仲正昌樹の作品一覧
「仲正昌樹」の「〈宗教化〉する現代思想」「あいまいな日本のリベラル」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「仲正昌樹」の「〈宗教化〉する現代思想」「あいまいな日本のリベラル」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
コンパクトながら大変読み応えがあった。
全体主義やそれに対するアーレントの分析、批判。
悪は誰にでも宿りうるという、一部の人に受け入れ難い考察。
わかりやすさに溺れない、無思想性な服従に陥らない必要性。
知的に誠実であり続けることは容易ではない。ましてや社会全体でそれを維持し、全体主義に陥らないようにするにはなおさら。でも、勤め続けなければならないと改めて理解。
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全体主義
明確な定義があるわけではない
・大衆の願望を吸い上げる形で拡大していった政治運動、大勢
・ファシズムや社会主義の共通性を強調するために使われた言葉
・近代的自由主義を否定し、諸個人を共同体としての国家に完
Posted by ブクログ
とても面白かったです。
ハンナアーレントという人、その思想に関する本を初めて読みましたが、共感できるところが多かったです。
本文中で、ギリシャの都市国家ポリスの市民たちは、自分の私的な利害を除いて、全体のための善を討論していた、そこに複数性があること、人間性を見出している旨の話が出てきます。
それが本当にポリスの時代に実現できていたかは置いておいて、私達の生きる現代において、それは国家的な政治においても、もっと小規模な、普段の生活に密着した集団においても、アーレントの理想とするような思考、つまり私的利害を超えて討論し、複数性を持った方策を導くということは、できていない場面がほとんどじゃない