死に花

死に花

682円 (税込)

3pt

「葬式は人生最後の花道、最後のイベントだ」――そう言って自らの葬式の総合演出・プロデュースに取り組んでいた源田金蔵が急死した。菊島真ら五人の老人ホームの仲間が見守るなか、つつがなく葬式は進行しているかに見えたが、火葬の際に奇妙な事件が発生した。北多摩署の捜査から意外な真実が判明し、大きな衝撃を受ける菊島たち。「老い先はわずかだ。死に花を咲かせよう」と一念発起し、彼らは人生最後の大バクチに出ることを決意するが……。「老い」の概念を根底から覆す、痛快エンターテインメント小説!

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死に花 のユーザーレビュー

3.5
Rated 3.5 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    ・・・・・世界中に男女差別や人種差別が根強くあるように、そしてまた年齢差別という若年層からの老人たちへの差別が厳然と存在する。人間にとって、焼肉定食じゃなかった弱肉強食であってはいけなく共存共栄でなければいけないなずなのに。

    ところで、ゆめゆめ老人を侮ってはいけない。老人を汚いとか見苦しいとか見っ

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    2011年12月20日

    Posted by ブクログ

    同名映画の原作本。立川市の老人ホームに暮らす老人達のパワフルな日常を描いた傑作。でも最後はちょっと哀しい。最後まで痛快に終わらせて欲しかった。

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    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    年老いていくことの哀しさと怖さが、ユーモアを交えながら軽快に語られている。
    自らの葬式を演出していた源田が届いた棺桶に入ってみる場面は、何か妙な感じがした。
    順番に棺桶に入ってみる老人たち。
    この人たちにとって死とはどんなものなのだろう?
    老いるという言葉には「枯れる」というイメージがあった。
    だが

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    2017年03月19日

    Posted by ブクログ

    ナイスなおじいちゃんたちが銀行強盗を企てる。老人たちの青春小説。このおじいちゃんたち、私より断然元気です!老いるって悪くない。

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    2011年04月10日

    Posted by ブクログ

    今年の2月に『白の處刑』を讀んで以來の太田蘭三作品。

    太田蘭三といへば、私にとつてのベストは『脱獄山脈』。
    その次に面白かつたのが、今囘の『死に花』だ。
    この作品では、山も釣りもさほど絡んでこない。
    主人公は老人ホームに入所してゐる「老人」達である。

    彼らは自らの「老い」を認めた上で、最後の「死

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    2009年10月04日

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