酉島伝法のレビュー一覧

  • 皆勤の徒-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    はじめの方の数編が大変面白かった。

    冲方丁「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」
    小川一水「アリスマ王の愛した魔物」
    二編とも「物語ること」とSFの相性の良さをよく示している。楽しい。

    上田早夕里「完全なる脳髄」
    私は、世評の高い「華竜の宮」をどうにも面白いと思えなかったのだが(よくできているとは思った)、同じ設定の本作はとても良かった。こういう人造人間モノは大好き。

    津原泰水「五色の舟」
    先日「11(イレブン)」の巻頭作として読んだときにはそんなにいいと思わなかったのに、今回は素晴らしい!と唸ってしまった。SFのラインで読んだからかな。(以前「バレエ・メカニック」を読んだときも、SFが

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    2011年09月18日
  • 皆勤の徒-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    高級チョコレートの詰め合わせを開けたような気分。一粒一粒、じっくり堪能。大好きな小川一水、上野早夕里はもちろん面白かった。印象的だったのは酉島伝法の「皆勤の徒」。独特の表現が異様な世界観を演出。気持ちの悪い映像が頭に浮かんできて、それが癖になる感じだった。

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    2011年09月11日
  • 皆勤の徒-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    アンソロジーの醍醐味をたっぷり堪能。
    「完全なる脳髄」「光の栞」「メデューサ複合体」「allo,toi,toi」・・・気に入った作品を挙げるときりがないってくらい内容が濃い。
    軽く読みはじめたので、ガツンと殴られた。

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    2011年08月31日
  • 皆勤の徒-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    『皆勤の徒』を読んでいて、なぜか民明書房が頭に浮かんだ (。A。)

    半分以上は読んでいた作品でしたが、SFSFしている谷甲州と、幻想と量子論が融合昇華された津原泰水が既読の中では双璧。

    上田早夕里のハードボイルドな文体で描かれる世界、長谷敏司の意識と認識と脳と内心と表層に現れる行動・感情を真っ向から描く作品。
    このふたりはやはり凄い。

    もちろん傑作選だから、自分の好みの作品・作家を探す楽しみもある。

    堪能しました。

    冲方があんな話をかけるとは思わなかったのも拾いもの。

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    2011年08月28日
  • 皆勤の徒-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    2010年の日本SF傑作選。大半が既読作だったものの、それでも楽しめるのはさすがだね。何度目だよと思いつつも、津原泰水「五色の舟」にやられてしまう。未読作では、小川一水「アリスマ王の愛した魔物」、伴名練「ゼロ年代の臨界点」がお気に入り。

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    2011年08月11日
  • 皆勤の徒-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    読み応えのある、濃ゆい作品ばかりだった!!
    『光の栞』が一番、効いた。
    本好きならドキドキするんじゃないのかしら。

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    2011年08月04日
  • 無常商店街

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    酉島伝法の本がまたもや創元日本SF叢書から出た。皆勤、宿借りに続く3冊目となる。「金星の蟲」を読み終わった時に、もう酉島伝法の本は読みません!と宣言したものの、創元日本SF叢書から出るならば少しは改心したのかなと思ったが・・・全然改心していなかった、はぁ~~。とは言うものの、少し違和感がある。酉島伝法ってSFマガジンの最後に毎月毎月キモチワルいイラストを描く。だから新作の装画もキモチワルいと予想したが、この本の表紙は親しみやすい装画だった。作品の扉絵も同じ。作者は漫画家でイラストレーターの「カシワイ」さんだった。これで、この本へのハードルが一気に下がった。俄然読む気になったが、作品の内容は従来

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    2026年01月27日
  • 無常商店街

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    5年、いやもっと振りに本を読もうと借りたうちの一冊。

    見慣れない単語が飛び交い、脳が疲れたのか全然読み進めなかった。

    返却前日に1話目を読み切り、最終日に休み休みながらではあるが徐々に要領を得、三話目はスンナリ楽しく読めた。薄々分かってたとはいえ二話で明かされなかった柳井のことも判ってスッキリ。

    最後の対談での効率重視さがちな現代において、無駄や手間が大事という話に激しく共感。
    それもあってイミフワードの解読をちゃんとすれば良かったと反省させられた。

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    2026年01月18日
  • 金星の蟲

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    ネタバレ

    ■金星の蟲(『夏色の想像力』草原SF文庫、2014年初出)
    初作品から異様言語!
    途中から移行して、世界の見え方が変わる、ここはちょっと新鮮。
    ■環刑錮(SFマガジン2014年4月号初出)
    解説で比較的わかりやすいと書かれているが、そうか??
    ■痕の祀り(SFマガジン2015年6月号初出)
    顕現。って、「SSSS.グリッドマン」とかを連想。「ゴジラS.P」とか。円城塔が関わるし。
    あと、「怪獣を解剖する」という内容ズバリな漫画や、「怪獣8号」。
    ま、もともと「ウルトラマン」だし。
    ■橡(現代詩手帖2015年5月号初出)
    詩か……ますますわからんな。引用されている詩は好きそうなのに。
    ■ブロッコ

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    2026年01月06日
  • るん(笑)

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    全3篇、連作短編集

    不安な気持ちになるタイトルと装幀だが
    まさに気味の悪い瞬間があり読後は禍々しさすら感じる

    著者の中では1番読みやすいくらいなのだけども、この人の作品を読むといつもグッタリ疲れる
    異形の社会と言語のはずなのにだんだん知っていると認識できる。独創的で万人向ではないけれど
    テーマというか、価値観が徹底していて類似もないなと思う

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    2025年10月20日
  • 皆勤の徒【創元SF文庫版】

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    夢を見てるような感覚。人に勧められるかと聞かれたら即座に首を横に振るが、熱狂的なファンがいると言われても全然納得できる。
    読むならあまり気合を入れずに読めばいいと思う。何回か読んで、なんとなーくわかったようなわからないような。でも不思議と本を閉じた後には心地よい余韻が広がる。まさに不思議な夢を見た翌日の朝みたいな感じ。
    もはや小説じゃなくて絵に近いかも。

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    2025年06月13日
  • 金星の蟲

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    造語や見慣れない漢字が多いこともあり、難解な作品だった。表題作である「金星の蟲」の、徐々に主人公の日常が自然な流れで侵食されていく様と、「ブロッコリー神殿」の、人類に調査される惑星に棲む生物から語られる視点が印象に残った。

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    2025年03月08日
  • 金星の蟲

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    早川書房さん公式Xの紹介を見て予約購入したものの、しばらく積んでしまっていた一冊(全然珍しくもない!)。ようやく崩すことに。

    初・酉島伝法ということで、どんな作風かも全く知らずに読み始めたのだが・・・これはなかなかにクセが強い。難解・独特な世界観、それを補強するために多用される造語や難読漢字・・・もう読み進めるのだけでも一苦労よ。(ハードSF等の難解テキスト・設定に耐性がないとギブアップ請け合いかと。)

    一番目に収録されている表題作「金星の蟲」。一見普通の日常。しかし、「金星サナダムシ」という謎の単語が登場してから、徐々に明らかになっていく吐き気を催すような異常な世界。それを"常

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    2025年02月24日
  • るん(笑)

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    星2.5相当

    設定自体はかなり面白い、がマージでなんもわからんかった

    分からなさすぎて自分が今どこを読んでいたのかを見失ってしまう

    作中の言葉遊びはかなり上手でした

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    2025年02月05日
  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

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    3人とも初めての著者。
    それぞれの個性が発揮された、どれも楽しそうな旅でした。
    そっか!本を開いて想像をする、それも旅なんだ!

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    2024年03月16日
  • 金星の蟲

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    ほぼすべて再読、再再読。
    でも覚えていたのは『環刑錮』のみ。
    印象深かったのは
    『環刑錮』『彗星狩り』『クリプトプラズム』
    『クリプトプラズム』は特有の造語があまり無く普通のSFっぽく読めた。

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    2024年02月29日
  • るん(笑)

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    解熱剤を使用すると「どうして自分の体を信じてあげないの!」と怒鳴られる、スピリチュアルが常識となった世界の話です。
    電波防止シールはもちろん、盗聴防止かぶせ付ランドセルも当たり前。病気という言葉は波長が悪いので、やまいだれを取って丙気と呼ぶという表現は上手いなあと唸りました。

    序盤は世界観を楽しみ、民間療法の極めっぷりに笑う流れでしたが、3話目終盤、普通や常識はひたすらに脆いと感じられるような深さもありました。

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    2024年02月04日
  • 奏で手のヌフレツン

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    世界観を楽しめるかどうかだけど、執拗なまでに細部まで構築されたアナザーワールド、『球地(たまつち)』の世界観には圧倒的なものがある。ただ、当て字の漢字表現が濫用されているため、脳内変換する手間がかかかり、読むのに時間がかかるのにはまいった。もう少し純粋に物語が楽しめれば尚良かったが、内容を吟味して味わうというより、語感含めて読んでいるライブ感を楽しむ作品と思いたい。世界観が受け入れられて、じっくり取り組める方にはかなり有意義な作品と思われる。

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    2024年01月13日
  • るん(笑)

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    ネタバレ

    集英社文庫で酉島伝法作品出すのね・・・という感想はさておき、うーん、これはレビューが難しいなぁ。

    鴨は氏のデビュー作「皆勤の徒」が大好きで、何度も読んで、その度に感動しています。あの独特な造語の本流、軽く流し読みするだけでは全く理解できない分厚く不可解な世界観、作品全体に漂う切切とした哀感、そして不穏な空気・・・唯一無二の作風だと、鴨は思っています。
    他方、本作「るん(笑)」は、科学とスピリチュアリズムが逆転した日本(おそらく現代とほぼ変わらないでしょう)を舞台に、38度を「平熱」としたりホメオパシーで病気を治そうとしたり、猫が人を誑かす害獣と見做されて殺された死骸の山が存在していたりと、価

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    2023年12月29日
  • るん(笑)

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    スピリチュアルが科学を駆逐した日本の日常。タイトルが軽快な感じだったけど読むとねっちりした文体で、読み終わるのに少し時間がかかったが、現実でもよく見るスピリチュアルあるある(ホメオパシー、マコモ風呂など)の描写が多いため、他の酉島作品より分かりやすくて最後まで読めた

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    2023年12月06日