青木久惠のレビュー一覧
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スケルトン探偵ギデオン教授シリーズ4作目。
アーロン・エルキンズ作品はこれが初見。
■全体
受賞作であり、ハヤカワベスト100とEQアンケートにも選ばれている作品とのことだが、そこまで傑作か、と言われると、そこまでではなかったように思う。
つまらないわけでもないため、「非常に」ではなく「普通に」面白かった、という感想。
■スケルトン探偵
ある「物」を分析して真相に近づく、というスタイルは、それこそホームズ時代の超人探偵ソーンダイク博士を思い出す。
埃1つからでも犯人を特定する超人ソーンダイク博士と比べると、ギデオン教授の分析対象はあくまで「骨」からのみであり、超人感もなく、骨以外の部分につ -
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冒頭でロシュボン館の当主がモン・サン・ミッシェルを望む干潟で溺死する描写から始まり、当主によって招集された近親者に遺言の内容が伝えられる場面、ロシュボン館の地下工事で発掘された白骨の謎、第二次世界大戦中に起きた出来事、スケルトン探偵ギデオンによる白骨の分析とそれに基づく考察、近親者一人の毒殺事件の発生、ギデオンに送られた手紙爆弾、ギデオンら4人のモン・サン・ミッシェル干潟での洪水脱出劇等、ストーリー展開が巧みで、翻訳作品にしては読みやすい作品だ。
白骨が2回に分けて掘り出されたり、主治医ロティ先生の証言を2回に分けるなど、手掛かりの出し方が上手い。
時系列に起きた出来事の順番が事件の鍵であり、 -
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スケルトン探偵、ギデオン・オリヴァーシリーズの第8弾。
今度はタヒチが舞台。
コーヒー農園で起こる不審な事件。物置の屋根が落ちたり、ジープが転倒したりと続いたが、今度は娘婿が不審な死を遂げる。
その真相を調べるために、コーヒー農園の持ち主ニックの甥、FBI捜査官ジョンの頼みでギデオンはタヒチへ向かう。
推理の方は本書を読んでもらうこととして、相変わらず舞台となる地域の描き方は絶品。タヒチの空・海・食べ物・人柄などゆったりとした時間が流れていることがよくわかる。
最後の最後でちょっとしたオチが隠されていて、大団円を迎える。ハッピーエンドが約束されている小説を読むのは、なんだか幸せな気 -
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昨今では「新本格」だなんだかんだと推理小説の形態が変わってしまった(と感じるのは私だけかな?)。
それはそれなりに面白いし、私はその存在を否定的には考えていない。
そもそも「ミステリ」というジャンルの幅は底知れず、下手すると純文学だってミステリなんだから。
これはあくまでも私の定義ですので、あしからず。
そもそも人間の心が一番のミステリですもん!と考えるのが私の流儀。
でも、あまりにノワール系とか新本格、SF+ミステリなんかを読み続けていて、本書のような良質な本格推理を読むとホっとするのですよん。
前作「古い骨」にてスケルトン探偵・ギデオン・オリヴァー教授を世に出したエルキンズ。
1作目があ