青木久惠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昨今では「新本格」だなんだかんだと推理小説の形態が変わってしまった(と感じるのは私だけかな?)。
それはそれなりに面白いし、私はその存在を否定的には考えていない。
そもそも「ミステリ」というジャンルの幅は底知れず、下手すると純文学だってミステリなんだから。
これはあくまでも私の定義ですので、あしからず。
そもそも人間の心が一番のミステリですもん!と考えるのが私の流儀。
でも、あまりにノワール系とか新本格、SF+ミステリなんかを読み続けていて、本書のような良質な本格推理を読むとホっとするのですよん。
前作「古い骨」にてスケルトン探偵・ギデオン・オリヴァー教授を世に出したエルキンズ。
1作目があ -
Posted by ブクログ
有名だけれども、なんだか読む気になれなかった作家の一人でした。はまってしまう自分が怖い~と思っていたんですね~。
いや~、もっと早く読んでおけばよかった!とマジで後悔。
おもしろかった!シリーズの続きが読みたくてウズウズ状態です。
出だしから興味をそそられました。場所はモン・サン・ミシェル湾。
今、フランスの中では1番行きたいところ!(って・・・個人的感情&趣味が先行してますね)。
干潮時に、そこを必死に渡ろうとする謎の老人。その老人は流砂に足をとられ・・・やがて満ち潮が。
この本の面白いところは過去と現在をうまくからませ、我らが名探偵・ギデオンが過去の謎も見事に解決するところでしょう。
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Posted by ブクログ
前作で出会ったジュリーと結婚し、イギリス南西部に新婚旅行にやって来た「スケルトン探偵」こと形質人類学者のギデオン・オリヴァー教授は、旧友の発掘現場を訪れ、そこで事件に巻き込まれてしまいます。
うーん、話としては悪くないと思います。でも何というか引きつける物がない。好みの問題かもしれませんが、淡々と読み進み淡々と読み終えてしまった感があります。ただオリヴァー先生やその恩師のエイブ・ゴールドスタイン先生といったキャラには魅力があるし、この後シリーズを積み重ねて行けば深みが増していきそうな可能性を感じるので、もう少し読み進めてみようと思います。でもジュリーは「オリヴァー先生の愛妻」より「パークレン