灰谷健次郎の作品一覧
「灰谷健次郎」の「砂場の少年」「我利馬の船出」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「灰谷健次郎」の「砂場の少年」「我利馬の船出」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ふうちゃんはキヨシに会ってからすごく心が不安定になった。この文章は、‘人と出逢う事’というのはどういう事なのか、どんな意味があるのか考え直すきっかけとなった。
キヨシは今までふうちゃんが想像もしなかった世界で生きてきて、ふうちゃんとは違う価値観を持っている。それを受け入れようとしたからふうちゃんは一時不安定になったんだと思う。また、それに伴って今まで悪口を言わなかったふうちゃんが人の悪口を言うようになったという描写もある。これはふうちゃんがおとなになっていっていることを示しているのではないか。
自分にとって嫌な人を遠ざけるのは身を守る手段として妥当である。でも、私達は幼い頃、そんなことを
Posted by ブクログ
沖縄の人々の温かい性格と、戦争の残酷さを強く感じた。戦争は終わったとされても、全てを奪われた人々にとっては決して終わりではなく、苦しみが続いていくという現実に胸を打たれた。
そんな中で登場するふうちゃんは、子どもでありながらとても聡明で、人の気持ちを深く理解できる存在だった。最後におとうさんを亡くしてしまっても自暴自棄になることなく、キヨシ少年の思いを受け止めようとする姿に感動した。
この作品を通して、私自身もふうちゃんのように他人を思いやれる人間になりたいと強く感じた。戦争の悲惨さと同時に、人を信じて支え合うことの大切さを学んだ一冊だった。