽で、快楽たっぷりで全部乗せで、こんなにサービス精神にあふれた作家、なかなかいない。
    日本語が読めて、よかったー。(織田裕二式裏声で)

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    2024年12月03日
  • 奏で手のヌフレツン

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    最初のうちは造語だらけで圧倒されるが慣れてくるとはまる。
    人らしきものたちは集落ごとに一つの太陽を持っており、月や星は太陽を追って勝手に動き回る獣のような存在。
    「裁定者」の神話を信じている者達の住むエリアだけ裁定力(重力みたいなもの?)が働くという設定が面白い。
    主人公たちの肌や髪の色はほぼ描写されてないけど皆同じなんだろうか。

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    2024年06月21日
  • 金星の蟲

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     短篇集。一篇を除き、挿画も著者によって描かれている。造語が多用されており、いったいどういう意味なのか最初のうちは考えながら読んでいたが、ひとつひとつの造語の意味を考えるよりも、さっと読み飛ばしていったほうが作品全体のイメージが浮き上がってくる作風の方なんだな、と気がついた。全体として観るという意味では、絵画的な作風なのかも。『ウルトラマン』や『BLAME!』とのコラボ作品も収録されているが、どちらも私の知識がまるでないため、単独の作品として鑑賞。表題作が一番読みやすく、心地よい気持ち悪さに満ちている。

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    2023年12月29日
  • るん(笑)

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    ネタバレ

    ここは化学よりもスピリチュアルが信頼されている世界…血液型占い似た血液型カースト、やまいだれは不吉だから病院は丙院と呼ばれる、身を清めるために風呂の入れ替えをしない世界は受け入れられるか

    受け入れられません!

    自分が理系よりの学問を専攻しているせいかこんな世界は嫌だ、どんな世界?の大喜利の回答をめちゃくちゃ詳細に書かれたような本だった
    スピリチュアルを信じるのは個人の自由なので個人的には好きな範囲で信じれば良いと思うが、それが世界単位で信じられてしまうと狂っちゃうかも、怖い
    しかし、この世界は優しくて信じれば、縁を結べば救われ次の世界に旅ができる最強ポジティブ世界は、現実に近しい話だと思っ

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    2023年11月18日
  • るん(笑)

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    ネタバレ

    異様言語異様生物異様世界観SFの「皆勤の徒」は既読。
    (一刻も早く文庫化してほしい「宿借りの星」は未読。)
    「群像」2015年4月号で「三十八度通り」は既読。

    その当時はあまりピンとこなかった。
    コロナ禍を経て単行本化された本作は話題になり、(「宿借りの星」に先駆けて)文庫化したので、再読含め読んでみた、
    ら、凄かった……。

    おそらく冒頭の「三十八度通り」は、最も突出したシチュエーションゆえ、グロテスク性が際立っている。
    これだけ読んでも、戸惑うだけに、なってもやむなし>当時の自分。
    が、コロナで社会の胡乱さや政府の適当さ(重視すべきは科学的根拠より支持率)や分断が際立ってから、「千羽びら

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    2023年10月23日
  • るん(笑)

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    タイトルの るん(笑) が何を示しているのかがわかった時は複雑な気持ちになった。

    世界観と文章が独特で読みづらさは多少ある。

    設定がわかった上で読み直すのがいいかもしれない。

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    2023年10月07日
  • 皆勤の徒-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    冲方 丁「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」
    小川一水「アリスマ王の愛した魔物」
    上田早夕里「完全なる脳髄」
    津原泰水「五色の舟」
    白井弓子「成人式」
    月村了衛「機龍警察 火宅」
    瀬名秀明「光の栞」
    円城 塔「エデン逆行」
    伴名 練「ゼロ年代の臨界点」
    谷 甲州「メデューサ複合体」
    山本 弘「アリスへの決別」
    長谷敏司「allo, toi, toi」
    眉村 卓「じきに、こけるよ」
    酉島伝法「皆勤の徒」(第2回創元SF短編賞受賞作)

    伴名 練「ゼロ年代の臨界点」が面白かった。「皆勤の徒」はもう読み切れる年齢ではなくなった。

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    2023年06月16日
  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

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    エッセイを読んでいるような、旅行記や冒険譚を読んでいるような、と思えばSFの世界に投げ込まれるような、不思議な気分にさせてくれる本でした。

    架空と分かっていながらそこに書かれるお手紙にワクワクしたり困惑したり、妙な現実味を持って読ませるのは流石作家の技術だと思います。個人的に終わり方もとても好きでした。

    私は本を読みながら頭で映像化するタイプでカタカナ語が苦手なタイプなので一気に読むのが辛く途中から1日1通と決めて読みましたが、自分にも手紙が届いているような感覚があって良かったです。

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    2023年02月11日
  • 皆勤の徒【創元SF文庫版】

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    凄かった。いまは存在しない、でもいまとは独立でもない、そんな概念、存在で一冊の本が埋め尽くされていた。馴染みのない概念が多すぎてとにかく読むのに骨が折れた。でも、ここに一つの世界があるように思えて、まずはようやく一回通読することができた。積んでいるものを進めたいけれど、早いうちに二回目を読まないといけない気がする。
    解説を読まなければ、一体この小説は何だったんだ、というところで終わっていた気がして、解説が解説の役割を果たしている、解説に求められるハードルのとにかく高い小説だった。解説は星5だと思う。
    221029

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    2022年10月30日
  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

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    リレー式書簡集、のていをした架空旅行記、とは思えないほどスケッチも写真も呪いの人形もリアル。秘境旅モノの書棚にしれっと紛れていてほしい。
    異国情緒を楽しむ趣向もあれど、ところどころ不穏。うっかりすると夢に出てきそうな蟹男の気配におののく。

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    2022年04月26日
  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

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    どなたの作品も未読
    帯に岸本佐知子さんのお名前があっただけで手に取る

    なんとまあ、どうしましょうというところから入る旅路に、行きつく先はあるのかしらとやり取りを覗き見る
    途中、呪われたのか膠着状態になるも、なんとか打破
    夢の中の出来事のような、なさそうでやっぱりないのだけど、微かな現実味にやっぱりあるんじゃないかとドキドキする頃には、もうすでに取り込まれているんだな

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    2022年03月14日
  • BLAME! THE ANTHOLOGY

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    原作の続きでキリイのその後を描いた作品も期待していたのですが、それはなかったですね。私は飛浩隆作品が気に入りました。BLAME!ファンにおすすめ。?

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    2021年11月18日
  • 皆勤の徒【創元SF文庫版】

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    全然意味がわからなかった。
    解説を書いている人はなんでそんなに意味がわかっているのか。

    意味がわからないなりに楽しく読めた。
    なんというか、グルーヴ感だけで楽しい。
    意味やストーリーを理解しようとするのでなく、変なものを読むことそのものを楽しむ感じ。
    その意味ではヌーヴォーロマンの作品を読んでいるようなノリ。

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    2019年11月01日
  • 皆勤の徒-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    毎回全編読み終えてから感想を書いているが
    最後の解説を読み終えるころには
    最初のほうに何が書かれていたか既に忘れている
    覚えているふりをして思い出して感想を書く先行馬と
    読み終えたばかりで印象強い追い込み馬はどちらが有利か
    もともとの感想ていどを思えばどちらでもわりとどうでも良い

    今回はSF度合いでなくタグ付けのような分類形式で測る


    沖方丁 『メトセラとプラスチックと太陽の臓器』
    ★*4 分類:未来予想随筆
    SFマガジン2011年7月号の東日本大震災に対する特集での
    「10万年後のSF」は印象深かった
    小川一水、長谷敏司お二方も並び書かれていたが個性の違いが
    短い同じ主題にも文章でなく切

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    2018年12月09日
  • 皆勤の徒-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    2010年度のSF傑作選
    半分近くは作家名で本を買っちゃてる作家の作品だったが、『皆勤の徒』を読んでみたくて購入。
    なんとまぁ悍ましくも、グロテスクな世界でしょ。^^;
    酉島伝法はイラストレーターでデザイナーでもあるってことで、絵本で読んでみたいな。

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    2018年03月30日
  • BLAME! THE ANTHOLOGY

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    鴨が偏愛するコミック・アーティスト、弐瓶勉氏の代表作「BLAME!」を元ネタに、現代日本を代表するSF作家が腕を振るった二次創作アンソロジー。
    「BLAME!」を読んだことのある方ならお分かりの通り、あの作品は世界設定が全てです。その世界の中で、どれだけ物語を展開できるかが腕の見せ所なわけで、プロのSF作家としても面白いお題だったんじゃないかと思いますねー。収録された5作品は、どれも全く異なるテイストの作品でありながら、ちゃんと「BLAME!」の世界の中で展開しており、なおかつ幅広いイメージを読者の眼前に提示します。「BLAME!」の世界観の揺るぎなさ(換言すると、細かいところは各自の想像に委

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    2017年06月20日
  • 皆勤の徒【創元SF文庫版】

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    2017/6/14
    SFを読みなれていない私。最初は造語とおどろおどろしい世界に頭が疲れる。そのうち世界に慣れてくると物語が入ってくる。面白いのは面白いのだが疲れる。想像力をフル回転させるために頭が疲れるのだ。楽しめる人に楽しんでもらえばいいやという感じなのかなー。

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    2017年06月14日
  • BLAME! THE ANTHOLOGY

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    原作を知らないのに作家陣に興味があって購入。
    原作未読でも十分楽しめる作品もあったが、漫画も読んでみたい!

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    2017年05月13日