青木久惠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ非常にシンプルな構成で、それが自分の好みに合っていた。
展開がとにかく早く、一人ずつ死んでいくたびに誰が犯人なのかと疑い合う心理や恐怖感が増していき、止まることなく読み終えた。
残酷描写や恋愛などの刺激に頼らず、孤島、10人の登場人物、兵隊の詩というシンプルな材料だけでここまで読ませるプロットがすごい。
真相につながる場面でも、「血」と断定せず「汚れ」「何かが滴っている」と怪しい言葉遣いをちゃんと残していたのも良かった。読んでいるときに違和感はあったのに、まったく気づけなかった。
ただ、最後の種明かしについては、少し納得感が物足りない部分もあった。それでも『アクロイド殺し』よりはこちらの方がかなり好みだった。
10段階評価: 8.5点 -
Posted by ブクログ
ネタバレ以下、推理。
まずざっくり10人がマザーグースされる(?)のは序文とかマザーグーされるときでわかるので、途中で死んだと思われたやつが生きているパターンだろうな、とは予想がつく。
当初疑っていたのは軍人の爺さん。
なんでかというとあの爺さんの動きがやたらと犯人に都合良すぎるので、さすがにここから飛び降りとか目撃されて消えるのだろうな、と思ったら撲殺死体で発見。さすがにこれは偽造しようもないだろう。
で次に疑ったのが若い女。ヒステリー起こしたのがわざとではないが、犯人としての戸惑いのようなものが感じられたため。
しかしさすがに判事殺すのは無理では……ということでパス。
で最後に医者。これは誤魔化しやすい立場だし、消えたときも「おっ、やっぱりな」と思ったのだが、若い女も似たようなこと言い出したのでうーむ違うのかなと思い始める。
最終的に死体として発見されたわけだが、逆にこれが怪しめる。水死体なわけだし、もう2人は検視できないわけだから他の死体とかで偽装できるんでは? と予想。まぁ判事殺したときとかわからんことはあるが、そのへんはどうにでもなるし……。
などと思っていたらうーむ。
いや話自体は面白かったんだけど、肝心のところが無理あるやろ! 案件だと思った。
あと考察とか読むと面白かった。 -
Posted by ブクログ
城塞僧院モン・サン・ミシェルの干潟で老人ギョーム・デュ・ロシェが溺死した。彼は家長としてロシュボンの館に一族を集め、何かを告げる予定だったが、その直前のことだった。その館の地下室で古い人骨が見つかった。事件を担当するジョリ警部は、出席していた講習会で知り合った人類学教授ギデオン・オリヴァーとFBI捜査官ジョン・ロウを伴い現場に向かった。
「スケルトン探偵」ギデオンの活躍を描くシリーズの中の一作。舞台はフランスのブルターニュで、かつてナチス占領時代にはレジスタンス活動が活発だった地域。骨はギョームが復讐のために殺したというナチス親衛隊高官のものなのか。ギデオンは詳しく骨を調べ、真実へ迫ってゆく。 -
購入済み
エジプトを味わえるサスペンス
USA在住の人類学教授が、エジプトの考古学研究室で起こった殺人事件を妻と共に解決するというストーリー。考古学研究室やナイル川クルーズ、不法な遺物売買人への接近など、エジプトならではのシーンが味わえました。クルーズのシーンが少なめなのが少し残念ですが、エジプトを味わえる一作品だと思います。
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Posted by ブクログ
『正義』に続いて2作品目。
事件発生までがかなり長く、読者側が推理するミステリでもないが、読ませる力があるのは作者の力量が素晴らしいからだろうと思う。
たとえ事件が起きずとも、緊迫感を孕んだ濃厚な人間ドラマとして読み応えがあり、結果として事件に関わりのなかった人物達のサイドストーリーも秀逸だ。ただ、これを冗長と思う読者もいるだろうし、スピード感に欠けて退屈だと思う読者もいるかもしれない。警察の捜査も地道で無駄に終わる(でもこれが普通だろうけど)ことばかりでもどかしいばかり。万人受けではなく、じっくりと深く読書を楽しみたい人向けなんだと思う。
意外だったのは、ダルグリッシュが前作の事件に悔恨の念を抱いていたこと。こちらがもどかしく思うくらい淡々と現実を受け止めていたように思えたから。