【感想・ネタバレ】その働き方、あと何年できますか?のレビュー

あらすじ

成功者とつきあうとなぜ成功者になれるか、でも誰でもその方程式が当てはまるわけではありません。結果が出せる人とそうでない人の違いは、運や努力だけではないのです。あなたの「働き方」を変革するポイントもここにあります。

著書累計180万部にのぼるビジネス書作家が、ベストセラー『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』に続き、いよいよやりがいが見いだしにくい日本の働く現場で、豊かに働く方法を指南します。

結論から言うと、企業の労働生産性ではなく「自己生産性」を上げるのが、自分も周りも豊かになれる「働き方」です。
自分に「自己生産性」がついてきているかの目安は、
・経済状態を改善させられているか
・自己存在感をより認識できるか
・回避能力が身についてきたか
・他の選択肢を用意できているか、です。

今は、働く「目標」が失われた時代と言えます。
「収入」が働く目的というのも当然でしょう。
かつては何でも不足だらけの社会で、テレビやウォークマン、携帯電話など、開発に携わったら自分の仕事で明らかに生活は変わり、成果も実感しやすい社会でした。
今はほとんどの「大きな不足」は解決済みで、意義や利幅の薄い商品ばかりと言っていいでしょう。
経済学者のケインズが、「人は週15時間働くだけで十分」という予言と真逆の状況が今の日本。
仕事のための仕事が作り出され、長時間労働は変わらず、しかも日本の給料は成果を上げても変わらない仕組みです。
とはいっても、「自己生産性」を高めるために「もっと頑張る」は最悪の手。突破口は「まずい働き方」の価値観(思い込み)から離れて、新しいシナリオを持つこと。
そうすれば、働くのは苦しいことでも、仕方のないことでもなく、人生の目的のひとつになるでしょう。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

スッと入ってきた。著者の主張は無理なくわかりやすい言葉で書かれている。自分の主張にあてはまらないケースを探してみるのと、シナリオを持っている人に会うこと。続けてみます!

0
2023年04月06日

Posted by ブクログ

日本企業にはすでにやることがなく重箱の隅をつつくよう仕事しか残っていないためやりがいを感じにくい環境となっている。
また働き方を変えようにも周りの目や日本独自の文化もあって今の働き方を変えれない状況となってしまった。
しかし、自分が本当に望んでいるものを見つけて自己生産性を高めることのできる仕事に変えていくことで仕事に対しての意識を変えることができる。

0
2023年04月04日

Posted by ブクログ

生活必需品が広く生活に行き渡り、真の目的は達成されているが故に私たちはこれ以上やることがないっていう資本主義のサイクルについては共感した。iPhoneも性能はとっくに天井まできてるんだから毎年毎年新しいの出さなくていいし。1を2にする時と0から1を産み出した時の価値には大きな差があって、あとはもう重箱の隅を磨き続けるしかない状況に倦んでしまうのなんか当たり前だよね。今ここって感じ。

パソコンさえあれば仕事できるって言ってるとことか、あとがきの「早くこっちへ来いよbyハワイの自宅から」って言ってるところとかは苦笑いしちゃった。

0
2025年09月13日

Posted by ブクログ

仕事の多くが、「もうやることがない」状況に陥っている。

去年出たばかりのスマホと、一体何が違うというのか。

「もはややるべきことはやりつくされている」。

そんな中で、仕事のやりがいだなんだって言っても無理があるよね、という話。

ブルシット・ジョブ的なことで、

業務時間を“ちゃんと業務している時間”にするために、

必要ない仕事をわざわざ設ける。

そんな状況、そんな働き方、いつまで続けますか?、という話。


「じゃあ何をやればいいの?」ということに対し、

「フロンティアニーズ」の着手をすすめている。

「やりたいんだけど、周りに否定されるから、やっていないこと」ーー他人の目を気にせず、それをやりましょうと。

アイデアを点で終わらせず、シナリオを描いて取り組む。

また、『良かれと思ってやっちまっていること』が多々ある。それを見直そう。

私達の価値観も他人によって作られている。

マジシャンズセレクトによって、選ばされている。

無意識に、良かれと思って決めつけているシナリオを見直す。

***

最後まで楽しんで読めた。

著者の本は、他にも一冊読んだことがあるけど、

読ませる力がある。文章が得意な印象。

0
2025年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

労働生産性ではなく自己生産性を上げる。
自己生産性とは「自分が望む状態に、より近づいていくこと」。それらを達成する要素3つ(経済状態、自己存在感、回避能力)+「選択肢を持つこと」が大事。

労働の歴史、資本主義、外国との働き方の違いの知見をもとに、現代の日本の働き方への違和感を指摘する。読書も含めて自己研鑽はたくさんのシナリオを持つために必要。年収1000万を稼ぐためにどんな仕事を考えられるか、そして稼いだその先を考えられるか。漠然とした理想ではなく、シナリオを描く力が必要。

0
2025年01月22日

Posted by ブクログ

書籍の内容はよくブルシットジョブ系の書籍に出てくる主張に近い。
現代は解決するべき仕事の課題を解決しきっているため、仕事が大してないにも関わらず無駄な仕事を生み出している状態になっている。

ケインズが「2030年には週15時間労働で十分」といっていたにも関わらず現代は週40時間も働いているのだ。

これでは仕事の目的を失ってしまうのも仕方ない。

そこで真っ白なニーズがなくなったいま、「こういうことやりたいけど否定的な意見が出てくるかも....」といったフロンティアニーズに着手した方がいいというのが著者の意見。

0
2023年05月07日

Posted by ブクログ

読書会のお誘いを受けたので読んでみた。
本も面白かったけど、読書会が非常に良かった。
小暮太一さん、本当にトークが上手い。
掴みの話で一気に好きになった。
銀のエンゼル、ファストパスで掴まれた。
めちゃくちゃ頭が良いエリートなんだけど、自分を貶し方が上手い。
羨ましく無い自慢話、富士フィルム、写るんです、デヴィ夫人。
業界裏話も本当に面白い。
90分飽きさせ無いてんこ盛りトークだった。

0
2023年03月08日

Posted by ブクログ

 会社で働くことのしんどさは、会社の目的と自分の目的とが合致していないことに起因する。

 SDGsが叫ばれているが、それは社会の目的であり、それをミッションに落とし込んだ会社の目標であるが、自己の目標ではない。
 会社の目的が自己の目標に置き換えられて自己成長というが、自己の目標・目的を明確に主張できる人は少ない。
 自分の目的も分からずに、ゴールが見えない仕事をしているからツラいのだ。

 しかし、会社が目指すゴールも、すでに社会的には消滅していると言える。
 日本で生きている限り、生活(特に衣食住)に不都合を感じることは、ほとんどない。
 つまり、成熟しきった社会には、すでに達成すべきゴールが無い。
 明確に何かを達成するゴールが無いから、本来はしなくて良い仕事を、さも仕事のようなタスクが増大している。

 そこで筆者が個人が持つべきなのは、自己生産性と主張する。
 経済状態・自己存在感・回避能力の要素に加えて、選択肢を持つこと。
 この、自己生産性を高めることで、自分が望む状態を達成しやすくなるという。


 著者の別の本で印象に残っているのは「ラットレース」という言葉だ。
 ラットレースから頭一つ抜け出しても、それでもなおしんどい。

0
2022年11月14日

「ビジネス・経済」ランキング