嵯峨静江のレビュー一覧

  • 謎のクィン氏

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    これは《コンビもの》なのか?と思いつつも、まあでもこんな探偵が居ても良いよねと。
    トリックどうこうではなく人の心の機微を描いたミステリーで、しかも12篇も読めるなんて嬉しい。
    なかなか魅力的な連作短篇集だったけど、ハーリ・クィン氏は最後まで謎めいた不思議な人物だったな。

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    2026年07月21日
  • 謎のクィン氏

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    安楽椅子探偵の変化球みたいな印象。メインの推理をするわけでもないのに印象に残るクィン氏。ほかのシリーズものと比べると不思議な余韻が残るけれど、メインの推理のキレは相変わらずでなかなか楽しめる短編集だった。

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    2026年07月16日
  • 葡萄園の骨

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    アメリカの作家アーロン・エルキンズの長篇ミステリ作品『葡萄園の骨(原題:Dying on the Vine)』を読みました。
    アーロン・エルキンズの作品は初めて読みました。

    -----story-------------
    【スケルトン探偵最新作! トスカーナの地でギデオン教授を待つ謎また謎】
    どこへ行こうと、スケルトン探偵ことギデオン・オリヴァーを迎えるのは骨なのか。
    北イタリア・トスカーナ地方の山中で発見された二体の白骨死体。
    一年ほど前に失踪していた葡萄園経営者夫妻のものだ。
    状況から見て、不倫を疑った夫が妻を射殺してから自殺したものと警察は考える。
    だがたまたま夫妻と知り合いでもあったギデオンが白骨の鑑定をしたことから意外な事実が次々と明るみに!
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    2012年(平成24年)に刊行された作品で、ギデオン・オリヴァー教授シリーズ(スケルトン探偵シリーズ)の第17作です。

    トスカーナの名門ワイナリー「ヴィラ・アンティカ」の当主クビデュ夫妻が休暇中に消息を絶ち、やがて山中の断崖下で白骨遺体となって発見される……警察は遺体の状況から夫ピエトロが妻ノーラを殺し、自ら命を絶ったとする心中説を発表するが、講演旅行でトスカーナを訪れていた形質人類学者のギデオン・オリヴァー教授は遺骨を調べるうちに心中ではなく、周到に仕組まれた二重殺人であることを突き止める! さらにワイナリー一族の複雑な人間関係、遺産相続、隠された秘密が浮かび上がり、事件は新たな殺人へと発展する……。

    本シリーズの特徴のようですが……白骨の鑑定から心中説の矛盾に気付き、そこから次々と意外な新事実が判明する展開が印象的でした、、、

    北イタリア・トスカーナのワイン文化を背景にした舞台設定が魅力的だったし、家族の動機や複雑な相続問題が絡む巧妙なプロットも印象的で、とても愉しめました。

    ギデオン・オリヴァー教授のキャラクターも独特で印象的……本シリーズ、機会があれば別な作品も読んでみたいですね。

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    2025年12月20日
  • 秘密機関

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    二作目の長編でこのクオリティか。
    ミステリーというよりは冒険小説だけど、めちゃくちゃ面白かった。
    滅多に読まないジャンルなのに楽しめてしまったから正直驚いてる。
    伏線は随所に散りばめられているし、事件の黒幕は最後まで分からない。
    もちろんロマンスも忘れない。
    もう最後の数頁なんてニマニマしながら読んだわ。
    ホント読者を飽きさせないな。
    さすがは女王です。

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    2025年10月09日
  • 謎のクィン氏

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    ノンシリーズで短編。正直なところなかなか読み進められないかもと思っていたが、面白く読めた。
    やはりイギリスものが好きなんだよなあ。

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    2025年09月23日
  • 謎のクィン氏

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    〔クィン氏〕やってきてすぐに去ってゆく髪の黒い男。謎は時間を経てからのほうがより客観的に、歴史として俯瞰できるので解きやすくなっていると言い、他者から話を引き出すことによって真実に至る道へと誘導する。誘導されてる感が強くどこか怪しくもある。いちばんの謎はもちろんクィン氏自身。

    〔サタースウェイト氏〕初登場時六十二歳。人生の見物人。他人のドラマに関心が強い野次馬。誰とでも知り合い。大金持ちで食通。多くの美術品に囲まれ妻子はいない。こういう人物は最後に当事者になったりするもんやけど、はたして?

    〔感想〕ひとつひとつはとてもあっさりしているがだんだんクィン氏の不可思議さが強く感じられていく。数十年ぶりに読むクリスティでかなりの冊数読んでるんやけどこれは未読やった。ともあれクリスティクオリティ。

    〔クィン氏登場〕幽霊の噂があるロイストン荘。十年前自殺した男の真相。ハーリ・クィン《ずつと解けなかったからといって、かならずしも解決できない問題とはかぎりませんよ》p.24
    〔窓ガラスに映る影〕窓ガラスに幽霊の顔が映るグリーンウェイズ荘で殺人事件。
    〔〈鈴と道化服〉亭奇聞〕大金持ちの若い女性と結婚した男が突然失踪した理由。
    〔空のしるし〕富豪の若い妻が殺された。使用人のひとりが神の御手を見た。
    〔クルピエの真情〕モンテ・カルロの「伯爵夫人」とアメリカ人の男女。
    〔海から来た男〕ある島で、ある男が自殺しようとしており、ある女も自殺しようとしていた。
    〔闇の声〕幽霊の声を聞く娘をなんとかしてくれと頼まれたサタースウェイト氏。
    〔ヘレンの顔〕すばらしく美しい顔を持つ女と二人の青年。
    〔死んだ道化役者〕昔、主人が自殺したチャーンリー荘で道化役者が死んでいるところを描いた絵を欲しがる二人の女。
    〔翼の折れた鳥〕降霊術によりクィン氏から呼び出しを受けてレイデル荘に赴いたサタースウェイトは魔を感じさせる女と出会う。
    〔世界の果て〕コルシカ島の世界の果てのような場所にある食堂にて。
    〔道化師の小径〕個性のない金持ち夫婦の屋敷であるバレエ作品が演じられる。

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    2025年07月08日
  • 夜の冒険 現代短篇の名手たち8

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    「フレミング警部最後の事件」が良かった。完成度の高い短編。
    初出が1960~1980年頃なのでかなり古いミステリーの短編集。完成度は高いがあとに残るものはない。

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    2024年12月26日
  • 秘密機関

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    若きトミーとタペンスの冒険劇。ポアロやミス・マープルの王道ミステリとはまた別味のするスリル溢れる展開に謎。クリスティ長編2作目だという今作は隠れた名作。

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    2024年03月06日
  • 謎のクィン氏

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    クリスティ作品の中でも異質さが群を抜いているハーリ・クィンを主題に据えた短編集
    この短編集の魅力は本来なら探偵役となるハーリ・クィンが推理もしなければ捜査もしない点。それどころか事件への関わりだって少ない
    なら、誰が推理を行うかと言えば人間観察が趣味のサタースウェイトとなるわけだ。ハーリ・クィンによって与えられた天啓を元に想像の輪を広げ事件の真相に気付く
    本作は一般的なミステリと大きく異なる構図を持っているからこそ、面白さも際立ってくるね

    そもそもからして、ミステリの短編集なんて或る一つのポイントに気付ければ真相も容易に気付ける構図となっている事が多い。その意味ではミステリの短編では必ずしも探偵が必要と言いきれないのかもしれない。素人探偵が活躍できる余地が生まれる
    だからってハーリ・クィンに導かれたサタースウェイトの振る舞いは特異としか言い様がないのだけど

    サタースウェイトは人間観察が趣味というだけ有って、気付くべきポイントにはおおよそ気付いている。でも探偵ならではの捜査・推理方法を持っているわけではないから事件に出会っても動き方を知らない
    そこでハーリ・クィンが示す天啓が役立つわけだ。探偵でもないサタースウェイトはハーリ・クィンの存在に拠って自分に何かしらの役割があると確信する。それによって事件との向き合い方を見定められる
    2人は相棒というわけでもないのに、まるでタッグを組んでいるかのように最良のパートナーとなっていくね


    収録されている短編の中では『死んだ道化役者』が一番好印象を受けたかな

    10年以上前に終わった話だった拳銃自殺。それが現場をモチーフとした絵画をきっかけとして過去への追憶が始まり、役者が揃い、そして真相へ到る。その上で恋の端緒も見え隠れする
    本短編集の魅力が詰まった話であるように思えましたよ

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    2024年01月12日
  • 謎のクィン氏

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    タイトルの通り、ハーリ・クィン氏が謎すぎる。ちょっとオカルト風味? 
    「面前でくりひろげられる、さまざまな人生ドラマを、間近に見物してきた」サタースウェイト氏は、トリックスターのクィン氏登場によって探偵役を演じることになる。変わった探偵役コンビで面白い。ポワロともマープルとも違う雰囲気だ。特に最初の「クィン氏登場」が好き。

    クィン氏の名前の元ネタと思われる「ハーリクイン(道化役者)」を検索したら、イタリア語で「アルレッキーノ」だという。サタースウェイト氏いきつけのレストランの名前が「アルレッキーノ」で、小ネタが知れてちょっと嬉しい。

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    2024年01月17日
  • 謎のクィン氏

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    クイン氏登場
    クリスティが生み出した探偵の中でもかなり特異な人物であり、シリーズ化はされていない(短編集のみ)がかなり好きな作品になった。
     自動車事故により年跨ぎの夜にとある屋敷に現れた謎の人物。過去、この家で家主が自殺しており、その真相は未解決ねままであったが、十年の後、過去を振り返ればいらないものが削ぎ落とされ、真実のみが見通せるものだと謎のクイン氏は話し一座と共に過去の事件の記憶に潜っていく。独特な手法により、過去の事件の真相を見事に解き明かす。結末もクリスティ的だ。
    窓ガラスに映る影
    クイン氏の物語はサタースウェイトで始まる。そして一作目に続き、お化け屋敷が話題だ。アンカートン夫妻が暮らすグリーンウェイズ荘。その館の窓には過去に暮らしていた大佐の影に見えるシミが現れて人々を不幸にする。遥か昔から窓ガラスを変えてもそのシミは必ず現れて何かしらの不幸が起きる。今回もガラス窓を取り替えたのにも関わらずシミが現れその後、銃声が聞こえ二人の男女の死体が発見される。また、とある婦人が銃を握っている様から事件は簡単なものと思われたが。そんな中でたまたま主人と約束をしていたクインが姿を現し事件の真実を導き出す。
    〈鈴と道化服〉亭奇聞
     サタースウェイトとクインは運命的に出会う。とある田舎にて車がパンクしてしまい短い時間、宿屋で食事をする事にしたサタースウェイト。そこで偶然クインと再会し、宿屋のある地区で起きた不思議な失踪事件について見解を話す。物事は過去になればなる程余計なものが削ぎ落とされて真実が見えやすくなる。失踪事件の結末についてはクリスティ得意の人物の入れ替わりを駆使したトリック、面白い物語だ。
    空のしるし
     今回はサタースウェイトが冒険を強いられる。とある男が有罪になるが、サタースウェイトは判決に納得出来ない。彼の行きつけのレストランでクインと再開し事件の詳細を告げる。事件後、お手伝いさん一人がカナダに渡っており、サタースウェイトはクインに後押しされて、カナダまで出かける。彼女を見つけ、話を聞き出し、ロンドンへ戻り、クインと再会。サタースウェイトはクインに真実を告げ、クインは彼に助け船をだしながら真実に辿り着く。少しクインと言う人物の印象が変化した作品。
    クルピエの真情
    こういった作品を短編の中に入れてくるのは驚いたが、いいスパイスだ。ロマンス作品も出しているクリスティならではだし、二組のカップルについてとある仕掛けを施すサタースウェイトとクインはとても人間臭い一面があるのだなぁと感心する(クルピエと伯爵夫人について何かした様な描写は無いが、クインがクルピエを連れて来たことが仕掛けの様に感じた)とても平和な作品であり、こういうものだけだと疲れてしまうが短編集の一編で、しかもクインのシリーズの世界観がわかってくるタイミングなのでとてもよかった。
    海から来た男
     余命宣告を受けた男。自身は孤独であり、断崖絶壁を訪れるがサタースウェイトと出会う。サタースウェイトは自身がこの土地に来た事を後悔していた。そんな折り、男性と出会い、会話をしながら彼が自殺を仄めかしている事に気づき諭そうとするが手ごたえはない。男は昨日も別の人物に止められており、二日続けて上手くいかなかった。一方でサタースウェイトはこの地にある屋敷がどうしても気になってしまい、ついつい勝手に家のドアを開けてしまう。そこで女主人に呼び止められ、事情を伝えると、家に招かれ不思議な話を聞かされる。
     自分の人生が将来、とある時点で誰かの人生を変えるかも知れない。神という演出家が出番を最後にしているかも知れないし出番自体がないかも知れない。というのはミステリには珍しく胸に刺さる教訓だ。そして、今作もハッピーエンドで幕を閉じる。終盤にようやくクインも登場するが、サタースウェイトの冒険であるだろう。
     闇の声
     女男爵というのは初めて聞いたが、基本は男性が爵位を継ぐものだが、稀に女性が継承することもあるらしい。何度も結婚し、自由奔放に生きる女性。反対に堅実で真面目な娘。娘が住んでいる屋敷で交霊会が開かれ、過去に船の事故で亡くなった叔母より、何かを返せとお告げがある。サタースウェイトは彼女達を知っており、とあるテストをしてみたが、本人達しか知り得ない事を知ってた。結末はクリスティお決まりパターンだったが、現状に至るまでのプロセスに現実味が無く、リアリティの面では難しい作品だ。犯人の結末も雑に感じてしまった。
     クインはサタースウェイトの事を面倒になったのかなぁ(笑)何か裏がありそうだ。
    ヘレンの顔
    オペラハウスでサタースウェイトとクインは再会する。クインは探偵役というよりは超優秀なワトソンなのかも知れない。余りに美しい女性を見つけて二人が興味を持ち彼女と連れの男性の後を追いかけていく様には笑ってしまうが、それ程の美女だったのだろう。彼女達にもう一人の男性が加わり、サタースウェイトは嗅覚を発動するが、クイン曰く何かがあった場合、それはサタースウェイトの事件だと告げて何処かに消えてしまう。
     女性をめぐり男性同士トラブルがあり、サタースウェイトが彼女の救済にはいる。後々結ばれる側の男性と別れを告げられる側の男性。そして女性に訪れる危機。トリックはある程度有名な知識なのだが、実際ラジオでできるのかは難しいところだ。
    死んだ道化役者
    第一作目のパロディになっており、今度はサタースウェイトが客人達を促し過去の殺人事件の真相を探る。いつの間にかクインも現れており、ワトソン役を演じる。きっかけが面白く、とある画廊で出会った絵画。サタースウェイトが知っている屋敷を舞台にクインそっくりな人が倒れている構図。彼が購入した後にそれを買いたい夫人とモデルの屋敷の夫人も招待し十四年前の事件の謎解きが始まる。解決はその場にいた人達に委ねられ、クインはいつの間にかに消えていなくなっていた。
    翼の折れた鳥
     ロンドンのとある屋敷で交霊会が開かれ、偶々部屋に居合わせたサタースウェイトはクインからのお告げだと言われたものを聞く。その日、サタースウェイトは郊外の屋敷に招待されていたが、寒さ等不快なものを避ける為に断っていたのだが、お告げに因果を感じ招待を受ける事に。
     招待先の屋敷で起こる殺人事件。サタースウェイトは面識のある警察官と話しながら謎を解明していく。ウクレレのトリック描写は丁寧で、分かりやすい。
     ますますクインの正体が謎に満ちてきた。
    世界の果て
     クインのシリーズは不思議な出会いの物語なので、事件の土台がそれに由来していても不思議には思わない(偶然の出会いの筈が、計画的事件等)がギャップは感じてしまう。今回も伯爵夫人、若手の女流画家、舞台女優達がそれぞれ偶然に会合する訳だが、実はそれぞれにとある窃盗事件絡みの接点があり、その真相こそがそれぞれの人生の道筋を照らす。今回もクインは目立たないが、サタースウェイトを導いた。
    道化師の小径
     結末はよくわからなかったが、サタースウェイトとクインの物語はひとまず落ち着く事になる(クインシリーズがもう一編あるのは知っていて、楽しみだ。また、ポアロシリーズにサタースウェイトが登場していた事は完全に忘れていた)
    とあるダンサーの話。人々を魅了する様なダンサーだが一方でバレェを捨てることが苦にならない程の愛情を持って結婚している。とある興行が開かれる予定だったが、ダンサーが事故で怪我をしてしまい、急遽婦人とクインが代役を務める。
     結末はとても寂しいが、悲哀の物語として素晴らしい。

    今作は実はクィンがワトソン役、サタースウェイトが探偵役と捉える方がしっくりとくる。優秀なワトソンが人間観察が得意なサタースウェイトにヒントを出して解決に導く。更に作中通して何か超世界的な雰囲気を纏い、独創的な作品にしている。ある意味でクリスティの他作とも違った世界観をしており、シリーズの長編を読んでみたかった願望がある。ポアロシリーズに続き、クインのシリーズも誰か描いてくれないかなぁ。

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    2023年09月20日
  • 謎のクィン氏

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    ポアロとはまた一風変わった作風。

    突然現れるクィン氏。
    彼自身が謎を解く訳ではないけれど、出会った人に大きな変化を与えるクィン氏。
    幻想のような不思議なミステリーです。

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    2023年04月14日
  • 謎のクィン氏

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    ネタバレ

    サタースウェイト氏、いいキャラだった 三幕の殺人の前に読めてたらさらに楽しめたな〜読み直すべき?
    クィン氏のことをいつも気にしていてちょっとのことですぐ連想したり、会えたらテンション爆上がりなのよかった

    でもほとんどの話が難しくて理解できなかった… 最後の話クィン氏がピエロになって踊りだすのが一番謎だった どういうことなの すぐいなくなっちゃうし

    ラジオを聞いてほしいって言ってくる話がおもしろかった

    友達が中学生の頃アガサ・クリスティにハマって、歌声で窓ガラスを割りたいと修行しだしたのはこの短編集のせいだったのかも

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    2022年06月07日
  • 秘密機関

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    ネタバレ

    おてんば娘の危なっかしさにハラハラしつつ、二人の恋愛模様がロンドンの街中で繰り広げられる景色に、自分のロンドン生活と重なってとても温かい気持ちになる。 この二人、以後の作品で年を取っていくという。その姿を見ていきたいし、既にこの二人のような関係になっていきたいなぁ。

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    2019年07月18日
  • 夜の冒険 現代短篇の名手たち8

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    完成度の非常に高い上質なミステリ短編集。
    存じ上げなかったのですが、
    これを機に他の作品も読んでみたく。

    お気に入りは「夜の映画祭」(渋い!!カッコいい!!)
    「くされ縁」「二度目のチャンス」。
    「大物中の大物」はちょっと星新一ぽくてなお好き。

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    2016年03月01日
  • 秘密機関

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    ネタバレ

    ブラウンが誰か確信が最後まで持てず、ハラハラ。90年前に書かれた作品とは思えなくて、かなり面白かった。題名で損してる気がする。

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    2015年12月11日
  • 謎のクィン氏

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    何よりもかによりも、
    サタースウェイト氏の裕福な暮らしぶりが羨ましい\(^o^)/
    周りの方々も優雅で、
    幸せな時代に見える…

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    2015年11月26日
  • 葡萄園の骨

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    スケルトン探偵こと人類学教授ギデオン・オリヴァーのシリーズ17作目。
    今回の舞台はイタリアです。

    イタリアのフィレンツェに、愛妻ジュリーと友人ジョン夫婦と出かけたギデオン。
    講演を頼まれ、トスカーナ地方でも有数のワイナリーにも招待されていました。

    折りしも、二体の白骨死体が山中で発見されて間がなく、それは行方不明だったワイナリーの創始者である父親とその妻のもの。
    心中と思われていましたが、ギデオンが骨を調べると、矛盾した要素が‥!

    葡萄園を一代で築き上げた老いた父親ピエトロ。
    個性の違う息子達の葛藤に加え、買収の問題が起きていて‥?
    イタリアの美味しいものが次々に出てきて、いい香りが漂ってくるようです。
    気楽に読めて毒がない、ご当地物の定番のコースみたいなもの。
    推理というほどでもなく、事件の内容はざっと見当はつくのですが~骨に関する薀蓄と二転三転する展開は、やはり読ませます。

    17作も読んでるのかしら、私?とチェックしてみました。
    17作のうち1作目が翻訳されていないようです。
    2作目からのリストはこちら~
    暗い森  The Dark Place (1983)
    断崖の骨  Murder in the Queen's Armes (1985)
    古い骨  Old Bones (1987)
    呪い!  Curses! (1989)
    氷の眠り  Icy Clutches (1990)
    遺骨  Make No Bones (1991)
    死者の心臓  Dead Men's Hearts (1994)
    楽園の骨  Twenty Blue Devils (1997)
    洞窟の骨  Skeleton Dance (2000)
    骨の島  Good Blood (2004)
    水底の骨  Where There's a Will (2005)
    骨の城  Unnatural Selection (2006)
    密林の骨  Little Tiny Teeth (2007)
    原始の骨  Uneasy Relations (2008)
    騙す骨  Skull Duggery (2009)
    葡萄園の骨  Dying on the Vine (2012)

    原題は、骨にこだわってないんですね。
    「骨」とついていれば、あっ新作かな?と思う便利さはあります。

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    2014年11月21日
  • 水底の骨

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    ハワイの牧場が舞台。
    いい人達ばかりなのに嘘に嘘が重なって、真相が読めない展開。
    土地柄なのかいつもより軽い印象感じでした。

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    2014年10月25日
  • 葡萄園の骨

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    ★一個足りないのは訳者の力量。
    どうしてシリーズ物なのに同じ訳者の人を使わないのだろう。全部、青木さんでいいのに…。
    読み辛いんです、この方の訳。

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    2014年08月09日