プロフィール
- 作者名:阿刀田高(アトウダタカシ)
- 性別:男性
- 生年月日:1935年01月13日
- 出身地:日本 / 東京都
- 職業:作家
早稲田大学第一文学部フランス文学科卒。1964年『ころし文句』でデビュー。 『来訪者』で日本推理作家協会賞。『ナポレオン狂』で直木賞。『冷蔵庫より愛をこめて』や『新トロイア物語』など、数多くの作品を手がける。
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配信予定・最新刊
作品一覧
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3.0
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3.8
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3.0「悼む」という行為は人間だけが持っている。人間は必ず死ぬ。人間は死に向かって生きているのであり、人間にとって死ほど重大なテーマはない。歳を重ねるほどに悼む機会が増えてきた著者がたどり着いた哲学は、「死んだ人は、だれかがその人を思い出している限り生きている」ということであった。親しかった人の死に遭遇しても、いつまでもその人を思い出すことで、その人は生きていたときと同じようにイメージできる。多くの文学は死んだ後もその人を生きていることにできる唯一の方法なのだ。「いつのまにかずいぶん長生きをしてしまった。八十歳も近い」とつぶやく作家が、ここ十年にわたって執筆した追悼文を一章に、二章「よく生きて、よく死ぬ」では「悼む心」が自身の文学に影響している心情をまとめ、三章「読書が培う悼む力」では日本語と悼むつながりを考えたエッセイをまとめ、悼むことの重要性を再認識する一冊。
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3.8
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3.01巻940円 (税込)ユーモアがあるかないかで、人生の豊かさは大きく変わる。ユーモアはものごとを多角的に眺めることを示唆してくれ、心の防衛にもなる。知的な言葉によって生まれるため、年齢を重ねているほうが扱いやすい。ショートショートを中心に九百編以上の作品を生み出してきた著者が、ユーモアの本質を考察。笑いのパターンから“しゃれ”や“をかし”の文化、日本人と西洋人のユーモアの違い、そしてユーモアの感覚の身につけ方までを開陳。会話が楽しくなる一冊。
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5.0
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4.2
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4.0
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4.2
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4.1
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5.0古典は難しい。 だが、こんなに面白いものはない!聖書・論語から現代哲学まで。名著が読み継がれるには理由がある。本書は難しくて手が出ない……そんな名著も収録!賢人の知恵はあなたの人生により深みを与えてくれるはずだ。有意義で意欲的な読書がここにある!ビジネス、歴史、政治経済、文学……どんな理論もそのルーツは“古典”にある!監修者の言葉「ダイジェストで読んだ気になるのは良くないぞ。原典を読め」と、これは正論である。しかし、読むべき古典は多い。多過ぎる。要は、まず優れたダイジェストに目を通すこと、この本はこの目的にみごとに融合し、さらに次のステップへの良い案内となってくれるだろう。心からお薦めしたいと思う。阿刀田高
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3.9
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4.1
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3.4
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4.01巻1,925円 (税込)小説が躍動する登場人物命名法、読者を満足させる〈九合目の理論〉、書き出しとタイトルのパターンとコツ、本を持たない蔵書術――短篇の名手にして古典名作案内「知っていますか」シリーズの著者が、来し方を振り返りつつ、培ってきた実践的テクニックとアイデアを大公開。創作を志す人々必読の知的興奮に満ちた全10章!
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
分かりやすい面白いすごい!
信仰を持たない作者が信仰を持たない読者のために、新約聖書をわかりやすく噛み砕いたもの。
作者の大胆な解釈やツッコミ、間に挟まるエッセイがちょうどよく、すらすら読み進められる。
知っているエピソードも多いが、聖書全体をつなげてよんだことはなかったため、新鮮な気持ちである。そして、洗礼者ヨハネとヨハネによる福音書、弟子のヨハネが別人物なのはびっくり。
●魅力的な登場人物たちについて
登場人物たちがみんな魅力的でいきいきと描かれており、イエスの死の前後はとくにぐっと読んでしまった。
マグダラのマリアがイエスの死後墓に遺体がないのを知ってなきながらうろたえてるところに -
Posted by ブクログ
「とにかくおもしろい芥川龍之介、こんな文章を書けたらすごい志賀直哉、目を見張る設定の中島敦。子どものとき落語全集と銭形平捕物控で短篇のとりこになった著者は、好きな小説を読み漁っていく。自らの体験を通じ、また短篇の作り手の視点から、ぜひ触れてほしい作品をすすめる。脳にしみこむ若い時の読書は大切だ。」
落語『千早振る(ちはやぶる)』
・・落語全集は、行ってみればユーモア短篇小説集のようなものですね。横丁の長屋に住むは八っつぁんが長屋の百科事典のようなご隠居さんに質問する。でもその長屋さんの知識には少しあやしいところも含まれています・・。インチキな解釈がみごとに成立した、そのおもしろさを感じた。大 -
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Posted by ブクログ
コーランの。イスラム教の入門書としてこれ以上の本は無いと思う。
西洋のキリスト教世界的な感じ方に汚染されてしまっている現代の日本人として、一方的な見方でしかイスラム教を見て来ていなかった。
信じるものか違えば世界の見え方も変わって来るのだ、という当たり前のことが分かっていなかったことを痛切に感じた。
今後の世界ではイスラム教の信者の数がキリスト教の信者の数を上回ることは必然。
西洋世界の常識や思考のみに依存せず、偏向のない考え方を教えてくれる最良の書と思います。
最終章のサウジアラビア、ヨルダンへの旅行記はコーランから一気に現実のイスラム世界に一っ飛び。知ることの出来なかった実際の現地の人