【感想・ネタバレ】ネットリンチが当たり前の社会はどうなるか?のレビュー

あらすじ

現代人はいま恐怖心と猜疑心に満たされており、「友/敵」思考が過激化する社会に生きている。ネットリンチが日常風景となった日本社会。そんな現代の闇を直視し抗うための”知恵と教養”が詰まった一冊。「ナチ・プロ」「統一教会」「ホスト問題」「AIの台頭」「安倍国葬」「強制する社会」etc…。哲学者・仲正昌樹が「友/敵」思考が過激化する現代社会を鋭く分析し、この先の世界を予測する!

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Posted by ブクログ

全体主義を肯定する輩は許せないと少しでもナチスに肯定的なことを言ってると受け取れば徹底的に攻撃し、その結果として攻撃してた相手とそっくりになるパラドックスを説く!

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2025年10月31日

Posted by ブクログ


元統一教会信者の金沢大学法学類教授が、昨今の社会を「知恵と教養」で分析した本、、

世の中の事象をニュースなどを鵜呑みにせず、批判的に?見る、という意味では、
私も目指すところなのではあるが、なんだかしっくりこない本となった。

テーマとして取り上げられたのは下記目次の通りで、
検証 ナチスは「良いこと」をしたのか(小野寺拓也 田野大輔)を盾に、
少しでもナチスの政策を肯定的に批評する人を糾弾する人に対する批判に始まり、

マインドコントロールによりお金を搾り取る統一教会と、
女性をもてなし多額の金を使わせホストと何が違うのか、
そもそも高校、大学進学だって自分の意志といえるのか、と投げかけ

生成AI、シンギュラリティというが、今の学生の文章力はとっくにAIに抜かれている、
ちゃんと人間せよ、と言ってみたり

宮台真司視察未遂の犯人像を勝手に描く人、
Daigoを批判する人、
ポリティカル・コレクトネスの危うさを語り

極めつけは統一教会と安倍元首相暗殺、さらに国葬に話が及ぶ。

これについては思うところがある。
自民党、なかんずく安倍さんは、統一教会派選挙集票マシーンとして利用しただけだと思っている。
そりゃ、政策が一致する部分もあるだろうが、日本を小ばかにしている統一教会の教義を
自民党が全面的に支持するわけがない。
最初の政権の時に参院選に敗れ首相の座を降りた安倍さんが魂を売って、
勝つためには何でもやる、毒まんじゅうを食らっただけのことと。

それにしても思うのだが、、、
創価学会、統一教会の支援なくしては当選できない自民党議員、
そのトップに立つ自民党総裁=内閣総理大臣、
これが日本の民主主義。

民主主義を「多数決」に収斂させてしまえば、選挙に勝ちさえすればいい。
しかししかしそうではないだろう。
国民から血税を集め、それをどう使うか。国会、内閣の仕事はそれに尽きるといってもいい。
将来を予想して、お金の配分を決める。
多くの意見が出る。
そこで多数決、となるわけだが、納得いかない人が大勢出ては、政情が不安になる。

そう。納得。
いかに納得できるか。
リーダーの役割はそこにあると思う。
しかるに今のリーダーたちは、、
国民を納得させる言動ができない。
石破首相の答弁は過去数代の首相に比べればはるかにましで、
自分の言葉でしゃべってはいる、が、
与党内野党時代の言説とは異なる内容なので、説得力はない。
ましてやその前の岸田、菅、安倍に至っては、
木で鼻をくくったような答弁ばかり。
世襲議員の岸田や安倍に頭がないのは分かるが、
たたき上げのはずの菅の答弁にはがっかりした。
しゃべりだけでなく、安倍さんのモリカケサクラ、やじなどは、
品位のかけらもない。
リーダーには品位が欲しい。人々を納得させるだけの。

コロナの論評は大したことを語ってない。

・・・というわけで、読んでなんだかもやもやした。

第1章

「ナチ・プロ」の正体
■「ナチス」について少しでもポジティヴに語るといきなり異端審問する人たち
■どうして「悪」は「陳腐」なのか?ナチ・プロの発想こそ全体主義である
■人間をまるでモンスターのように狩り、バグのように修正しようとする人たち

第2章

「統一教会」と「ホスト問題」の意外な共通点
■他人には愚かに見える「自己決定」をどう考えるか?
■〝キモイもの〟を感情的に例外扱いしていいのか?
■「エロス」と「聖なるもの」で蕩尽するのが人間ではないのか
■残念ながら会社員のあなただってMC(マインドコントロール)されている

第3章

生成AIへの恐怖と人間の動物化
■AI開発は停止すべき!?「シンギュラリティ」の何が脅威なのか?
■ChatGPTの普及で改めて暴露される「人間の動物化」とは
■ChatGPTに脅威を感じる前に、自分はちゃんと「人間」をやっているかを振り返ろう
■「楽に学べる」本ブームと陰謀論の深い関係

第4章
単純化したがる人たちの危険性
■「夫婦別姓を唱えているから統一教会だ」と非難する人たち
■宮台真司氏への刺殺未遂事件で犯人の“動機”を単純化したがる人たち
■メンタリストDaiGOを批判する人たちの「無意識の差別意識」
■アニメ・CM放映の自粛 何のためのポリティカル・コレクトネスか?
■学生や新入社員を過保護に扱う社会と彼らを「バグ修正」しようとするその先の世界

第5章
「影の支配者」幻想に取り憑かれた人々
■安倍暗殺の原因を勝手に決めつけ、誇大妄想的な自説を展開する人たち
■「政教分離」という言葉を理解せずにやたらと使いたがるお子様な人たち
■ネット社会が生み出した〝日本の影の支配者=統一教会〟という虚像
■なぜ「国葬」に反対しないで、「アベの国葬」に反対するのか?
■民主主義に「根回し」は不要か?
■人間は、自分が思っているほど理性的ではないし、公共的意識も高くない

第6章
今こそ考える「コロナ禍」と「強制する社会」
■「コロナ禍」はなぜ全体主義を呼び寄せたのか?
■病気をうつすことは「罪」なのか?
■誰も気づいていない「ニューノーマル」を強制する社会の臨界点
最悪の危機に気づけない日本人必読の書!!

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2025年01月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ


時事的な事柄に関して思ったことを羅列しているように感じた。

タイトルの
ネットリンチが当たり前の社会はどうなるか?
に対しての筆者の結論が全体主義的なことになることを言いたいのか最終的にわからなかった。

そもそもどちらかを完全否定することはできないと言いたいのであれば、お互いの主張を認め合える社会などの理想論やまとめが欲しい。

結局これらの時事問題に関して自由論とかを持ち出して解説しているものの、それで結局自分の思いが伝わってこない

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2025年01月18日

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