朱野帰子の作品一覧
「朱野帰子」の「わたし、定時で帰ります。(新潮文庫)」「くらやみガールズトーク」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「朱野帰子」の「わたし、定時で帰ります。(新潮文庫)」「くらやみガールズトーク」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
「あけの・かえるこ」と読む。2009年『マタタビ潔子の猫魂』でダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞し、デビュー。『駅物語』、『海に降る』、『真実への盗聴』などの作品を手がける。
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Posted by ブクログ
主婦、ワーキングマザー、育休パパ、高齢主婦、独身などなど色々な立場の登場人物たちが登場してて、あとがきに書き終わるまでに5年かかったとあり、それくらいかかるよな〜の納得。
前作の定時で帰りますもそうだけど、感情に任せて分断へ進むのではなく、協力しながら共存していこうという姿勢が一貫していて、読み進めながら感情に流されがちな自分を戒めてくれるような読み応えだった。
主婦の主人公である詩穂が、なんだかんだ理想の主婦すぎはするけどね。あんな大らかで性格の良い主婦だったらいいけど、みんなああではないからなぁ。こういう人は働いても職場では可愛がられてうまくいくタイプでしょう。と思ってしまう。こういう雰囲気の人であることも才能だよな。
印象に残ったのは、高齢主婦の坂上さんの『苦手な人ほど仲良くしておくの。コネになるかもしれないから。味方増やしておくのも主婦の家事のひとつ』という言葉。すごい刺さった。その通りだなと思った。
昔読んだ、おいしい関係って漫画で主人公の母親が夫が死んだあとに身を寄せた先で苦手な親戚への態度を変化させて仲良くするのと同じだなぁと思った。
でも、主人公の父親は変わらないと思う。いないよりいる方がマシなのかなぁ。私はそうは思わないから捨てた方がいいんじゃないかなと思ってしまうよ。
Posted by ブクログ
今度は生活残業と賃上げとストライキが題材になっていて、働くって大変だなと毎度ながら思った。
いろんな人がいて、そのいろんな人とコミニュケーションをとりながら円滑に仕事をしていかなくてはいけないのは途方もなく難しい。私が大きな会社に勤められない理由はまさにここだな、と読みながら思った。
塩野谷さんが結衣をキャンプ場に置き去りにしたときは、こいつありえない野郎だと怒りが湧いてきたけど、でも福永と違ってそんなに悪い人ではないというのを随所随所に滲ませてきていたのが、最後、結衣を守るために池辺と対峙するところなどはシビれた。
人事の女性、MAを断念しながらも諦めないと言ったクライアントの女性など、所々に出てくる女性がみんないいキャラでよかった。
私は全編通してグロこと石黒が一番好きなのだが、基本的に仕事ができる男が好きなんだなという結論に至った。種田も石黒も来栖もみんなそう。やっぱ仕事できる男はかっこいい。甘露寺や吾妻じゃだめなんだよな〜。
甘露寺は、しょうもないやつだけど意地悪じゃないし悪意もないからみんな受け入れられているし、なんかスピーチの才能があるということが発覚し、どんなやつにもここぞというものはあるのかもしれない。
働くということは戦うということ。
全編通して面白かったです。
Posted by ブクログ
前回より主人公の結衣にイライラしてしまう箇所が多かった。
そして晃太郎が野球によってフォースの社員を下剋上へ導くところなどはスカっとしてしまい、あーやはりつくづく体育会系の物語っていうのは読み心地がよいものだなぁと思った。
新しい登場人物の甘露寺(鬼滅の刃がちらつく名前だ…)が、げんしけんの朽木くんじゃんと思えてならない。ビジュアルが完全に朽木くんで読んでしまった。
前回はインパール作戦で、今回は忠臣蔵。
フォースの社員が不満をもちながらも自分では動かず、結衣たちを焚き付けてどうにかしようとする卑怯な感じとか結衣たちを下請けと蔑むところとか誇張はありつつこういうことあるよな〜と今回も頷いてしまった。
晃太郎が結衣へのセクハラ(性加害)へ「殺してやる」って逆上するところも印象に残ってる。晃太郎は巧より絶対に結衣のこと大切には思ってると思うんだけど、いかんせん仕事中毒だから伝わりづらいよな。