佐藤航陽のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
忙しいから、時間ないから、お金かかるから、危ないから、嫌われるから、いろんな理由で一歩前に出ないわたしたち。
自分で問題を見つけ、自分で考え、自分でルールをつくり、自分で判断していく、それにはたくさんの人たちとコミュニケーションをどうとるのかなど、たくさん勉強になりました。
富裕層と貧困層の二極化の話し、TVなどのマスメディアを信用している人たちとSNSを信用している人たちの二極化の話しも、どちらも正しいという主張の対立。
たくさんの情報の中に自分だけが見ている情報が正しいと思ってしまうこの時代、複数の多様な正しさをどう受け入れていくのか、ちゃんと考えないといけないですね。
そんなに力を入れず、自分で考え、焦らずゆっくり行動する毎日の積み重ね、それが「ゆるストイック」なのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
タイトルからは「頑張りすぎずに生きる方法」のような印象を受けましたが、実際の内容はかなりストイック寄りで、「現実を冷静に見ながら合理的に努力を続ける」という本だと感じました。コロナ禍でも将来必要なスキルを考えて行動していた筆者の姿勢を見ると、少なくとも一般的な意味で“ゆるい”わけではないと思います。
第1章では、価値観の多様化によって「やる気のない人に関わるのはコスパが悪い」という感覚が広がっていることが語られていました。現代的な感覚ではあるものの、価値観は人それぞれなので、そこまで単純に切り分けられるものでもない気がしました。一方で、SNSによって一般人でも“スター的”な承認欲求に巻き込まれやすくなっているという点は納得感がありました。
第2章では「頭に入れる情報を変えれば考え方も変わる」という話が印象的でした。公正世界仮説、自己責任論、ゼロリスク思考など、現代社会に根強い価値観が取り上げられていましたが、現実には善人が報われるとは限らず、むしろグレーなことをして得をしている人もいるように感じます。また、成功者の言葉ばかりが可視化されることで、生存者バイアス的な自己責任論が強化されているとも思いました。ロジカルシンキングについても、論理は大切ではあるものの、柔軟さや面白さを失わせる側面があると感じました。
「自分の手の届く範囲に集中する」という考え方は、スポーツ漫画などで見る“タスクフォーカス”に近いと思いました。願望と現実は違うことを理解するのは重要ですが、現実にただ乗るだけではどこか物足りなさも感じます。また、成果は単一の要因で生まれるわけではなく、努力・環境・運など複数の条件が重なって生まれるものだと思いました。最近は「運を掴むにも準備が必要」という感覚が強く、運だけで成果を出すのは難しいと感じます。
第3章では「才能よりも運が大事」という話がありました。能力が高い人が必ず成功しているわけではないというのは確かにそうだと思います。ただ、運が巡ってきても、それを掴むだけの実力や準備は必要であり、結局は両方必要なのだろうと感じました。また、成功が特定の個人の能力だけに結び付けられがちですが、実際は時代や環境など多くの要因が絡んでいると思います。それを理解しつつも、出版社や自己啓発産業は「成功者の再現可能な物語」として売り出しているのだろうなとも感じました。
第4章では「独自性とは、自分が活躍できるほどニッチな領域に絞り込むこと」とありました。「好き」と「得意」が重なる領域を探すという話もありましたが、「好きなことを仕事に」という考え方には少し違和感があります。好きなことも状況次第で嫌いになるし、好きなこととお金を稼げることは別だと思うからです。ただ、「何かに没頭することが脳にとってリフレッシュになる」という話は印象的でした。不安や失敗への恐怖が強い時ほど、目の前のことに集中するという考え方は実践的だと思います。
第5章は正直かなり読み飛ばしました。「試行回数を増やせ」「80%で動け」「リアルなつながりを持て」など、他の自己啓発本や意識高い系インフルエンサーが言っている内容とかなり重なっているように感じました。大事だからこそ色々な本で繰り返されるのだと思いますが、ここに来てかなり“普通の自己啓発本”っぽくなった印象があります。
第6章では、やはり「ゆるストイック」という言葉と内容のズレを感じました。全体としては“ゆるい”というより「合理的に自分を律する」本だったと思います。また、インターネットが動画中心になり、視覚や聴覚の情報が増えたことで、ネット空間がより現実世界に近づいているという指摘は納得感がありました。他者を愚かだと決めつけないという話もありましたが、実際には「多様性」や「寛容」を掲げる側が攻撃的になっている場面も多い気がします。もちろん、自分の視点だけで他者を断定するのは危険ですが、害がある場合はしっかり批判することも必要だと思いました。
全体を通して感じたのは、『ゆるストイック』は「頑張りすぎない生き方」というより、「現実を冷静に受け入れながら、合理的に努力を続ける方法」を語った本だということです。内容自体は納得できる部分も多かったですが、タイトルから受ける印象とのズレや、後半になるにつれて一般的な自己啓発本に近づいていく感じは最後まで残りました。 -
Posted by ブクログ
正直本の内容もわからず読み始めて、前半はやや退屈で辛かったのですが、後半から徐々に面白くなりました。
著者曰く、新しい経済の歩き方を紹介した本でこれからは資本主義から価値主義へ移行していくとのこと。
物質的に満たされた現代社会ではお金の価値は小さくなり、社会課題の解決に貢献する企業や個人の信用性や影響力が大きくなるだろうとのこと。
今後の会社はいかに人々が気持ち良く進んでやる気を持って働ける環境を用意できるかが重要。企業の従業員満足度のデータを投資判断の参考にしている投資家がいるそうだ。
今の若い人の仕事に対する価値観が変容していることを理解していくことが大切だと思いました。
なんだかお金の話ではなく、これからの社会のあり方のように感じました。 -
Posted by ブクログ
なぜ、国家ができたのか?
一言で言えば【生存確率を上げること】に尽きる。
テクノロジーの進化の素晴らしさと危うさ両局面から物事をみる。
タイミングが早すぎればコスト、品質、倫理などの面で社会に受け入れられることはなく、逆に遅すぎれば成果は他人に持っていかれてしまう。【タイミング】
情報伝達スピードが圧倒的早くなる。そのためユーザーに受け入れられる必要性がある。ユーザーは触ってみて便利なら使う、というシンプルな原理を理解しておく。
人々の持つ価値観が切り替わるタイミング、それは技術の実現する利便性が人々の抱く不安を上回った瞬間なのだから。
もし手っ取り早く思考法が知りたいならP210-P214あたりを読むとためになる。