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Posted by ブクログ 2022年09月20日
「戦後日本の国体」に於ける日本国憲法がどのような歴史を辿って来たのかを著した一冊です。日本の歴代の憲法学者の主張を分析し、本当の日本国憲法とはどのように解釈すべきなのかを提言した含蓄に満ちた内容でした。日本国憲法は「国民による政府の制限ではなく、憲法規範による社会構成員全員の制限によって定義される「...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月17日
こういう論争を呼び込む議論を新書でしているのは、わくわくしますね!
しかもその手法が既存の解釈に対して憲法典を忠実に読み込むことで反論とする、まるで現代の宗教改革みたいでおもしろいです。
読後の一番の感想は、法ナショナリズムへの欲求を我慢すれば改憲の必要はないのかも、ということでした。
本書では、...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月10日
日本国憲法観が一変した。学校教育での社会科、行政書士試験を通して日本国憲法を学習し、さらに数多くの集団的自衛権論を学んできた自分であったが、基本概念である「主権」や3大原理についてさえ、理解に大きな隔たりがあったとは驚きだ。また、歴史的な意図にも無知だった。芦辺『憲法』に代表される東大法学部出身者が...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月07日
憲法学者(の主流)って、英米法の世界であるアメリカ人が作った憲法を、大陸法のコンテクストで読み解こうとして遊んでる莫迦揃いだったのか!
だまされた!
「自衛権」は国際法上の概念だから、憲法に記載する必要が無い。それで全て終わってるんじゃねえか!
・9条1項は、1928年不戦条約の焼き直しであり...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月10日
本邦憲法学者による日本国憲法に対する専断をその歴史、背景、あるべき解釈も含めて鋭く解体する。
旧帝国憲法で主流となったドイツ国法学派が新憲法への移行時にその勢力を維持すべく、本来(英)米法、国際法に由来する新憲法を強引にドイツ国法学の文脈で解釈したのがすべての捩じれの発端。
国際法体系にはない統...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月10日
戦後、抵抗の憲法学は憲法の表と裏をうまく操りながら、憲法の狭い理解での解釈を定着させつつあるのだと理解した。
憲法は国連憲章、国際法の実情を踏まえて解釈する必要がある。
ドイツ国法学の解釈に頼ることも不適切だ。
憲法を素直に読むことの必要性を改めて感じた。
憲法は少なくとも一部の限られた憲法学者の解...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年04月30日
予想以上に、と言ってはいけないのだが、面白かった。
どっかの代表のおっさんが、憲法とは国の権力を制限するためにあることも知らんのか、と叫んでたのを見て、あれ、そうだっけと思って憲法関係の本を読んで見たかった。
憲法を素直に読もう。
そうか、そもそも英米法である日本憲法を大陸法で理解しょうとすると...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月23日
国際関係の研究者による戦後日本の憲法学を批判する書。なるほどこれまで憲法を勉強をする際には、当たり前のように芦部憲法を用いていたが、東京大学の憲法学以外の憲法の教科書を勉強してみたい気持ちも出てきました。それにしても、筆者は「8月革命説」を批判しているが、憲法改正の限界を考えるとき、明治憲法の改正に...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月11日
本書は日本国憲法の解釈の変遷をつぶさに読ませてくれた。
政治の都合による解釈、憲法学者のロマン主義による解釈、それがすべてであって、憲法の精神などというのは解釈する人間の言説にすぎないと思い知る。
この事実を見ると、現在戦われている憲法解釈、改憲論争など本当にどうでもいい感じがしてくる。ばかばかし...続きを読む
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