青木久惠のレビュー一覧
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今回ポアロの挑むのは豪華列車の殺人事件。
読む前は『オリエント急行殺人事件』のように、列車内で事件も推理も進むのかと思っていたので、冒頭のシーンには戸惑った。意味ありげにルビーが出てきたので、ルビーをめぐる殺人事件かと思いきや、ルビーよりも人間関係の話が続く。このルビーのための殺人か、人間関係を理...続きを読むPosted by ブクログ -
キャラクターに魅力があるとそれだけで作者の勝ちは決まったものである。私の場合はそれに文体が加わってくるのだがこのギデオン・オリヴァーシリーズ、いやアーロン・エルキンズ一連の作品群の醸し出す独特のユーモアとウィットに溢れた作品は本当に毎回心地よく愉しませてくれる。
またミステリを読む楽しみの1つに自分...続きを読むPosted by ブクログ -
アガサクリスティーのポアロ作品の中では評価が低めなこちら。
読んで納得。なんていうか……「とっ散らかってる」感じがする。
登場人物が多すぎるのかなぁ……次々に名前が出てくるから覚えきれない。キャラが覚えられないから、謎解きあたりもさらっと読んじゃう。
豪華なんだけどなー。舞台はすごい豪華なんだけどな...続きを読むPosted by ブクログ -
冒頭なかなか事件も起こらずポアロもなかなか登場しないが、テンポよい展開でどんどん読み進んだ。内容はどちらかというとスリラー風味の推理小説。推理モノとしては物足りないが、恋愛要素などもあり物語としては楽しめた。Posted by ブクログ
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豪華列車ブルー・トレインの中で、富豪の娘ルース・ケタリングが殺され、火の心臓と呼ばれる有名なルビーが盗まれます。そこで、たまたま同じブルー・トレインに乗っていたポアロと遺産を相続したキャサリン・グレーが仲間となり、捜査を行います。
彼女の愛人だったアルマン・ド・ラ・ローシュ伯爵や、彼女と別居中の夫...続きを読むPosted by ブクログ -
離婚寸前のケッタリング夫妻に関する物語と、相当な遺産を相続したグレイの物語の2つの物語が青列車でつながる導入部分や、複雑な男女関係や伝説のルビー盗難を描いた展開部分は高く評価できるが、伏線や探偵の推理という点では物足りなさを感じる作品。ちょっとしたトリックが盛り込まれていて、ポアロの真相説明は一見複...続きを読むPosted by ブクログ
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偶然大金を手にすることになった女性がブルートレインで殺人事件に遭遇。ポワロと一緒に謎をとく。
アガサクリスティ自身は本作の出来に不満だったようだが内容は十分に面白い。登場人物たちの恋愛関係が事件を複雑化しており、誰が真相を隠しているのか読み通せない。犯人のアリバイのトリックは大胆かつ痛快。Posted by ブクログ -
冒頭でロシュボン館の当主がモン・サン・ミッシェルを望む干潟で溺死する描写から始まり、当主によって招集された近親者に遺言の内容が伝えられる場面、ロシュボン館の地下工事で発掘された白骨の謎、第二次世界大戦中に起きた出来事、スケルトン探偵ギデオンによる白骨の分析とそれに基づく考察、近親者一人の毒殺事件の発...続きを読むPosted by ブクログ
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スケルトン探偵、ギデオン・オリヴァーシリーズの第8弾。
今度はタヒチが舞台。
コーヒー農園で起こる不審な事件。物置の屋根が落ちたり、ジープが転倒したりと続いたが、今度は娘婿が不審な死を遂げる。
その真相を調べるために、コーヒー農園の持ち主ニックの甥、FBI捜査官ジョンの頼みでギデオンはタヒチへ向...続きを読むPosted by ブクログ -
舞台はフランス。ジョリ警部再登場。
ヨーロッパ旅行の直前にフランスから電話。骨につられてプラン変更したギデオンと嫁はネアンデルタールとクロマニヨンの論争渦巻くフランスのレゼジーへ。
ちょっとマンネリ気味なのは仕方ないのか、ミステリ部分は目新しさはなかった。
でもガイドブック的な面白さはやっぱり健在。...続きを読むPosted by ブクログ -
昨今では「新本格」だなんだかんだと推理小説の形態が変わってしまった(と感じるのは私だけかな?)。
それはそれなりに面白いし、私はその存在を否定的には考えていない。
そもそも「ミステリ」というジャンルの幅は底知れず、下手すると純文学だってミステリなんだから。
これはあくまでも私の定義ですので、あしから...続きを読むPosted by ブクログ -
人類学博士が骨を鑑定して事件を解決する。海外ドラマ「ボーンズ」のような設定のミステリ。
時代は80年代なので携帯もなく程よくのんびり感があって良いです。
アメリカ人の人類学博士がフランスの研修会の講義にやって来て、そこで知人の家族に関する事件に遭遇します。
実際にあるのかわかりませんが、すごく美味...続きを読むPosted by ブクログ -
有名だけれども、なんだか読む気になれなかった作家の一人でした。はまってしまう自分が怖い~と思っていたんですね~。
いや~、もっと早く読んでおけばよかった!とマジで後悔。
おもしろかった!シリーズの続きが読みたくてウズウズ状態です。
出だしから興味をそそられました。場所はモン・サン・ミシェル湾。
今...続きを読むPosted by ブクログ -
前作で出会ったジュリーと結婚し、イギリス南西部に新婚旅行にやって来た「スケルトン探偵」こと形質人類学者のギデオン・オリヴァー教授は、旧友の発掘現場を訪れ、そこで事件に巻き込まれてしまいます。
うーん、話としては悪くないと思います。でも何というか引きつける物がない。好みの問題かもしれませんが、淡々と...続きを読むPosted by ブクログ -
スケルトン探偵シリーズの16作目です。最近は読むのが苦痛だったのですが、この作品は読みやすかったです。
農場の話がつまらなくて、とばして読んでいたのですが。結構重要な伏線だったことが、結末に近づくにつれて発覚。しっかり読んでおけばよかったと反省。
どんでん返しな結末もよかったです。Posted by ブクログ -
ここ数年は本格テイストに加えて、旅情ミステリの趣もあるこのシリーズ。スケルトン探偵ギデオン・オリヴァー先生は、愛妻ジュリーのメキシコの親戚の家でも、眠れる殺人事件に遭遇するのでありました…。今回の事件の真相は、過去の作品の焼き直しっぽい感じでしたが、主軸となるのは骨の鑑定であり、そこから導かれる推論...続きを読むPosted by ブクログ
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スケルトン探偵は失礼ながら真新しさはあまりないけど、安心して読めるシリーズだ。あとやっぱり鑑定時のギデオンのうんちくが楽しい。Posted by ブクログ