【感想・ネタバレ】神学校の死のレビュー

あらすじ

サフォーク州の人里離れた海岸に位置する聖アンセルムズ神学校の学生が、近くの砂浜で砂の下に埋もれた変死体となって発見された。公式見解は事故死とされたが、納得しない学生の義父が、ロンドン警視庁に再捜査の圧力をかけてきた。少年時代に同校で夏期休暇を過ごした経験をもつダルグリッシュ警視長に白羽の矢が立ち、彼は校内に滞在して調査にあたることになる。時を同じくして、同校の閉校を推進する教会幹部も到着するが、ダルグリッシュはそこに不穏な空気を感じた。はたせるかな、嵐が荒れ狂う夜、彼の目と鼻の先で残忍な殺人事件が!

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Posted by ブクログ

貸してくれた人はやたら期待値を下げようとしていて、どれほどつまんないんだろうと思って読んだら、ふつうに面白いじゃん。これが初なので今までの雰囲気とかわかんないけど、ダルグリッシュのキャラが相当いい感じ。面白いのは最後にアクションシーンがあるところ。観客を楽しませるためだけにアクションシーンで終わる映画みたいな妙なサービス精神が面白い。それまでオーソドックスなミステリで、距離感がずーっと保たれているところが上品。ただ、これ面白いって言われて読んでたら、たぶん多少評価下がっている。やっぱり前半が長いよ、これ。でも、ダルグリッシュのキャラは相当好き。でも最初に読むのが、彼に久しぶりの恋が始まりそうなシリーズ12作目ってのはよかったのか?ま、いいや。2007.1.15

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

警視にして詩人 ダルグリッシュシリーズのなかで最高だと思っています。「どんな男の人がタイプ?」ときかれたら これからは迷わず「ダルグリッシュ警視のような。」と言います。これからは。2002年発行。いきなりこれを読むのでなく「女に向かない職業」から楽しんでほしい。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

『正義』に続いて2作品目。
事件発生までがかなり長く、読者側が推理するミステリでもないが、読ませる力があるのは作者の力量が素晴らしいからだろうと思う。
たとえ事件が起きずとも、緊迫感を孕んだ濃厚な人間ドラマとして読み応えがあり、結果として事件に関わりのなかった人物達のサイドストーリーも秀逸だ。ただ、これを冗長と思う読者もいるだろうし、スピード感に欠けて退屈だと思う読者もいるかもしれない。警察の捜査も地道で無駄に終わる(でもこれが普通だろうけど)ことばかりでもどかしいばかり。万人受けではなく、じっくりと深く読書を楽しみたい人向けなんだと思う。

意外だったのは、ダルグリッシュが前作の事件に悔恨の念を抱いていたこと。こちらがもどかしく思うくらい淡々と現実を受け止めていたように思えたから。

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2017年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どうも作者は、時としてダルグリッシュ警視長をロンドンから解き放ちたいらしい。

もう二人も死んでいるというのに、
いつものごとく追い詰められている人がいるなーと思っていたら、
殺されてしまった。
さらにもう一人。
舞台が学生数20人の神学校なのに殺され過ぎでは。

人種差別問題で情熱を失いかけていたケイトが、
重要な証言を聞き出して、情熱を持ち直したのは良かった。

事件の関係者だったエマ・ラヴェンナムとダルグリッシュ警視長の今後の展開はいかに。

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2015年07月15日

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