青木久惠のレビュー一覧
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ギデオン・オリヴァーのシリーズ第9弾
今度は彼はフランスへ向かう。
新しい著作のための調査も兼ねて、ヨーロッパへ旅する計画を立てていたオリヴァー夫妻に、知り合いのフランスの警部から電話がかかる。
フランスはドルドーニュ地方で古い骨が見つかった。その骨がちょっと興味深いので、ぜひギデオンに来てほしい。
骨と聞けばいてもたってもいられなくなるギデオンは、スケジュールを変更してドルドーニュへ向かう。
かの地はあのネアンダルタール人やクロマニョン人の遺跡が数多く残る地域であり、そこで過去、遺品が捏造された事件が起こった(捏造事件は架空の事件である)。
遺跡の中で発見された古い骨は、いったい誰の骨か。
過去の捏造事件の真相はいかに。
日本でも遺跡の捏造事件が起こったたけに、意外に笑えない身近なこととして読めるかもしれませんね。
時事ネタとしてどうでしょうか? -
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ネタバレ「スケルトン探偵」こと形質人類学者ギデオン・オリヴァー教授シリーズ第4作。でも解説によると、日本語に翻訳されたのはこの作品が最初みたい。
セミナーのためフランスのモン・サン・ミシェルに滞在していたギデオンは、近くの古い館で人骨が発見されたという話を聞き、鑑定に訪れます。その館には親族会議のために一族の人々が集められていましたが、招待した当主は直前に上げ潮にのまれて溺死したばかり。さらに招待客の一人が急死するという事態が発生し――。
うーん、まぁ何と言ったらいいのかな。前作と同じような感想になってしまいますが、普通に面白い。
興奮して一気に読ませるような牽引力はありませんが、つまらないって程でもない。1話完結のドラマの1エピソード、みたいな感じです。でもストーリー展開は、前作よりこちらの方が面白かった感があるので、シリーズ物として成長しているのかな、という感触はあります。
でも、ギョームの正体についてのあれこれは、ちょっとわかりやすすぎた気がします。「これヒントです!伏線です!」というのを、あんなに力いっぱい出してしまっては……。せめてもうあと一捻り、ほしかったような気もします。 -
Posted by ブクログ
スケルトン探偵こと人類学教授のギデオン・オリヴァーのシリーズ。
今回の舞台はメキシコ。
愛妻ジュリーがいとこに留守中の代役を頼まれ、休暇をかねてついて行くことに。
いとこアニーはアメリカ人ですが、支配人をしているエンカンターダ農場は欧米人向けの観光農場で、家族経営。
今のオーナーはアニーの伯父トニー・ギャラガーで、わがままだが豪放な男。
アニーの父カールは乗用馬係主任をしていて、ちょっとゲーリー・クーパーのような枯れたハンサム。
ただ、カールの妻つまりアニーの母(トニーの妹)はだいぶ前に家出したきり。
ジュリーは学生時代にその農場でバイトをしたこともあるのでした。
行ってみると料理人は愛想がないが大変な料理上手。
ジュリーの仕事はけっこう忙しく、ギデオンは半日も観光すると後は何もすることがない。
と思ったら~平和なはずの村で不審な骨が二体も見つかっていて、警察は困り果てていて、大喜びで検分に当たります。
数年前に命を落としたらしい身元不明の少女の白骨死体と、半年ほど前に村を通ったのがわかっている中年男のミイラ化した遺体。
その正体は…?
メキシコ人らしい?やる気のない警察署長がおかしい。
鑑定の間違いに気づくギデオン。
珍しい特徴のある骨に、ギデオンの推理が冴えます。
遺跡の観光や、いつもながらの美味しい郷土料理。
旧知の警官が警察高官マルモレーホ大佐となっていたという驚きの再会なども含め、わかりやすく、快調。
ジュリーとギデオン夫婦は相変わらず仲が良くて年を取ったような感じがしないけれど、年月は過ぎているらしく、メキシコの状態は2009年発表当時のようです。
1982年のデビュー作から数えて28年目。
「暗い森」「断崖の骨」「古い骨」「氷の眠り」「遺骨」「死者の心臓」「楽園の骨」「洞窟の骨」「骨の島」「水底の骨」「骨の城」「密林の骨」「原始の骨」そしてこの作品の順。 -
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スケルトン探偵シリーズ。このシリーズを読むのは初めてだけど、特に困ることはなく。
メキシコののどかな田舎町でミイラ化した死体が見つかった。この町を妻と訪れていた主人公は、その死体の調査に協力することになって……。
のどかな田舎町といいつつ、少女の白骨化死体も発見されてたりして、全然のどかじゃなねーよとツッコんだけどね(゜д゜)
身元が最初から判明してるミイラ化死体はともかく、少女の白骨化死体が実は……というところはビックリポイントかな。後半に関しては自分の予想が当たったこともあり、「やられた!」感は少なめ。で、星4つ。
主人公含む登場人物に好感持てたから、スルスル読めた。メキシコいいよメキシコ。出てくる食べ物も美味しそうでヨダレ。先住民の遺跡にも行ってみたくなった(・∀・) -
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アガサ・クリスティのトミー&タペンスに始まり、海外ドラマのハート&ハートなど、夫婦の探偵にずっとあこがれていました。それにしては普通の人と結婚しましたが・・・
このエルキンズの「スケルトン探偵」シリーズがなぜこうも息長く続いているのか。その秘密は「骨」というよくわからない世界を紐解いてくれるシリーズ独自の味付けに加え、ジュリーというすてきな奥さんとのやりとりがハートウォーミングだからだと思います。
ハヤカワのミステリアス文庫がエルキンズの本を出版しなくなったときにはどうしようかと思いましたが、無事にハヤカワ・ミステリで継続されるようになって、胸をなでおろしました。
ほんと、ずっと続けてほしいです。 -
Posted by ブクログ
前回(死体は語る)の骨つながり?ということで、監察医ではないのですが、骨を扱う人類学者が活躍するミステリー(フィクション)をご紹介♪
「アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞」受賞作品です。
〜壮大な「モン・サン・ミシェル」の干潟で、一人の老人が貝の収集中に溺れ死んだ。
彼は地元の富豪で親戚一同を各地から集めており、親族会議を行う前の出来事だった。
ちょうど集まっていた親族に弁護士から遺言が開示されるが、それに異を唱える者もあった。
同時期に、配水管工事の為に屋敷の地下を掘り起こしたところ、第二次世界大戦中のものと思われる「人骨」が発見される。
亡くなった彼が親族会議を開こうとした目的は?
屋敷の地下で発見された古い人骨は?
そして、更なる事件が発生!
講演の為にフランスを訪れていた“スケルトン探偵”の異名を持つアメリカの人類学者が、古い人骨を鑑定することでフランス富豪一族の事件に巻き込まれていく・・・
・・・なんか、私があらすじを書くとチープな感じですが、謎解きは中々秀逸です。
現在起こった事件と、発見された「古い骨」にまつわる過去が絡みつき、でもシッカリと繋がっており、不自然なところもなくスッキリと謎が解ける感じです。
そして、この作品の謎を彩るのが、素晴らしい描写。
舞台の一つ、世界遺産であるモン・サン・ミシェルの描写など、実際に潮騒が聞こえてきそうな感じです。
静かに拡がる干潟が、気付くと足首をさらい、さらに体が持っていかれるような強い波が押し寄せてきたり、と迫力満点!
モン・サン・ミシェルに行ってみたくなります(溺れたくはありませんが)
さらに、描写で忘れてならないのが「食べ物」
オムレツ料理、パンケーキ(クレープ)、鱒のグリル、魚介類盛り合わせ、仔羊料理・・・ブルターニュ地方の美味しそうな料理の数々を主人公が舌鼓を打っているのが、うらやましくなるくらいです。
人類学者とその友人のFBI捜査官はアメリカ人なので、「オムレツばかりじゃなく、ハンバーガーが食べたい」というような描写も出てきますが、私はオムレツが食べたい!!
謎が好きな人はもちろん、旅行&グルメ好きな人にもオススメできるミステリーです♪
この「スケルトン探偵」シリーズは、他にも出ているようですが、私は本作品しか読んだことがありません
そのうち、他の作品も読んでみようと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトル、プロットは素晴らしい
兵隊の童話や人魚など、不気味な雰囲気も感じられた
登場人物の行動原理が不自然に感じられる箇所がある
その行動の理由解釈がしっくりこなくて、1番しっくりくるのが「プロットに従わされている」だった
最後の2つの童話はとくに腑に落ちない
丸焦げといえるのか
不確定要素がありすぎる気がする、やり直しのできない計画で選択する犯人がイメージしにくい
モリスの死は美しくない、死因とタイミングがエセルと同じで11人目
犯人が自身を除いて10人としても、死因の被りの解釈をどう美しくすれば良いかまだまとまらない
ロンバードの罪は一緒に逃げた人は問われないのか
ロンバードに銃を返すのはやりすぎではないか
ロンバードが最後の1人になったらどうするつもりだったのか
結果はそうならなかった、物語は美しく閉じられた
しかし、それは登場人物の行動や結果がプロットに従わされたからのような感覚になってしまう
二回目に読んだ時、払拭されるのを願う