根来龍之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレビジネスモデルを網羅的に体系的に説明した良書です。
戦略のモデル、売り方のオペレーションモデル、収益モデル、コンテキスト=検討すべき経済原理など、の章に分けそれぞれをとてもわかりやすく解説しています。
以下、学んだ用語などの備忘録です。
ビジネスモデルを創造する際は、探索exploration と深化exploitation 二つの観点とそのバランスが必要。
(戦略モデル)
レイヤーマスターとはバリューチェーン内の特定の業務や機能に特化してそこでの競走優位を構築する戦略
オーケストレーターとは特定の分野を狙いつつ他社を巻き込んでバリューチェーン全体の最適化を図るモデル
媒介型プラットフォームとは複数の異なるユーザーを結びつけるサービスを提供するモデル。LINEなど。
エコシステムとはプラットフォーム事業者と補完事業者から構成されるグループ。Androidなど。
アズアサービスとは物の利用とサービスを提供するビジネス。ソフトウェアアズアサービスSaaS。パソコンの貸出に加え説明や取付のサービスも提供するなど。
稼働保証モデル
スーパーニッチモデル
チェリーピッキングモデル
マスカスタマイゼーションとは大量生産しつつ個人のニーズに合わせた製品やサービスを提供すること。
ロングテールとは幅広い商品の品揃えにより多様な顧客のニーズに応え規模を拡大させるモデル。東急ハンズなど。
消耗品モデルとはコア製品を安価で売り消耗品を継続的に売ることで利益を上げるモデル。
(収益モデルの種類)
成果報酬
revenue share
従量課金
投げ銭
部分所有
サブスクリプション
アドオン=基本料を抑え追加サービスから収益
カスタマーロイヤルティ
ライセンシング
ウィンドウィング=時期と媒体を変え何度も儲ける。映画
フリーモデル
フリーミアム=基本無料で少量の有料会員から収益
広告モデル
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Posted by ブクログ
既存の大企業におけるDX推進の方法について書かれている。
特にDXを各個人・各部門の仕事としてではなく全社の仕事として捉えるオーケストレーションというモデルが印象的。
デジタル推進などの新規課題は経営層が社内リソース(データ、人、インフラ)を把握し、自らが指揮をとる必要があると言うことを、ぜひ経営層には今一度認識してもらいたい。またそれぞれの楽器(部門・個人)のつながりを促進する責任の所在について明確にする必要があると認識した。
またコルディナティという部門間の橋渡し役についてもその付加価値の無さなどについて記載されており、自身の上司と重なる部分があった!笑
DXの導入や推進の具体的な方法というより、大企業の中で何かを成すノウハウという点での抽象的な考え方は大変参考になる本であった。
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Posted by ブクログ
ネタバレDXというバズワードとそれを実行するという、企業内部でのありがちな実践例を架空の企業(ベースあり)をモデルに読み解いていっている。
新規事業の立ち上げというレベルではなく、今回は「ディスラプション」ということで乗り遅れるとやばい、というレベル間の中かなりの企業が失敗しているという状況
ポイントはあまりにも大横断すぎる「既存企業」が対象となるため、これまでの一点突破アプローチでなく、全体突破でのアプローチが必要ということ。一点突破では単なる部門のデジタル化で終わってしまう。が、ここが難しい要素。
しがらみも多く、更に日本ならではのしがらみもあり、一筋縄ではいかないのがCDO(CTOなど)であるという。
ゆるい紐帯と強い紐帯を持ちつつ、各部署に潜伏し、業務を遂行していく。
今回は全体突破の考え方を知れたのが一つポイント、またマッピングでの全体見えるかも面白い。
これを乗り越えた既存企業と、デジタルネイティブな企業とでは何が違うのだろう。単に追いつく、ということだけではあまりにも手強い。仕組み化しておくことまで持っていけば、既存大企業でも対抗しうる?のか -
Posted by ブクログ
「DX実行戦略」から連携されていた本で、タイトルだけだと相当ハードな印象を受けたが、いざ書籍を取ってみるとファンシーな絵もたっぷりでびっくりするぐらいわかりやすくDX学ぶには今のところ最も体系化されて整理されていて大変オススメな本!
ファンシーな絵と記載したが、具体的には「グラレコ(グラフィックレコーディング)」の技術を用いて、根来先生の講義をグラレコされた内容をふんだんに書籍に盛り込むことによって読者に直観的にイメージを持たせやすくしている秀逸な本。
CASEやMaaS、GAFAのプラットフォーム、スマホ決済やメルカリ急成長など、非常に具体的な話題を(たとえば仮面ライダーベルトや妖怪ウォッチをたとえに挙げてプラットフォーム理論を説明する等)非常にわかりやすく解説してくださっていて素晴らしい。
最新の学術的研究成果を極力平易に一般向けに記載いただいており、理論の網羅性や参照文献元も多数(というかものすごく多数)記載されており、継続的学習にももちろん利用できる。 その網羅性に『筆者としての解釈』が加えられているからすごくわかりやすい。
さて、いつもの引用ですが、今回はイントロダクションから。 本屋にてその部分を読んでみて、この書籍を手に取ってみれば、もう買うしかないでしょ?と思ってしまいますね。
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P2 本書は先行理論を整理しながら、筆者の独自理論を加えた、デジタル戦略の体系的説明を行う試みでもある。
本書の議論に先行する主な理論として、以下のようなものがある。破壊的イノベーション論・ジョブ理論(クリステンセン)、ブルーオーシャン論(キム/モボルニュ)、デジタル・ボルテックス論(ウェイド)、エクスポネンシャル企業論(イスマイル)、2サイドプラットフォーム論(アイゼンマン、ハギウ)、両利きの経営論(オライリー/タッシュマン)。
本書では、これらの先行する理論について、その特徴と限界について記述した上で、筆者なりの解釈を加えた新しい体系化を図っている。
(中略)
本書は、一般向けに書かれたものだが、筆者のアカデミックな研究成果を踏まえたものである。
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Posted by ブクログ
ネタバレDXをお客様に提案していかねばならない立場であって、でも正直なところよくわかっていないところあり、わからないなら勉強しよう、ということで教科書的な本があったので購入した2019年8月の本。 結果としてよくわからないということがわかったということはありがたかったし、本の中に明確に「ほとんどの企業でDXはうまくいっていない」ということが明確に宣言されている、ということではある意味安心になった。 そんな中でもデジタルボルテックスの中、もがきながら前に進まなきゃいけない、というところもよくわかった。
レビュという意味では、巻末の日本人が書かれた「解説」を二つ読んでから、改めて頭からスタートすると読みやすい。日本特有の難しさが記載されていて、うーんなるほど、となるため。
新しいことの先行的な取り組みなのだから、うまくいかなくてあたりまえ、でもそれをオーケストレートして全体として推し進めるしかないんだ、というところがなんとなくわかりました。
数年後に振り返ったらどういう思いで読み返すかしら。 -
Posted by ブクログ
デジタル戦略論というよりも、デジタルプラットフォーム戦略論、が本のタイトルとしては適切か。網羅的なカバー範囲は知識の整理と不足している領域の確認に役に立つ。
企業自身のデジタルトランスフォーメーションではなく、市場、製品サービスの代替戦略、イノベーション理論の解説に軸足が置かれた本書。イノベーションのジレンマ、ブルーオーシャン戦略、ジョブ理論、両利きの経営、プラットフォーム戦略などがベース。
最新の理論を著者独自の理論を交えながら網羅的にカバーしているので、個々の理論の導入として、とても有用。
事例も多く取り上げられており、タイミング的にQR決済事業者の覇権争いや、メルカリの事例が手厚い。
この本を読んだ後に、スタートアップの科学を読むと面白い。 -
Posted by ブクログ
プラットフォームプレイヤーの類型化と、それぞれのモデルの概要を理解するのに、ビジネスモデルの転換として理解したい、概要把握を狙いとした初歩理解者には分かりやすいガイドブック。
ガワー/クスマノの「プラットフォームリーダーに必要とされるものはなにか」から設計上の四つのレバーが紹介されているなど、設計要素をざっくり把握することができた。
エコシステムの章では、VIEW(世界観)を示して補完プレイヤーをやる気にさせる、ことが強調されている。エコシステム=プラットフォーム➕補完製品群であることから、エコシステムの成長はぐるぐる回りであり、展望、世界観として、
・社会的意義
・市場の将来的な動向
・自社エコシステム構築に関する方針(四つのレバーと関係)
などを提示する必要があるという。
顧客、利用者の近接者、取引企業、株主、メディア、政府/自治体に加え、補完プレイヤーを意識した発信、そのコミュニケーションにも方法論がありそうだ。 -
Posted by ブクログ
目的: デジタリゼーションが進む世の中において、商社や自分の部署、車両販売店がどのように戦っていくべきかを学ぶため。
目的達成度: 4.5
★気付き・学び → アクション・意見
1. デジタリゼーションが進み、既存のビジネスがディスラプトされる現在の環境下では、優れたカスタマーバリューを生み出さなければ、生き残ることは不可能。
その優れたカスタマーバリューを生み出すために必要なのはビジネスアジリティーと呼ばれる下記の能力。
1) ハイパーアウェアネス
関連するデータや洞察を収集し、会社が置かれている状況において大きな意味を持つ変化を察知する。
2) 情報にもとづく意思決定力
データ解析をして知見を吸収し、適切な人材を引き込みつつ、一貫して正しい決定をくだす。
3) 迅速な実行力
うまくいってなかったり、時代遅れになったりしているアプローチを捨てて迅速に実行し、すばやく規模を拡大する。
→ 個人レベルではハイパーアウェアネスを身に付けるためにもデジタル化に関する情報収集は意識的に継続する。
2. デジタルボルテックスのなかでより効率的に戦うには、各従業員の従事している仕事が、最終的にカスタマーバリューと結びついている必要がある。
→ 突然自社の強みが強みではなくなり、大企業でも経営難により中国企業に買収されるような時代に、各従業員の仕事が収益の源泉であるカスタマーバリューに結びついているか否かは重要であると改めて認識した。
★感想
3つのカスタマーバリュー、4つの対応戦略、3つのデジタルビジネスアジリティーと言う重要な3つの項目に関して簡潔に、かつ具体例と共に分かりやすく記載されており、勉強になった良書であった。
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Posted by ブクログ
プラットフォームの説明の本なんだけど、かなり上手くまとめられていて読んでて面白い。
プラットフォームという土台のもとにいろんなものを呼び寄せて乗せて利益を出す。
この中で起きる現象を一つ一つわかりやすく説明されている。
プラットフォームのタイプ:媒介型SNSクレカ、基盤型ゲーム機サーバー、複合
先発性、ネットワーク効果仲間と使う、収穫逓増たくさん作れば安い、バンドワゴン効果流行りが流行る、により一人勝ちしやすい
シャリングエコノミーには信頼(品質の確保)と信用(悪意の排除)が大事
オープン化に伴ってどこをクローズにするかが大事
撹乱要因:マルチホーミングいろんな物を使う、スイッチコスト、市場の成長新しい人、デバイスの転換、政府の規制 -
Posted by ブクログ
WBS教授による戦略論。昔習ったことがあるが、記憶にない。
久々にビジネス書を読んだ気がする。
非常にたくさんの事例が出てくるので、読んでいて面白い。
特に、玉子屋というお弁当屋さんは初めて聞いたが、よく出来ている。
正当性については、すごく共感できる。また、ロジックは大事だが、
ロジックだけだと誰にでも発想できるものになるという点にも納得できる。
会社の蔵書。
[more]
(目次)
第1部 出発点
第1章 「ジョブの再定義」と「制約外し」――キンドルを発想する
第2章 戦略モデルと収益モデル――顧客をど真ん中に置いて考える
第2部 因果関係
第3章 突き抜けるロジック――玉子屋を発想する
第4章 クリエイティブな作戦――原理を「利用する」「裏切る」「創出する」
第5章 原理を逆手に取るロジック――ホワイトプランを発想する
第6章 データ経営と経済性原理――パーク24を発想する
第3部 妥当性と正当性
第7章 ビジネスモデルのコンテキスト――「前提」は正しいか?
第8章 妥当性――ネットスーパーを発想する
第9章 正当性――新しいビジネスモデルの罠
第4部 模倣困難性
第10章 競争優位の活動システム――サウスウエスト航空を発想する
第11章 活動システムの部分化――ポーターの理論を改造する
第12章 「今日の強さ」と「明日の不安」――サウスウエスト航空のコンテキスト
第5部 発展性
第13章 「次」の設計――「不整合」が進化のタネになる
第14章 非連続的な進化――ディー・エヌ・エーを発想する
第15章 勝ち続けるロジック――セブン-イレブンを発想する
解説1 経済性原理――一般的な因果関係を主張する「法則」
解説2 コンテキスト――人の認知・決定・行動を支える前提