青木久惠のレビュー一覧

  • 青列車の秘密

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    展開が早く、登場人物が少し多い感じがする。パートナーのヘイスティングが登場せず、ポアロとその他の登場人物の会話でストーリーが進む。これまでと違うタイプの物語。いろいろ怪しい人物がでるが、結果は単純。犯人に納得する。

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    2025年05月08日
  • そして誰もいなくなった

    ネタバレ 購入済み

    クローズドサークルの金字塔

    色んな小説を読む前にこの小説に出会ってたら凄く面白かったんだと思う。ある意味でこれの焼き増し、上位互換みたいな小説が沢山ある(十角館の殺人とか)から特別面白いとは思わなかった。けどこの本から全部始まったんだと思うと凄い。よく分からん正義漢の自殺がオチっていうのも在り来り。この本が原点なのは分かるけど、今やこの本をもとにより面白い作品が多すぎて刺さらなかった。

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    2025年05月03日
  • 断崖の骨

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    ミステリ。ギデオン・オリヴァー・シリーズ。
    シリーズの邦訳されている作品の中では、『暗い森』に続く2作目にあたる作品。
    ギデオンとジュリーの新婚旅行中に遭遇した事件。
    相変わらずの安心感。
    無難に楽しめるミステリ・シリーズ。
    ギデオンの恩師・エイブが良いキャラしてる。

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    2024年10月02日
  • 青列車の秘密

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    【ポアロ】
    1928年クリスティー38歳。
    クリスティー失踪後の精神的に不安定な時期。
    私が唯一最後まで読めなかった『ビッグ4』の次に書かれた作品なので不安があった。
    やっぱり冒頭から国際謀略の要素が出てきた。
    私はどうしてもスパイとかこの手のものが苦手なんだけど、『ビッグ4』よりもミステリーが強くて安心した。

    クリスティーの描く女性は毎回魅力的な人が多いけど、この作品の女性はイマイチ魅力が伝わってこなかった。ラブロマンスもなぜ?とあまり共感できず。

    ポアロのことを知らないという使用人に対して、「悪いけど、きみの教養の程度が知れるね。世界の偉人に数えられる人間の名前だよ」と、自分で言っちゃ

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    2024年09月26日
  • 青列車の秘密

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    ネタバレ

    遠出の機会があったので、せっかくなら電車(列車)の話を、とチョイス。南仏が主な舞台ということで、いつものイギリス作品とは違った雰囲気が味わえました。

    ところで、この作品は短編の「プリマス行き急行列車」を発展させたものだそうで、そちらをドラマで見ていたので謎解きに関しては納得。
    それより印象深かったのがキャサリン・グレー。
    会う人すべてに”印象的な目”と評される聡明な女性で、先日読んだ『杉の柩』のエリノアを彷彿とさせました。
    ……だからこそ、デリクを選んだのにはそっち?!と驚き。
    私もまんまとナイトンの魅力に騙されていたのだなぁ。

    これはまだドラマを観ていないので、南仏の景色と豪華な”ブルー

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    2024年09月26日
  • 古い骨

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    ミステリ。ギデオン・オリヴァー・シリーズ。
    著者の作品の中では、日本で最初に翻訳された作品。
    シリーズの中では4作目にあたるらしい。
    フランス、モン・サン・ミシェルが舞台となる作品というだけで新鮮。
    骨から判明する事実で、事件が急展開する部分が見所か。
    この著者は、どの作品でも安定して楽しめそうな雰囲気を感じています。

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    2024年04月08日
  • そして誰もいなくなった

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    ミステリーを読んでみたいという気持ちで古典に手を出した。古典故大きな驚きはあまりなかったが、しっかりと面白い。

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    2025年10月23日
  • 古い骨

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    怪しげな容疑者満載の、オーソドックスなミステリーだけど、所々でひねりが効いていて楽しく読めた。

    スケルトン(骨)探偵と称される主人公の推理が冴える。骨からわかる意外な事実に、中盤は興奮!
    彼の穏やかな感じが好ましく、周りを取り囲むキャラクターもあたたかな雰囲気で癒された。

    それにしてもモン・サン・ミシェル湾の流砂、恐るべし!

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    2023年09月07日
  • 死の味〔新版〕下

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    犯人がわかってからもドキドキする。
    全員が救われるわけではないし、
    敵キャラがみんなやっつけられるわけでもない。
    スッキリしたい気分だったので、そこだけ物足りなかった。

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    2022年12月14日
  • 死の味〔新版〕下

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    ネタバレ

    後半の犯人がわかってからはかなりスリリングな展開で、ドキドキしながら読みました。

    ダレンとウォートン嬢は、冒頭からのお付き合いだったので個人的にもっともっと幸せになってほしかったのですが、すごくリアルな終わりかただなと思いました。

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    2022年10月25日
  • 青列車の秘密

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    ポアロシリーズは、ミステリーとラブロマンスを同時進行で読んでいるような気分にさせられるから不思議。
    魅力的な人物とドラマティックな展開、そして意外な犯人。
    この組み合わせは専売特許と言ってもいい。
    もはや殺人事件そっちのけで、この世界観を楽しんでいるところさえある。

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    2022年08月06日
  • 青列車の秘密

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    ポアロシリーズ5冊目。
    1928年の作品で、有名な失踪事件ののち最初の夫と離婚したころに書かれたもの。そのせいかクリスティー自身はこの作品を気に入っていないようですが、普通におもしろいです。大富豪の娘ルースが夫の浮気に悩んで離婚を考えていたりするのがまた。

    登場人物が限られているので今回はめずらしく犯人が当たりました。でも謎解き以上にミス・グレーをめぐる三角関係の行方がおもしろかった。

    日本人は黒髪黒目がほとんどなので小説でも髪や目の色に関する描写があまりないですが、海外文学だと登場人物の紹介に目の色はよくでてきますね。キャサリン・グレーの瞳にみんなが夢中になる。

    「きみは彼女の目に気が

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    2021年04月30日
  • 古い骨

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    事故死した老富豪の屋敷から見つかった古い人骨。そして親族に毒が盛られ…。誰の人骨?なぜ今殺人が?そこへ人類学者ギデオンオリヴァーの名推理。コツコツと謎の糸が解されていく。かなり地味なミステリである。笑えるわけでもなく胸がすくわけでもない。ワクワクドキドキを求める私のリズムには全く合わないがMWA受賞作。

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    2021年04月26日
  • 青列車の秘密

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    ネタバレ

    ブルートレインの中で起こった
    殺人事件。
    怪しい人ばかりの中でまさかの犯人でした。

    てっきり殺人と宝石泥棒は違うと思ってたのに…

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    2021年03月26日
  • 青列車の秘密

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    前置きで挫折しそうになったけど、事件が起こってからはいつも通りさくさく読んじゃう。
    ヘイスティングス不在の代わりに、キャサリン・グレーがポアロの話し相手。読者と同じ目線と思いきや、ポアロとの意味深な会話にかえって混乱させられたり。
    今回も完敗、敗因はまさしく「そうあればいいと思ったからでしょうね」。

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    2021年02月13日
  • 青列車の秘密

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    本作にはクリスティー作品でおなじみのポアロが登場します。
    物語は非常に高価なルビーを持った令嬢の殺害事件で幕を開けます。序盤から怪しい人物が目白押しで、登場人物それぞれの視点の切り替えが頻繁に起こるので、私は最初、人間関係の把握にとまどいました。しかし、読み進めるうちにキャラクターの人となりが分かってくると、一気にのめりこむことに。というのも、舞台となる豪華列車、W不倫の果てに離婚の泥沼、高価な宝石など、今作はストーリーを盛り上げる舞台装置がひとつひとつ際立っているから。

    さらに、ガジェットだけでなく、登場人物たちを結びつけるような面白いネタも満載です。例えば主要人物の一人キャサリン・グレイ

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    2020年12月30日
  • 青列車の秘密

    A

    購入済み

    少し物足りない

    面白いことは面白いのですが
    思わせ振りな登場人物が多くて
    少し消化不良な印象を受けました。
    ポワロの活躍にもちょっとキレがないような
    快刀乱麻を断つとは言えない感じです。

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    2020年09月13日
  • 洞窟の骨

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    キャラクターに魅力があるとそれだけで作者の勝ちは決まったものである。私の場合はそれに文体が加わってくるのだがこのギデオン・オリヴァーシリーズ、いやアーロン・エルキンズ一連の作品群の醸し出す独特のユーモアとウィットに溢れた作品は本当に毎回心地よく愉しませてくれる。
    またミステリを読む楽しみの1つに自分の知識を増やしてくれる事というのがあるが、この骨の専門家のお話にはその辺が横溢しており、かつ全体のユーモアのスパイスとして十分に活かされているのが良い。
    眠気のせいで物語に没入できなかったこともあったが、今回も十分満足できた。

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    2019年06月07日
  • 古い骨

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    冒頭でロシュボン館の当主がモン・サン・ミッシェルを望む干潟で溺死する描写から始まり、当主によって招集された近親者に遺言の内容が伝えられる場面、ロシュボン館の地下工事で発掘された白骨の謎、第二次世界大戦中に起きた出来事、スケルトン探偵ギデオンによる白骨の分析とそれに基づく考察、近親者一人の毒殺事件の発生、ギデオンに送られた手紙爆弾、ギデオンら4人のモン・サン・ミッシェル干潟での洪水脱出劇等、ストーリー展開が巧みで、翻訳作品にしては読みやすい作品だ。
    白骨が2回に分けて掘り出されたり、主治医ロティ先生の証言を2回に分けるなど、手掛かりの出し方が上手い。
    時系列に起きた出来事の順番が事件の鍵であり、

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    2016年07月31日
  • 楽園の骨

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    スケルトン探偵、ギデオン・オリヴァーシリーズの第8弾。

    今度はタヒチが舞台。
    コーヒー農園で起こる不審な事件。物置の屋根が落ちたり、ジープが転倒したりと続いたが、今度は娘婿が不審な死を遂げる。
    その真相を調べるために、コーヒー農園の持ち主ニックの甥、FBI捜査官ジョンの頼みでギデオンはタヒチへ向かう。

    推理の方は本書を読んでもらうこととして、相変わらず舞台となる地域の描き方は絶品。タヒチの空・海・食べ物・人柄などゆったりとした時間が流れていることがよくわかる。

    最後の最後でちょっとしたオチが隠されていて、大団円を迎える。ハッピーエンドが約束されている小説を読むのは、なんだか幸せな気

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    2015年07月25日