文芸社作品一覧

  • 新編 私の革命 ─2024─
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    「私の革命」は少子化を解消し、皆が幸せになる、世の中をよくするための取り組みであり、心がけなのです──。本作では、2022年刊行の『私の革命』から厳選・整理したうえで、さらに新たな「革命」を加えた243項目を紹介。2024年現在の“決定版”といえる内容になっている。皆が幸せに暮らすためにはどうしたらいいか、「あなたの革命」を考えるきっかけにしてほしい。
  • 真っ当すぎる人たち
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    1巻990円 (税込)
    「教師面して、自分のできなかったこと、しなかったこと、よう言うてるわ」「あなたがやたらと教師じみていくのが、すごく嫌だった」「真人間にならないでください」──「ごめんな」と間城は心の中で繰り返した。(本文抜粋)想いや考えをストレートに表現できない人間が、彼の人生に関わった人々に送るメッセージ。自伝的小説『この街 出て行けず』スピンオフ作品。
  • 生命の杜 序章
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    「この後、どこの病院に行くにせよ、ここで人生を終えるにせよ、今を生きているのは自分だけじゃないという気持ちで生きていきたいね」……病気になって、不自由な生活になって、身をもって感じた、入院生活、介護士、同室の患者さんなどに対するさまざまなこと。病人は、こんな気持ちで周りを見て生活しています。医療従事者にもぜひ読んでいただきたい一冊です。
  • 大学生活をより豊かに どう過ごすかはあなた次第です
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    大学は、学びの場であると同時に、社会で飛躍するためのウォーミングアップ期間でもあります。どのような心構えでどのように過ごすかで、将来に差がつくことでしょう。それでは、将来的に自己実現をかなえる有意義な大学生活とはどんなものでしょうか? ──長年大学で教鞭をとってきた著者が、実体験に基づいて有意義な大学生活のノウハウを公開。大学を目指す生徒・大学新入生必読の書。
  • 追憶は涙雨の如く
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    1巻990円 (税込)
    内気で、恋人どころか友人さえいなかった私。そんな中、職場の取引先の男性の屈託のない明るさに打ち解けていくようになる。会社の飲み会のあとは、いつしか二人きりの二次会が習慣に。いつまでたっても二人の距離は平行線のまま。でも、幸せだった。そしておたがい魅かれ合っていると感じはじめた頃に、予期せぬことが起こり……。ひとりの女性の、静かで確かな愛と成長を美しく描く。
  • 転がる石 強迫神経症と闘った夫婦の30年
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    1巻990円 (税込)
    ずっと手を洗い続けたり、地面や床に落ちたものを拾えない強迫神経症の実態を、著者自身の経験に基づいて物語化。医学書のような解説ではなく、自身の苦悩と、支え続ける妻の献身が、温度をもった言葉で描かれる。著者のどん底からの脱出方法は、当事者による当事者のためのテキストとして、苦しむ人たちの参考となる。手放してはならないのは、支える人の手と自らの希望だ。
  • カエルとおつきさま
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    いどにすんでいる いっぴきのカエルが つきをみています。カエルは その まるくて うつくしいひかりに すっかり こころを うばわれていました。あるひ いどのもちぬしのおじいさんが いどにふたをしてしまいました。そのよるから まるいひかりは 見えなくなりました。カエルは あきらめることができず とうとうけっしんしました。まるいひかりをさがしにいこうと。
  • ともくんとおともだち
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    「あしたは おむすびを もって ピクニックよ」。そうお母さんから言われたともくんは大喜びし、嬉しさのあまり、なかなか寝つけません。すると、台所から何やら楽しい歌が聞こえてきました。そーっとのぞいてみると、おむすびたちが踊っている!? たらこ、しゃけ、おかか、うめ……、かわいいおむすびたちが大集合! お米がもっと好きになる鉛筆画の絵本です。
  • バカだった人
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    1巻990円 (税込)
    好きというのは本音。だけど、そんな自分が好きになれない──。中学2年生のモテ女子・龍菜といつもふざけてばかりの照星。親友のために書き溜めた「未来ボックス」から妖精があらわれたり、照星のことを好きなクラスメイトからは怪しい目つきでみられたり。奇想天外な事件によって、一方的な片思いはいつしか「本物」に変わって……。現役小学生が描くファンタジー恋愛小説。
  • ひまな王女さま
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    1巻990円 (税込)
    「この小さなショートストーリー童話が皆さんのバッグに入っていろんなところに旅をしますように。“ひまな王女さま”の国にも行けますように」(「あとがき」より)。シュタイナー教育の実践者である著者。設立したシュタイナー学校で、子どもたちに即興で話した「ある国にいる忙しい王女様」のお話を元に、文と絵を手がけた心あたたまる童話集。
  • 今日を生き明日を生きる
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    終戦後、東北の米作農家に生まれた著者は結核を患い病弱だったが、病を克服し、進学した女子校の学長の言葉「為せば成る」を信じて夢に向かって進む。卒業後上京。専門学校でデザインを学び、店舗設計事務所に就職。結婚後は雑貨店開業、二級建築士の資格取得、リフォーム工事会社への再就職を経て定年後は建築会社を立ち上げた。生涯現役を目指して今もパワフルに活動する著者の半生記。
  • 十七針
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    1巻990円 (税込)
    自殺未遂の経験をもつ著者が“自分の未来が見える”という不思議な体験をベースに描いた小説。主人公は17歳の女子高生、リン。大好きな祖父と同じ医師を目指すものの、いじめに遭い、リストカットを繰り返していた。摂食障害、心の病、夫のDVなど惨憺たる人生を歩むリンだが、ある出来事を機に……。生きづらさを抱えている人へ「生きてほしい」という願いが込められた小説です。
  • 神の一滴
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    二人の息子が大学を卒業する直前、右の乳房にしこりを発見した。検査の結果、前回は良性の所見だったが今回は悪性と診断された。医師は早期手術を勧めたが、自身で情報収集して考え抜いた末、著者は“がん治療を受けない”という選択をする。本書は、病を取り除く闘いではなく、今まで通りの日常を続けてこの命を全うしたいと、がんの診断をきっかけに“生きる”意味を見つめ直したエッセイ。
  • 青春の白き墓標
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    1巻990円 (税込)
    昭和39年、大学進学を目前にして、真介は自宅の庭に雪の墓標を立てた。急性白血病で亡くなった同級生、雪絵の死を悼む柱頭である。被爆二世である雪絵の突然の病死。そして彼女の純真な魂との無言の触れ合いを体験した真介は、彼女の死と向き合いながら愛や戦争について思いを深め、心の葛藤をとおして成長していく。哲学研究の道を歩むことになる一青年の忘れえぬ青春を描く小説。
  • 晩鐘(ばんしょう)
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    1巻990円 (税込)
    一年経てばまた会えるよ。それまでの辛抱だからね。小さな島の高校の同級生であった健吾と利子。島を出て働き始めた健吾は、利子との約束を果たすべく懸命に日々を送っていた。そんなある日、健吾に1本の電話が──。一人前になるまではと、友人や、恋人の利子とも連絡を絶ち、懸命に働いていたのに、いったい何があったというのか。二人の思いがけない運命を描いた小説。
  • きゅうりくんの花
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    ほいくえんにかよう きゅうりくん。じつは すごくなやんでることが あったんだ。なんでぼくのあたまには 花がさかないんだろう? サボテンのさぼちゃんの頭にも きれいな花がさいたのに……。とってもなやんでいた きゅうりくん。それをみていたお友だちはいっしょうけんめい はなしあって──。子供の目線でなやみや解決方法を、かわいらしく描いたほのぼの絵本。
  • たくさん たくさん 手をつなごうね
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    産まれた時、本当に小さくて固く握りしめられていた手。守ってあげたい手だった。だんだん大きくなり、何かをみつけて触ったり、動かしたり、表情豊かな手。これからも大きく逞しくなって、いつかは自分が守りたい手に出会うのでしょう。その手にあなたは何をつかむの? 「小さな手、たくさん手をつなごうね」──。母親から我が子への無限の愛情を込めた絵本。
  • チビとサンタの狂騒曲
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    元々の飼い主だったおばあさんが高齢者向け施設に入るため野良猫になった子猫のチビ。でも、実際の野良生活は予想以上に厳しかった。そこで、保利田家に迎えてもらおうと猛アピール! お母さんの「うちに帰ってきた時に迎えてくれるものがいるのは、猫であってもいいこと」という言葉で、念願の「穏やかな家猫生活」を手に入れた。そして6年後に子犬のサンタもやって来ることに──。
  • 一歩一歩 巣立ちへの日々
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    1巻990円 (税込)
    被爆は免れたが、心の中のわが街・長崎への思いを「長崎平和宣言」などと共に記した「わが長崎」。「うつ」を患い長く闘病したが、茨木のり子の詩と出逢って徐々に治まっていった。その詩を3篇掲載する「茨木のり子と私─うつの苦しみ、脱却そして悟り」。長く続けている俳句も自身の人生を表現したものであるとして約180句を選出した「つれづれに─私の俳句」。以上の3部構成。
  • 花開く日々 私が続けている明るい介護とボランティア
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    介護というとマイナスのイメージがあるのでは? もちろん、そういう部分がないとは言えませんが、「介護する人の気持ちが前向きであれば、何とかなるもの」と著者は言います。長年にわたる夫の介護をとおしての気づきを、飾らない言葉で綴った明るい介護エッセイです。いま介護で大変な思いをしている方、これから介護をしようとしている方は、読めば少し気持ちがほっとするかもしれません。
  • 妊娠したら普通に産めると思ってました
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    今、子どもを亡くされて悲しくて辛い想いを抱えているママへ。大切な赤ちゃんのこと、話せる場所があります──20週で息子を死産、その後も流産を経験した著者は、産まれずに亡くなった子について語ることをタブーとする風潮に疑問をもち、我が子を亡くしたママたちのグリーフケアができる場所を作ろうと思い立つ。「天使の母の会福井」代表が明かす実体験と、未来を見据えてのお話。
  • 八十歳の「戦後」
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    1巻990円 (税込)
    女の子とネズミが交流する「ネズミの恩返し」、差別を超えた若者たちを描く「差別の向こうに」、女の子の祖父観察「ジイジは金星人」、親が教師だから得も損もする「僕は『先生ンちの子』」、南の島のきな臭い事件「ランカウイ島の夕日」、動物たちが助け合う「森の薬剤師さん」、高齢者たちの現実を描く「老いらくの同好会」、生き別れになった弟を見つける「八十歳の『戦後』」。
  • 不思議なおいなりさん
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    おいなりさんの神社に、一ぴきの白いキツネが住んでいました。ある日、いつも来ているおばあちゃんが、赤いとりいの階段を上ってきて、神社の前でお願いしました。「神様、実は私のやっているとうふ屋が、この頃、はやらなくなり、本当に困っています。どうか、もっと売れるようにして下さい。」と言って、神社に油あげを置いて家に帰っていきました。それを見ていたキツネは…。
  • 風になった母への贈りもの コロナと母娘の交換日記
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    コロナ禍に施設に入ることになった母。家族でも面会のできない日々が続いていた。そんな中、母と娘は交換日記をはじめる。それまで面と向かって言えなかった言葉や写真のやりとりにより、仲がよいとはいえなかった二人の関係は良いものになっていく──。「介護日記でもあるこの本が家族との関係性に悩む方、介護に追われている方の気持ちを少しでも楽にできますように」(著者より)
  • アニマル5 ニューヨークへいく
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    森の中で大活躍のバンド・アニマル5。でもカンガルーくんはちょっとつまんなそう。「ぼくたちのえんそうはさいこうさ! でも…もっとすごいおんがくがあるはず。みんなでニューヨークにいかないかい?」オナガザルやミーアキャットやナマケモノ…ニューヨークで出会ったさまざまな歌や音楽とセッションします。ジャズピアニストが描いた絵本。読んで、みんなで、スイング、スイング!
  • あるがまま あるがままで
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    『あるがまま あるがままで』は、日々の生活の中で自己受容と小さな喜びを見出す旅を描いた作品です。現在の瞬間を大切にし、シンプルなものへの感謝を通じて、真の自己実現の道を探求します。読者には、日常の小さな瞬間を大切にし、自分らしく生きることの重要性を伝えます。この物語は、心温まる人生の指針を与え、より充実した毎日を送るためのヒントを提供しています。
  • ある一人の男の受験物語とその後
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    1巻990円 (税込)
    老境に差し掛かった今、一局の終わりの如く感想戦をしたくなった。人生の重大な局面は折々の受験だ。勢いで受けた中学受験は準備不足で失敗、準備万端で挑んだ高校受験はうまくいったものの、心身の不調に陥り、高校は卒業するのが精いっぱい。一浪して入った大学から大学院に進み、就職。科学技術庁傘下の法人に転職する。人生の節目で経験する「受験」を通して人生を振り返る自伝的小説。
  • いつも背中を押してくれるあなた
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    ADHD(発達障害)という問題を抱えた息子の突然の死、熟年離婚という試練から、再雇用希望を取下げた元国税局員。ある女性と出会い、「バツイチ」カップル同士で第二の人生を歩み始める。税理士の資格を活かしてひとり税理士事務所を立ち上げただけでなく、シニアモデルにも挑戦していく──。あなたの定年退職後の暮らしは〈刺激的〉ですか? 愛する〈パートナー〉はいますか?
  • こうかんや
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    1巻990円 (税込)
    どうぶつたちが仲よく暮らすどうぶつ村には、食べ物と食べ物を交換してくれる「こうかんや」があります。店長は、村長でもあるゴリ兄さん。今日も平穏な1日だったはずが、「こうかんや」におなかをすかせたおおかみがやってきて…。平和な村で起こったハプニングを、みんなで知恵を出し合い解決していきながら、暴力や武器による脅威のない暮らしを考える1冊。小学校中学年向き。
  • バラの咲く日に 生きづらさの庭で
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    1巻990円 (税込)
    小学5年生の秀人は、勉強もスポーツもがんばる優等生。ある日の塾帰り、不思議な女の子に出会います。しかし、その女の子を追ってきた“クロボシ”に呪いをかけられて…。母親の過剰な期待に苦しむ秀人、父親のアルコール依存症に悩むクラスメートを救おうとするゼン、発達障害を隠して教師を続ける東先生を描いた3つの物語を収録。ファンタジーを交え「生きづらさ」を描き出した秀作。
  • もぐらのもぐとみみずのぷよ
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    もぐらのもぐのちょぞうこにおちてきたのは、みみずのぷよ。もぐは『うんとふとらせて、ぼくのたんじょうびのごちそうにしよう』とかんがえ、ぷよとなかよくなったふりをして、ごちそうをふるまいます。ところが…たんじょうびのひ、ぷよがいなくなっちゃった! ぷよはどこへいったの? これは、もぐとぷよがおともだちになるまでのおはなしです。
  • わたくし、負けませんので! おばさんシングルズ、ニューヨーク「がん」闘病記
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    1巻990円 (税込)
    卒寿の声を聞く著者が、ニューヨークでの「がん」闘病記をユニークな口調で展開する。病院スタッフの言動、相部屋の患者たちの様子、理不尽な仕打ちなどがリアルだ。しかし、闘病は自分を愛している証なのだから本気にもなるし、患者といえど嬉しいことも腹の立つこともある。国の違いも乗り越えていくつもの病と闘い、「もっとやりたいことがある」と言う著者に勇気を与えられる。
  • 運命なのかな、人生は。
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    一度きりの人生も、あっという間に94歳。ありがたいことに、この歳になってもボケず、介護にならず現在に至っている──そんな著者がつづる、子どもの頃の思い出、母のこと、最愛の妻「さちさん」のこと、戦争、そして音楽のこと……。現在も公民館で歌謡教室を開催し、人々に“音を楽しむ”ことを伝えている音楽家が、これまでの思い出を振り返って書き留めたエッセイ第二弾。
  • 伝えたい ザ・修験道
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    日本武道の淵源は、修験道にあり。修験道とは、神仏との真の出会いにあり──。修験道の開祖は役行者で、修験道の修験者は山伏や天狗と呼ばれ、武道の奥義を多くの武道家に伝授したと言われているが、修験者と武道はいかなる関わりがあったのであろうか。熊野大峯奥駈修行を行った著者が、修験道とは何か、修験道と武道との関わり、神仏への向き合い方を具体的な例をあげて考察する。
  • 僕たちの物語
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    1巻990円 (税込)
    高校生の「涼」が月夜の公園のベンチで眠り込んでいる若い女性を見かける。一夜を過ごして別れるが、数年後、二人は同じ世界に身を置くことになる。お互いの活躍とともに、二人は接近していく。出会ったときに、彼と彼女は一つの石が二つに分けられるストラップを持ち合っていた。偶然によって琥珀色の石が分かれたところから二人の必然のドラマは始まっていたのだった。
  • 本気の本気で、初恋です
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    1巻990円 (税込)
    子どもの頃の初恋は大人になってからの恋愛と違って特別なもの。その記憶を時々取り出してみたくなるのは、なぜだろう。あの頃の「私」は、転校生の彼を無意識に目で追っていた。でも、もっと、ちゃんと話をすればよかった。ちゃんと「さよなら」を言えばよかった。そんな思いを抱えたまま、気が付けばいい歳の大人になっていた。そんなある日、突然の電話が……。
  • 女と男のはなし ~町の一音楽教師から見えた世の中~
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    1~2巻990~1,089円 (税込)
    結婚、非婚、恋愛、不倫、離婚、再婚、もてる人、もてない人、もてる男、もてない男、男は美女好き、女はイケメン好き……数十年間音楽の仕事のみに関わり、演奏業、教える活動、何人かの先生にお手伝い頂いた音楽教室経営者の著者が、男性の書いた本に刺激され、その経験から分析して記した男女論。男性にも女性にも手に取ってほしい一冊!
  • 「不条理」 神崎琉吾のサバキ師 ─魂の行き先─
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    1巻990円 (税込)
    引退した実業家・神崎琉吾のもとに、10年前に知り合った西口こずえが自殺をしたという知らせが入る。しかし、こずえが生前、神崎にあてて投函した手紙には、死を感じさせるものはなかった。不自然なものを感じた神崎は、調査を開始する。──敏腕経営コンサルタントとしての活躍する裏で、欲望に溺れ、人としての道を踏み外した者を裁く“捌き師”としての神崎の活躍を描く。
  • オートマティック
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    1巻990円 (税込)
    「山のようなプラスチックが押し寄せてきて、宴会は中止になり、三十郎は、慌てて乙姫様を連れて、陸へ帰ろうとした。しかし、乙姫様は海に残ると言い、赤と青の玉手箱を渡してきた」(『浦島三十郎』より)ときに近未来的世界観を示し、ときに現実の空気感をシニカルに漂わせる。幅広いテーマと切り口による多彩な作品をおさめた短編集。「幸せ」ってどんなカタチなんだろう・・・。
  • おにぎり村のおむすびどんとフランスパンコちゃん
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    おむすびへの愛、情熱で心の扉を開く。高級志向のフランスパンコちゃんと、手作りおむすびを愛するおむすびどん。『私、いつも高級なものしか食べないの。たまにはド田舎のおむすびも食べてみたいわ』というフランスパンコちゃんのことばに、おむすびどんが立ち上がる。異なる味覚が交わったとき、おいしさの新たな境地が開かれた。高級な味も、おむすびの魅力には敵わない!
  • サーモンの握り
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    やり手のビジネスウーマンの美里は、最近寿司屋にハマっている。今日も、部下を連れて馴染みの寿司屋へやってきた。頼むのはいつも「サーモンの握り」。それを口に入れると、信じられないことが起きるのだ。心の準備をして、そっと口に運ぶ。すると、唇に触れた途端、ちょっとエッチなあの××が…!? 粋なお寿司は大人の味。ちょっとアダルティな大人の絵本。
  • めんるいヒーロー
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    ラーメンとそうめんはよしくんと仲よし。いつもお昼ごはんに登場して、よしくんの食欲増進に一役買っていました。ある日、よしくんの家が火事になりました。そしてよしくんが二階に取り残されてしまったのです。ラーメンとそうめんはよしくんを助けようと、体を伸ばしてよしくんにまきつきますが……。めんるいは、ぼくらの心強い味方だよ!! 立体感あふれる絵本。
  • もぐらのまこくん
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    もぐらのまこくんは外の世界が怖くて、なかなか土の中から出られませんでした。しかしある日、まこくんは地中でキラキラ輝くものを見つけました。その美しい輝きに心を惹かれ、まこくんは外の世界に興味を持つようになりました。勇気を振り絞って、外に出てみることにしたまこくんですが……。優しさあふれるタッチのイラストとストーリーで、元気と勇気を与えてくれる絵本。
  • 葵

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    1巻990円 (税込)
    人の一生は出会いの連続である。苦しみを溶かす出会いもあれば、悲しみを喜びに変える出会いもある。今、社会で多発する特殊詐欺は余りにも辛い出会いである。言葉巧みに懐に入り込み、思い込みや勘違いを起こさせ、時には情けに訴え間違った解釈を信じ込ませてお金をだまし取る。辛い出会いを疑似体験する事で詐欺の撲滅を図る『高齢者を狙う詐欺』を含む全6編の短編を収録した作品集。
  • 空中晩餐会 現代短歌集
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    1巻990円 (税込)
    「春雪の僕は舞いつつ淋しくて一角獣の睫毛に乗った」「心臓をフリーズドライしたような紅葉ひしめく花水木です」──自然災害や社会問題など、現代社会の諸問題を織り込んだ歌、自身の生活の断片を表現した歌、虚実のあわいを彷徨する実験的な歌……。バラエティに富んでいるが、いずれも著者独特の感性が光る現代短歌350首。伝統と革新とを融合した、待望の第2歌集。
  • 心太郎
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    村の秋祭りの注目の的である剣術大会。優勝を狙う凄腕の剣士たちが集うなか、涼やかに現れたのは……。他者への優しい思いやりの心と前をしっかり見据えて物事に取り組む心、二つの心を合わせ持つ爽やかな青年、心太郎の物語。人が生きていく上で何を大切にしなくてはならないのか、どうすればそれが叶うのかを、わかりやすく教えてくれる一冊。
  • 武田最後の雄 仁科盛信
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    後方で指揮していた信忠にも焦りの色が出てきた。「何をしている。早く城内に突入しろ。怯むなー! 繰り出せ、繰り出せー!」信忠の声が大きく響いた。さすがは武田軍強しと信忠は感じていた。(本文より)天正十年、高遠城──。信玄の子として武田武士の矜持をもって、最期まで織田と戦い抜いた、〈信濃の誉〉と呼ばれた男の短くも見事な生き様を描いた歴史小説。
  • 恋慕情愛恋 ループする淡い恋の物語
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    1巻990円 (税込)
    「女性の顔を見て別れの挨拶をしたときだった。突然、高校三年の秋の廊下のシーンが甦った。(このまま立ち去るか、言うべきか……。人違いであったら詫びればよい)決断した」(本文より)。恋慕、慕情、情愛、愛恋・・・“愛”のカタチは変わってゆく、再び“あの人”と出会うために──。出会いと別れを重ねながら歩む人生。もう一度あなたが会いたい人は誰ですか?
  • あつし tomorrow
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    1巻990円 (税込)
    お母さん、おばあちゃん、異父弟の4人で暮らす小学6年生のあつし。食事を与えられず、お風呂にも入れず、持っている服は数着のみ。下着はなく、上履きもありません。クラスメイトに嫌がられているとわかっていながらも、唯一の食事である給食を食べるために、通学しています。そんな彼を支えた人々とのあたたかな交流、あつしの心の成長を飾らない筆致で描いた、実話に基づいた小説。
  • 結婚の野原
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    1巻990円 (税込)
    若き日の幾多の恋愛、そして見合いで結婚してから64年の間、苦楽を共にしてきた妻に対する愛情を描いた物語であり、高齢を迎えて自ら躰を壊し入院しつつも、突然認知症を患った妻を、日々戸惑いながらも献身的に介護し続けて、最期を看取った主人公・優和の妻へ捧げた鎮魂歌でもある。後期高齢者時代の到来の時代を真摯に生きる悔いのない余生を綴った小説。
  • 河童・すずのこと (ファンキー中村体験記)
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    1巻990円 (税込)
    召集令状で戦地に赴いた兄、弟はその身を案じていたが、ある夜、河童が枕元に現れて…「河童」、夏まつりの日、まさが神社の賽銭箱にいれたものは…。そして現れた謎の美少女・すずの正体は…「すずのこと」、終戦間近の夏の日、トメが聞いた「ピー」という鳥の鳴き声の正体は…「妙な鳥」。怪談師・ファンキー中村のハートウォーミングな怪談を漫画化! おまけマンガ付!!
  • HAIKU-H2O
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    1巻990円 (税込)
    百合鴎赤き鉄橋越えにける/治まりて治まりきらぬ百千鳥/鍋中に豆腐一丁動きける……(本文より) 人は、手に届かない物を欲がるものだ、語りつくせぬと解っているから、私は多分日々俳句に向うのだろう。高みを目指すことは出来るが、越えることは永遠にない世界、俳句とは、そのような世界のことではないのか…。著者が日々懊悩し研鑽・模索する俳句の奥深さを垣間見る句集。
  • いつか辿り着ける陽のあたる場所 ~薬物依存症の家族を抱えて~
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    1巻990円 (税込)
    「自分は依存症じゃない」「ちゃんとコントロールできている」そう言って薬を飲み続ける春也に、どうすれば気づかせることができるのだろうか──。依存症という沼にはまった家族との赤裸々な闘いの日々を、妻の視点から冷静に見つめ、描写した実録小説。市販薬物に限らず、依存症は、本人を蝕むばかりではなく、関わらなければならない家族をも蝕んでいく……。
  • すくらっぷ&びるど
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    俺の今までの作品を、どれだけの人が読んでくれたのかなんて俺にも全然わからない。だから、俺はこれまでの凝り固まった俺自身を、ダイナマイトで粉々にして、もう一度、組み立て直してやろうじゃねぇか。「あァ、これが青春なのだ」──懐かしい思い出や淡い記憶を辿りながら、自分の現在時点を詩に綴り、探っていく。今回はばっかすという頼もしい協力者をお供に心の旅へといざ進まん!
  • たすきがけの親孝行 ひと筋の光をみたようだ
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    結婚二十三年になる夫とは再婚同士。十二年間の“道ならぬ恋”を経て結ばれた。夫婦になってからも数々の困難や葛藤を乗り越えながら、お互いの両親を大切にする『たすきがけの親孝行』を実践してきた。古希を迎える著者が、両親との思い出、デザインを学んだ学生時代、ボランティア活動、様々な資格取得や折形制作など、半生の振り返りも交えて綴った自分史エッセイ。
  • ほら 笑ってごらん
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    1巻990円 (税込)
    ふわりふわり 風の色あなたを包む 風の色あなたにそっと 囁きかける(「風の色」より) 私が動くと雲が動く 草木が囁いてくれる 何も煩うことはない 静寂の中にいたらよい そうすれば 草木が根をおろし 張っていくように 君の魂も キラキラと輝いてくる (「君へ」より) たまにはこんな言葉といっしょに、空を見上げたくなるような作品集です。
  • 小説 自衛隊放射線学生
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    1巻990円 (税込)
    戦後、世界がさまざまな対立構造の中にあるとき、それによって迷走したのは日本社会だけでなく、個々の日本人も同様だった。一人の若い自衛隊員は、60年安保闘争という不安定な社会背景にあって、国家に尽くす気持ちと同時に新婚の妻の浮気に疑念を抱くなど自分自身の葛藤に押しつぶされそうになる。そんな迷いの中で最終的には新たな思想を得て、真の愛を見出していく。
  • 真の背中にたどりつけ!
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    1巻990円 (税込)
    新しい病院ではこれまでの悪習を断ち切り、地域の人のために役立ちたい──そんな雅彦を疎ましく思った妻とその一族は部下との不倫をでっち上げ、院長職を解任、離婚を要求してきた。すべてを失ったと思った雅彦だが、真摯な態度で接してきた元部下たちが集まり、新たなクリニック立ち上げに向けて、動き出した。患者に、そして何よりも息子に本当の自分を見せるのだ!
  • 進化における丸山眞男と夢と
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    江戸時代「村」人は武士の保護下で野性を失い、その退化した歴史的古層は戦後もろに平和ボケとなって現れた。つまり「考える」能力のない白痴化であり、戦後の日本の現実である。そのことが分かっていたのが三島である。それに対して福沢をあれほど論じながら、さっぱり分かっていなかったのが丸山である。彼の歴史的古層は平和ボケのなかにあった。だから彼も思想家でいられたのである。
  • 折り紙のおばちゃん
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    1巻990円 (税込)
    小学1年生のひなちゃんは、学校が終わると家にランドセルを置いてから、近所のおばちゃんちに行く。両親は共働きで、お兄ちゃんはまだ学校から帰らない。おばちゃんちでおやつを食べてから、遊びに行くのが日常だ。でもある日、おばちゃんが入院することになって……。表題の『折り紙のおばちゃん』他、子どもの日常やわくわくする空想を描いた4作品を収録した童話集。
  • 雪烏の伝説
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    1巻990円 (税込)
    長く精神科医として多くの人に接してきた著者が描いた心優しき人たちの物語4作品を収録。認知症の母、娘、息子がそれぞれを思いやる『のぞみ最終列車』。新型コロナウイルスで母親を亡くした16歳の娘が変わっていく『ゆずり葉』。過敏な心の奈美と、迷いから抜け出せない住職の関わりを描いた『0と1の間』。自らの命に代えて「雪の白」を織り続ける職人の物語『雪烏の伝説』。
  • 陽光(ひかり)きらめく生と死のはざまに
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    芸能界入りするきっかけとなった、高校三年生のときの京都“美しい装い1968年ミス着物コンテスト”。/今まで一人で頑張ってきたのだから、これからは僕が防波堤になるので一緒に新しい人生を過ごしませんか……。彼のプロポーズの言葉でした(「五か月の結婚生活」より)。/芸能界での活動や、母と夫の介護・看護、介護福祉士としての実体験などを綴った半生記。
  • KAZOKU
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    1巻990円 (税込)
    介護施設に入る父親に付き添って母親も一緒に入居した。そのときから娘はより一層、家族ということを考えさせられるようになる。父母の身終いに振り回されながら、自分では選べない家族のありがたさを実感し始める。結婚と離婚の経験がある娘に、自分で選べる家族と、選べない家族は、何が違うのかという問いが生まれる。淡々と日常を見つめた言葉の中に奥深い家族愛を感じ取る物語。
  • あの日、確かに声を聞いた
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    大学時代、トラブルを解決してくれた恩人の同級生が交通事故にあう。就職後、疎遠になっていったが心のどこかで気にしていた。仕事を辞めた後、ある日「岡山に行ってこい」という声が……。導かれるように住所を探し訪ねると、彼は入院していた。そしてしばらくして亡くなるのだった。それでも、再会のひとときを彼が喜んでくれたことは救いであり、あの「声」のおかげだった。
  • ヘデラの花
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    優子は、超がつくほど真面目な銀行員の父洋介と、おっとりした母由紀子との三人家族。高校進学を控えた優子は、こづかい値上げを交渉するため、母から父の弱みを聞き出そうとしたが、ただ惚気を聞かされただけだった。ところが、そんな仲睦まじい両親が初恋を成就させた裏にはとんでもない秘密が隠されていて……。軽快な文章でダークな世界を描き切った、ユニークなサスペンス。
  • もうこりた
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    1巻990円 (税込)
    息子の結婚相手に会ったときから始まる母親の観察と思考と葛藤を率直に言葉にした。憶測や忍耐も含めて、すべては自分の子育てが終焉を迎えたことに裏付けられた心情であると著者本人もうすうす気が付いている。書名は、自身の欲や執着を離れて相手の利を優先する「忘己利他」の考え方に自分はたどり着けるのかという自問と、彼女との精神的闘いに「もう懲りた」の意味を内包している。
  • 言の葉の届け方
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    「それならまた明日って言ってください」「配達員はあまり言わないと思いますけど」荷物を届けに行くたびに、ちぐはぐな言葉のやり取りをしていた郵便局員の“僕”とまいこ。彼女の不思議な言動に翻弄されつつも、彼女の言葉の中に希望を見つけた“僕”は、知らず知らずのうちにまいこに惹かれていく。繊細な心の揺れを、詩のような感性豊かな表現で描くラブストーリー。
  • 再生
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    1巻990円 (税込)
    美登里の人生の前半はとても順調だった。しかし、30代半ばを過ぎた頃から姑との仲が険悪になり、40代後半には夫の不倫、借金が発覚。さらに、夫は認知症に。介護をしながら無事定年を迎えた美登里は、そんな夫と世界一周クルーズへ。そして、その船で自分と同じ社交ダンスが好きな男性と出会う。だが、運命は過酷にも──。常に前を向き誠実に生きようとする一人の女性の物語。
  • 透き漆 一人静
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    1巻990円 (税込)
    養女のキヨ子が婚約者を連れてくる日、源吉は仕上げ前の硯箱を見つめる。母が生きていたら何と言うだろうか。跡継ぎ息子の源太が亡くなった翌年、母は蓮沼に身を沈めた。その後キヨ子を迎えたが、家業の塗師は源吉の代で途切れるのだ──。漆塗り職人の家族の運命を辿る「透き漆」。樺細工職人の良太と妻・多可の夫婦の物語「一人静」。昭和戦後期に生きた職人とその家族を描いた二作収録。
  • 「カレーの王子さま」開発責任者から若き開発者への手紙 ~ヒットのためのヒント集~
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    エスビー食品株式会社で三十二年以上にわたり商品開発の責任者として活躍し、日本初の幼児向けカレー「カレーの王子さま」、日本初の本わさび入りチューブワサビ「本生おろしわさび」「味付塩コショウ」など数多くのヒット商品、ロングセラー商品を手掛けた著者が成功のためのヒントやコツを簡単、明瞭にまとめたものです(「はじめに」より)。1ページ読み切りのビジネスエッセイ形式。
  • Wベッドに戻る旅
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    1巻990円 (税込)
    昭和48年、上京した私は夫と学生結婚をする。だが、生まれた娘は心臓に病を抱えていた。娘と水戸に戻り、私たちは家庭生活をスタートさせた。その後、家族の介護、さらには自身も病を得て、夫との仲は危うくなる──だがある時、夫は思い切り強く私を抱きしめた。私は我に返った。この人も淋しかったんだ。私達は介護ベッドを返し、Wベッドを新しく買い替えた──半世紀の恋の物語。
  • ゲージ・計測器
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    1巻990円 (税込)
    メーカー子会社の海外(タイ)駐在と品質保証の現場をリアルに描いた企業小説の力作! かつて自分を巧みな裏工作により追い落とし、出世への道を手にした男が突然自殺したという──「ゲージ」を外れた彼に、何が起こったのか? “真にグローバルな”企業となるためには、何が大切なのかと問いかけてくる作品であり、企業を舞台としてドラマティックな展開を見せる物語。
  • ひまわりになったボク ~聞いて! たいせつなヒストリーを~
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    4歳で進行性の難病を発症、小学3年生で車いす生活になるも、周囲のサポートを受けながら高校まで普通学級で過ごした。大学では、障がい者と健常者が笑って暮らせる社会の実現をめざして福祉を学んだが、卒業目前で亡くなった。そんな一青年の生涯を、ひまわりに転生した“ボク”が語る表題作と、母親視点のエッセイ「思い出は色あせることなくいつまでも」の2作品を収録する。
  • 隠岐島周辺の海流について
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    「夏には対馬海流の勢いが強く、潮の流れは南西から北東部へと向いているが、冬にはリマン海流の勢いが強く、北東から南西へと向いている。平成八年の十月から乗った、その年の夏は海面はベタ凪であり、平成九年の七月、八月も水面はベタ凪であったが、平成十年頃は、夏は水面が波高く荒れていた」(本文より)。水産資源を守るため取締船に乗った日々。今語る貴重な体験記。
  • 怪盗ドタンととうめいな絵
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    特技=発明、趣味=料理!? お人好しでちょっぴり風変わりな怪盗ドタンが活躍する、ユーモアたっぷりの児童小説。/妖精のかいた絵はとうめいで、妖精にしか見ることはできません。けれどある時、まほうの粉をかけると、だれでも見えるようになることがわかりました。妖精のかいた絵は、まるで雨上がりの空にかがやく虹のように美しく、たちまちだれもが夢中になりました。(本文より)
  • 草の花
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    1巻990円 (税込)
    勧められて平成3年から始めた句作。月に5作を目標に、子供の成長、自身の退職、病を得た夫との生活、そして日常の中で見つけた景色を詠ってきた。句作を始めて21年目に、これまでの句の数々と、書きためていたエッセイを併せて、句文集『草の花』としてまとめた。それからさらに、11年の時を経て再刊。年月が経っても色あせない、句の向こう側に人生が見える味わい深い一冊。
  • 息子、…そして息子
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    1巻990円 (税込)
    息子は進学塾を経て、中・高・大の一貫校を進み、あちらこちらの東京の柔道大会の高校の部で優勝をかっさらってくる。歓喜に沸く青春時代を送るも、大学では哲学を学び、ボランティア活動にも参加。卒業後は自らの意思でイスラエルへ留学し、帰国後は行政書士に。自分の人生を自分で考え、本物の大人として思う通りに生きて行く息子の姿を、母の視点で描いた物語。
  • 届かなかった想い
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    幼い子どもを亡くすという苦しみを40年以上抱え続けてきて、やっと言葉にすることができた著者。同じ苦しみを経験する母親がなくなるように、医療者の意識変革を願う。人の命が医師および看護スタッフの技量や職業意識の違いに左右されることは、おなかを痛めて産んだ母親として決して受け入れられるものではない。40年前の教訓を現代社会は生かせるのかということも問われる。
  • 燃える花
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    1巻990円 (税込)
    「古と今は変はりて変はらざり 逢瀬の後は後朝のメール」「『レモン哀歌』の一語一語は哀しみと愛の重さで胸にしたたる」「軒借りて過ぐるを待ちぬ時の雨 嵯峨の紅葉は濡れまさりつつ」──鋭い感性と溢れる思いで読んだ短歌の数々を、〈黎明〉〈友〉〈初恋〉〈京の旅〉〈母〉〈愛〉など、カテゴライズしてまとめた。短歌による自分史ともいえる、素の作者が詰まった一冊。
  • 白れん
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    1巻990円 (税込)
    白れんや 世界平和を 祈るよに 約三年という長きに渡り世界を震撼させ、当たり前だった日常を奪ったコロナや、世界を巻き込み、未だ終わりの見えないロシアのウクライナ侵攻。激変する時代のなか、故郷や平和への思いを詠んだ30句と心にじんわり染み入る草花の絵。四季の移ろいを感じながら、人生観、生命観を表現した俳画集。「春光や 皆に等しく 注がれん」。
  • かげろう源氏物語
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    1巻990円 (税込)
    藤原正清と環原子のデートはバーで会い、食事にゆき、原子が『源氏物語』の講釈をするのが一つの定番になっていた。ただ一度それを外れ、原子が本音のようなものを見せたことがあった。「私、あなたが藤原と名乗ったとき嫌な顔しなかった?」「した」とは言えなかったから「そんなことないよ」と言った。「私、藤原兼家って男、大嫌いなの」「そいつどこの奴だい?」「どこって昔の人よ」
  • それなのに涙は退化した ─サンカヨウの祈り─
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    透明になることで自分の存在を消そうとするサンカヨウの花のように、母は焼身自殺した。そこから幼い私の呪われた日々は始まった──。幼くして母を失い、新興宗教に入信させられて、祖父母に呪われながら成長した著者が、「お金で買える幸せを知らない子どもが、明日がこないことを願っている子どもが、どれだけいるか──」をもっと社会に知って欲しいと、赤裸々な体験を告白する。
  • 幸せは口笛ふいて
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    1巻990円 (税込)
    すべての出会いが良縁であるわけではない。それを知ったうえで「花ひらく」ことを「きっと きっと と信じ」るという著者が、何かに躓いて落ち込んでいる人、仕事や人間関係につかれた人にエールとして贈る詩集。「何とか到達できればいい/辺りを気にして信じて進む/時には 鼻歌を友にする/遠回りになったって未知との出会いもある/答えは一つではない」(「道」)。
  • 坂物語
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    1巻990円 (税込)
    昭和前期、激動の時代を乗り越え、音楽を通して立ち直り、目覚めてゆく男女の物語。遠い異国から日本にやってきて、さまざまな苦難の末、心に哀しみを持つ女性を優しく受け止めてくれる坂の街のお話。家庭を持つ男性にどうしようもなく魅かれた女性の、心の葛藤を描いた物語。今まで生きてきた道を懐かしく振り返り、そして生きることが愛おしくなる、3つの短編集。
  • 日英対訳 ときめきの日本酒 手軽に愉しむためのビギナーズガイド
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    いまや英単語にもなった「SAKE」は、世界的に大人気です。そんな日本酒の魅力や、銘柄の選び方、料理との合わせ方を、日本酒アンバサダーで、フリーアナウンサーの福澤朗氏がわかりやすく紹介。日英対訳なので、日本人、外国人双方が活用できるほか、日本酒の味のタイプに合わせた世界の料理も紹介しているので、まさに万能の一冊です。日本酒用語集、英会話集付き。
  • AI時代に挑む 日本の起業教育
    -
    1巻1,001円 (税込)
    点数中心主義の管理型教育に限界が見えてきている今日、改めて注目されているのが起業教育である。著者は、日本で初めての起業教育を先導してから10年以上、その可能性や問題点と向き合ってきた。プロ起業家の育成と誤解されがちな起業教育だが、本来は子どもたちの創造性と自立心を育む取り組みとなる。起業教育の第一人者が語る、新しい時代を生き抜くための提言。
  • 星の息子 サバイバー・ギルト
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    1巻1,001円 (税込)
    ずっと、何かを置いてきたままだった──。医薬情報担当者(MR)として精神科回りをする「私」は、自身も精神安定薬で深夜の発作を抑えることがしばしばだった。一流の製薬会社に勤め、絵に描いたように幸せな家庭を築いた「私」の心の奥底に、一体何が潜んでいるのか……? 精神疾患を持つ者、その家族、精神医療の現実……そこに垣間見える人の心の真実。過去に彷徨う心の“統合”を、現役精神科医が豊かな筆致で描き出す。
  • シャルロット・ロベスピエールの回想録をひもとく
    -
    1巻1,001円 (税込)
    フランス革命とは何だったのか、革命の渦潮と狂気は人々をどのように翻弄し、そこに生きる人々に何をもたらしたのか、改めて知らされた気がします。この赤裸々な回想録は混乱した社会秩序が一人の気高い女性に与えたあまりにも過酷な運命を数百年後の私たちに、鮮明に伝えてくれています。歴史的にも貴重な資料だと思います。(公認会計士/小早川久佳氏による推薦文)
  • ワナリーの仲間達
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    みんなが仲よくすることで、地球の未来はきっと開ける! 南半球にある少し都会のワナリーという不思議な町で、未来は動物の声が聞こえるようになってしまった! ターキーのラッキーと息子の空など、たくさんの仲間達といろいろな問題に向き合っていく。「一人ひとりが、愛をもって周りに優しくなること。一生懸命に生きること」自然に感謝し、共存することの大切さに気づく物語。
  • ワン ハンド エア ベイビー
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    1巻1,001円 (税込)
    「頭の中をその時、花火みたいにフラッシュバックしたもの、それは、あの日ソロバトルで凛がきめたワンハンドエアベイビーだった」本書は、ダンス大会を目前に、深夜のショッピングモールのショーウインドーに、自分の姿を映しながら、ストリートダンスの練習に励む若者たち。友情、仲間の死、ライバルグループとの競合など、ダンスに青春の全てを賭ける若者たちの生きざまを描く。
  • 広の物語
    -
    1巻1,001円 (税込)
    広(ひろい)は、物心ついたときから母と二人暮らし。離婚した父のもとには、弟の蓉がいるが会うことはなく、かすかな思い出に涙するばかりだった。IQが高く、冷静な目を持つ広は、友達付き合いの仕方も他の人とは違っていた。そして、親友二人の突然の死は、広に大きな影を落とす。同じ過去を持つ武と運命の糸に導かれるように出会い……色とりどりの花に事寄せて綴る小説。
  • 先輩ママの子育てたまてばこ
    -
    物が豊かで、街にあふれている現代。しかし、いつの時代にも変わってはいけないものがある。人との関わりで大切にしなければならないことは、相手を思いやる心。それは、子どもとの接し方などでも同じこと。子育ては、人を育てるという責任重大な仕事。だからこそ、子どもの成長を喜び、楽しみながらやってほしいもの。──小学校の教諭だった著者が、多くの子どもと触れ合い、感じたことや自らの子育て経験を五十音のタイトルにのせて贈る、子育てアドバイス満載のエッセイ集。
  • 惠子先生の教育たまてばこ
    -
    1巻1,001円 (税込)
    「嬉しいことばはやる気を育てる」「できるようになる喜びを味わわせよう」「努力を認めると子どもは伸びる」など、心身ともに健やかな子どもを育てるための具体的な方法をアドバイス。28年間、公立小学校教諭をつとめてきた著者が、現職時に先輩教師たち、そして子どもたちから学んだことを五十音のタイトルにのせて贈る、若い教育者や保護者への応援歌。
  • Kiss Incomplete
    -
    1巻1,001円 (税込)
    バスジャック事件で、はからずも高校生を死なせた傷の癒えない警官、季生。休職中に逃げ込んだのは廃車置き場のプレハブ。そこへ妖艶な少年が突如現れる。記憶喪失なのか、精神に混乱を生じているのか、少年の素性は知れない。その日、焼けただれた車と、海に沈んだ車から、無惨な男の遺体が発見される。彼らと少年のつながりは……? 美少年を巡る男たちの愛憎物語。
  • 下犬童
    -
    1巻1,001円 (税込)
    最初は書けるような物事が少ないような気がしていたが、書いているうちに一旦忘れかけていた記憶がいろいろとよみがえってきた。(中略)自分のかなりの部分は当時の出来事を再構成して成り立っていると感じた。(あとがきより)──60年代の佐賀市兵庫町、70年代の佐賀県神埼市の「下犬童」、80年代の鹿児島。成長していく青年の姿、大きく変動していく時代の姿を描く。
  • 究極の真理 生か死か 人間とは 宇宙とは
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    1~3巻1,001~1,188円 (税込)
    「人間の其の生は、終極を超越して有価値である。此のことは取りも直さず、宇宙崩壊の前にも、無論、其の有価値性を喪失せざることを立証するものである」(本文より)。「吾」に「死」はない! 「生の肯定」をテーマに「自己」と「世界」の在りようを探求した哲学論考。此の世界は「不可解」ではない。いま、人類究極の未解明課題《ゴーデイアン・ノット》に挑戦する!!
  • ふぁーふぁさんのホッコリ3つのおはなし
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    深呼吸からはじめよう──30年間、心の病気と闘ってきた著者。家族に支えられ、自分と向き合い、心に映った風景が、3つの小さなおはなしとして実りました。1話目「つかれちまったシロクマさん」、2話目「Change the World ~アヒルのマーさんの場合~」、3話目「よろこびの樹」。ささやかなキッカケが、訪れますように♪ そっと語りかけ、寄りそうオムニバス絵本。
  • 桜色の七日間
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    1巻1,001円 (税込)
    市長候補の瑠璃子も支える仲間も、政治は初めてのドシロウト。しかし、生活に密着した瑠璃子の声は、次第に市民に届き始める。辛いこと、哀しいことがあったって、歯を食いしばって懸命に生きる人々の心に、呪文のように響く言葉。幸せそうに見えたって、誰もがみんな戦っているのだ。シロウト陣営が巻き起こす七日間の選挙運動を描いた、みんなの心を再生する痛快草の根ストーリー。
  • 女一代奮闘記
    -
    1巻1,001円 (税込)
    思いもかけないことから伊豆・修善寺の旅館の仲居になった妙子。謙虚で誠実、勤勉な彼女は、持ち前の“おもてなしの心”でお客様を歓待し、周囲の信頼を得てゆく。その後、様々なタイミングが重なり、伊豆にホテルを建てて独立の道を歩み始めるが、その傍には愛する人が──。優美でたおやかな筆致で旅館・ホテル業界の舞台裏を情感豊かに描き上げた、大和撫子のサクセスストーリー。
  • みんなのメンタルクリニック入門
    -
    1巻1,001円 (税込)
    メンタルクリニックに通うのは、心に問題があるということ、内緒にしておきたいこと。そういった誤解や偏見を無くすべく、本書を贈ります。 Contents 心の病をめぐる現状/メンタルクリニックは行きにくい場所?/子どもの不調のサインを見つけたら/女性が生きにくさをかかえたときに/働く人の仕事と人間関係の悩みに/未来に向けて取り組んでいくべきこと

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