朱野帰子の作品一覧
「朱野帰子」の「新しい法律ができた」「駅物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「朱野帰子」の「新しい法律ができた」「駅物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
「あけの・かえるこ」と読む。2009年『マタタビ潔子の猫魂』でダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞し、デビュー。『駅物語』、『海に降る』、『真実への盗聴』などの作品を手がける。
Posted by ブクログ
子育てしているか否かに関わらず、仕事に忙殺されている人にも刺さる本だと思う(私にはぶっ刺さった)。
私には今のところ子供がいない。子供を持とうと思えば持てる環境にはある。母になりたいと強く思ったことは小さい頃からあまりなかった。大人になり慣れない会社員として毎日あくせく働く中で、出勤中にママチャリに子供を乗せて忙しそうに走り去るワーキングマザーを道で見ては、私には無理だな〜と思っていた。
でも本来そんなことは子供を持つことの抑止力として働くべきではない。子供を育てることは大変だ。国の宝を育てている人が大変な思いをしないよう、もっと国は手厚い支援をするべき。
あと、今職場ですんげー大変な状況に
Posted by ブクログ
訪れた人生の転機に伴い、周りから課せられる軋轢や抑圧。主に女性に起こるそのことは、よくあることと言ってしまえばそれまでだけれど、溜め込んだ鬱屈はどこへ行くべきなのか。現実に即しているのに、読むうちに現世と幽世の境目があやふやになってしまうような、独特の読み口の怪談短編集です。
一番印象的なのは「花嫁衣裳」でした。ここでで描かれるのは、結婚。本来は誰にでも祝福されるようなことだし喜ぶべきことなのに、この不安と不快感は何なのでしょう。新生活というのが新しい自分として生きることなら、古い自分は死んだということのか。押しつぶされすり減っていく主人公の前に現れた怪異は恐ろしいのだけれど、どこかしら優しさ