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Posted by ブクログ 2022年04月24日
日独戦後思想を戦争責任や国家といった観点から比較概観している。第二次大戦後、同じ敗戦国としてその後の国家形成はしばしば比較されがちだが、もちろん類似点はあるものの思想・イデオロギーの観点から比較すると違いもたくさん見えてきて面白い。自然な結論にはなってしまうが、やはりドイツのナチズム・ホロコーストは...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年07月30日
戦後60年、海外ではイラク戦争が起こった2005年に書かれた日本とドイツが辿った戦後思想についての本。こちらも『日本とドイツ 二つの全体主義』と同じく、思想史について手際よくまとめられている。目次は以下の通り
第一章:二つの戦争責任
第二章:「国のかたち」をめぐって
第三章:マルクス主義という「思...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
本書は、四つの章から出来ている。「二つの戦争責任」、「国の形を巡って」、マルクス主義という「思想と実践」、「ポストモダン」の状況、の四つである。■「戦争責任」は誰にあったのか。
なぜ日本は「人道に対する罪」に問われなかったのか。
「普通の国民」も加害者なのか。
「反省仕方」のドイツとの違い。
日本の...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年01月30日
未開人のうちに、かつての自分の野蛮さの鏡像を見てしまい、自分もまたそこに引き戻されるのではないかという不安に襲われる文明人は、彼らを放っておくことができない。
仲正昌樹『日本とドイツ 二つの戦後思想』p149
日本の戦後思想は、マルクス主義の人々(とマルクスを独自に解釈して実践する左派の人々)が、...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月08日
主に社会思想史を研究する仲正氏による日独戦後思想史の概説書。
出版された2005年は、小泉政権下で自民党が衆院選挙で大勝した年である。
この本は、第二次大戦中の同盟関係から戦後の清算に至るまで類似した道をたどった(と一般的に思われている)日独が、実は、思想史的には質的に異なる道を辿ってきたことを主...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月05日
日本とドイツ―戦後の対外政策においてよく比較の対象とされる両国であるが―では、よく「ドイツは周辺諸国にちゃんと謝罪したが、日本はアジアの国々に謝罪しない。けしからん」という主張が展開される。そうなるのはなぜなのか?、という素朴な疑問から出発している。
著者によると、日本とドイツの戦後政策は地政学...続きを読む
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