根来龍之のレビュー一覧
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タイトルで損している気がする一冊。ポリネーターってご存知ですか?わたしは知らずに読んだのですが、P378で衝撃の言葉が。”ポリネーターは本書で筆者らが提案する新たな概念であるため・・” えっ!タイトルに大体の人が知らないことばを持ってくるとはチャレンジングな・・!笑
要は中身が新規事業部に所属されている方やスタートアップ支援に携わる方が読んだら学べる部分が多い本なのに、タイトルから本書の中身がイメージしにくくて損している一冊です。
■大企業だからといって安泰でない
というのは、新聞や肌感覚でわかることかなと思いますが、じゃあどうすれば?のところが各社色々だなと日々の報道をみていて感じています。本書では、じゃあどうすれば?の行動の1つとしてスタートアップとの協業に着目してその方法について、関わる者の心構えなどを経験談を交えて論じられています。
タイトルにあるポリネーターは、大企業とスタートアップをつなぐ仲介者の役割ももつポジションで、新しい概念ゆえに既存の評価方法で測れない、ローテーションでの異動がなじまないポジションです。 ポリネーターというポジションでなくても、わかるなぁと思われる読者は多いのではと思います。
■OIは悪戦苦闘の連続
ぴったりポリネーター的な仕事というわけではないのに、共感しまくりでした。上や横から思いがけない抵抗を受けて忍耐が必要なのは思い当たるフシがありました。また、業務に前例がないのでふわっとしたまま、とりあえず進む感じ、粘り強く行動して組織がちょーっとずつ変わる感じイメージできました。
■このポジション以外になったら退職する
うわっ!すごい言い当てている。わたしも今のポジションから事務仕事になったらこれまでの経験を活かせる仕事を探してしまうかもなと思っていたところだったからです。ポリネーターは異動しにくい専門職的なポジションと思いますが、経営層にそれを伝えることもポリネーターの仕事なんですよね。ローテーションの1つと思っている方も多いので・・。この業務を面白いおもちゃという表現する方がいるのもわかる気がしました。 -
Posted by ブクログ
・デジタル・ディスラプター、ディスラプションの体系化はわかりやすく納得感がある。既存企業の課題については、イノベーションのジレンマにイメージされるようなよくある指摘内容に思った。
・対抗策もわかりやすく体系化されている。顧客への価値提供の場面で、自社の置かれている状況をどう捉え、どう対抗するか考えるための良い足がかりになりそう。
・社内機能についてのアジリティ部分は、どのように機能を捉えるかという点で独自の切り口があり興味深い。アウェアネス(社内・顧客の情報をデジタルで集める方法)、意思決定(社内各所で集めた情報を可視化or意思決定の自動化ルール策定)、実行力(データから迅速に社内リソース・プロセスを動的に変えていくコンセプト)
・一方でそのゴールについてはぼんやりと描かれていて、デジタルをうまく使ってるという手段の味付けが濃い感じ、机上の空論な感じの印象。机上の空論自体は必ずしも悪くないが、実践のための課題となりそうなポイントまで洞察があるとなお良い本になると思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレプラットフォームについてわかりやすく解説されていた
・プラットフォームは一人勝ちしやすい
・一人勝ちの逆転も起こる。起こるのは、PCからスマホに変わる等変化が起きたとき。
・プラットフォームビジネスでは信頼と信用が重要。エアビーでは、口コミ、クレカ登録、本人確認等で補った。
・一人勝ちを逆転するには、価格競争を仕掛けることに加え、新たな収益源を得ること。食べログは、掲載費用をなくし、リアルな口コミを強化。その後、課金するサービスを構築。
・ラインが成功したのは機能が充実していたからではなく、スマホの流れが来た時にenough な機能を持ち合わせていたため(facebookはPC向けで機能充実)。facebook等を利用していない10代にとっては、facebookが競合とならなかった。 -
購入済み
ビジネスモデルの種類について
ビジネスモデルをパターン別に解説しています。ビジネスモデルの種類が多いので、参考になります。具体的な企業とは違う感じです
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Posted by ブクログ
借りたもの。
インターネット革命後、認知されるようになった概念・プラットフォームの成立の歴史とその解説。
プラットフォームの特徴は、
・急速に成長することができる
・一人勝ちすることがある(WTA / Winner Takes All)
・一人勝ちが突然くつがえされることがある
という。
プラットフォームは土台があって、そこに他のプレイヤー(企業だけでなく消費者も)が提供する製品・サービス・情報が一体になって初めて価値を持つ製品・サービスがあることではじめて成立する。
デザイン思考――ビジネスのイノベーションを起こす考え方――に「みんなが喜ぶものに価値がある」という視点、指摘があるがプラットフォームはそこを突いている。
ビジネスがレイヤー構造化し、自社サービスで全て囲い込むというものは最早成立しない。ユーザー押さえられない。
コミュニティの場所(プラットフォーム)を提案すること、と言えるのかもしれない。
その上でのサービス提供……他社に何を依存するかというオープン化問題。それは技術ではなく、レイヤー戦略の問題となっている。
ただ、プラットフォームだからと言って、必ずしも一人勝ちするとは限らない。スマホの普及がウーバーイーツなどの新しいプラットフォームの躍進に繋がっただけでなく、ソーシャルゲームの普及によって、家庭ゲーム機がその独壇場を奪われたように……
技術が優れているものが勝つとは限らない。WTAに対して、5つの対抗策がある。
(1)収益モデルの破壊と拡張
(2)プラットフォーム包囲
(3)プラットフォーム間橋渡し
(4)プラットフォーム互換
(5)プラットフォーム連携
新しいビジネスモデルには価値や法的にもグレーゾーン問題をはらむ。ベンチャー企業でもホワイト化に取り組む事が重要。 -
Posted by ブクログ
ビジネスにおいて、創造的な戦略を立てるためには何が大切なのか。斬新なビジネスモデルで成功している会社は、何か特別なことを知っているのか、あるいは特別な能力があるのか。そういう問いに答えることが、この本の主要なテーマです。
ビジネスモデル=経営者の頭の中にある「事業の構造に関する意図」をまとめた設計図
ビジネスモデルというと「儲ける仕組み」と説明していることが多く「どうやって収入を得るか」ということに注目することが多いが、もっと広く定義したほうがいい。それは、収入に関する「意図」を実現するためには、収入の面だけでなく事業構造全体を考えなければいけないからです。
・ダントツに成功する企業は、ロジックが明確です。
新しいビジネスを立ち上げるときには、数字を作ることが絶対に必要です。自分がやろうとしているビジネスにリアリティがあるかどうかをチェックするには、数字が不可欠で、直感だけで済ませてはいけない。関係する数字を作り、妥当性をチェックする。それをしないビジネスモデル設計はあり得ません。
ビジネスモデルを設計するうえで重要な要素は、①顧客にとっての魅力を高めること、②ライバルが追随できないようにすること、です。
コストの検討では、何が固定費で何が変動費で、それがどう決まるかということを見極めることが重要です。
頑張り主義では他社とはあまり差をつけることができません。なぜなら、他者も頑張るからです。だから価格競争をしてはいけない。
ノイジーマイノリティ:あるお客様から届いた声が、全体の声と一致とは一致していないこと。
経済性原理:経済性を向上させることができる方法
①規模の経済、②経験の経済(学習効果)、③範囲の経済(多品種化でコスト低減効果)、④ネットワークの経済(参加者が増える)
アドバンテージマトリックス 特化事業、規模事業、分散事業、手詰まり事業
妥当性と正当性 ①合法・誠実、②合法だけど、不誠実、③支持されるけれど違法性がある、④アンダーグラウンドビジネス
模倣困難性 差別化、資源、活動 仕組みをつくっている部分システムを洗い出して、模倣困難性の分析を行う
発展性 ①自己強化ループで発展する ②発展シナリオをつかって新ビジネスの資源として再投資をする
目次は以下です。
はじめに
第1部 出発点
第1章 「ジョブの再定義」と「制約外し」
第2章 戦略モデルと収益モデル
第2部 因果関係
第3章 突き抜けるロジック
第4章 クリエイティブな作成
第5章 原理を逆手に取る
第6章 データ経営と経済性原理
第3部 妥当性と正当性
第7章 ビジネスモデルのコンテキスト
第8章 妥当性
第9章 正当性
第4部 模倣困難性
第10章 競争優位の活動システム
第11章 活動システムの部分化
第12章 「今日の強さ」と「明日の不安」
第5部 発展性
第13章 「次」の設計
第14章 非連続的な進化
第15章 勝ち続けるロジック -
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DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる
読者想定は大企業、イメージ員数500名以上のイメージです。
ヒアリング、調査対象がグローバル企業であるため、中小企業に置き換えると対岸の風景に見えてしまう可能性ありです。
一方で、大企業ですら、DXなるものが未完成でありつづけている現状は、DXがビジョンを含めた戦略であることと理解できます。
1.定義
DXとは、ビジネスモデルと組織を環境に適応。変化させて、業績を向上させることです。
2.ビジネスモデル。3つの方向性
①コスト削減。
②顧客体験向上
③プラットフォーム価値向上
欧米スタートアップは、この1.2.3.の合算で既存市場の破壊を行なっています。
大企業、歴史ある企業の方向性も同じく1.2.3.の合算が望ましいです。
3.DXを組織で実行する。2つの要素。
どの企業にも下記の2つの要素が存在します。
時間は要しますが、DX実行にあたっては、この全てを明らかにすることとあります。
アドビは、それを行ったうえで、プロジェクトベースで①②含めた可視化のしくみ/コックピットを作りました。
①ノード/リソース
ひと、データ、システム
②①のリンク/関係性
強い、弱い
4.ネスレ グローバル企業の取り組み
カスタマー(推察/小売、個人そして企業内個人)の体験をさらに適切なものにするため、毎週寄せられる苦情、要望を集計、分析そして活用しています。
大企業かつブランド浸透企業ですらこの水準までやっていることは、驚異であり、かつ脅威です。
5.わたしの実務に置きかえて
2.の顧客への提供価値。コスト、体験、プラットフォーム。
そして、3.のノードとリンク。
3.リンクを強く、太くするために、外部から教えてもらう/ヒアリングする機会を増やしていきます。
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Posted by ブクログ
ネタバレビジネスモデルとは、事業構造の設計モデル
・戦略モデル
ターゲット、何を:製品・サービス、どのような魅力づけをし、自社のどのような資源を活かして提供するか
例:シェアリング
・オペレーションモデル
戦略モデルを実現するための業務プロセスの構造
例:直販、フランチャイズ
・収益モデル
収益の獲得方法とコストの構造。収益を出すためには、どの程度の事業規模や単価、コストをイメージする必要があるか
サブスクリプション、フリーミアム
・事業領域
例:SPA、垂直統合、水平分業
・産業における役割
例:請負生産、購買代理
・時に検討が必要となるモデル
市場モデルの作成
競合モデルとの再分析
サプライチェーンモデルやパートナーモデルの設計
課金モデル
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・ブルーオーシャン戦略
Eliminate 業界が長年にわたって競っている要素で、取り除くべきものは?
Raise 業界標準と比べて、大胆に増やすべき要素は?
Reduce 業界標準と比べて、大胆に減らすべき要素は?
Create その業界で一度も提供されていない、新たに創造すべき要素は?
・価値提案(Value proposition)の構想
ターゲット顧客/顧客の活動に対して自社の価値提案をどのように行うか?
例:キーエンス
顧客(ライン技術者や技術開発者)の活動を「機器・部品を正しいれるのではなく、業務を改善したり、生産性を上げたりすること」と定義
どのようなセンサーを使えば製造スピードがアップするか、提案
その他、一つ一つ例が3ー4ページでまとめてあってわかりやすかった。あとは、自分がモデルづくりに直面した際に参考にしたい。 -
Posted by ブクログ
新規サービスを企画するにあたって考えるポイントを
まとめてくれている本。
バリューから始まり、自社・競合他社と考えていくのが
一般的ではあるが、そもそもどんなビジネスモデルが
世の中に存在するかを把握したうえで仮説を立てるのは
かなり有効だと個人的には考えている。
特に収益モデルを考えるときには使えると思った。
【勉強になったこと】
・仕組みこそが、模倣困難性の源泉
・ビジネスモデルの妥当性と正当性
妥当性:
実現可能性
実行可能性
正当性:
受容性
理念性
・探索と深化
探索:
サーチ、変異、実験、イノベーションに関わる
企業の学習活動
深化:
洗練化、効率化、選択、実行に関わる
企業の学習活動
・オーケストレーターが成し遂げているのは、
非効率で最適化されていないバリューチェーンの
再構築である。
・クラウドソーシング
ビジネスに必要となる物品やサービスを調達したい
企業とその仕事を請け負いたい個人とを仲介する
サービスのこと。
・東急ハンズは実店舗のロングテールモデル
・OEMの主な特徴
・卸売業者を仲介させず、製品企画、製造、
マーケティングで協業する
・販売元は、商品企画、宣伝、販売に注力する
・製造元は、大規模な製造を行うための設備や
機器の整備に注力する
・製造元が商品開発を行う場合もある
・フランチャイズの種類
小売系フランチャイズ:
店舗運営のノウハウと販売する商材そのものを
本部から加盟店に提供する形態
サービス系フランチャイズ:
サービスのノウハウを加盟店に提供する形態
・カスタマーロイヤルティにおける企業側のリスクは、
顧客が使用していないポイントを「引当金」として
保留しなければならない点。
・フリーミアムを採用しているビジネスにおける、
有料のプレミアム版の利用者数の割合は多くとも
5%程度であると言われている。
・ドミナント戦略
特定の地域に集中して出店することで、出店のための
立地や地域における需要という希少資源を押さえて、
他者の参入を阻止する戦略のこと。
・クリティカル・マス
製品・サービスの普及率が一気に跳ね上がる分岐点
のことで、一般的には市場普及率16%程度。
・当たり前のことではあるが、今までにないビジネスを
考えるときは、自分たちの資源や調達可能な資源で
オペレーション可能か充分検証すること。
・スタートアップ時は熱量の高い顧客ニーズを見つける
だけでなく、その「熱量の高い顧客ニーズ」を
将来的に拡大出来るかも検証することが大切。 -
Posted by ブクログ
なぜDXなのかを紐解きながら、オーケストレーション(結びつきのアプローチ)で経営層としての意思決定者は全体で推進させる力となることの重要性がよく分かった。そのうえで、各組織がデジタル化プロジェクトを推進する責任を追うという分担は理にかなっていると思った。ただ、なかなかこれを伝えることの難しさ、特に各組織・更にはその所属員たる社員にどのようにミッションを追わせていくのか、難しい問題に思った。会社の方針としてDXやデジタル化などが言われているが、実際の自分の業務として捉えてもらって、社員がデジタルの協力者や推進者になってもらうにはどうしたらよいのか、そのメッセージや進め方は更に考える必要がありそうだ(会社の風土にもよるだろうが、どのようなパターンが考えられるのだろうか)。