あらすじ
なぜ、99.9%の人は未来を見誤るのか?
0.1%の「未来に先回り」できる人になるための思考法、初公開!
「実際に空を飛ぶ機械が、数学者と機械工の協力と不断の努力によって発明されるまでには、百万年から一万年かかるだろう」
ニューヨークタイムズにこのような社説が載ったのは、ライト兄弟が人類で初めて空を飛ぶわずか数週間前のことでした。
今に生きる私たちも、この話を笑うことはできないでしょう。
iPhoneが発売されたとき
「赤外線がないなんて流行らない」「おサイフケータイが使えないなんて不便」
と多くの人が言っていたことを、
Facebookが日本に進出したとき、
「実名性のSNSは日本人の気質には合わないので普及しない」
と多くの「知識人」が言っていたことを、私たちは都合よく忘れています。
人間は本来、未来を見誤るものなのです。
しかし、そんな中でもごくわずかな人は驚くほどの先見性を発揮して大きな成果を上げています。その違いは人々の「思考法」にあります。
本書では、株式会社メタップス代表取締役社長の佐藤航陽が自身の体験から培った「どんな状況にあっても未来を見通せる汎用的な思考体系」を、読者のみなさまにお伝えします。
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元Google米国本社 副社長 兼 日本法人 代表取締役社長 村上憲郎氏
元Apple米国本社 副社長 兼 日本法人 代表取締役 前刀禎明氏 推薦!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
大変面白かった。
なぜ世界のトップ経営者達は宇宙開発に投資するのかが理解できた。
未来に先回りする思考方法によりこの先何が起きるのかは想像できたとして、そのタイミングを見極めるのは難しい。さらに行動するのはもっと難しい。でも正しい場所に正しいタイミングで待っていれるように行動していきたいなぁ。
Posted by ブクログ
・変化に後から対応するのは間に合わない
→人は必要に迫られないと行動しないから、そんなにモタモタしてたら間に合わん!
・プライバシー、情報管理などの倫理観は時代と共に変わる
・人の働き方は変わる
→サービスは安く、企業からのベーシックインカムとかの時代が来るかも
・未来予測は難しい訳では無い
→原理から考える、テクノロジーの現在地を知る、タイミングを見極める(周りからの認知度)
・納得よりパターンを信じろ
テクノロジーの解釈が独特でとても良かった。
シンプルな教えでありながら満足感が高い
Posted by ブクログ
圧倒的な読後感。
「この本読んで良かった」と思える1冊です。
現在見えているものからではなく、
本来の目的や、これまでの進化の過程から
今後そのものが向かっていく未来を「線」で考える。
どの項目も、読んでいて納得の内容でした。
「ビジネスの発展をテクノロジーの進化の点から考えた未来」と限定すると、素晴らしい内容でした。
Posted by ブクログ
とても面白かったです。人におすすめしたい1冊。
テクノロジーの進化とそれにあわせて人間がどう共存していくか。
AIにより人間の仕事が奪われるのでは?と言われてる中で、自分がどう立ち振る舞い、活かしていくかを考えさせられました。
Posted by ブクログ
今では多くの人が使っている iPhoneにしても、発売当初は「おサイフケータイが使えない」「赤外線がないなんてありえない」などの理由から、はやらないという意見が多数派だったことを、私たちは都合良く忘れています。
両者を分けているのは、パターンを認識する能力です。彼らは総じてテクノロジーに理解が深く、経済、人の感情などの複数の要素を把握し、社会が変化するパターンを見抜くことに長けていました。パターンを認識するにあたって、
最も重要な要素となるのが、テクノロジーです。社会の進化は、いつの時代もテクノロジーが牽引してきました。
人間は課題を解決するテクノロジーを発明します。時を経るにつれそのテクノロジーは社会構造に深く組み込まれていき、いつしかそのテクノロジーの存在自体が人間の精神や行動を縛るようになります。まるで、人間とテクノロジーの主従関係が逆転したかのように。
このようにテクノロジーは一定の順番を経て、物理的に遠くへと浸透し、浸透すればするほど日常の風景となり、その存在感を消していきます。
「計画どおりに実行すればうまくいく」というのが、インターネット誕生以前のルールでした。
しかしインターネットが登場した 1990年代後半から、状況は急速に変わってきています。
インターネットを通して情報と資本の流動性が高まりすぎてしまい、状況は一瞬で大きく変化するようになりました。
リスクは思いもかけないところに存在し、計画どおりに事業を進めても、状況が計画当初とはかけはなれてしまっているという事態が頻発しはじめました。
これにより、プライベートエクイティは以前のように着実な成果を出せなくなっていきます。そのかわりに大きなリターンを生み出し始めたのが、ベンチャーキャピタルです。
テクノロジーをマクロに見れば、その本質的な特徴
「人間を拡張するものであること」
「いずれ人間を教育しはじめること」
「掌からはじまり、宇宙へと広がっていくこと」
テクノロジーには、時を経ると人間を教育しはじめるという性質が備わっています。新しいテクノロジーが社会に普及してしばらく経つと、今度は人間がそのテクノロジーに合わせて生活スタイルを適応させていくようになります。この状況はまるでテクノロジーが人間を教育しているかのようです。
インターネットの発達は「ガイア理論」の延長であるという、興味深い説があります。
ガイア理論とは、地球と、地球上に生きるすべての生物をひとつの巨大な生命体と捉える理論です。
衛星が捉えた情報と、地上にちりばめられたセンサーから収集された情報がセットで分析されるようになれば、今までわからなかったことがパターンとして解明され、地球は人間にとってより理解可能な場所になるでしょう。
テクノロジーを「点」ではなく「線」で捉えている人たちにとっては、どの事業を足がかりにするかという「道」はそれぞれ違えど、その「目的地」はほぼ同じです。
過去を振り返っても、とくにテクノロジー企業においては、ほぼ同じ時期に類似したプロダクトを投下していることがよくあります。たとえば、 Googleが Android社を買収して本格的にスマホに本腰を入れ始めたのは 2005年8月ですが、 Windows Mobileが発売されたのは、まったく同じ月でした。 iPhoneの発売は少し遅れて 2007年1月ですが、 2004年の段階ですでにジョブズは「 iPodの携帯電話版を考案中だ」と話しています。
この考え方において最もリスクのある選択とは、
一見すると合理的に思える選択肢にすべてを委ね、一切のリスクと不確実性を排除しようとすることです。
リスクや不確実性を完全に排除する考えそのものが最大のリスクを生み出します。
一方で、本当に合理的な判断とは、自分が完全に合理的な選択ができるという考えを諦めて、不確実性を受け入れつつ、意思決定を行うことです。
Posted by ブクログ
◾︎テクノロジーの本質と普及した原理を理解し「線」で捉え、向かう目的地を見据えること
テクノロジーをマクロ目線で見据えることで方向が見えてくる。IT巨人は道は違えど目的地は一緒、という言葉に衝撃を受けた。2023年に読んでも頷ける内容だった。
Posted by ブクログ
テクノロジは、人間の機能を拡張していると捉えるところから目が鱗だった。ビジネスで成功を収めている人ですら自分の判断を信じ切っていないこと、過去のサンプルから行動量を割り出していることなど学ぶことがいっぱいだった。
Posted by ブクログ
未来の予測にあっては知識の多さも重要なことではあると思うのだが、実践を踏まえたものでなければ点の情報を線や面で捉えることが難しくなるようだ。確かに、マニュアルを頭に入れていても、実際に身体を動かし、能動的に効率よく物事を動かすには実際に運用をしてみないと分からない部分もある。
話が脱線したが、本書においてテクノロジーが様々な境界を溶かすという記載は、最新のデバイスを用いた社会的な実践による大きな変化と考えることもできるのではないだろうか。
本書は思考法の解説というよりは、革新を起こすリーダーたちの共通点を探っていく類いの書籍である。今でも色褪せることのない記載が満載であるので、是非一度手にとって見て欲しい。
Posted by ブクログ
ニコラテスラの発明は100年早かった。天才は時代に合わないことがある。
未来は誰にもわからない、99%は読み間違え、1%の確率で成功する。
数年先を見て先回りして行動をし続けることが大事。
Posted by ブクログ
「思考法」という題名ですが、思考法の解説が主ではない気がします。
ですが、これは読んでおいて良かったなと感じました。
テクノロジーによってどのように時代が動いてきたか、GAFAMの動きと理由、その結果など。
著者も含め天才の先を見る考え方はマネしたい。。
最後に、この本の中で最も刺さった言葉を。
「今進行しているのは、携帯やコンピュータの再定義ではありません。『人間の再定義』です。」
Posted by ブクログ
行動する人が得をする、という内容に納得。
実例が多く、FAANGがなぜ今のような状況になっているのかも分かり易い。今見ても2015年に書かれたとは思えないほど色褪せてないが、最新の内容でも読みたい。
周りの状況に流されずに、未来を先読みするのは大変だけど、そこを乗り越えれば他の人とは違ったものができる。
Posted by ブクログ
著者の経験と思考法が隠すことなく書かれた一冊。未来をどのように見れば良いのか。そしてどうすれば選考者利益を得れるのかが書かれている。
また、お金が価値の表現手段だという考え方は参考になった。
Posted by ブクログ
ー その意味では、イノベーターとは、まったくゼロから新しいものを創造する人たちではなく、少し先の未来を見通して先回りができる人たちなのだといえるのかもしれません。誰がいつ実現するかは最後までわかりません。しかし、何が起きるかについては、おおよその流れはすでに決まっています。人が未来をつくるのではなく、未来のほうが誰かに変えられるのを待っているのです。適切なタイミングでリソースを揃えた人間が、その成果を手にします。
国や時代も超えて共通する進化の原理には、個人が好きに変えられるほどの自由度はありませんそして、社会で生きる限り、その法則性から誰も逃れることはできません。魚は川の流れに逆らって泳ぐことはできますが、川の流れそのものを逆流させることはできないのと同じことです。 川の大きさに対して、魚である自分がやれることの少なさを感じて、一時期私はとても落ち込んだことがありました。自分の存在する意義がないように思えたからです。ただ、それでもしいて自分が存在している意味を求めるとすれば、それは「来たるべき未来の到来をできるかぎり早めること」にあるのではないかと、私は思っています。 ー
全く何も無いところから未来が突如として現れるわけではなく、今、この時に、すでに見えていることから未来が現れてくることを教えてくれる作品。
Posted by ブクログ
自分では考えたことがないような内容のため、2〜5点、どの点数にも評価できてしまうかもしれない。
最初は読みにくく感じだが、読んでいるうちに引き込まれていった。
ITは全てを溶かしていく、国家たる理由も薄れていく。この垣根すら溶かしていく。
少し先の未来を共有させていただいた本です。
そして、末尾に書かれているように実践者であり続けるよう努力していきます。
Posted by ブクログ
17~20世紀は代理人にまとめて管理させることで効率的な社会システムを確立させてきた時代です。軍隊、工場、そして学校さえも、すべて大規模かつ画一的に個々人の行動を管理するように設計されている点では共通しており、いずれも、この時期に標準化されています。
→大量生産大量消費、標準化、画一化が社会的に一番効率的な時代であった。
実験が終わった後に、システムがどんなターゲティングをしていたのかを振り返ってみることにしました。すると、驚いたことに、私はなぜそのターゲティングが有効だったのか、まったく理解できませんでした。なぜこの属性の人たちにこの広告を見せると効果的なのかという構造が、直感的に理解できなかったのです。システムは膨大なデータを学習していくことで、私たちには因果関係がわからないようなパターンさえ認識できてしまっていた。
→AIは人間が認識できない部分まで見える
Posted by ブクログ
スピードが早くなり変化が多い世の中でテクノロジーがもたらす変化や将来を読み解く面白い本。
将来は誰にも予想できない。けど、不確かな将来をどう捉え行動するのかを学べる本。
Posted by ブクログ
世の中のお金について、貨幣社会から価値社会になりつつある。
今までは、貨幣がみんなの共通価値
これからは、貨幣だけでなくフォロワー数、会員数、クラウドファンディングなどで定量的に価値が表現できる。
→財務諸表だけでは、会社の良し悪しが分からなくなってきた。(Instagramは今や利用者数10億だが無料なのでお金には変えていないが、困った時には絶対に使える)
お金以外での価値が見える指標ができた。自分の価値を高められること(みんなにGIVEできること)は何だろうと考えさせられる内容だった。
Posted by ブクログ
イノベーションとともに未来を待ち構える イノベーションは近代で爆発的に進んでおり、結局予想をしても変わっていく。常に最適化しつつ、論理的思考は知り得る範囲に絞られることを留意しつつ、何を達成したいのかを考えながら未来を先読みする。
Posted by ブクログ
なぜ、国家ができたのか?
一言で言えば【生存確率を上げること】に尽きる。
テクノロジーの進化の素晴らしさと危うさ両局面から物事をみる。
タイミングが早すぎればコスト、品質、倫理などの面で社会に受け入れられることはなく、逆に遅すぎれば成果は他人に持っていかれてしまう。【タイミング】
情報伝達スピードが圧倒的早くなる。そのためユーザーに受け入れられる必要性がある。ユーザーは触ってみて便利なら使う、というシンプルな原理を理解しておく。
人々の持つ価値観が切り替わるタイミング、それは技術の実現する利便性が人々の抱く不安を上回った瞬間なのだから。
もし手っ取り早く思考法が知りたいならP210-P214あたりを読むとためになる。
Posted by ブクログ
「人は、今目の前で起きていることからしか将来のことを考えることができません。」
プロの投資家も1/10社の成功で投資回収のように予想は限界があり当てにならないということを知っていることが大事。
反面、人間の反応などはパターン化しており、予防の観点からは情報の蓄積でなんとかなる。
未来情報としてお得情報盛りだくさん!な本です。
Posted by ブクログ
成功者は未来を鋭く予測し、その予測に人生を賭けている。
未来を見通すためには、テクノロジーやシステムの誕生背景を理解し、現在の状況を俯瞰し、延長線上に未来を描く必要がある。
要するに、未来を捉えるには「点」ではなく「線」で考える思考が求められるということ。
ただし、未来を予測すること自体には意味がない。人生において最も重要なのは、適切なタイミングで実行し、行動を通じて検証と修正を繰り返すことである。
この試行錯誤のプロセスこそが、未来予測モデルを洗練させ、最終的な成功への鍵となる。
Posted by ブクログ
歴史からパターンを読み解く
全体像として長期的に見る
・風向きを読む(今どこにいるのが最適解なのか)
・原理から考える(どのような歴史的背景から今のシステムとなっているのか、長期的な変化の線で捉える)
Posted by ブクログ
タイトルで飛びつきました。思ったより政治や企業内部の話がメインだったこともあり、人生を豊かにするための情報を期待してた私としては、最後まで読めませんでした。
Posted by ブクログ
うーん…言ってることはわからなくはない、けど…結構一方的な考え方というか、違う視点から見たときにもそれは成り立つのか?と思うところがちらほら。
ま、それが一般人には理解できないからこそ他の人より先をいけるんでしょうね…
Posted by ブクログ
あんまり先回り感なかったかも
当たり前のことを論理的に考えましょうという話
いつどこでではなく、いつかどこかでという予測なので予測できたとしてもタイミングを間違う可能性がある
Posted by ブクログ
1.効率化を図る前に、そもそもそれに取り組む価値があるのか考えると、もっとも時間のかからない、やらないこととやることの選別にかけることができる。
2.ビジネス界では、みんなが納得して動いたら遅いし失敗する。
3.情報量と幸福度は反比例すると主張した心理学者バリーシュワルツ
人はより多くの情報にアクセスできるようになると、他人と比較して、選ばなかった選択肢のことを思い、後悔してしまうようにできている。
Posted by ブクログ
なかなか面白かった!
世の中のパターンを認識して現実の最適化をはかる!
点を線で捉えて先を想像する!
タイミングが大事!
FacebookはInstagramの今後伸びを理解してお得に買った!
先読める力を持って成功しているのがGAFA
テクノロジーは神にとって代わるのか?
無宗教の割合が増えている関連性。
戦争など危機に直面したときに技術の進歩は飛躍する!
日本は安全だから経済成長が大きくない。
なるほどと思った!
平和なのはいいことだ。
昔は本を読めるのは貴族だけだったが、いまは誰もが平等に情報が入手できる。
今後テクノロジーの発達により、
労働時間の短縮で以前より家族やプライベートの時間が創出されたり
お金がなくても平等に楽しめる世界が待っているかもしれない。
時代を進歩させるのは、私たちの行動にかかっている。
最近スタートレックというネットフィリックで映画見てると時代の進歩によるAIの人間侵食の危機が重なって、同じタイミングで読んでいたからより楽しめた!
具体的にどう先読みするかの具体例や実践法などあるとなおよかった!
結構楽しく読めた!
未来を想像することが現実化へつなげていく一歩だと感じた!