木暮太一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「わかりやすく伝えるためにはどういうことに気をつければよいか」について書かれた本。インパクトのあるプレゼンテクニックの本ではない。
特に面白かったのが、「相手の立場になりきる」「相手の生活空間に身をおく」という部分。役者が役になりきるように、説明する側も、説明される側の立場になりきろう、と書かれている。
説明を受ける側の立場に立った「わかりやすさ」が求められる背景には、消費者の力が大きくなった市場と関係があると思われる(たいてい、説明を受けるのはお金を払う側で、お金を払ってまでわざわざ誰かに説明するということはほとんどない)。
ただ、インターネットのような場の場合、そもそも相手(読者・視聴者)が不特定多数であり、それがネットでのオープン・コミュニケーションの難しさの1つにあると思う。 -
Posted by ブクログ
分かりやすい説明とはなにかを、分かりやすく解説している。
惜しいのは、本書は入門編であって私には少々物足りなかったこと。それ以外はとてもいい解説書。
まず、丁寧。「分かりやすい」とはどういうことなのか、反対に「分かりにくい」とはどういうことなのか、ビフォアとアフターで教えてくれるので「なるほど、これならわたしにもできる」と思わせてくれる。
次に、実用的。「行動改善につながらないアドバイスは無意味」というだけあって、精神論だけでも技術論だけでもなく、ちゃんと理由と具体例をセットにしてどうすればいいのか教えてくれる。
小手先のテクニックではなく、じっくり根本から対策しようという姿勢に共感した。
うーん、でも、新書というフォーマットのせいなのか、「読んで理解する」段階まではよくても、「実用書として、本書を片手に推敲しよう」とすると使いにくい。
ひとつのルールは4ページ2見開きにまとめるとか、44個もあるルールを階層化したり小さいグループに分けるとか、まだまだ改善できるはず。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ仕事上、ドキュメント作成が多々あるのでその役に立てばと思い購読。
具体例を加えながら説明されているため、とてもわかりやすい。
内容としては、常日頃ドキュメントを書く際に、心掛けているものがほとんどで、それほど新しい発見はなかった。
いくつか再確認になるところはあり、ためにはなったと思う。
たとえば、「比喩を使って説明すると相手がイメージしやすい」。比喩は具体例ではないため、抽象的でしかなく、相手に明確なイメージをもたせることには繋がらない。
「主語と述語は近くに置く」。これは当たり前とわかってるのだが行ってしまうが、ついつい修飾語をつけてしまい、主語と述語が遠くなることがしばしある。
比喩や修飾語というのは文章においての色気と思っている。それがないと小説などはつまらない淡々とした物語になってしまう。だが、それは説明のための文章には要らない。
でも、ついつい色気をつけたくなってしまう。
基本的には、礼儀作法と同じで相手の立場になって考えるということ。
相手が知らないことは含めない。「相手のレベルに合わせて説明するには、技術が必要です」というのはその通りだと思う、自分が十分に理解していなければ、それを噛み砕いて説明することもできない。でも、伝えるために十分に理解しようとすることで、自身の技術力も高まる。
就職した一年生に読ませたい本だね。 -
Posted by ブクログ
2011年06月 08/039
学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール/木暮太一 を読んだ。
だいぶ前に読んだやつの読書メモです。
新たな情報に出会って、理解するためには、まず分かるとか、分からないとかのあいまいな状況を定義することから始まるのだなと思います。世の中のことの多くが僕にはわかりませんが、何がどれくらいわかっているのか、わかっていなのか、ということは意識しておこうと考えているのです。暫定的な回答、固執することなく変われる姿勢を大切にして。
重要そうだったのはこのあたりのことでした。
分かりやすい説明に必要な3つの要素
1)何のテーマについて話しているかが分かる
2)説明に使われる日本語が分かる
3)説明の中の論理が分かる
分からないには2種類ある
1)知らないから分からない
2)理解できないから分からない
分かりやすい説明に必要なこと
1)相手に理解してもらいたいと思う意識
2)相手に合わせて表現を変えること
当たり前ですが実にその通り。自分の説明がどうであるかを、シンプルに考えることができるよいヒントになると思います。
国語の授業では意味などの「情報」だけでなく、こういう「方法」もしっかりと教えるといいのでしょうね。
先日、仕事で大学を訪ねる機会があったのですが、大学内には「方法」を学べそうな授業・講座などがたくさんありそうでした。看板がとても魅力的で、受けてみたいものばかり。今からでも遅くないので、一つ一つ学んでいこう。
あとはメモ。
「教育」と「説明」の違い
「教育」とは教えて育てること
「説明」とは説いて明らかにすること、「相手にとってすべてがはっきりするように伝える」こと。
→これをごっちゃにするからよくわからなくなるのですよね。ごっちゃにして都合いい時だけ、教育にするみたいな事例はよく見かけます。
「聞き手が100%理解できるように説明するのが『伝え手の義務』」P.76
「自分が伝えたい内容が相手に伝わらないのは、100%自分の責任」P.92
「『分かりやすく説明する』ということは、一種の技術で、後天的に身につけることができる」P.7
「私たちは、『目下の話題が何についてのことなのか』というテーマが見えないと、理解が進まない」P.26
「言葉そのものの意味が分からなければ、会話や文章の意味も分からない」P.31
「論理が欠けているから(わからない)」P.34 -
Posted by ブクログ
「分かりやすい説明」と書いてある通り、非常に整理された内容になっています。「分かりづらい説明」は、「テーマが分からない」「使われている日本語が分からない」「論理が分からない」の3パターン、などと言われるとなるほどと納得してしまいます。
そして、単元ごとに要約のルールが書かれている点も分かりやすくしている要因です。全部で44あるルールを読むだけでも理解できる構成になっています。
ルールの多くは非常に具体的です。
【ルール14】説明の文章は、一文を短く
【ルール16】主語と述語は近くに置く
【ルール20】接続助詞の「が」、テーマ出しの「は」は使わない
【ルール21】二重否定は使わない
そして一番反省させられたルールが以下です。
【ルール13】表現に私情や注釈をやたらはさまない
これまで言い訳めいた文章ばかり書いていた気が。。。反省します。 -
Posted by ブクログ
ネタバレPIVOTで著者の動画が面白かったので読んだ。
リーダーは言語化=明確化すべしという内容。
わかりやすさを重視しているためか、一般論に終止しており、深い考察は少なく感じた。
・ビジネスで必要な言語化
①ビジョン:経営者が言語化
②アクション:リーダーが言語化
③コミュニケーション:メンバーが言語化
・人を動かす2つのリーダーシップ
①誰が言うか
②何を言うか
・定性的なゴールは「〇〇できる状態」と言い換える
例
従業員満足度が高い
→従業員が、自分の考えを会議で発言できる状態
→従業員が、定時で帰れる状態
・価値とは
①相手に変化を与える
②相手のテンションを上げる
③相手に伝わらないほどの自分のこだわり
・差別化とは
①顧客が欲しいと思っている
②既存商品ではそれが実現できない
③それを自社が提供できる
・付加価値とは
①解決できない課題を解消すること
・リーダーの言語化のポイント
①やることを明確にする
②やらないことを明確にする(定例会)
③間違っている行動を軌道修正する
・SMARTの法則
specific具体化する
measurable数字で表現する
achievable達成可能な表現を使う
relevantそれが何につながるのか関連性を示す
tine-bound期限を明確にする
・曖昧な指示を明確にする
①「そのために何をする?」を3回問いかける
②練習メニューを提示する(資料作りが上手い社員の資料をもらい、デザインを変えず内容だけ変える)
・無駄をなくす
→「なくしたら誰にどういう変化が起きる?」
・軌道修正のポイント
①なにに焦点を当てたら結果が変わるか
②具体的に何をしたら結果が変わるか
③それをどれくらいやれば結果が変わるか
・メンバーの行動が期待に満たない理由
①タスクが曖昧だから
②メンバーが自分の仕事範囲を狭く捉えているから
・期待値を「私〇〇が、社長に報告△△できるように」と表現する
・メンバーの考えを言語化する型
①極端な例示(こんな仕事価値ないよね)
②分解して例示(新PJてわライバルに勝てる?)
③将来を例示(将来どんな事が起こる?)
・言いづらいことを言えるようにする
①相手がどんな「べき」を持っているか?
②自分や相手がどんな「だって」を持っているか?
③「このままだとどうなると思っているのか?」
・わかりやすいとは
①把握できること
②納得できること(相手が知っている例を出す)
③再現できること(トピックの個数から伝える)
・メンバーの勘違いを先回りして指摘しておく
・相手から質問される前に修整しておく -
Posted by ブクログ
なんとなく、一人称「ぼく」が気になってしまいました。本書のメッセージとして、リーダーの課題は言語化できれば九割解決でき、「言語化=明確化」であるそうです。特に、経営者はビジョンを言語化、リーダーはメンバーのアクションを言語化、メンバーは日々のコミュニケーションを言語化することが、ビジネスの言語化とのことです。リーダーをスポーツの監督として例示されていて、よくイメージできました。
私はリーダーという立場ではありませんが、後輩に何かお願いするようなことがあれば、丁寧に行動指示(アクション)を示していきたいです。
また、リーダーの仕事は、メンバーに結果を出してもらうために考えて行動すること、というのも印象的に残りました。
逆に、あいまいな指示であれば、メンバーである自分は自分自身が働きやすいように言語化して明確化するのが現実的によいのかなと思いました。
本を久しぶりにざっと読んでみての感想ですが、たまにはインプットして、それを意識しながら仕事にも活用していければと思います。 -
Posted by ブクログ
「言語化」=「明確化」と言う。リーダーとしての役割を把握し、部下が「どんな行動を取れば良いのか」納得する中身を明確にすること。それには「伝わる言語化」が必須であり、具体的には期待値(ゴール)を明確化し、曖昧な指示を無くし、指示を明確にすること。場合によっては的確に軌道修正していくことだ。世間で言う「SMART法」を活用することだ。Specific(具体的に)、Measurable(数字で表現する)、Achievable(達成可能な表現を使う)、Relevant(つながる関連性を示す)、Time-bound(期限を明確にする)。また顧客に対する「言語化」にはさらに納得してもらう為に実態の「数値」から分かりやすく説明、相手が「わかったつもり」を無くすために逆に「問いかける」も必要となる。