文芸社作品一覧

  • 花喰鳥のゆくえ 首斬り役人と人斬り志士
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    人を斬ることを生業とする、豊前藩の首斬り役人の家に生まれた与太と、呉服商の次男坊として生まれた佳一。寺子屋の手習い時代からの友である二人は、与太の家道場で剣の腕も磨いてきた。時は経ち、次第に時代は混沌としていく。そして、家を継ぎ、大切な人を懸命に守ろうとする与太と、攘夷の思想に触発された佳一は別々の道を歩むことになる。幕末を駆け抜けた二人の友情の物語。
  • 西夏の青き塩
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    ただ、儲けたいのではない。民にも喜んでもらいたいのだ──そんな想いを胸に、ご法度だと知りつつ「青白塩」を扱うと決めた杜宇俊。宋朝の財政の仕組みを根本的に揺るがす恐れのあるその塩で商いをする、彼が選んだその道に未来はあるのか。塩がもたらす人とのつながり。その血は現代へと流れゆく。11世紀中国の西夏を舞台にした悠久の歴史ロマン。
  • 太陽系時代の終わり
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    2270年。太陽系に繁栄していた超高度文明の遺跡から、慣性質量をコントロールする機器(IMC)が発見される。人類の更なる宇宙進出に向けてIMCを実用化すべく研究が開始される。ところが実験中にアクシデントが起こり……。人類は未知の機器を使いこなせるのか。オーバーテクノロジーを手にした時、目にするものとは!? 第1回草思社・文芸社W出版賞金賞の本格SF小説文庫化。

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  • 音楽学校からメロディが消えるまで
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    その知らせは突然だった。「岡田音楽院高校 来春以降の募集停止」との見出しが地元紙に踊ったのだ。町の人たちにも愛され、一流の音楽家を輩出し、中部地方唯一の音楽単科高校で長い歴史を持つ学校が、なぜ「閉校」という結論を出さねばならなかったのか。そして、保護者会、教師、理事会の思惑が交錯する中奔走していた飯島が、音楽院復活の道を探るべく始動させたプロジェクトとは。
  • 横浜青葉高校演劇部 コント師になる!?
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    演劇部部長の風里は、入部希望者がなく途方に暮れていた。そんな時持ちかけられた、お笑い賞レースへの出場。最初はやる気がなかったが、あのメンバーでもう一度舞台に立てるならと思い始める。演劇で頂点を目指していた中学時代からの仲間とともに同じ目標を掲げた時、止まっていた時計が動き出す。過去の傷や将来への不安を抱えつつも、新たな世界に全力で挑戦する青春小説。
  • 笹井小夏は振り向かない
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    夢もない、やる気もない、進級すらアヤシイ高二の来夢。楽しいのは仲間と音楽をやっている時だけ。そんな彼に母親が連れてきた家庭教師は大学生の笹井小夏。奇抜なファッションに、突飛な言動、不思議ちゃんな小夏に振り回され反発する来夢だが、次第にその魅力に引き込まれていく。来夢と小夏、仲間達がそれぞれ一歩ずつ成長していく青春群像劇。第4回文芸社文庫NEO小説大賞受賞作品。
  • ブラッドライン
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    争いで流された血が大地に染み付きどす黒い線になった、ブラッドラインと呼ばれる国境線。危険な地域であるその付近で、大スターのMが殺された。世界中が驚きと悲しみに包まれる中、彼の死はいったい何をもたらすのか。自分の考える正義は誰かにとっての悪でしかない。矛盾を抱えて成り立つ社会に向けて問う、社会派小説。差別について描く「黒い手のイグネイシア」も収載。
  • さいはてたい
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    インディーズミュージシャンの仁は、強く美しい母の睦美が自慢だった。そんな睦美に認知症によく似た症状が現れるようになった。彼女はまだ四十八歳、そんなことありえない…! 変わりゆく母の姿、受け入れられない現実。周囲を拒絶し、真実から目を背ける日々。二人が選んだ結末は!? 若年性アルツハイマー型認知症を若者の視点から描いた話題作を文庫化。書き下ろしの続編も収録。
  • 町泥棒のエゴイズム
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    高度経済成長の波に乗り発展を遂げ、今ではオシャレな町としても人気が高い川崎。この町の秘密を知り、鍵を握る男は、多くの人に愛されていた。そんな彼の残したひとつの「後悔」。それを晴らすために、恩を返すべくそれぞれが動き出す。そして、全員のやさしさがつながった時、音楽とともに奇跡の夜が幕を開ける。
  • 東京ジャズメモリー
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    1981年前後のジャズ喫茶やジャズクラブ、ジャズイベントの魅力を東京の街の変遷とともに、余すことなく紹介し、2012年に刊行されロングセラーを記録している『東京ジャズメモリー』が、ついに文庫化された。街のにおい、雑踏で耳にした音、ふとしたことでよみがえる、あの時の記憶──まるでタイムスリップしたかのような気分に浸れるエッセイ集。解説はドラマーの神保彰氏。
  • 甲子園でもう一度きみに逢えたら
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    東京本社から大阪営業所へ転勤してきて三年。いやがらせのような会社の辞令に従いなんとかやってきた。地元を出て一生懸命に働き、気づけば30代も半ばを迎えていた里咲は、高校球児だった恋人への断ち切れない想いを抱えたまま、母校が出場する甲子園に向かう。そこで出会った一人のおっちゃんとの交流を通じ、彼女の気持ちはどう変化していくのか。切なさが漂うノスタルジックな物語。
  • 不滅のワイルズ
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    小学3年で発症、中学1年で再発、高校1年で再々発したT細胞型急性リンパ性白血病。受け入れがたい運命に怒りを覚えながらも、17歳の少年はフェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズの不屈の精神に共鳴し、「ワイルズ」の名で闘病の日々を綴った。死とはどういうことなのか──。生身の思いを言葉にし、多くの反響を呼んだ「ワイルズの闘病記」を改訂し、文庫化。
  • 不協和音
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    多様性を尊重する社会を目指しつつも根深い差別や偏見が拭えない中、息苦しさを覚えている人がいる。自分が何者か、確信を持って説明できる人はどれぐらいいるのだろう。性別も職業も種族も関係ない。はみだし者とレッテルを貼られようとも、本当の自分でいるために選んだ道には、よき理解者やパートナーがきっといるはず。少しでも生きづらさを感じていたら読んでみてほしい物語。
  • ひまわり探偵局
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    1~2巻550~572円 (税込)
    『気づかなくても想いはそれにふさわしいかたちをとる』。「なんか丸い」ほのぼの系の名探偵と寝ぐせ頭の探偵助手が繰り広げる、やさしくてちょっとせつない事件の謎解き人情劇。見つけるのは心の鍵、届けるのは人の想い。そして、本に託された真実とは……。ほんわかムード、だけどしっかり本格派! 人々が終生宿し続けた“想い”にめぐり会う心あたたまる連作短編ミステリー。
  • 月曜日が、死んだ。
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    目覚しのアラームが鳴り、スマホの画面を確認した。そこに表示されていたのは「火曜日」の文字。おかしい、今日は月曜日のはず!! 飛び起きたナカガキがカレンダーを見ると、あるべきはずの曜日が消えていた。薄れていく月曜日の記憶、おかしな宗教団体、そして元カノの存在。死んでしまった月曜日の悲しみに気づき、元の世界を取り戻せるのか。第3回文芸社文庫NEO小説大賞大賞受賞作。
  • 終末世界はふたりきり
    5.0
    人類が“ほぼ滅亡”してからX日。唯一生き残った人間・ネクロマンサーは、ゾンビのユメコと楽しく暮らしていた。食料はいくらでもあるし、電気ガス水道も魔法でなんとかなるし、図書館もレンタルDVD店も借り放題で、なかなか快適な毎日。でもちょっと困るのは…、世界はアンデッドであふれかえっているのです! 死霊術師とゾンビ少女の、ほのぼのポストアポカリプスファンタジー。
  • おばあちゃんの恋ものがたり
    5.0
    1巻550円 (税込)
    年相応にシワを刻んでいるが、若いころはさぞかし美人だったのだろうと思わせる上品な横顔のおばあちゃんには秘密があった。それは、記憶のピースをなくしてしまったこと。すべてのピースがそろわなければ、人生というパズルの絵は完成しない。教員になるかお嫁さんになるか、人生の岐路に立った私は、おばあちゃんとなくしたピース探しの旅に出る──。
  • 壮途の青年と翼賛の少女
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    孤独だがそれを苦としない高校生・街端路人は文芸部の合宿で山荘に来ていたが、そこは窓に鉄格子がはまり、正面玄関からも脱出不可能という異様な施設だった。そのうえ他の部員たちは似ても似つかない中年男を顧問の教師だと思いこんでいる。状況の異常さに気づいていた街端と4人の部員たちは職員に気づかれないように施設内を調べはじめる──。
  • 神様とゆびきり
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    真那は小さな頃から神様が見えた。そう、ずっと友達。神様に守られ、まっすぐに成長した彼女は、学校で一番と言われるイケメンの涼介から告白されたことで、彼に好意を寄せていた同級生から恨みを買ってしまう。そんな時、真那の身に起きる異変。身勝手な気持ちでかけられる安易な呪詛。涼介の持つ“見える”力。呪いはどこへ返るのか? そして、神様、真那、涼介をつなぐご縁とは?
  • マレタイム
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    いつだっただろうか。ふと義母が言った「言葉」に私は救われた──マレタイムでいこう。その言葉は大好きなホットコーヒーを飲んだ時のように心の奥に沁み込んでいき、どうしようもない現実に、ただ悔しく、悲しむことしかできなかった私を救ってくれた。そうだよ。希のペースで、希の時間でゆっくりやっていけばいい。大丈夫、私は生きている。
  • 昭和の漱石先生
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    1916年に死んだとされる夏目漱石は実は1945年8月15日まで生きていた──。姿を変えた漱石は、敗戦へと向かう日本の歴史の流れを何とか押しとどめようとする。破滅を避けるため、漱石はどんな手を打ったか? 漱石の暗躍により、歴史はどう塗り替えられるか? 昭和20年まで生きた漱石が、昭和史の裏で暗躍する姿を描く歴史改編小説。第2回歴史文芸賞最優秀賞受賞作品。
  • 愛犬アミ、世界で一番愛した君へ
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    母親が犬のブリーダーだったにもかかわらず、無関心だった作者は、ある日最高齢の犬が産んだ超未熟児を発見する。わずか90グラムしかなく、心停止を起こしていた。懸命の措置を施し、どうにか一命をとりとめる中で、母性の目覚めに気づく。その未熟児に「友達」を意味する「アミ」と名づけて世話をするうちに、最強の親バカに…。人と犬との笑いと絆を描いたコミックエッセイを文庫化。
  • シャルール ~土曜日だけ開くレストラン~
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    1巻550円 (税込)
    週に一度だけオープンするフレンチレストラン「シャルール」には様々なお客様が来店します。結婚前夜の娘と父親、仲直りのきっかけがつかめない女子大生、亡き夫との思い出の一皿を探す老婦人、“もう一人”のお客様といらした老紳士――極上の料理とワインと共に紡がれる6つの物語のア・ラ・カルト。土曜日の夜にだけ訪れる誰も知らない小さな奇跡。感動と癒しのひとときを召し上がれ。
  • バタフライは笑わない
    完結
    -
    全1巻550円 (税込)
    競泳選手として将来を有望視されていた夏子。高校生になったばかりある日を境に彼女の生活は一変した。他人の視線に怯え、引きこもる日々。そんなある時、夏子は小学校の同級生・沙耶花と偶然再会する。以前とは違う生き生きとした沙耶花、その独特のペースに夏子は巻き込まれてしまう。実は沙耶花は…⁉ 少女の心が解き放たれる、真夏の三日間の物語。第2回文芸社文庫NEO小説大賞受賞作。
  • 若者たち ~心の旅はひとりきり~
    完結
    5.0
    全1巻550円 (税込)
    学生運動が盛んだった1973年、大学では講堂建設に反対する過激的集団「愛と平和」による活動が活発化していたが、僕はそれを尻目にアメリカン・シネマやフォークソングにのめりこんでいた。ある日、「愛と平和」のカリスマ的リーダーの呼びかけにより、講堂に立てこもった学生たちは、周囲を取り囲む警察と対峙する。僕はその様子を、ひそかに恋心を抱く同級生のサチコと見物する。学生運動の意味とは何だったのか。『いちご白書』の時代を、新たな感性が描き出す。
  • 「本能寺の変」は変だ! 435年目の再審請求
    完結
    -
    全1巻550円 (税込)
    「秀吉がねつ造し、軍記物に汚染された戦国史を今一度洗濯いたし申し候」刑事・民事の裁判には、判決が確定した事件について、法に定められた事由がある場合に判決を取り消して、裁判の審理をやり直すよう申し立てることができる。歴史捜査で得られた光秀謀反の定説・通説の変な話、定説・通説を支えているこれまでの研究の変な話をどうやって暴いて真実に迫っていったかを明かす。
  • あかね色の空に夢をみる
    完結
    4.5
    全1巻550円 (税込)
    同級生・宮里の突然の死を未だ受け入れられない茜は、彼女との思い出を繰り返し夢に見ていた。家族との問題に苦しみながらも、自分が変わってしまえば宮里を本当に失くしてしまいそうで、一歩を踏み出すことができずにいた。茜の葛藤を描いた青春小説。第1回NEO大賞受賞作品『あかね色の空に君を想う』とその後の物語『思い出のハンバーグ』を併録。
  • 余命10年
    完結
    4.9
    全1巻550円 (税込)
    第6回静岡書店大賞 映像化したい文庫部門 大賞受賞作 20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。涙よりせつないラブストーリー。 カバーイラスト・loundraw
  • 生きてさえいれば
    完結
    4.8
    全1巻550円 (税込)
    「生きていなくちゃ、悲しみや絶望は克服できないのよ」――大好きな叔母・春桜(はるか)が宛名も書かず大切に手元に置いている手紙を見つけた甥の千景(ちかげ)。病室を出られない春桜に代わり、千景がひとり届けることで春桜の青春の日々を知る。春桜の想い人(秋葉)との淡く苦い想い出とは? 多くの障害があった春桜と彼の恋愛の行方と、その結末は?
  • 社内勢力図を一変させる基礎力 女性社員の力を引き出す24のスキル
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    「女性って、どうして○○○なのでしょう?」、気遣っているのに通じない、裏目に出る……。「女性の心理は男性には分からない」とあきらめて、とっさにその場だけをとりつくろうとしていませんか? 女性社員側の不満や悩みを豊富な具体例で提示、必須スキルを24のケース・スタディにまとめた画期的コミュニケーション論。「それはきっと、こういうことではないですか……」
  • 深く、濃い闇の中に沈んでいる
    -
    あの女を愛していたのだろうか? 失って初めて気づく存在の愛しさ。かつて空間を占め、いまやぽっかりと空いた女の声が静謐のなか永く響きわたり、男の人生に消すことのできない痕跡を刻みつづける。全編を通して漂う暗い空気のなか男の複雑な喪失感を描いた前川裕の初期短編ミステリー集。生と死の断裂が生んだ空虚を描く現代ミステリーの極点である。
  • 海の百万石 銭屋の女たち
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    江戸後期、加賀国で名を揚げた豪商・銭屋五兵衛。志高く海運業を興し、功を成して藩の財政を度々救ったが、後に無念の最期を遂げた。「海の百万石」と称された銭屋五兵衛と一家を支え、共に生きた女たちーー母やす、妻まさ、長男の嫁きわ、孫娘千賀。一家への謂れなき罪を背負い、銭屋再建のためそれぞれが必死に尽力した姿を描く壮大な歴史ロマン。草思社・文芸社W出版賞金賞受賞作。
  • 討ち入りたくない内蔵助
    5.0
    松の廊下での刃傷事件の情報がもたらされると、籠城だ仇討ちだといきり立つ藩士たち。内蔵助は彼らをのらりくらりとかわしながら、「藩士どもを殺してたまるか!」とお家再興に向け画策する。しかし、精一杯やっているのに四面楚歌。やってられるか、こんなこと! 筆頭家老の責任なんて投げ出せたら楽になれるのに……。既存のイメージを覆す、人間・内蔵助を等身大で描く新たな忠臣蔵。
  • 1972年からの来訪
    -
    1992年、晩夏。山荘の管理を任されている永森の呼びかけで、戸崎ら大学サークルOBは集まった。懐かしい面々と過ごす束の間の避暑のはずだったが…。山荘に漂う不気味な気配、次々と姿を消す仲間たち、疑心暗鬼、やがてあの頃の記憶が鮮明に甦る──。時は、日本中を震撼させた連合赤軍による一連の事件から20年後。あの時代を知る者たちの人生の“総括”を描くサスペンス小説。
  • 死神邸日和
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    母親の都合で引っ越してきた高2の楓。新しい家の近所には、死神と呼ばれる風変わりな老女が住んでいた。今にも死にそうな犬を連れた死神。興味を持ち声をかけた楓が気づいた死神の正体とは…。テストを放棄した少年、迷子の小学生、失くしたお守りの行方、そして死神の秘密──日常に転がる小さな謎と思春期の少女の葛藤を描いた青春ミステリ。第5回文芸社文庫NEO小説大賞受賞作。
  • 私のための誘拐計画
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    月嶋家は高校生の長男・日向、12歳の妹と父親の3人暮らし。小さな村で慎ましやかに生活していたが、ある日突然、父親が行方不明になる。なぜ、いなくなってしまったのか──。発見された白骨死体、祖父の死の背景、父を捜すうちに明らかになる家族の秘密。それぞれの弱さを克服した時、新たな絆が生まれていた。草思社・文芸社W出版賞で銀賞を受賞した、兄妹愛、家族愛を描く物語。
  • 画狂老人卍  葛飾北斎の数奇なる日乗
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    江戸の大絵師、葛飾北斎は絵への探求心が人一倍。偏屈で一般常識なんぞ持ち合わせてはいない天才は、弟子の常次郎をいつも困らせている。猫を探せ、鼠を捕まえろなど、無理難題の毎日だ。しかし「絵が好き」という共通点があるからこそ、師匠はぶっきらぼうでも弟子の成長を見守り、弟子も怒りながらも尊敬の眼差しを送る。そんな愛あるおかしな日常を、軽妙な筆致で生き生きと描く。
  • それからの三国志 上 烈風の巻
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    西暦234年、五丈原の戦いで稀代の軍師・孔明が没し、数々の英雄たちに彩られた「三国志」は終焉する。しかし蜀魏呉の覇権争いには、新たなステージが待っていた。老将・仲達が徐々に権力を掌握してゆく魏、対して、孔明の遺命を受けた姜維が蜀を支え、呉とともに北伐を重ねる。激動の世紀の先に、平和な世は訪れるのか? 知られざるその後のヒーローたちの活躍を描く感動の歴史大河。
  • 不可解短編集
    NEW
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    1巻594円 (税込)
    誰しもが望んだ未来を手に入れたいと願いながら日々を生きている。ある日、不可能と思われていたそれが突然手に入るとしたら──? 願いをかなえてくれる日記、死んだ息子に生き写しの人形、「お客様にしあわせを販売する」セールスマン……寓話的な要素を持つ12編の短編が、視聴者に深い考察を促す。『不可思議短編集』に続く、奇妙な味わいの短編集第2弾。
  • 先生の目
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    破天荒だけど子どもたちに慕われる、熱血教師がいた! 超悪ガキだった少年は海の男を目指し水産学部に進学する。大学3年の冬、新聞の記事を読み教員へと方向転換。赴任した中学校でいきなり三年の担任になり、奮闘がはじまった。子ども達を下の名前で呼び、授業の前にギターで歌い、A10神経群を刺激する。子どもに寄り添い、共に泣き、笑い、夢中で過ごした日々を描く。
  • おぽんとおかんの“ヒト”思考
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    猫との日常を通じて、著者が感じる社会の矛盾や人間関係の複雑さを鋭く描いたエッセイ集。猫の視点から人間社会を見直すことで、現代の問題や生きる意味が浮かび上がる。愛猫との対話から生まれる気づきと、心に響くメッセージが詰まった一冊。猫好きはもちろん、人生について深く考えたい人にもおすすめ。読後には、新たな視点で日常を見つめ直すことができるだろう。
  • もうひとつの8050
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    1巻594円 (税込)
    廉と凜は、双子の兄妹、ずっと一緒にいて育ってきた。長じて、廉は仕事を辞め、家に引きこもってしまう。凜は、結婚し一男に恵まれる。それから月日が流れ、母の病気を理由に、父に頼まれ、凜は息子を連れて実家に戻った。そこに父が病気で倒れ、母には認知症が。そして引きこもり続ける廉。一人の女性が、両親、兄、自分のことに向き合い、気づき、得たことは…。
  • 海に向かう風の匂い
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    1巻594円 (税込)
    都心から少し離れた遊山中学校に赴任することになった若き無量。彼は己の信念のもと、新校長の打ち出す「生徒を肯定する」教育方針に共感を抱いた。しかし、生徒の暴力沙汰は収まらず、教師同士も思想の違いから対立に明け暮れている。このような状況で無量に一体何ができるのか? 新校長の方策は成功するのだろうか? 実際の教育現場で悩み、格闘してきた筆者が展開する人間ドラマ。
  • 私の定年退職日記
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    きっと誰もが一度は抱える不安な気持ち…その不安の正体を知りたい!「定年退職」にまつわる日常のひとコマから、揺れる気持ちと新たな門出への希望を綴る。「よし、ないのなら私が書こうではないか!同じ頃、何十年ぶりかで日記をつけ始めた。定年退職と人生の一大イベントにあたって、日々どんなことを思って過ごしたのか。どんな出来事があったのか」(本文より)
  • 紙カルテの余白 ~小児科医の本音~
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    病気の子供を治す、それが小児科医の仕事。だが、相手が子供ゆえに大人と違った難しさも多い。子供に向き合うだけではなく、その親、時には祖父母まで相手をし、理不尽な思いも受け止めなくてはならない。時には「親に先立つ不孝」を見る事も。しかし、熱があってもクリスマスを祝う子供たちの、キラキラした瞳に心洗われる事もある──。優しさこそ医療の本質、それを著したエッセイ集。
  • 七度目の出会い、そして・・・・・・
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    1巻594円 (税込)
    九州に生まれた好青年・総司の生涯と、彼の人生の節目で必ず遭遇する女性との奇縁を描いた「第一章 七度目の出会い」。総司の家族が遭遇した、時空を超えた出会いの物語「第二章 過去と未来との出会い」。総司の息子、勒が出会った不思議な少年「こやくん」の大活躍を描く「第三章 スーパー少年こやつ」。不思議に絡み合う3つの「縁」を描く、軽妙・爽快な連作集。
  • 小説家に憧れて
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    私にとって、書くことは生きること。自伝的エッセイ一編と、小説二編。書くことの面白さを知った小学校時代から、中学、高校、大学を経て社会人になった今までを振り返りながら、書くことへの憧れ、必然性を率直に描いた自伝的エッセイ。そして、そんな著者の書いた小説「冬の海」と「ある文学青年の手記」。書くことへの思いがあふれた一冊。
  • 鶴姫の千羽織 守らなかった約束
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    1巻594円 (税込)
    ひとつだけ約束してください。私が裏で機織りをしているとき、絶対に家の中を覗かないことを…。誰もが知っている民話を新しい視点で描く。幸せに暮らしていた与一とかくにょうの夫婦に起きた悲劇の始まりは、お殿様からの使者だった。織布七巻を三十八日で作って欲しいと頼まれた二人。五日経ち、十一日が経ち、三十八日が近づく。「まだかな?」と思った与一はとうとう……。
  • 彼氏はアンドロイドバスター
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    秩序を乱すアンドロイドから人間社会を守る為に、立ち上げられたのが、アンドロイドバスター。大学生のジュリアの彼、フレディは、そのアンドロイドバスターで、任務に忙しい。しかし、どんどんアンドロイドは増え続け、彼女の友人も両親も気づけば……。そして彼女は世界の真実を知り、変革を決意する──。近未来に何が起こるのか? 大どんでん返しのSFファンタジー小説。
  • 社内スキャンダル
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    1巻594円 (税込)
    企業の派閥争いと足の引っ張り合いが激しい社内で、不正や不倫が日常化している。懲罰委員会の査察が厳しさを増し、社員たちは恐怖に震える。社内の秘密と権力闘争が明らかになるとき、人間関係が複雑に絡み合い、隠し通せない真実が暴かれる。野心、嫉妬、裏切りが交錯する中、正義はどこにあるのか。企業社会の裏側を描いた衝撃の小説が、あなたを驚愕させる。
  • 日本という物語にサヨナラ ~空気を読まない人になる~
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    1巻594円 (税込)
    学級や職場の関係、家族・友人関係等々、社会における「生きづらさ」を抱えた人たちへ送る一冊。大小様々な集団の中に存在する「空気」を読み、それに沿って生きることを強いられる日本の社会構造の中で、個人はいかにして生きていくべきなのか? 日本という大きな「物語」と対峙し、個人としての強さを獲得していくためのヒントを綴った指南の書。
  • ある少女の人生
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    ニナが海辺で拾った瓶には、伝説の魔物が封じられていた。彼女は国の姿を上書きする「運命の子」だったのだ──。魔物が瓶の中から「この娘が王にならなければ国が滅びる」と宣言したために、ニナの人生は激変。王宮には、新女王を見ようと、国の家老から魔女、ドラゴンまでもが現れた。そして運命の戴冠式の日を迎える。魔法と運命が交錯する世界で繰り広げる王国ファンタジー。
  • ライラックの花言葉
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    1巻594円 (税込)
    昭和30年代、学校で仲間はずれにされていた真理と礼子は自然と仲良くなって行った。しかし礼子は、六年生の時に夜逃げ当然に引っ越してしまう。そこから二人の文通が始まった。礼子は引っ越し先で友達を作り、手紙を通してそれを伝え、真理の友達作りを応援してくれた。ところが突然手紙が来なくなる。礼子に何が起きたのか? 一般家庭には電話がない時代のノスタルジックな物語。
  • 虚像のカリスマ
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    1巻594円 (税込)
    詐欺により大金を失ったトレーダー邦夫と、夜の街で復活を賭けるホステス貴子。二人はお金に翻弄されつつ、真の自由と幸福を求め奮闘する。その過程で「お金が全てなのか」「騙される側に責任はあるのか」という深い問いを通じて、人生の本質と向き合う勇気を問いかける。希望と絶望が交差する現代社会の縮図を、鮮やかに描き出し、読者に人間性の多面性を示す小説。
  • 私の詩
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    1巻594円 (税込)
    言葉に限りがあるならば、人はそれを大切に使うだろう。そうしたならば、その先に綺麗な花の道が開けるだろう、そんな思いで紡いだ詩集。「○寂しさや悲しみから逃げず、すべてを受けいれていくことができたなら、必ずその先には、大きな私が立っている。」「○空から降る雪を見上げると、何だか宇宙に吸い込まれそう。真っ白な雪が宇宙のかけらなら、少しの間、宇宙旅行を楽しもう。」
  • 装飾古墳殺人事件 筑豊地方ランチ、スイーツ食べある記
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    1巻594円 (税込)
    筑豊地方の観光・グルメ、そしてミステリーを楽しめる一冊! 定年退職を控える井高志は、中2まで住んでいた筑豊地方を妻と旅することに。地元のグルメを楽しみながら観光地を巡っていた高志は、ある遺跡の近くで殺人事件の第一発見者になってしまう。別の場所でも殺人があり、連続殺人事件として捜査が始まる。二人の被害者は実は…。事件に隠された悲しい過去と友情とは。
  • 飛来美兎短編集
    -
    1巻594円 (税込)
    街をさまよう青年が、橋の上で女性と出会い、彼女のおせっかいに閉口する『橋の上』、砂漠を越える旅人が廃墟で出会った老人に、その土地で起きた事件の話を聞く『城跡』、若者が訪れた旧家で、奇妙な一夜を体験する『昼と夜のはざまで』。古い屋敷の崩壊、自由を求める旅人、仄かに匂う悪徳と死……リフレインされるモチーフが心に響く、琢磨の作品集。
  • こまった犬さん はい
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    昭和9年に三重県で生まれた女性が見聞きし、経験したことを描く。幼少の頃の風景や当時の暮らしぶり、親、兄弟についてなど。そして中学、高校生活、就職、結婚、出産。そして、35歳よりハンカチの縫製工場を始める。これは、ある地方の風景と、そこで生きてきた女性の記録。俳句と次女の手記も掲載。こまった犬さんとは、一体なんだろうか?
  • デリートキー
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    1巻594円 (税込)
    母から虐待ともとれる理不尽な扱いを受けて育った初美。その母が死んだ。その死を妹房江から知らされたのは、亡くなった一週間後だった。そこから表出する姉妹の確執。母の生前からかみ合わない姉妹だったが、遺骨や相続をめぐり冷たく諍う。そんな中でも夫一郎は優しかったが、夫も病に倒れ、自分も病気がちである今、家族の絆とは一体何なのか改めて考え直す自伝的小説。
  • 言志録物語
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    江戸時代末期に誕生した語録「言志録」に触発され、人生の厳しさと美しさを学ぶ三人兄弟の旅を描く。貧しさや困難を乗り越え、各自が人生と向き合い、成長していく過程を繊細に、そして力強く描写する。読者に対し、自己反省と人生の価値を見出すきっかけを提供し、心温まる絆と真実の探求を通じて、感動と共感を呼び起こす。時代を超えて響く、生き方について深く考えさせる小説である。
  • 七つの文塊
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    七つのエッセイが綴るのは、作者の心の風景や人生の断片。この本は、池上三重子や短歌との出会いから、昭和時代の出来事、身近な人々との交流まで、豊かな歴史と文学の香りが漂う内容となっている。読者は、作者の経験や思いを通じて、自己を見つめ直す旅に誘われる。エッセイを通じて人生の多様な側面を感じ取り、深い洞察と共感を得ることができるだろう。
  • 成り上がり営業マン
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    1巻594円 (税込)
    「夢は年収1000万円!」バブル隆盛時、年収1000万円の男のことをテレビで知ってから、それが頭から離れなくなった俺。そんな俺は、生命保険会社へ転職する。そして、どんどん契約をとり、仲間も増え、ついには、年収は1000万円超えに! 破天荒な男の、破天荒なサクセスストーリー! 生命保険会社の営業マンとして、年収1000万円超えの夢を叶えた男を描く小説。
  • 滅び逝く日本の風俗の中で ─敬愛する我が母の面影を追って─
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    亡き母を偲びながらつづる、終戦の前年に生まれた著者の自伝的エッセイ。伝え聞いた結婚するまでの父母のこと、結婚後のこと。著者の幼い頃の出来事から、成長して今に到るまで。その時々の母の言葉を思い浮かべると、母の確かな愛を感じるし、今だからわかることもある。また、昔と比べて、個人主義が浸透し、伝統的な風俗が衰退しているのを危惧する。
  • 野ねずみシグ、そしてクリスマス
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    「まん丸メタボなお月さま、そこから見えますか。野ねずみシグが走っているのよ。それにね、太陽さんが旅に行きたいなんて、とんでもないこと言って、もうビックリ!」自然や動植物がいとおしくなる、物語とエッセイ集。厳しくも豊かな自然とともに生活する著者が、日常の体験や心に去来する思いを素直につづったエッセイと、「命を生きる」ことに寄り添った物語。
  • 有咲の選択
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    1巻594円 (税込)
    両親が離婚し親戚のもとに預けられた有咲は、進学を諦めるよう迫られた。彼女は山中を彷徨い、一軒の大きな邸宅に辿りつく。邸宅の主人・栄一は何の気まぐれか、有咲を保護し大学進学まで援助すると言った。彼の思惑は一体? そして大学進学を果たした彼女は父親のもとへ身を寄せ、新生活で多くの人々と関わりながら自らの生き方を模索する中で、本当の愛を見出す。愛と心の救済の物語。
  • 欅の葉そよがせて
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    1巻594円 (税込)
    作者が幼少期から現在に至るまでの人生の軌跡を綴ったエッセイ。戦時中の記憶、家族との深い絆、教師としての日々、自然との交流を通じて、日本の四季を感じさせる豊かな情景描写が随所に散りばめられている。生活の中で見つけた小さな幸せと感謝の心を通じて、読者に深い感動を与える内容が展開される。これらのエピソードから学ぶ教訓とともに、日々を豊かに生きるヒントが満載。
  • ブルーコースト
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    1巻594円 (税込)
    「辛いこともあるけれど、生きる道をひたすら歩んでいくと、幸いな邂逅が待ち受けている」。子供時代を過ごした房総半島の海岸の景色や風物詩を思い出し、友人・両親・家族・親戚、とりわけ祖母をノスタルジックに回想しながら、結婚から離婚へと至る波乱に満ちた出来事を綴り、それでもなんとか生きていこうとする女性の半生を赤裸々に描いた物語。
  • 生麩
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    1巻594円 (税込)
    東京に出てきた僕は、大学に入学早々サークル勧誘の嵐に晒されるが、同じ新入生のギセイが助けてくれた。彼とめぼしいサークルを探すうちに、勧誘の美しい良江さんに惹かれ「国家論研究会」なるサークルへと入会をしてしまう。そこで酒・煙草・麻雀・新歓合宿etc. 一通りの大学生活を満喫していたが、次第に会はその正体を現し始め……。昭和五十年代という時代を生きた学生の物語。
  • 或る過去
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    1巻594円 (税込)
    「……僕は、社会から逃げて逃げて逃げ回り、ついに病院に捕まる。病院、つまり医者が僕に迫ってくる。自然科学が、僕らの神聖な秘密を暴こうとする。僕はついに、医者に僕の秘密をばらしてしまう……。おお、助けてくれ。僕は、秘密を守りきる自信がないのだ……」──これは誰かが本当に体験したこと……? 青年の凶兆におびえる日々がリアルに描かれた小説。
  • 俺、もしかして洗脳されているかもしれない
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    「だからおめえは能無しなんだよ!」上司にどやされ、なにもかもうまくいかなかった俺。会社の帰り道、本屋で何気なく手に取った「ダイナミックス」が洗脳の入り口だった。30年間の洗脳体験で俺が最後に見つけたものは……。現代人が陥りやすい心の闇を描いた衝撃の暗黒小説。引きこもり、カルト、バラバラ死体、不倫、マッチングアプリetc.……。人は洗脳から逃れられない。
  • 人魚の恋
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    1巻594円 (税込)
    感情が見えるセラピスト・大島きみ。ある日、彼女の元に現れたのは、人魚と名乗る美少女と、その姉の檸檬。彼女たちのカウンセリングを通して、きみは自分の感情や過去を見つめ直し、癒やされていく。やがて、姉妹の抱える秘密が明らかになり、きみ自身の人生にも影響を与える事件が起こる。人間の感情の深さと脆さ、そして優しさを描いた感動の小説。最後に感動のクライマックスが待つ。
  • お袖狸と大蛇の話
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    1巻594円 (税込)
    「お袖狸」松山藩主の元にお輿入れした姫に伴ってやってきた狸の化身「お袖」は、誠心誠意を込めて姫に尽くすが、藩主に不満を抱いた者たちが騒動を起こし、藩主は帰らぬ人となる。姫とお袖狸の運命は。「湧ヶ淵 大蛇伝説」松山城築城の頃。石の掘削現場近くに棲む大蛇の一匹を殺め、供養をしたのだが、その頃、美しい女が掘削の指揮を任された男のもとに現れる。いったい女は何者なのか。
  • ハワイアン スッパマン ~フラダンスにかけたオジさんたち~
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    1巻594円 (税込)
    40代になり腹も出てきて、妻や子にも軽くあしらわれつつあった俺。やさぐれていたが、タクシー運転手の丸山に誘われ、フラダンスを習い始めることに。上達はしないものの、趣味の仲間ができて日々が充実しはじめる。しかし自分も仲間達も複雑なお年頃、それぞれ家族との軋轢が垣間見えてきて……。表題作『ハワイアン スッパマン』をはじめ、人情味あふれる20編を収録した短編集。
  • 80歳代を元気に乗り切った「社会参加」とは 地域貢献の体験から伝える
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    本書には、人生100年時代をも視野に入れた定年後の選択肢を示すべく「社会人間」としての著者の生き様そのものが照らし出されています。著者のように80歳代を元気に乗り切り、充実したセカンドライフを送るためには、なによりも60、70歳代の生き方が重要で、そのための貴重な知恵が惜しみなく開示されています。より豊かでより幸せな高齢社会を実現するうえでの示唆に富んだ一冊。
  • EARTH CHILD
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    いい感じの昼寝タイムに、いきなり空から降ってきた少女にローリングソバットをかまされてしまった。それが未来【みき】との出会いだった。彼女に連れられて、違う時空を転々とするうちに、彼女に生涯のパートナーともいうべき感情が目覚め始める。だが彼女の体の異変が、時間軸と関係があることがわかって……。荒唐無稽なキャラクター達が織りなす大胆不敵なSFファンタジー小説。
  • ヴェローナの月/どすこいガイド
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    1巻594円 (税込)
    若く魅力的な母親に、複雑な憧憬を抱く17歳。イタリアのヴェローナで観たオペラをきっかけに、大人になってゆく少年の心を描いた「ヴェローナの月」。58歳で早期退職を余儀なくされた主人公。通訳案内士となり、主に相撲の通訳で活躍したが、その現場を離別した娘が見て、会うことになり……「どすこいガイド」。偶然によって人生が変わり、家族とは何かを問いかける小説二編収録。
  • 遺稿 満洲引き揚げの小記録
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    1944年満洲生まれの著者の0歳から9歳までの記憶の空白部分をイメージする作業は、母の遺稿によって次第に呼び起こされてゆき、この戦争は何だったのかを自身に問うことになった。穏やかな満洲生活、それからの激動の捕虜生活、収容所生活、棄民生活、引き揚げ生活、母のふるさと生活、引き揚げ者寮生活と、ようやく両親が自宅を持つまでは、実に目まぐるしいものであった。
  • 証 それぞれの道で
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    1巻594円 (税込)
    様々な人が肉親や友人を亡くすが、それが人と人とのつながりの契機となって、命のリレーを紡ぎだす。人の死は悲しいが、亡くなった人は必ずなにかを後に残す。たとえ世を去っても、思いは残された人の心の中で生き続ける。たとえば、交通事故に遭う女子中学生の晶が生前語っていた夢をその友人が受け継いでいたり…と。不思議な巡り合わせで命と命をつなぐ、オムニバス・ストーリー。
  • 神ならず
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    1巻594円 (税込)
    充樹は高校卒業後、憧れていた紀州の地に単身移り住み、19歳の梅雨までの一年余りをそこで過ごす。人魚が住んでいるだろう本物の青い海が気に入り、そこで住むうちにますます海が好きになった。本当の自然は人間を選ぶということを知った。そこを故郷とする人々はあまり海に愛着を持たず、充樹が無口であることを知ると、関心を示さなくなる。
  • 青春の旅/ほか
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    1巻594円 (税込)
    昭和の学生運動が盛んな頃、運動に身を投じる男女と別の道を歩む若者の恋と友情の群像劇「青春の旅」。父とその恋人と暮らす小学生の娘のところへ、前に家を出た母が突然現れる「母さんと佳純のオムライス」。熟年夫婦の倦怠と刺激をユーモラスに描く「バトル」。人は生まれ落ちた瞬間から、喜びと悲しみを友だちにそれぞれの生を歩み始める。人生を彩る三様を軽妙なタッチで綴る物語。
  • 素敵な三角関係
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    1巻594円 (税込)
    一人の男を巡る男と女の三角関係の行方は? ぜひお読みください! 自滅した過去から逃げる辰也は悪魔に狙われるが、明江に助けられる。明江が大学時代から恋心を抱いていた辰也は、同級生の周平にとってもぞっこん好きな人。再会した彼らは個々の悩みをタコ焼きの改良や小学校で催す課外授業への協力によって吐き出し、心を通わせる。幸福を感じ始めた三人に不幸が迫っていた…。
  • アスペルガーと診断された姉、息子と歩んだ日々
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    アスペルガー症候群は発達障害の一つ。息子は幼少時、姉は大人になってから診断された。当事者には特有の感覚があり、過敏であったり、周りの人に理解されないといった生きづらさがある。多くの人たちの理解と協力をもらって、アスペルガーの長男らに向き合ってきた著者の体験談と考察。ご家族はもちろん、画一化が求められて息苦しい今、多くの人に読んで欲しい。
  • ミルキーの夏の思い出
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    1巻594円 (税込)
    犬の目を通して描く、懐かしい昭和の風景と、世情。僕はミルキーという名前の犬。お父さん、お母さん、太郎ちゃん、次郎ちゃんと暮らしている。これはある年の夏のお話。早朝から散歩したり、太郎ちゃんたちとお祭りに行って縁日をのぞいてトラブルにあったり。また「いじめはなんで起きるのだろう」と今の社会の問題を考えたり。犬の目を通した現代諷刺も。
  • 母の葬儀
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    1巻594円 (税込)
    母の入院を知らせる電話が、鳴った。それが今生の別れになるとは…。葬儀までの間、様々なことが蘇ってくる。私生児だったが逞しく生きた祖母、ずれている母。私とはかみ合わない母子だった。認知症が出始め、立て続けに起こした自損事故。詐欺にあってもそれを認められない母とのやるせないやり取り……。それでも葬儀は淡々と執り行われ……。祖母・母・私の三代の女性たちの物語。
  • 碑文にみる歴史の謎解き物語
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    一. 嘉吉年号が刻まれた石塔、二. 「藤」の文字がある寛正2年銘板碑、三. 天文6年の逆修碑、四. 筑紫地方最古の五重の石塔。この四つの福岡県の代表的な石塔は、すでに知られているもので、江戸時代の古書に紹介されているものもある。実物は廃墟の石のごときものである、しかし、それが語りかける歴史とは何であろうか? 朽ちた石碑が語りかける謎を大胆に物語るエッセイ。
  • シンプルライフ
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    ずっと覚えている子供のときの出来事がいくつもある。それは今は両親との思い出となっている。大正一年生まれの父は破天荒な性格で、面白エピソードに事欠かない。母は堅実な性格で頑張り屋。仕事も家庭のこともきっちりしている。父と母はどのように生きてきたのか。そして性格が正反対ながら恋愛結婚をした二人は、娘と息子を持つ。その家族の日々を娘が描く。
  • そしてこの心地よい風に吹かれ続けて
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    1巻594円 (税込)
    僕はこの12年、娘の誕生日と命日に欠かさず墓参りをしている。妻であった彩香もまた此処を訪れていることには気づいていた──。社内で出会い、順当な付き合いを経て結婚した僕ら。やがて娘が生まれ、幸せな日々が続いていくものと思われたのもつかの間、二人は愛娘を事故で喪ってしまう。すると彩香と義父は僕を遠ざけようと画策し……。家族の崩壊とその再生を描いた静かな愛の物語。
  • とおりゃんせ
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    1巻594円 (税込)
    田舎の乗り合いバスに、偶然乗り合わせた人たち。思い思いに過ごしていたが、バスがスリップしてしまい…!?『乗り合いバス』。田舎町の外れに棲んでいた洋介は、祖父の作った茶筒を不注意で傷つけてしまい問屋に返品されたことを言い出せずにいた…『てるてる坊主』。サハリンに渡ったクニさんの話『とおりゃんせ』他、人の優しさや冷たさ、生きることの切なさを綴った5作の短編集。
  • バッカスの導き
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    1巻594円 (税込)
    妻と死に別れ、娘とも音信不通な精神科医師高村は、歌舞伎町のメンタルクリニックで働いている。ペットショップで売れ残りのパグを見た時、かつて飼っていたロンを思い出す。三年前、高村はがんと診断されるが、奇跡的に回復、しかし代わりにロンが死んでしまったのだった──『新宿犬』。底辺で生きる今と激動の過去、そこに差し伸べられる手、重層的に重なるオムニバス7編。
  • 裁ち板と土 昭和と平成をまるごと生きた一農婦の生涯
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    1巻594円 (税込)
    昭和23年に関東北部のとある農村の長男に嫁いだ柿澤サキ。嫁ぎ先の「家」のしがらみ、夫との死別、貧困を経て、女手ひとつで三人の子どもを育て上げるも、老いを重ねるにつれ、親子関係において、次第に虚しさを感じることも多くなり……。ひとりの女性の生きざまを語りつつ、昔ながらの「家」のあり方、家族観、高齢化社会について考えさせられる社会派小説。
  • あなたは部下の本音を引き出せていない ~組織のパフォーマンスを最大化する~
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    「使命感に酔っている上司は部下を潰している」「傾聴やコーチングのつもりが、指導や論破になっている」「形式的で、上司の自己満足になっている」こんなこと、やってしまっていませんか? 高尚な理論や複雑なしくみに頼らず、お金もかけず、部下の本当の本音を引き出して組織力強化! 実は「あんたと一緒にはやりたくない」がもっとも出てこない本音なのです。
  • 安楽死と言わないで
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    1巻594円 (税込)
    子供の頃から健康優良児だったが、女性システムエンジニアとして充実していた頃、体に違和感を覚えた。突如、難病に見舞われ、徐々に体が不自由になった。障害者手帳を申請し、電動車イスの生活となる。人間としての尊厳を考えると、早く両親の後を追いたいと思うようになる。だが……。障害者に寄り添ってもらえるなら、体のケアだけを考えるのではなく、心のケアを忘れないでほしい。
  • 時の八面体
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    戦国から平成までバラエティー豊かなテーマで書き下ろした全8編の時代小説短編集。秀吉の家来に召し抱えられることになる商人の活躍を描いた「戦国米」、キリシタン弾圧の物語「国を鎖す前」、明治維新の時代を祖父の生きざまを通して回想する「雷鳴」、戦時下での思想統制を描いた「昭和八年の辞職」、ごみの分別をテーマに自治会のごみ当番役となった夫婦の物語「平成の太平」など。
  • 第二の人生=流氷に乗って来た白熊+童話集
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    大学の教員として第二の人生を送ることになった私の話と、孫達のための童話集。ポルトガル語を大学で学んだ私は、民間会社の通訳、外務省勤務を経て、外国語大学に新設された学科の教員に採用される。そこで「流氷に乗って来た白熊みたい」と学生に言われるが、その意味とは…。後半は、アマゾンやモザンビークを舞台にしたお話を含む7篇の童話集。
  • 名を名乗れ
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    ヒッケ(甲州弁で内気、引っ込み思案、人見知り)を自認しながら、時には大胆な言動をする著者。また、不思議な人たちと出会ってしまう。その体験を、ユーモラスに、小気味良く描くエッセイ集。読んで、一緒に怒り、笑うと、心が軽くなります。名を名乗れ/酔っぱらいを酔わせた一言/哲学する天丼/指、拾ってこなかったの?/火事だってばッ!/独身で母になる/この方、どなた!など。
  • 人生に挑戦 人生を自分のものに 生きる力の方程式
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    何事にも打ち勝つという信念を持ち、自分の「八つのチカラ(お金、時間、仲間、場所、物、体力、知力、欲望)」の活用方法を考え、より鮮明に目標を描き出し努力を重ねることこそが、人生を幸福にする道標になると思っています。コロナや戦争など、急変する世界は何度も登場するわけですが、それらが起ころうとも「八つのチカラ」の思考習慣をもって、生き抜いていきましょう。
  • カラーバーボーイ
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    1巻594円 (税込)
    テレビ業界を描いて騒然! テレビで一目惚れしたタレント「さくら鈴」と結婚できると信じて疑わない森口健太郎は、とにかく彼女の視界に入ろうとテレビ業界の道を志す。しかし、クリエイティブと呼ぶには余りにも人間臭い世界に、転職を考えるのがほぼ毎日! しかも、彼女を一度も目にすることなく10年。「不純な動機で勤まる仕事じゃない」と辞表を出した日…森口の運命は転がり出す──。
  • 異世界からのメッセージ Message from another world
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    不思議な出来事にはよろこびがいっぱい、つまってる。仏様は誰が何年何月何日何時に亡くなるか、すべてご存知だそうだ。仏様は前もってすべてのことが分かっているのであれば、なぜそのことを教えてくださらないのであろうか、と僕の恋人は思った。僕の恋人はいくら仏様でも「生きとし、生けるものすべての運命を変えることはできないからだろう」と思った。
  • あの日、松の廊下で
    5.0
    旗本・梶川与惣兵衛は、「あの日」もいつもどおり仕事をしていた。赤穂浪士が討ち入りを果たした、世にいう「忠臣蔵」の発端となった松の廊下刃傷事件が起きた日である。目撃者、そして浅野内匠頭と吉良上野介の間に割って入った人物として、彼はどんな想いを抱えていたのか。江戸城という大組織に勤める一人の侍の悲哀を、軽妙な筆致で描いた物語。第3回歴史文芸賞最優秀賞受賞作品。
  • HEROごっこ
    -
    ある日、さえない僕が大学で出会ったイケメン・成宮。ひょんなことから、彼の副業「車泥棒」の見張り役をするはめになる。今回のターゲットは高級スポーツカー・ランボルギーニ。ところが、いざドアをこじ開けると、そこには美少女が横たわっていた。計らずも巻き込まれてしまった誘拐事件は、思わぬ展開を見せていく。緻密な計算で練り上げられた「黒幕」の驚きの目的とは!?

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