酉島伝法のレビュー一覧
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最近のSFアンソロジーは当たり続きだ。これも。メモとしてお気に入りの題名列挙。
冲方丁「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」自分の寿命は普通(80歳かそこら)のままなのに、我が子(とその世代)は300歳まで生きられるようになったら・・・? 妊娠中の妻とその夫の日常の呟き。子どもからしたら、人生の2/3、200年以上は親がいないんだな。これは忘れちゃうよな。そう思ったら親は悲しくなるわな。
小川一水「アリスマ王の愛した魔物」森羅万象を計算しつくす算廠と、それを手にした王子様(ただしブサメン)のお伽話。
上田早夕里「完全なる脳髄」フランケンシュタインハードボイルド
津原泰水「五色の舟」未来 -
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はじめの方の数編が大変面白かった。
冲方丁「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」
小川一水「アリスマ王の愛した魔物」
二編とも「物語ること」とSFの相性の良さをよく示している。楽しい。
上田早夕里「完全なる脳髄」
私は、世評の高い「華竜の宮」をどうにも面白いと思えなかったのだが(よくできているとは思った)、同じ設定の本作はとても良かった。こういう人造人間モノは大好き。
津原泰水「五色の舟」
先日「11(イレブン)」の巻頭作として読んだときにはそんなにいいと思わなかったのに、今回は素晴らしい!と唸ってしまった。SFのラインで読んだからかな。(以前「バレエ・メカニック」を読んだときも、SFが -
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酉島伝法氏の小説を初めて読んだ。こういうのもSFというのかな? 日本的な何かと空想的な世界観を混ぜ合わせた感じ。著者の作った造語がたくさん出てくるので、それも現実とはちょっとずれた世界観というか空気感を作っているが、造語だけにイメージが全くわかない。それは味なのかもしれないが、せっかくの商店街や町並にという舞台が思い描けず、本の字をそういうものかなと思いながら追っていくだけのページもあった。それさえなんとかなれば、こういった奇妙な世界はとても好きなので、楽しく読めた。あと、柳井は最初やべー奴だと思ったら、だんだん頼もしくなって宮原弟氏と良いコンビになっていたのが良かった。でも、イメージできない
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酉島伝法の本がまたもや創元日本SF叢書から出た。皆勤、宿借りに続く3冊目となる。「金星の蟲」を読み終わった時に、もう酉島伝法の本は読みません!と宣言したものの、創元日本SF叢書から出るならば少しは改心したのかなと思ったが・・・全然改心していなかった、はぁ~~。とは言うものの、少し違和感がある。酉島伝法ってSFマガジンの最後に毎月毎月キモチワルいイラストを描く。だから新作の装画もキモチワルいと予想したが、この本の表紙は親しみやすい装画だった。作品の扉絵も同じ。作者は漫画家でイラストレーターの「カシワイ」さんだった。これで、この本へのハードルが一気に下がった。俄然読む気になったが、作品の内容は従来
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ネタバレ■金星の蟲(『夏色の想像力』草原SF文庫、2014年初出)
初作品から異様言語!
途中から移行して、世界の見え方が変わる、ここはちょっと新鮮。
■環刑錮(SFマガジン2014年4月号初出)
解説で比較的わかりやすいと書かれているが、そうか??
■痕の祀り(SFマガジン2015年6月号初出)
顕現。って、「SSSS.グリッドマン」とかを連想。「ゴジラS.P」とか。円城塔が関わるし。
あと、「怪獣を解剖する」という内容ズバリな漫画や、「怪獣8号」。
ま、もともと「ウルトラマン」だし。
■橡(現代詩手帖2015年5月号初出)
詩か……ますますわからんな。引用されている詩は好きそうなのに。
■ブロッコ -
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早川書房さん公式Xの紹介を見て予約購入したものの、しばらく積んでしまっていた一冊(全然珍しくもない!)。ようやく崩すことに。
初・酉島伝法ということで、どんな作風かも全く知らずに読み始めたのだが・・・これはなかなかにクセが強い。難解・独特な世界観、それを補強するために多用される造語や難読漢字・・・もう読み進めるのだけでも一苦労よ。(ハードSF等の難解テキスト・設定に耐性がないとギブアップ請け合いかと。)
一番目に収録されている表題作「金星の蟲」。一見普通の日常。しかし、「金星サナダムシ」という謎の単語が登場してから、徐々に明らかになっていく吐き気を催すような異常な世界。それを"常