P D ジェイムズの作品一覧

「P D ジェイムズ」の「死の味〔新版〕」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 死の味〔新版〕上
    4.3
    1~2巻1,342円 (税込)
    教会の聖具室で血溜まりの中に横たわっていた二つの死体。殺されていたのは、浮浪者ハリーと元国務大臣のポール・ベロウン卿だった。一見何の関係もないような二人がなぜ同じ場所で死んでいたのか。そして、死の直前のポール卿の不可解な行動は事件にどうつながるのか? 繊細な感性と鋭敏な知性で難事件を解決してきたダルグリッシュ警視長がベロウン家の秘密を解き明かす。著者の代表作にして英国推理作家協会賞受賞作

ユーザーレビュー

  • 死の味〔新版〕下

    Posted by ブクログ

    登場人物が多めで何度かリストを見返したけれど、主要人物から端役にいたるまで一人ひとりの心理描写が秀逸で、満足度の高い読書体験になった。構成としても終盤の展開は劇的で見事だったし、その後の描き方についても、大変な目に遭った当人ではなく慮る人の目線だったり、宗教的な皮肉と救いを交えたジェイムズらしい落とし方が美しい。いつかまた再読したい、読み応え十分な作品だった。

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    2024年08月13日
  • 死の味〔新版〕上

    Posted by ブクログ

    P.D.ジェイムズの長編作品の上巻。
    精緻で鋭い心理描写に唸る。
    人間の心のひだをこうも丹念に拡げられると、自分の隠している部分まで見透かされそうな気がしてくる。

    ミステリとして謎解きメインの読者にはやや冗長に感じられるかもしれないが、私はこういう女性作家にしか描けない作品が好みなのを再認識する。

    そして気になる。犯人は。動機は。
    下巻の展開が楽しみ。

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    2024年07月28日
  • 死の味〔新版〕下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    下巻半ばで犯人判明したころから急に展開が早くなり予測不能な結末となった。ベロウン一家のそれぞれの思惑。メイドさん然り。エミリー・ウォートンとダレン少年との関係性と変化。ダルグリッシュ、マシンガム、ミスキン、警察官達のプライベートも丁寧に描かれていたからこそのラスト。読んでよかった。ミスキンの活躍をもっと読みたいし、シリーズ最初から読んでおきたい気持ちになってる。しかし「死の味」という題名は秀逸。登場人物ごとに死の味わいが見事に違ってた。文庫の表紙の背景、上下巻反転も良い。

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    2024年10月11日
  • 死の味〔新版〕上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    教会の聖具室で見つかった2つの遺体。一人は大臣を辞任したばかりのポール・ベロウン卿。もう一人は浮浪者の男。上巻444ぺージを読んでも二人とも無残に殺されるような過去はなさそう。でもベロウン卿の周りの人は曲者揃いで、死者も多いし嫁も誠実な人じゃない。捜査も序盤の状況で下巻へ。少しもどかしい気もするけれど、人物描写の丁寧さが際立ち感情移入しやすい。ケイト・ミスキン警部がんばれ!!

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    2024年09月25日
  • 死の味〔新版〕上

    Posted by ブクログ

    風景描写、人物描写がしっかり。
    解説にはくどいみたいなことが書いてあったけど
    そうは感じない。
    時代や国を超えて読まれるには、じっくり書いて飽きさせない表現が必要だと思った。

    0
    2022年12月14日

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