朱野帰子の作品一覧
「朱野帰子」の「くらやみガールズトーク」「新しい法律ができた」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「あけの・かえるこ」と読む。2009年『マタタビ潔子の猫魂』でダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞し、デビュー。『駅物語』、『海に降る』、『真実への盗聴』などの作品を手がける。
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Posted by ブクログ
今度は生活残業と賃上げとストライキが題材になっていて、働くって大変だなと毎度ながら思った。
いろんな人がいて、そのいろんな人とコミニュケーションをとりながら円滑に仕事をしていかなくてはいけないのは途方もなく難しい。私が大きな会社に勤められない理由はまさにここだな、と読みながら思った。
塩野谷さんが結衣をキャンプ場に置き去りにしたときは、こいつありえない野郎だと怒りが湧いてきたけど、でも福永と違ってそんなに悪い人ではないというのを随所随所に滲ませてきていたのが、最後、結衣を守るために池辺と対峙するところなどはシビれた。
人事の女性、MAを断念しながらも諦めないと言ったクライアントの女性など、所々に出てくる女性がみんないいキャラでよかった。
私は全編通してグロこと石黒が一番好きなのだが、基本的に仕事ができる男が好きなんだなという結論に至った。種田も石黒も来栖もみんなそう。やっぱ仕事できる男はかっこいい。甘露寺や吾妻じゃだめなんだよな〜。
甘露寺は、しょうもないやつだけど意地悪じゃないし悪意もないからみんな受け入れられているし、なんかスピーチの才能があるということが発覚し、どんなやつにもここぞというものはあるのかもしれない。
働くということは戦うということ。
全編通して面白かったです。
Posted by ブクログ
前回より主人公の結衣にイライラしてしまう箇所が多かった。
そして晃太郎が野球によってフォースの社員を下剋上へ導くところなどはスカっとしてしまい、あーやはりつくづく体育会系の物語っていうのは読み心地がよいものだなぁと思った。
新しい登場人物の甘露寺(鬼滅の刃がちらつく名前だ…)が、げんしけんの朽木くんじゃんと思えてならない。ビジュアルが完全に朽木くんで読んでしまった。
前回はインパール作戦で、今回は忠臣蔵。
フォースの社員が不満をもちながらも自分では動かず、結衣たちを焚き付けてどうにかしようとする卑怯な感じとか結衣たちを下請けと蔑むところとか誇張はありつつこういうことあるよな〜と今回も頷いてしまった。
晃太郎が結衣へのセクハラ(性加害)へ「殺してやる」って逆上するところも印象に残ってる。晃太郎は巧より絶対に結衣のこと大切には思ってると思うんだけど、いかんせん仕事中毒だから伝わりづらいよな。
Posted by ブクログ
定時で帰る結衣に大共感。仕事と私生活のバランスって大切。でも途中、絶対に変わらないと思っていた結衣の仕事の向き合い方やマインドがこんなにも変わって(背景にあった晃太郎のこともあって)もうこんなに頑張ってて読んでて苦しくなったけど、「会社のために自分があるんじゃない、自分のために会社があるんです。」って言葉に救われた。
今の部署はできなかったことや優先順位が低くて後回しにしてたことは後の勤務の人が全然やるよー!と言ってくれる。前の部署は優先順位がクッソ低い細かいことでも何でやってないの?って言われて泣きながら残業してたことを思い出した。まだ帰れないの?って待っててなんて言ってない同期に言われて、こうなった理由も知らないくせに顔見るだけでイライラするから黙って帰ってくれない?って思ったことも。(かなりな乱文失礼しました汗)今はそんなストレスないしみんな優しくて助け合い精神に溢れてて、本当に働く場所でこんなに変わるんだなぁってしみじみ。でもこの人やる気が本当にあるのか?って思ってモヤモヤしちゃうことも。だから登場人物ほとんどみんなに共感できました。結衣も思っているように人を変えるのは難しい。だから環境を変えたり向き合い方を変えたりして、自分が変わっていくしかないのかな。(でも福永さんはめちゃくちゃ嫌でした!)
また仕事頑張ろうって思える最高のお仕事小説でした。
仕事を頑張りながら周りの人と助け合って、私生活も充実させて人生楽しまないとですね!
私も、定時で帰ります!、
Posted by ブクログ
実写ドラマ向きな小説だな〜と思った。実写になるのよくわかる。これは実写ドラマにしやすい話だ。
読みながらイライラしっぱなしだったけど、なるほどこういう着地点というか解決方法かと目から鱗だった。
てっきり福永を成敗するもんだと思ったと言うか、読んでるこちらは福永を一刀両断にしてくれ!と思いながら読んでいたので、包み込む形で退場させるやり方になるとは思わなかった。でも排除するだけではだめだというのはその通りなのかもしれないなと思った。
しかし、私もかつては残業する側だったのだが、その頃の自分を思い出しながら読むとあんまり共感はできなかった。というか今でも私はかつての職場で残業しないようにするにはどうすればよかったのか答えが出てない。だから作業効率を上げるとかタスクを減らすとかそういうことを入れても鼻で笑いたくなるし、集中力の話でも「いいなこの登場人物たちは客からの電話を取らなくていいのか」とか荒んだ気持ちになる。
そういう昔の自分を救ってくれるような内容ではなかったな。
でも定時で帰るためには、会社を変えなくてはならず、それをしたければ偉くならなくてはいけない、残業する向こう側を見なくてはいけない、というのは理解できた。主人公がいった向こう側の世界は、まるで紅の豚に出てくる飛行機の墓場を思い出した。