プロフィール

  • 作者名:阿刀田高(アトウダタカシ)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1935年01月13日
  • 出身地:日本 / 東京都
  • 職業:作家

早稲田大学第一文学部フランス文学科卒。1964年『ころし文句』でデビュー。 『来訪者』で日本推理作家協会賞。『ナポレオン狂』で直木賞。『冷蔵庫より愛をこめて』や『新トロイア物語』など、数多くの作品を手がける。

作品一覧

  • 一か八か ギャンブル傑作コレクション

    一か八か ギャンブル傑作コレクション

    小説・文芸

    4.5
    1巻1,056円 (税込)
    「わかっていてやめられない。やめられたなら、違う人間になっている」麻雀のラス場で逆転を狙う作家。父の残した当たり車券を元手に大口勝負に挑む、結婚間近の男。女に惹かれ、地下カジノの闇に沈んでいく板前。将棋だけを頼りに生きる老真剣師。小さな賭けから命を削る大博打まで、金も矜持も未来も賭け、破滅と知りながら手を伸ばし、己の欲望に呑まれていく男たち。極限の駆け引きの果てに、人間の業が濃くにじむギャンブルアンソロジー。
  • 新トロイア物語
    値引きあり

    新トロイア物語

    小説・文芸

    4.4
    1巻512円 (税込)
    絶世の美女ヘレネと王子パリスが駆け落ちした。ヘレネを略奪した者は、求婚した者全員から報復を受ける。ユニークな「テュンダレオスの掟」が、古代ギリシアに予期せぬ大戦争を巻きおこした。名高い「トロイアの木馬」は真実だったのか。壮大な叙事詩の世界に挑んだ歴史小説。吉川英治文学賞受賞作。
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

    90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

    小説・文芸

    3.4
    1巻1,870円 (税込)
    突然始まった単身生活。モットーは「“まあまあ”でいいじゃないか」。簡素に食事を調え、落語は読んで鑑賞、旧知の場所を訪ね、亡き人の思い出に親しみ、眠れぬ夜は百人一首を数える――迫りくる老いを受け止めながら日々を軽やかに過ごすコツを伝授し、人生の豊かさを再認識させてくれる滋味絶佳の老境エッセイ。
  • ホメロスを楽しむために

    ホメロスを楽しむために

    小説・文芸

    4.0
    1巻781円 (税込)
    ギリシャに生れた盲目の吟遊詩人ホメロスの世界が、阿刀田魔術で生き生きと目前に広がります。イリアス、オデュッセウス、ポセイドン、トロイア戦争──著者の名解説を聞きながらのギリシャ周遊パック旅行のような、至れり尽せりの入門書。今までは読みたくても手が出なかった西洋文学古典中の古典のエキスが、苦もなく手に入る大好評シリーズ第6弾。※文庫版に掲載の挿画は、電子版には収録しておりません。
  • 新装版 ブラック・ジョーク大全
    値引きあり

    新装版 ブラック・ジョーク大全

    小説・文芸

    3.5
    1巻418円 (税込)
    もともとの反社会的な要素に加えて、狂気の笑いでもあるのがブラック・ユーモア。一見お気楽な笑いの裏には、つらく、苦汁に満ちた思い、あるいは本源的な恐怖が潜んでいる。時の試練をくぐり抜け、ますます切れ味鋭くなった傑作ジョークを、一気に集めた600余編。隠し味の毒スパイスが、かえって薬になるか?
  • 遠い迷宮 阿刀田高傑作短編集 ミステリー

    阿刀田高傑作短編集

    小説・文芸

    4.5
    1~7巻605~693円 (税込)
    良家の若妻・真樹子は、そろそろ1歳の娘と朝の時間を優雅に過ごしていた。そこへ、出産の時に病院で世話をしてくれた初江が、突然訪ねてくる。表面は人のいいおばさん風だが、何か薄気味悪い感じのする女。彼女が帰った午後、刑事がやって来て……「来訪者」より。人生、男女、心など、人間が生み出す数々の謎をモチーフに描く、鮮やかで洗練された珠玉のミステリー10編。
  • ナポレオン狂
    値引きあり

    ナポレオン狂

    小説・文芸

    3.7
    1巻357円 (税込)
    自らナポレオンの生まれ変りと信じ切っている男、はたまたナポレオンの遺品を完璧にそろえたいコレクター。その両者を引き合わせた結果とは? ダール、スレッサーに匹敵する短篇小説の名手が、卓抜の切れ味を発揮した直木賞受賞の傑作集。第32回日本推理作家協会賞受賞の「来訪者」も収録する。
  • 冷蔵庫より愛をこめて

    冷蔵庫より愛をこめて

    小説・文芸

    4.2
    1巻733円 (税込)
    ほほえみの背後に潜んだ血も凍る恐怖。絶妙のブラック・ユーモアで味つけされた奇妙な味の短編集――事業に失敗して病院に逃げこんだ男が退院してみると、妻はいきいきと働いていた。巨額の借金も返済したという。そんなとき、あの男とめぐり合った。あの男は妻の不貞を告げ、一緒に新商売をやろうと誘う。あの男の正体がやがてあばかれ……。ブラックユーモアで絶妙に味つけされた、才筆の掌篇秀作集。初期作品18篇を収録した処女短篇集。
  • 奇妙におかしい話

    奇妙におかしい話

    小説・文芸

    3.7
    1~3巻550円 (税込)
    バス停に一番前でバスを待っていると、見知らぬおばあちゃんがやって来て、私の前に平然と割り込んだ! 並ぶ順番がめちゃくちゃの「静岡式乗車法」とは?(最優秀作)大好評をいただいた『奇妙にこわい話』の続編は『奇妙におかしい話』。笑える話、不思議な体験……、一般応募のなかから、作家・阿刀田 高が厳選した31編を収録する。
  • コーランを知っていますか

    コーランを知っていますか

    ビジネス・実用

    3.9
    1巻737円 (税込)
    遺産相続から女性の扱い方まで厳格に、でも驚くほど具体的に、イスラム社会を規定する『コーラン』。日本人には理解しにくいと言われるこの書も、アトーダ流に噛み砕けばすらすら頭に入ります。神の言葉『コーラン』は、実は後悔しない人生を送るための親父の説教みたいなものなんです。イスラムとの協調が絶対不可欠な、今だからこそ読みたい『コーラン』の、一番易しい入門書。※文庫版に掲載の挿画は、電子版には収録しておりません。
  • 楽しい古事記

    楽しい古事記

    小説・文芸

    3.7
    1巻715円 (税込)
    イザナギ・イザナミの国造り、アマテラスの岩戸隠れ、八俣の大蛇。伝説の主役たちが、嫉妬に狂い、わがままを言い、ご機嫌をとる――。神々と歴代の天皇が織りなす武勇伝や色恋の数々は、壮大にして奇抜、そして破天荒。古代、日本の神様はとっても人間的だった! 「殺して」「歌って」「まぐわって」物語と歴史が渾然一体となっていた時代、その痕跡をたどり旅した小説家・阿刀田高が目にしたものは!? 古事記の伝承の表と裏をやさしく読み解いた一冊!
  • 日本語を書く作法・読む作法

    日本語を書く作法・読む作法

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻550円 (税込)
    文章を書くのはあまり好きではない。好きではないから短く書く。書くことより読むことが好きで、文章を覚えた。読む人にわかりやすく、ふっくらとした日本語を書くのは簡単ではない。読書や朗読、落語、詩歌、尻取り、かるた……子供の頃から、長い時間をかけて日本語に親しむ中で培うものだ。芥川、漱石、谷崎など、日本に伝わる名文を引きながら、言葉と日本語に対する向き合い方を小説家がやさしく綴った、知的エッセイ集!
  • とびっきり奇妙にこわい話~寄せられた体験~

    とびっきり奇妙にこわい話~寄せられた体験~

    小説・文芸

    4.0
    1巻605円 (税込)
    瀟洒(しょうしゃ)な家の出窓に置かれた縫いぐるみが一つ減るたびに、恐ろしい出来事が……(「不審火」)。不自然な退職をした女性の驚愕の秘密とは……(「豹変」)。少女のころ遭遇した、脚が土に埋まった得体の知れぬ女の子の話――(「そばにいる」)。一般応募の中から作家・阿刀田 高が厳選した39点を収録。「寄せられた『体験』」シリーズ、ついに登場です。
  • 本からはじまる物語
    値引きあり

    本からはじまる物語

    小説・文芸

    3.6
    1巻508円 (税込)
    森を飛びかう絵本をつかまえる狩人、ほしい本をすぐにそろえてくれる不思議な本屋、祖父がゆっくり本を読む理由、書店のバックヤードに隠された秘密……。1話5分、本の世界の魅力がつまった短編集。
  • 頭は帽子のためじゃない

    頭は帽子のためじゃない

    小説・文芸

    3.0
    1巻418円 (税込)
    脳細胞っていう奴は、元来怠け者なんです。少しでも暇があると、すぐ休もうとするんです。それでなければ、「頭は使えば使うほど、よくなる」と言われる訳がありません。とくに最近は、面白い頭の使い方をする人が少なくなってきました。それでこの本のタイトルの登場です。独自の発想と着想をする著者が、頭の使い方を考えてみました。御一読を!!
  • 新装版 食べられた男
    値引きあり

    新装版 食べられた男

    小説・文芸

    3.4
    1巻313円 (税込)
    親友のS君が、ゾッとするほどの美人と結婚した。そして1ヵ月、S君の足に、最初の変化が現れた――。どこにでもいそうな人、いつでも起こりそうな出来事、そんな日常の風景が少しだけ捻れた時、静かに恐怖が忍び寄る。表題作「食べられた男」を始め、洗練された恐怖とユーモアのショートショート全41編。
  • ひたすら奇妙にこわい話

    ひたすら奇妙にこわい話

    小説・文芸

    -
    1巻605円 (税込)
    アメリカ・オハイオ州の半分眠ったようなのどかな町。日本での仕事に疲れきった私は、恋人とこの町に暮らしはじめた。たっ、たっ、たっ、たっ……。深夜に何者かが走る音が聞こえる。思いきって外に出ると、そこには、黄色いスクールバッグを背負った金髪、青い瞳、ソバカスだらけの少年が……。(最優秀作)大好評シリーズ、通算第7弾。ますます冴える奇妙なこわさ!
  • またまた奇妙にこわい話

    またまた奇妙にこわい話

    小説・文芸

    3.0
    1巻605円 (税込)
    中学校から帰るなり娘はいきなり弁当箱を差し出した。半泣きである。玉子焼きに毛が一杯入っていたという。よく見ると、巻き込んで焼いた内側にみっちり短い毛が! 母親は、同じパックに一つだけ残っていた卵を調べてみるのだが……(最優秀作)。大好評の「寄せられた体験」シリーズ。なかでも、再開を強く待ちのぞまれていた「奇妙にこわい話」。傑作揃い。待望の刊行!
  • ますます奇妙にこわい話

    ますます奇妙にこわい話

    小説・文芸

    4.0
    1巻550円 (税込)
    車に乗っていて思い出した、小学生のころに聞いた「幽霊トンネル」での恐ろしい出来事……(「或る暗い夜」)。夏休みのある暑い日、彼は友人と遊んでいた……(「安心」)。真夜中に電話をかけてきた婚約者の正体は……(「真夜中の電話」)。一般公募の中から、作家・阿刀田 高が選りすぐった32点を収録。「寄せられた『体験』」シリーズ。
  • やっぱり奇妙にこわい話~寄せられた「体験」~

    やっぱり奇妙にこわい話~寄せられた「体験」~

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻550円 (税込)
    ベランダに出た小学校三年の私。その前に現れたのは白い煙の顔! 洋服ダンスの重い引き出しをあけると、首が! 遊びに行った琵琶湖上で見た、土煙を上げる武将たちは一体?……。不可解な話、ちょっぴり笑ってしまう話。そんな「奇妙にこわい」話を、一般応募の中から作家・阿刀田 高が厳選。31点を収録の、大好評「寄せられた『体験』」シリーズ。
  • こころ残り

    こころ残り

    小説・文芸

    3.0
    1巻638円 (税込)
    一生のうちに、ほんの一つか二つ。きれいに光る、素晴らしい瞬間。数は少ないけれども、きらめきを実感できる灯、人生にはそれさえあればいい――。たとえばあの頃、私たち夫婦の心は通じ合っていた。まだ、連れ合いは元気だった。生きてきた道筋をふり返り、ふと気づく。自分がいつのまにか手にしていたものに。ささやかだけどかけがえのない一瞬が、確かに自分にもあったことに。短篇の名手が手がける、12の追憶の物語。
  • ミステリーのおきて102条

    ミステリーのおきて102条

    小説・文芸

    4.5
    1巻638円 (税込)
    ミステリーの禁じ手とは? 知り合いの刑事が指摘した推理小説の盲点とは? 推理小説家の最大の悩みや、江戸川乱歩賞を選考する苦労とは?古今東西の書物に通じ、作家としても読み手としても第一級の著者が、豊富な読書歴をもとに小気味良いタッチでミステリーの魅力を紹介する。推理小説の読み手にも書き手にも薦めたい、傑作ミステリーガイド!
  • エロスに古文はよく似合う

    エロスに古文はよく似合う

    小説・文芸

    3.7
    1巻550円 (税込)
    時は平安後期――貴族社会から武家社会へと移りゆくとき…“今はむかし…”で始まる『今昔物語』、その中にも意外や意外ありました―愛(エロス)の話―。「いやだわぁ」と言いながらも、愛(エロス)に関しての好奇心は〈現在(いま)〉も〈昔〉もかわらないようで…それでは、その不思議な世界へあなたも御一緒にどうぞ――
  • 仮面の女

    仮面の女

    小説・文芸

    3.5
    1巻550円 (税込)
    国道沿いにあるコーヒー店。店の名前は絵里花。落ち着いた雰囲気だし、何よりもコーヒーが旨いので、広告代理店の編集部員をしている木原は、週に三度はこの店に通ってくる。木原はそこで、お坊ちゃん育ちの貝崎夫妻と知り合った。だが木原は、その美しい夫人と前に一度だけ会ったことがあった……。女性はいろいろな顔を持っている。恋人の前、知人の前、他人の前で様々な役を演じている。仮面の下に隠された女の小さな秘密とは? 阿刀田高のオリジナル・ブラックユーモア集。
  • 黒い自画像

    黒い自画像

    小説・文芸

    3.7
    1巻550円 (税込)
    「見たことがある。私に似ている。みんな年を取るとあんな顔になる……」。ふとよみがえる過去。内側から、私に囁きかける声。あのとき選ばなかった人生を、もし、歩んでいたら。いるはずのないもう一人の自分が、なぜか、今日は強く感じられる。生死の境が、まざまざと意識される。人生半ばを過ぎた15人の男女、15様の述懐。遠い過去へのほろ苦い郷愁。平凡な日日を突然襲う、心の陥穽を、精妙な筆致で綴った傑作短篇集!
  • 日本語えとせとら

    日本語えとせとら

    小説・文芸

    3.8
    1巻550円 (税込)
    日本語は千年を超えて生き続け、まことに多彩で奥深い。色を表す言葉なら、あさぎ、納戸、利休ねずみ、群青、すおう。米作りなら、田おこし、しろかき、田植え、草取り、稲刈り。豊かな表現に充ち満ちている。日本語なしには、考えることも知識を培うこともできない。「微衷」「転失気」はどんな意味? 「狼狽」の語源とは? ためになる情報から、相槌の打ち方や句読点の打ち方まで、日本語にまつわるあれこれを楽しく綴る!
  • 異形の地図

    異形の地図

    小説・文芸

    3.0
    1巻528円 (税込)
    「死んだら骨を海に撒いてほしい」といって自殺した桂子。結核療養所で人妻との道ならぬ恋に身を焦がすN青年。白い渦が蠢く鳴門海峡で6年ぶりに再会したかつての恋人たち。驟雨に煙る苫小牧で、南国の陽が降り注ぐ石垣島で、そして雅と田舎くささが同居する北の城下町、金沢で演じられるうたかたの恋……。甘美で切なく、ミステリアスな男女の恋を流麗なタッチで描く連作長編。
  • 消えた男

    消えた男

    小説・文芸

    3.5
    1巻528円 (税込)
    誰だって、殺したい人間の一人くらいいるだろう。都会の薄闇にいざなわれ、さまざまな男と女が織りなしてゆく数々の嘘、夢、罪。そして心の迷宮に見え隠れする、ひそやかな殺意――。突然姿を消した男の行方を探る表題作ほか、つぎつぎと宿泊客が死んでしまうホテルの一室を描いた「自殺ホテル」など、男と女の間にひっそりと横たわる心の“逢魔が時”を描いた、ミステリー小説集。
  • 三角のあたま

    三角のあたま

    小説・文芸

    -
    1巻528円 (税込)
    恋愛論から社会情勢まで幅広く、つれづれなるままに、作者が身辺のよしなし事を軽やかな筆致で綴った、大人の辛口エッセイ。スパイスとユーモアの絶妙の効き具合を、ご堪能あれ! 「悪意あり」「死後のランキング」「美女優遇制度」「男というもの」「文学部は駄目よ」~目次より~
  • 待っている男

    待っている男

    小説・文芸

    3.7
    1巻528円 (税込)
    人は人生において、三回真剣に待つことがあるという。いつ来るか。いつ来るか――。男を待っている女がいる。女を待っている男がいる。大人の男女の微妙な駆け引きと打算。そこに、男と女の妖しい関係が見えてくる。不気味な恐怖とユーモア。阿刀田高が描く、男と女のこわ~いお話。
  • まじめ半分

    まじめ半分

    小説・文芸

    3.3
    1巻506円 (税込)
    結婚披露宴でのジョークを一つ。「夫婦円満のコツは、相手をほめることです」というスピーチを聞いて、花嫁がその夜ベッドの中で早速実行したそうだ。「あなたって上手ね」と。阿刀田高は、現実と非現実の境目にあるぼんやりしたものをすくいとる天才だ。意気消沈している人は、この本を読んで元気になって下さい。真面目すぎる人は、少しは笑って下さい。ジョークなしの人生なんて考えられないのだから……。阿刀田高の頭の中を全面公開したこの一冊、お見逃しなきよう!!
  • 幻の舟

    幻の舟

    小説・文芸

    3.7
    1巻462円 (税込)
    魔性が宿る美しいものに、近づいてはならない。追い求めてはいけないと感じながらも、魔性にとりこまれていく……。信長が唯一安土城を描かせた安土屏風。欧州で行方知れずとなったその絵が、数世紀の時を超え現代に悲劇を呼ぶ。美に潜む魔を描く幻想小説。〈単行本「安土城幻記」を改題〉
  • 愛の墓標

    愛の墓標

    小説・文芸

    5.0
    1巻660円 (税込)
    何度か関係をもったことのある女性部下の披露宴でスピーチする男、十数年前に一夜の恋におちた男の正体を知らされた女、見るだけで妊娠を言い当てる特技を持つ男が妻に抱く不安。 男と女の場面は、一見甘くソフトでも裏には複雑な心理のズレが……。十二カ月の四季の中で語られる愛と恐怖の世界を描く異色の小説集。誰の背後にも「愛の墓標」は横たわっている。
  • 朱い旅

    朱い旅

    小説・文芸

    3.0
    1巻517円 (税込)
    はじまりは色褪せた一枚の写真だった――。記憶の奥底に揺らめく見知らぬ男の影。春になると蠢く不気味な衝動。過去から突然届く父の論文……。自分の出自をめぐる疑念から、高見は己に流れる忌まわしい血が導く深い闇へと誘われる。ギリシア、萩、そして鎌倉へ。「私は一体何者なのか?」自らを導く〈運命〉の根源を問う、会心の長編小説。
  • 妖しい関係

    妖しい関係

    小説・文芸

    4.3
    1巻763円 (税込)
    「死んだら会いに来るよ」。そう言い残して、若くして死んでしまった、年上の女性。合図は話しながら耳をかくことだという(「猫のしっぽ」)。かつて気まずい別れ方をした女性から送られていた、鞄。苦労してナンバー式の錠を開けると、中には褐色のかたまりが……(「鞄の中」)。男と女の関係は、妖しく不思議で、時に切ない。十三の傑作短篇集。
  • 怪しくて妖しくて

    怪しくて妖しくて

    小説・文芸

    3.3
    1巻913円 (税込)
    ショートショートの名手、阿刀田高が贈る。夢と現実(うつつ)のあわいに現れる、日常の恐怖を描いた珠玉の短編集。黒髪の美しい、不思議な女の後を追って……「黒髪奇談」、かつて「殺したい人、いますか」そう尋ねた孤独な少女……「向日葵の夢」、暗い土蔵のなかに捨て置かれた鏡、その中で蠢くものは……「鏡の中」、同じ夢を見る。他人には言えない秘密を持った日には……「白い部屋」など全12編。
  • アーサー王物語

    アーサー王物語

    小説・文芸

    4.4
    1巻1,320円 (税込)
    6世紀のイングランドに、理想の国ログレスがあった。この国を統べるのは強く気高い王アーサー。これは王を中心に、騎士たち、魔法使い、美女などが活躍する英雄たちの伝説である。王の伝説は現在も続いている。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
  • イソップを知っていますか

    イソップを知っていますか

    小説・文芸

    3.8
    1巻638円 (税込)
    「イソップ物語」って、本当はこんな話だったの? 「アリとキリギリス」「狼と狐」をはじめ超有名な寓話から無名の寓話まで、安土桃山時代と江戸時代に日本語に翻訳されたイソップ物語をもとに、130余のストーリーを紹介。二千年以上の歴史をもつイソップ物語に秘められた、厳しい世間を生き抜くための智恵とその魅力を阿刀田流に読み解いた、大好評の「知っていますか」シリーズ。※文庫版に掲載の挿画は、電子版には収録しておりません。
  • 悼(いた)む力 逝ったあの人へ、生きる自分へ

    悼(いた)む力

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻1,100円 (税込)
    「悼む」という行為は人間だけが持っている。人間は必ず死ぬ。人間は死に向かって生きているのであり、人間にとって死ほど重大なテーマはない。歳を重ねるほどに悼む機会が増えてきた著者がたどり着いた哲学は、「死んだ人は、だれかがその人を思い出している限り生きている」ということであった。親しかった人の死に遭遇しても、いつまでもその人を思い出すことで、その人は生きていたときと同じようにイメージできる。多くの文学は死んだ後もその人を生きていることにできる唯一の方法なのだ。「いつのまにかずいぶん長生きをしてしまった。八十歳も近い」とつぶやく作家が、ここ十年にわたって執筆した追悼文を一章に、二章「よく生きて、よく死ぬ」では「悼む心」が自身の文学に影響している心情をまとめ、三章「読書が培う悼む力」では日本語と悼むつながりを考えたエッセイをまとめ、悼むことの重要性を再認識する一冊。
  • 犬も歩けば

    犬も歩けば

    小説・文芸

    -
    1巻477円 (税込)
    「犬も歩けば棒に当たる」の正しい解釈は? 辞書を調べてみて驚いたその理由とは……。ことわざ一つをとっても考えをめぐらせれば世界は無限にひろがっていく。日々の暮らしや創作活動の中でふと立ち止まった瞬間に、作家は何を考え思うのか。「想像力の寄り道」を、エスプリに満ちた筆致で綴ったエッセイ集。疲れた頭をいやしたい方、必読。
  • いびつな贈り物

    いびつな贈り物

    小説・文芸

    5.0
    1巻605円 (税込)
    幼なじみの敏子と偶然再会した大学講師の堀田は、彼女の不遇に同情するうちに、いつしか情事にのめり込んでいった。彼のイギリス留学でふたりの仲は終りを告げるが、その機会に堀田はある決意を固めた…。表題作「いびつな贈り物」など切れ味するどい男と女のミステリー6篇。
  • 映画周辺飛行

    映画周辺飛行

    小説・文芸

    -
    1巻550円 (税込)
    「風と共に去りぬ」では、本人も気づかない女の打算を語り、「太陽がいっぱい」で、自身のほろ苦い恋愛事件を告白! モンローの生涯にハリウッドの光と影を思い、忘れ得ぬ名作「ローマの休日」でオードリー讃歌をうたいあげる……。人生の苦味を描く阿刀田文学の原点をさぐる18編を収録。ファン必読の楽しい映画エッセイ集。
  • 江戸禁断らいぶらりい

    江戸禁断らいぶらりい

    小説・文芸

    -
    1巻550円 (税込)
    江戸時代は庶民文化の花ざかり。世界一短かいポルノグラフィである艶句、大胆な発想と緻密な文章技巧をこらした春本、人生の深奥を垣間みる小ばなし、いずれも江戸ならではの匂いにあふれる。それらの快作怪作をすくい上げ、人生観察の名手が縦横に品評、おもしろさを増幅させる―江戸ポルノ書譜。
  • 老いてこそユーモア

    老いてこそユーモア

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻940円 (税込)
    ユーモアがあるかないかで、人生の豊かさは大きく変わる。ユーモアはものごとを多角的に眺めることを示唆してくれ、心の防衛にもなる。知的な言葉によって生まれるため、年齢を重ねているほうが扱いやすい。ショートショートを中心に九百編以上の作品を生み出してきた著者が、ユーモアの本質を考察。笑いのパターンから“しゃれ”や“をかし”の文化、日本人と西洋人のユーモアの違い、そしてユーモアの感覚の身につけ方までを開陳。会話が楽しくなる一冊。
  • おどろき箱1

    おどろき箱

    小説・文芸

    3.0
    1~2巻477~517円 (税込)
    おどろき箱を開けると、「誕生日が何曜日かわかるカレンダー」「前に投げてはいけない首」「くっついたら絶対に離れない接着剤」「七色の炎が出るマッチ」……が入っていた。役に立たない、だけどあったらちょっと嬉しい。少年が手に入れた箱から出てくる奇妙な物が巻き起こす、おかしな出来事。短編小説の名手が贈るファンタジック・ストーリー。
  • 海外短編のテクニック

    海外短編のテクニック

    小説・文芸

    5.0
    1巻693円 (税込)
    長編小説が、人生という一本の木を、根から幹、枝から梢、花も葉もすべて描く営みであるならば、短編小説は、一本の枝を切り、切り口を示して生き方全体をうかがわせる試み。あらゆる技を駆使した作品はおもしろさも多彩だ。日本の短編の名手が、海外短編から厳選して、メリメの名作『カルメン』からインド系女性作家ラヒリの『停電の夜に』まで、バラエティに富んだ作品を俎上に載せ、実作者の立場になって想像し、分析し、ときには妄想までして、そのテクニックをたどる。カフカの作品は長編もあるけれど短編『変身』ひとつを読めばOK、という大胆発言も。
  • 怪談

    怪談

    小説・文芸

    -
    1巻915円 (税込)
    「怪談」「耳なし芳一」などの名作で名高い作家・小泉八雲(=ラフカディオ・ハーン)。その墓前で謎めいた女性に出会い恋した恒一は、彼女とともに八雲の足跡を辿る旅に出る。八雲の作品を読み返し、焼津、松江、そしてマルチニーク島へ……。過去と現在を往還する旅の果てには、何が待っているのか。「現実」と「物語」が交錯する傑作長編小説。
  • 影絵の町

    影絵の町

    小説・文芸

    3.0
    1巻506円 (税込)
    ときめく恋――淋しい恋――情熱的な恋――せつない恋――〈おとこ〉と〈おんな〉。新たな〈恋〉のドラマが始まる時、夕闇という名の幕(ヴェール)は、静かに二人の姿を隠す……恋のドラマにあわせて、阿刀田高が奏でる恋の〈夜想曲(ノクターン)〉。今夜(こよい)の観客は、貴女ひとりです。
  • 影まつり

    影まつり

    小説・文芸

    4.0
    1巻605円 (税込)
    美しい黒髪の妻を自動車事故で亡くした後、再婚したフランス女性も事故で失った画家。彼は奇妙な方法で妻たちを偲び……「二人の妻を愛した男」。妻は“一年に一晩だけ自由にさせて”といった。夫はその願いを長く叶えてきた。だが、妻の秘密を知りたくなり……「女系家族」。女性遍歴の末、愛した女に棄てられた旧友には、驚愕の素顔が……「紅の女」。男女の日常に潜む不可思議をミステリアスに描く傑作短編集。
  • 風物語

    風物語

    小説・文芸

    4.5
    1巻660円 (税込)
    30年ぶりの同窓会で再会した男女の心境は? 人生の哀歓を描く秀作集。連作短編12編。人生をそよがす風の妙。大人の寓話――中学時代、ほのかな恋ごころを燃やした美少女がいた。都会から田舎の中学へ転校し、再び都会に去った少女に対して、少年は一度だけ直接話しかける機会があったが、結局、何も話せない。そしていま、30年ぶりの同窓会で、男は女にそれを語ってみると……。時は風、風は人生。さまざまな人生の哀歓を巧みに描き出す、大人の寓話集。

ユーザーレビュー

  • ホメロスを楽しむために

    Posted by ブクログ

    解説の名人、阿刀田高によってホメロスの叙事詩の世界が見事に案内される。12の章に分かれていて前半6話がイリアス、後半がオデュッセイアの構成。ちなみに元の叙事詩はイリアスもオデュッセイアもそれぞれ24の詩歌で構成されている。
    何千年も前のギリシアの、それも文字で書かれる以前に詩歌として歌われたものを、文化も言葉も違う現代の日本人が文字面を追って、そう楽しめるものではないだろう。そこを十分に押さえて端折るべきところはバッサリ端折り、必要なところは背景事情を丁寧に解説する。実際に現地を訪れた旅行記も織り込まれ、彼の地の風土や食べ物、空気感も伝えてくれる親切設計である。映画を見る前にサワリだけでも、という方も、この機会にぜひ阿刀田解説の魅力に触れてみてほしい。

    0
    2026年10月06日
  • 新約聖書を知っていますか

    Posted by ブクログ

    母親の気まぐれで某会館に連れていかれたり●●●の塔という冊子を読んだり高校生の時は直接聖書を読んだりしたこともあったけど今一つわかったような気はしなかったし宗教的な絵画を見たり歌を聴いたりもしたけどあまりピンときてなかったりした。本作は阿刀田高氏の綿密な取材と深い洞察があるので芯がしっかりしているにもかかわらず、あくまでもエッセイなので難しく硬い内容ではあっても信仰心とは別に新約聖書の物語を理解するのにはすごく親しみやすいなと感じた。表紙をはじめ和田誠さんの絵もとても素敵です。

    0
    2026年09月14日
  • ミステリーのおきて102条

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    以前から、江戸川乱歩やシャーロックホームズのミステリー小説に興味があった。そのため、まずは、ミステリーの本質を知りたいと思い、手に取った。

    ミステリーでは、今までにないトリックを考えるのは難しいのかなと漠然と考えていた。しかし、この本を読んでから、ミステリー小説を描くにあたり、十条の戒めや、構造など、102条のおきてというものが存在することを知り、驚いた。ミステリー作家は、全ての条件を平均以上の巧みさでクリアして、しかもひとつかふたつ傑出したアイデアを示していることに感銘を受けた。

    私はミステリーの中でも、イヤミスが好きだ。湊かなえさんの『告白』を読んだことをきっかけに、それぞれの視点で物語の真相が解明されていくイヤミスが好きになった。

    0
    2026年09月03日
  • 一か八か ギャンブル傑作コレクション

    Posted by ブクログ

    阿刀田高、黒川博行、佐藤正午、西村京太郎、馳星周、星新一、夢枕獏『一か八か ギャンブル傑作コレクション』角川文庫。

    ギャンブル小説のアンソロジー。7編の短編を収録。西村京太郎、星新一のギャンブル小説はかなり珍しいのではないか。

    自分はギャンブルは余りやらない。遥か昔、20代から40代の頃はパチンコをやっていたが、主に羽物という極めてギャンブル性の低い機種であった。羽物だと打止め台の開放を狙えば、少額ながらほぼ勝てた。

    7編の短編のいずれも、麻雀、競輪、競馬、カジノ、賭け将棋とバレエティに富んだギャンブルをテーマにしており、いずれの作家も勝つか負けるかの真剣勝負のジリジリした感じを見事に表現しているのが面白い。


    阿刀田高『ギャンブル狂夫人』。阿刀田高は久し振りに読んだ。最後に阿刀田高らしいオチが待ち構える短編であった。結婚1年目の夫婦が記念に奈良と京都に旅行する。旅先で見掛けた中年の夫婦は2人が行く先々に現れ、少しずつ挨拶を交わすようになる。結婚1年目の夫がホテルのバーで1人飲んでいるとそこに件の中年夫婦の夫人が現れる。夫人はタバコを吸っただけで銘柄を当てられると言い、30万円を賭けて勝負することになる。

    黒川博行『東風吹かば』。昔、黒川博行はかなり読んでいたように思う。最後に読んだのは『後妻業』だったろうか。実を言えば、自分は関西弁の台詞が苦手で、次第に読まなくなったのだ。さて本作。バリバリの麻雀小説である。負けが混み、手持ちの資金も底を尽き、次第に焦る博打打ちの心情を上手く描いている。作家の黒田ヒロユキが編集者からの依頼で若手女性作家の花沢唯と麻雀を打つことになった。

    佐藤正午『きみは誤解している』。佐藤正午の作品は余り読んだことがない。知らず知らずにギャンブルにのめり込んでいく浅はかな男の姿が残酷に描かれる。結婚を間近に控えたJR職員の男と車内販売員の女。男は父親の形見とも言うべき500円の当たり車券を元手に競輪で一点買いを続け、元手を200万円までに増やしていた。女はギャンブルにのめり込む男を諌めるが、男は言う事を聞かない。男は結婚とその後の幸せな人生を選ぶのかギャンブラーへの道を選ぶのか。

    西村京太郎『三十億円の期待』。西村京太郎と言えば鉄道トラベルミステリーのイメージが強いが、ギャンブル小説も書いていたとは全く知らなかった。しかも、本作はディック・フランシスの競馬ミステリーのような味わいの短編だったことに驚いた。鉄道トラベルミステリーの傍らで、手慰みに書いた短編ではなく、レベルが高く、非常に面白かった。中央競馬会の職員である望月という男が本命馬に騎乗した佐々木騎手が落馬し、次のレースでも落馬、さらに次のレースでは手綱を引き、棒立ちになるというあり得ない失態を犯した原因を探るのだ。

    馳星周『笑窪』。既読であった。『古惑仔』の中に収録されていた1編。まさに馳星周と言っても良いほどの馳星周らしいピカレスク小説。あらためてこういう類いの小説を読むと、最近は大人しい小説ばかり書いているような気がする。酒と博打と女に目が無い腕利きの板前が地下カジノでマレーシア人ディーラーの女にのめり込む。

    星新一『四で割って』。星新一も物凄く久し振りに読んだ。ショートショートではなく賭け事をテーマにしたユーモラスな短編である。賭け事が好きな四人組が公営ギャンブル以外の様々な賭け事をする。やがて四人は賭博容疑で警察に捕まり、裁判に掛けられるが、ありとあらゆることを賭け事の対象にする。

    夢枕獏『銀狐』。こちらも既読であった。真剣師の加倉文吉を主人公にした短編。『夢果つる街』に収録されていた1編。祭りで賑わう街の一角で金を賭けての詰将棋を商売をする木崎という男と加倉文吉が出会う。木崎の作った詰将棋を次々と詰んでみせる加倉に木崎は賭け金を釣り上げていく。

    本体価格960円
    ★★★★★

    0
    2026年09月02日
  • 掌より愛をこめて―阿刀田高さいごの小説集―

    Posted by ブクログ

    好きな作家さんだったが、このところご無沙汰していました。
    90代になられていらしたなんて!

    久しぶりに読んでも、やっぱり好きです。

    大人な感じ、言葉使い、知的さ、ブラックユーモア、少しのエロチック、素敵です。

    さいごの小説集とタイトルにあるが、まだまだ読みたい作家さんです。

    0
    2026年08月11日

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