加藤周一の作品一覧
「加藤周一」の「日本文学史序説」「海の沈黙・星への歩み」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「加藤周一」の「日本文学史序説」「海の沈黙・星への歩み」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
2008年12月5日、加藤周一氏死去。
この日、日本の知性は、その頭分だけ低くなった。
20年ほど前、生涯ベスト本を3冊あげたとしたら、と考えたことがあった。この本は、その一冊であって、今も考えは変えていない。
基準は何か。
気づきは数多く、表現が素晴らしいということは前提である。
今年、数多くのリスペクト作家の忌み日レビューをした。その人たちは、間違いなく私の人生に影響を与えた人たちだったけど、
一冊の本が、自分の信条に決定的に影響を与えたということで、この本のインパクトは絶大だった。
そういうことが20歳の夏に起きたのである。
論理は明晰。氏の論理展開が、どれほどわたしの文章の中に息
Posted by ブクログ
都鄙問答(とひもんどう)
著:石田 梅岩
訳:加藤 周一
中公文庫 968
都鄙とは、都会と田舎ということです
本書は石門心学の祖である、石田梅岩が、問答という形でその教えを広めるために使ったテキストです。
宋学(=朱子学)をベースとしていて、神・儒・仏を日本の古典を読み、まとめ上げた書であるが、その根底には 心を知るという、三教を共に悟る教えが中心になっている
いままで、全集の中ぐらいにしかなく、文庫になってようとはおもってもいませんでした。
2021に中公文庫の古典シリーズの1つとして発行されていました。
丹波の山村で生を受けた梅岩は、隠遁の学者、小栗了雲に出会って、性理の蘊奥を極め
Posted by ブクログ
時間と空間のとらえかたについて、日本の文化(絵画、和歌、俳句、演劇)からその特徴を捉えようとする本です。まず時間について、世界には(1)はじめと終わりのある時間(ユダヤ教)、(2)円周上を無限に循環する時間、(3)無限の直線上を一定の方向に移動する時間、(4)始めなくおわりのある時間、(5)始めがありおわりのない時間、の5類型がある。そして古事記から始まる様々な例をひもとき、例外はあるものの、日本は(2)(3)の無限の時間の概念が主流だと主張しています。そこでは時間の分節化が難しく「いま」の連続で時間が流れゆくとのこと。
ついで空間についてですが、こちらは(1)開かれた空間、(2)閉じられた