小学館作品一覧

  • Pure Love Seasons 2 海 ~夏・告白~
    完結
    -
    大好評のベツコミオムニバスFCシリーズ 「PureLove Seasons2 海~夏・告白~」 が大好評だった「桜~春・出会い~」に続いて刊行です! ベツコミ・デラックスベツコミに掲載された人気作家の 単行本未収録作品のみを収録したこのオムニバス。 波がきらめく夏の海、「好き」の気持ちを伝えたい気持ちが高まる 情熱的な季節の恋のお話を 通常のコミックスより分厚い276P分、 たっぷり収録しています。 カバーイラストは「胸が鳴るのは君のせい」が絶好調の紺野りさ先生。 海辺のキラキラした恋人たちがまぶしいカバーに注目です。 さらに、紺野先生の収録作「夏の匂い、ふわり」は オムニバス「桜」収録の「春風と、初恋」と同じカップルのお話。 「桜」からセットで買うとますます楽しめますよ! 和泉かねよし先生の「HONEY SO SWEET」も60Pで読み応えたっぷり。 こじれてしまった男女の関係がラストで どうひっくりかえるか・・・!?驚きの「告白」に注目です。 そのほかにもベツコミ編集部がアンケート上位作品を厳選して 収録したこのオムニバスシリーズ、見逃さないでください! 【海~夏・告白~収録作品】 紺野りさ/夏の匂い、ふわり 八寿子/18歳の夏休み 中島ベガ/サバイバル!ラブ☆ビーチ もも たまこ/ダイスキ。 和泉かねよし/HONEY SO SWEET 文倉咲/キミがTシャツを脱いだら 彬聖子/エールのゆくえ 森下深羽/君に還る夏
  • Pure Love Seasons2 桜~春・出会い~
    完結
    5.0
    大好評のベツコミオムニバスFCシリーズ第2弾 「PureLove Seasons2 桜~春・出会い~」がついに刊行です! ベツコミ・デラックスベツコミに掲載された人気作家の 単行本未収録作品のみを収録したこのオムニバス。 桜降る中始まる恋や、新しい出会い・・・。 そんな出会いのときめきがつまったピュアラブよみきりを 通常のコミックスより分厚い276P分、 たっぷり収録しています。 カバーイラストは「胸が鳴るのは君のせい」が絶好調の紺野りさ先生。 桜降る中、恋をした2人をイキイキと描き出します。 しかも紺野先生は「桜」ストーリーをかきおろし! 紺野先生は今夏発売予定の「海~夏・告白~」、 今秋発売予定「星空~秋・誓い~」、 今冬発売予定「雪~冬・運命~」のシリーズ4冊、 すべてのカバーイラストを手がけることになっています。 ベツコミ編集部がアンケート上位作品を厳選して 収録したこのオムニバスシリーズ、見逃さないでください! 【桜~春・出会い~収録作品】 紺野りさ/かきおろしよみきり ももたまこ/センパイ。 森田富士/冬桜 加賀やっこ/言えないフタリ。 蒔田ナオ/明日、秘密のドアが開く 登田好美/学び舎のきみ さとりたえ/きみで、いっぱい。 松かな/三年後の初恋
  • Betsucomi Best Selection Pure Love Seasons. 2 夏~はげしく~
    完結
    -
    ベツコミが自信を持ってお届けする、オムニバス「PureLoveSeasons」の第二弾「夏 ~はげしく~」がついに登場!  大好評を博した一冊目「春~はじめて~」に引き続き、飛ぶ鳥を落とす勢いの吉永ゆうの描きおろし短編を収録! この単行本のためだけに描き下ろされたショートストーリーを始め、青年誌に掲載された幻の衝撃作・和泉かねよしの「天使飼育日記」ほか、夏と言えばこれ!と言える、ちょっと刺激的で熱く燃える作品がいっぱい! 横山真由美、ももたまこ、田村ことゆ、文倉咲、登田好美、さとりたえ、まめもやし等、ベツコミ読者アンケート上位作家の単行本未収録作品を一挙収録。 カバーイラストは、またも吉永ゆう描き下ろし! この夏、きっと訪れる素敵な恋の予習を、是非この一冊で!
  • Pure Love Seasons 2 星空~秋・キス~
    完結
    -
    「ココロ・ボタン」の宇佐美真紀長編ピュアラブよみきり「消えない星を追いかけて」や、「胸が鳴るのは君のせい」の紺野りさかきおろし作、「一礼して、キス」の加賀やっこドキドキよみきりなど、ベツコミ読者アンケート上位の単行本未収録作が読める、大好評オムニバスシリーズ! 今回も通常のコミックスよりも分厚い272ページのたっぷりボリュームでお届けします。 大人気作家・紺野りさかきおろしの胸キュンカバーが目印です。 八寿子、フクシマハルカ、登田好美、ちより、瀬能旬、まめもやしと豪華な作家陣が一度に読める贅沢オムニバス、お見逃しなく!!
  • Pure Love Seasons 2 雪~冬・誓い~
    完結
    -
    大好評を博しているベツコミのオムニバス単行本シリーズ「Pure Love Seasons 2」の第4弾、「雪~冬・誓い~」がついに発売! 「桜~春・出会い~」 「海~夏・告白~」 「星空~秋・キス~」と続いたこのシリーズも今回で完結。 紺野りさ、加賀やっこなど人気作家10名が集結した超豪華なラインナップで、大ボリュームの272ページ! ベツコミ読者アンケート上位作家の単行本未収録作品を一緒収録。 大人気オムニバス最終巻です!
  • Betsucomi Best Selection Pure Love Seasons 4 冬~ずっといっしょ~
    完結
    -
    次々に増刷中で大好評を博している、ベツコミのオムニバス単行本シリーズ「Pure Love Seasons」の第4弾 「冬~ずっといっしょ~」がついに発売! 「春~はじめて~」「夏~はげしく~」「秋~せつなく~」と続いたこのシリーズも 今回で完結。ラストにふさわしい珠玉のラインナップを、なんと272ページ!大人気作家・吉永ゆう氏の胸キュン描きおろしカバーでお届けします! 毎号大好評・吉永ゆうの描きおろし短編、芦原妃名子「スゴロク」ほか、みつきかこ、加賀やっこ、森田富士、椎葉ナナ、関なつみ、文倉咲ら粒ぞろいの作家陣。 ベツコミ読者アンケート上位作家の単行本未収録作品を一挙収録。大人気を博したオムニバスシリーズの最終巻です!
  • ピラミッドGALS セクシー四重奏
    -
    グラビアアイドルを多数擁する芸能事務所「アーティストハウスピラミッド」の若手グラドル、小森あきほ、白波瀬海来、東堂とも、野田すみれ(五十音順)の4人が「ピラミッドGALS」を結成し初撮り下ろし。それぞれ「期待の新星」「ボディボーダー」「東大卒」「ゴルフのティーチングプロ」と多彩な個性を持つ4人が発揮したセクシーシナジー効果をあなたの目でご確認ください。 こもり・あきほ 1997年10月19日生まれ、千葉県出身。身長159㎝、B90W58H86。趣味は筋トレ、家事、料理。特技はバレエ。2022年3月にデビューDVD『はじめてのレッスン』を発売 しらはせ・かいら 1997年9月27日生まれ、千葉県出身。身長156.5㎝、B82W58H88。中学1年時に地元のフリーペーパー『千葉美少女』に掲載され、モデル活動を開始。高校1年でスカウトされ、芸能界入り。15年には映画『セシウムと少女』、17年には『写真甲子園0.5秒の夏』で主演を務める。同年からボディボードを始め、19年の全日本級別選手権では準優勝を果たした。デジタル写真集『美女ボディボーダー白波瀬海来 サーフの恋人』が発売中 とうどう・とも 1991年9月3日生まれ、千葉県出身。身長167cm、B83W60H89。趣味はゲーム、コスプレ。桜蔭中学・高校から東京大学文科三類に合格し、文学部に進学。卒業後にコスプレ活動を開始。デジタル写真集『東大卒グラドル東堂とも SEXY偏差値75!』が発売中 のだ・すみれ 1999年2月8日生まれ、東京都出身。身長158㎝、B82W58H85。2010年から3年連続日本ジュニア代表に選出。2011年ハワイパールオープンジュニア、同年ワールドチャンピオンシップ優勝。2017年にティーチングプロ資格を取得。2020年12月にグラビアデビュー
  • ピラミッドQUEEN 煌めきの女王
    -
    グラビア界と麻雀界の女王が「ピラミッドQUEEN」を結成、初の撮りおろしデジタル写真集です。高身長のふたりが魅せる美しいボディラインはまさに女王の貫禄。他では見ることができないセッショングラビアをぜひご堪能ください。 おかだ・さやか 1994年2月19日生まれ、東京都出身。身長170㎝、B85W58H83。ファッションモデルやグラビアアイドルとして活動する傍ら、2017年に日本プロ麻雀連盟に所属する女流プロ雀士となる。Mリーグ「KADOKAWA サクラナイツ」のメンバーとして活躍中 いけだ・なつき 1987年6月24日生まれ、千葉県出身。身長172㎝、B87W58H83。2008年にグラビアデビュー。ドラマやバラエティなど幅広く活動する
  • ピラミッドLADIES 艶めきの金字塔
    5.0
    芸能事務所アーティストハウスピラミッドに所属する熊田曜子、熊切あさ美、塩地美澄の3人娘が、初めてのトリオ撮影に挑んだ。撮影時の平均年齢39.5歳の女たちが放つ艶めきは、まさに“ピラミッド級”。グラビアの金字塔とも呼べる逸品だ くまだ・ようこ 1982年5月13日生まれ、岐阜県出身。身長164㎝。01年のデビュー後、数々の雑誌で表紙を飾り、トップグラビアアイドルに。12年に結婚し、現在3児の母。近年、YouTube「熊田曜子~40歳で自分史上最強になる~」で様々な動画を配信している。 くまきり・あさみ 1980年6月9日生まれ、静岡県出身。身長161㎝。98年に「チェキッ娘」のメンバーとしてデビュー。今では「元崖っぷちアイドル」としてグラビアやバラエティ番組で活躍。2020年に16年ぶりの写真集『Bare Self』(双葉社刊)を発売した。 しおち・みすみ 1982年6月26日生まれ、北海道出身。身長165㎝。06年に秋田朝日放送にアナウンサーとして入社。14年に退社後、フリーアナとして活動しながら、Gカップのバストを武器にグラビアでも人気を博す。週刊ポストデジタル写真集『塩地美澄 好きなんだってば!!』が発売中。
  • ピラミッドLADIES 美のトライアングル
    -
    芸能事務所アーティストハウスピラミッド所属の3人娘の写真集第2弾!“グラビア界のレジェンド”こと熊田曜子、“元崖っぷちアイドル”こと熊切あさ美、“女子アナ界のシオパイ”こと塩地美澄。大人セクシーな3人の個性を思う存分堪能できる作品です。平均年齢40.2歳の美ボディが繰り出すトライアングルは圧巻です。 くまだ・ようこ 1982年5月13日生まれ、岐阜県出身。身長164㎝、B92W56H84 くまきり・あさみ 1980年6月9日生まれ、静岡県出身。身長161㎝、B80W60H83 しおち・みすみ 1982年6月26日生まれ、北海道出身。身長165㎝、B89W63H88
  • period 1
    完結
    4.7
    父親からの暴力に耐え続けた幼い兄弟、ハルとヨキ。だが、父は入院を境に別人のようになり、今度は借金苦にあえぐ叔父夫婦が鏡島家にやってきて…。平穏を求める少年たちの戦いに“ピリオド”は訪れるのか…!?
  • ピンカポンカ 1
    完結
    4.5
    全4巻693円 (税込)
    ※男子高校生がめっちゃ喋る卓球漫画です。 気になっている女の子が自分のことどう思ってるだとか、 ドタキャンって何回まで許せるかとか、 ショートカットとロングだったらどっちがいいだとか、 溺れてる親友と好きな女の子だったらどっち助ける?とか、 好きな子とうまく喋るにはどうすればいいのとかとか・・・ あーでもない、こーでもない・・・ 男子高校生の青春に答えなんてない。 青くて、青すぎて眩しい青春トークラリーの開幕です。
  • ピンクエロティカ
    完結
    -
    全1巻484円 (税込)
    義理の弟ができるのを楽しみにしていたのに…その弟と禁断の恋!?自分はイトコの「抱き枕」がわり…でも抱きしめられたら熱くなっちゃう!?初Hの甘いドキドキから忘れられない切ない想いまで、スパイシーな恋、ぎゅっと詰まってます!アブ甘男子続出!大充実6編収録の初FC!!
  • ピンクなきみにブルーなぼく 1
    完結
    -
    全8巻583円 (税込)
    大爆笑!学園スーパー・ギャグストーリー! カリスマ女学園の数学教師・糸井元春。自称・硬派のユーウツ美青年。大学卒業後すぐ、学園に赴任しますが、三人の問題児を抱え、女性恐怖症になりながらも大奮闘!
  • ピンクな保健室
    完結
    -
    全1巻484円 (税込)
    とある女生徒を愛するあまり、ヘンタイ行為の限りを尽くす保健医・美月。毎日が美月の空回りで大騒動の学園ライフをハイテンションギャグでお届けします!
  • ピンクのおねだり【マイクロ】 1
    完結
    2.0
    全10巻121円 (税込)
    漫画家志望のニコは編集者から「ちょいエロ描いてみたら?」と言われるけれど、恋愛経験が全くないニコにはハードルが高すぎ!!男の人の裸なんて見たことないし、資料を見ながら描いても「違う」と言われてしまって大ピンチ!そんな時、大学の空き教室でエッチなことをする男女を見てしまい、目が離せなくなってしまう。こっそりスケッチをしていたら男に見つかって「モデル代払ってよ。なんならこの先もモデルしてあげる」と持ちかけられて…!?
  • ピンクの拳(けん)
    完結
    -
    一見小学生の“お子様系”女子高生・馬場(まば)ユイは柔道部の黒岩(くろいわ)センパイにラブラブ。でも、つきあい始めて2か月になるのに、2人はHどころかキスもまだ。早く先に進みたいユイだけど、オクテな黒岩センパイはなかなか手を出してこない。見かねたユイの友人たちが「ユイのHを叶え隊」を結成して…。
  • ピンクのしっぽ 1
    完結
    4.3
    道を歩けばブタにあたる。そんなド田舎に東京からの転校生がやってきた!端正な顔立ちの彼に心ときめく実穂だったが、奴の本性は「虫嫌い」「動物嫌い」「女嫌い」のイヤな奴!!こんな彼との恋…アリ得る?アリ得ない!?胸キュンの名手・藤原よしこの新作がついに登場!方言バリバリのヒロインと超性格難のヒーローの掛け合いの中に時折のぞく不器用な恋模様に泣きたくなるほどキュンとすること間違いなし!!
  • ぴんくの社員手帳 1
    完結
    -
    松田夕作22歳。4流大学を童貞のまま卒業し、晴れて酒造会社に入社する。もちろん、速攻脱DTを目指し、色めきだつ夕作。周りには、二十歳のお嬢様受付嬢・紘子さんや、デキる25歳のお姉様OL・麻梨さんなど、落としたい女性が現れる。クライアント周りの帰り、真梨さんと食事をし、ワインに酔った真梨さんを介抱し、隙あらばセックスしようとラブホテルに連れ込むが、タバコの不始末で!?新入社員として、仕事も頑張らなくちゃダメだぞ、夕作!
  • ぴんくの生徒手帳 1
    完結
    -
    全11巻462~583円 (税込)
    松田夕作は高校1年、女体の神秘を探求したいお年ごろ。同級生の映子に憧れ、願わくば初体験は彼女と…と、ふとどきな妄想を思い描いたりもするのです。そんな時、年上の女子大生・美也とお近づきになり、なんときわどい関係にまでなってしまうのです!! 少年の性と青春を、明るくユーモラスに描いて、全国を爆笑の渦に巻き込んでいる学園コメディーの決定版!
  • PINKの秘めゴト 1
    完結
    3.0
    桜坂(さくらざか)ちこ・15歳。小さい頃からの夢は、大好きな幼なじみ――カッコよくてオトナな唯(ゆい)ちゃんのお嫁さんになること。その夢が、ある日突然かなっちゃった?お互いの両親が婚約にノリノリで、新居までプレゼントされた二人。だけど、もちろん処女(バージン)のちこは…!?
  • ピンク・プリズナー
    完結
    3.0
    葉月流剣武会主宰・葉月一之介の孫・葉月まゆ17歳。実は彼女、4年前に子供向け番組で子役デビューしていたが、追っかけにひどい目に遭い、芸能界から遠ざかっていた。そんなまゆに映画監督・岩澤から「殺陣(たて)」の指導依頼が!?人里離れた監督の私有地で彼女が久しぶりに再会したワケありの男のコは…。●収録作品/ピンクプリズナー/Springゲーム/ミルクの問題
  • PINGKONG 1
    -
    卓球少女とゴリラの姉が常識を壊す話題作! 双子の姉と卓球を始めた少女。 彼女が頭角を現す一方、 姉には才能がなかった。 そんな姉は変わってしまった…! ゴリラと少女の絆が生み出す奇跡。 常識外れの感動ゴリ推し卓球ギャグ、開幕!!
  • ピンチこそチャンス(小学館新書)
    -
    各界リーダーがバイブルとした中国古典の術。 昔は「不惑の四十、知命の五十」と言われたが、今はいくつになってもなかなか心の平安が訪れない。それどころか、年を重ねるごとに悩みの種はどんどん増えていくようだ。大企業の安定神話は崩壊し、今やどんなに立派な会社に就職しても一生安泰とはいかなくなった。40代、50代を襲うリストラの嵐、会社員人生の終盤に訪れる役職定年の恐怖。家のローンや子供の学費を抱え、経済的には現役であることを求められながら、組織の中では用済み要員のごとく扱われる悲哀。そうまでして頑張った挙句の熟年離婚。さらに、避けては通れない親の介護に加え、年金だけでは足りないといわれる老後の資金。そんな悩み多き時代を少しでも楽しく生きていくために、中国処世訓の名著『菜根譚』を現代向けの指南書として再編。 にっちもさっちもいかない状況も、心の持ち方ひとつでガラリと景色が変わって見える。逆境こそが飛躍へのチャンス。人生100年時代であれば、定年後にもう一花咲かせることも不可能ではない。後半生に向けて自分をどう磨いていくか。人間関係をどう築いていくか。第二の人生を花開かせる心構えとは……。先人たちも糧とした処世の知恵に学びたい。
  • ピンピン、ひらり。 ~鎌田式しなやか老活術~(小学館新書)
    3.5
    新しい「老い」の生き方の極意。 もう「老いるショック」は怖くない! 現役医師・鎌田先生による新しい「老いの生き方」の極意! 73歳の著者は、自身の入院治療体験がきっかけで「老い」をしっかりと生きていく覚悟を決めた。 その生き方の極意こそ「ピンピン、ひらり」。 老いの受け止め方や元気な時間を延ばす生活習慣、老いの価値の見つけ方、そして老いの自由な生き方を実践している人たちも紹介。 人生の“下り坂”を愉しく自由に生きるための老活術を指南する。 (底本 2022年4月発行作品)
  • PING PONG RUSH 1
    完結
    -
    海浜中学校1年生・砧りんごの家に、幼稚園以来会ってないイトコが居候にやってくる!同い年の男の子とひとつ屋根の下…乙女のアコガレ設定をくつがえしたのは、まさにそのイトコ張本人!彼の名は三ツ星球(みつぼしタマ)。幼稚園の頃と全く変わらぬちっちゃな体で、元気いっぱい駆け回る!…という学園ラブコメではなく、熱血ピンポン漫画!
  • ピンポンラバー
    3.0
    卓球エリートが集う学園で頂点を目指す! かつて天才卓球少年と呼ばれた飛鳥翔星は、怪我のため卓球界から姿を消した。それから数年後、私立卓越学園の入学式に彼の姿があった。 そこは日本全国から集まった卓球エリートたちがひしめく最高峰の学園。翔星がこの学園に進学した目的は小学生時代に唯一敗北を喫した名も知らぬ少女を見つけ出し、そして勝利することにあった。 だが、入学初日にして彼は本物のエリートによる厳しい洗礼を受けることになる。 一年生最強の女子・白鳳院瑠璃に、怪我をしていた膝の弱点を見抜かれ、あっけなく敗北してしまう。敗北しうなだれる翔星に、瑠璃は「あなた、私のパートナーになりなさい」と告げる。彼女の目的は、才能のある彼とダブルスを組み、これまで一度も勝てたことのない相手、姉の紅亜を負かすことにあった。そして、その紅亜こそが、翔星が捜し求めていた、あの日の少女だったのだ。 学園最強女子・紅亜という共通の敵を倒すため、翔星と瑠璃は共闘関係を結ぶことになるのだが……。 その身を焦がすほどに卓球を愛し、すべてを捧げた少年の燃えるような青春。第12回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作。 ※「ガ報」付き! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
  • P. I. P. プリズナー・イン・プノンペン(小学館文庫)
    3.6
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 プノンペン拘置所歴半年の著者が描く、謂われのない罪で収監された男の驚異の脱出劇。騙し騙されの頭脳戦、張り巡らされた伏線が最後まで息をつかせない前代未聞のアジアン・アンダーワールド・エンターテイメント。
  • P.S.あいらぶゆう 1
    完結
    -
    全2巻814円 (税込)
    愛なんて、自分の血を滲ませながらしか叫べない!水絵(みずえ)、オレが死ぬほど悩もうとおまえは、オレを受け入れないのか! 高校生の林太郎(りんたろう)の家に突然、父の隠し子としてひとつ違いの姉・水絵(みずえ)が引き取られてくる。だが彼は父の嘘を知ってしまう。彼女に魅かれはじめた矢先、両親の転勤で彼女と二人暮らしに。姉弟と思い込んでいる水絵に愛を告げることも出来ず、悶々とした日々が続く。しかし彼女に好きな人がいるらしいと聞かされた林太郎は、ある行動に出て…。
  • P.S.アイラヴユー
    3.7
    世界中の人が泣いた愛の再生の物語。 ホリーに突然おそいかかった夫ジェリーの死。泣き暮らす彼女の元に、ある日手紙が届く。中身は開封すべき月が指定された10通の手紙、そして文末にはいつも「P.S.アイラヴユー」の文字が……。それは絶望にくれる妻への思いがけない贈り物だった。家族と友人に見守られながら、徐々に生きる力を取り戻していくホリーを通し、愛の喪失と再生を描いた感動作を林真理子が翻訳。著者の処女作ながら全世界で大ベストセラーを記録、数々の賞を受賞した本作を電子化。 ヒラリー・スワンク主演による映画は2008年10月より日本全国でロードショーが公開された。
  • PS―羅生門― 1
    完結
    3.9
    ▼第1話/夜が光り、門が開く。▼第2話/記憶の隅に身をひそめて育つ愛。▼第3話/サトシ君の死と生。▼第4話/黒田と留美の譲れない夜。[前編]▼第5話/黒田と留美の譲れない夜。[後編]▼第6話/夜の街のノート。▼第7話/軽い1千万円。▼第8話/警察官になる理由。●主な登場人物/紅谷留美(東都警察署刑事課に配属された女性刑事。一人の男の子を持つ未亡人)、黒田勘太(警部補。東都警察署の刑事で、留美と組んでいる)●あらすじ/死んだ夫のあとを受け、念願の刑事となった紅谷留美。彼女が配属された東都警察署は、“羅生門”の異名を持ついわくつきの署だった。赴任早々、警察署の前でオデン屋を営む刑事課長・吉見や、そのオデン屋で食い逃げを働く警部補・黒田など、タダモノでない男たちが留美を迎える。翌日、コンビを組む黒田と共に、窃盗事件の現場へ出向いた留美は……(第1話)。●その他の登場人物/吉見(東都警察署刑事課長)、紅谷陽平(留美の息子)
  • P.S. LOVIN’SONG
    完結
    -
    全1巻484円 (税込)
    高3という人生の岐路に立った少女が、夢と平凡だが堅実な進路との間で思い悩む。あるミュージシャンとの出会いにより夢を追いかけようと決意し……
  • PEAK 1
    完結
    -
    全2巻528円 (税込)
    原作・横山秀夫、作画・ながてゆか-文学界と漫画界の奇跡のタッグが生んだ伝説のクライマー漫画、ここに復刻!! 緻密な感情ドラマと圧倒的な画力が、キャラクターと共に登攀しているかのような臨場感を生む!!
  • P.K.ジーニアス 1
    完結
    -
    2050年…近未来の日本。 だが、日本代表はいまだワールドカップの優勝を成し遂げてはいなかった。 なぜなら…世界最高の選手、天才と呼ばれる選手がいなかったから… 札加市立札加第十一小学校に、ひとりのサッカー少年がいた。 堂島兆―― あどけなさの残る表情…だが、技術は本物だ。 彼を世界最高の選手に仕立て上げることができれば…きっと…そのためには… 天才は、創ることができるのか? これは、ひとりの少年を本物の天才へと成長させる物語である。
  • 石渡治傑作集 夢・伝説=ピーター・ライス
    完結
    -
    ピーター・パンって知ってる!? オイラはパンじゃなくピーター・ライス。でも、悲しい涙を微笑みに変えることもできるし、暗くなった心に小さな灯を点けることもできるんだ。さあ、オイラと一緒に、いい夢見ようよ!! ――全5話から成る「夢・伝説=ピーター・ライス」と、『週刊少年サンデー増刊号』に掲載された読み切り「火の玉ガール」を同時収録。『火の玉ボーイ』、『B.B』、『スーパーライダー』などの人気長編漫画で知られる石渡治の傑作集。ファン必携!!
  • ピーチ・ミルク・クラウン 1
    完結
    5.0
    陸上部男女6人の多角関係ラブストーリー! 突然のラブストーリーに憧れる高校2年生の与一は転校してきた丹下桃に出会う。走り高跳びの元中学チャンピオンでもある桃ちゃんだが、怪我をして競技を断念、実家近くの六輪高校に転校してきたのだった。そんな彼女にコツコツ努力する姿を「諦めない人が一番カッコいい」と言われた与一は、瞬く間に恋に落ちた。しかし、桃ちゃんの登場で心がザワついているのは与一だけではなく――――恋の矢印が錯綜する高校生の青春ラブストーリー!
  • PTA、やらなきゃダメですか?(小学館新書)
    4.3
    こんな組織、もういらない! 「自動的に加入させられた」「会費を強制徴収された」「子どもの在学中に、一度は役員か委員をやらなければならないと言われた」――まるでブラック組織並みの強権集団に成り下がっているPTA。そのすべての原因は、PTAに参加することが義務であるかのように思われていることにある。 しかし本来、PTAはボーイスカウトなどと同じ任意団体で、加入しなくてもいいし、役員を押しつけられるいわれもない。ただ、PTAを牛耳っている人たちにも悪意はなく、前例を後生大事に守っているだけなのだ。 こうしたPTAの“常識”から自由になれば、生徒にとっても保護者にとっても学校は楽しいところになる。“経営学の父”ドラッカーのビジネス書『マネジメント』にヒントを得て、小学校のPTAから役員会や委員会をなくし、完全ボランティアでの運営を実現させてメディアからも注目を集めている山本浩資氏が、そのポイントと“脱PTAのススメ”を説く。
  • PD 検察の犬たち
    4.0
    1巻2,079円 (税込)
    天才か、稀代のペテン師か。  東日新聞社役員の西岡は、会社絡みのある通夜席で、久しぶりに販売局お客様センター窓口の折原と顔を合わせる。折原は、かつて西岡が地検特捜部担当になった頃、他紙を凌駕する存在だった。  彼を中心に据えた東日検察回りの面々は、一連のゼネコン疑獄報道の果てに巨悪に辿り着く。だがその栄華も長くは続かなかった。折原はある出来事を機に記者職を追われてしまう。  空前の東日スキャンダルが、折原を起点に発覚したのは、ふたりが酒を酌み交わしてからまもなくのことだった。
  • P.P.すくらんぶる 1
    完結
    -
    全3巻583円 (税込)
    伊勢晴日は中学3年生のフツーの女の子。晴日の家に南米帰りの男の子・恵くんが同居することに!!「同じ年の男の子なんて、断固反対!」のはずだった晴日なのに、写真を見たとたん、一目で恵くんのことを好きになってしまって…!?ハートに元気がでるポジティブ・ラブストーリー!!
  • PPYP(パイパイやなパイ) 柳瀬早紀3 [sabra net e-Book]
    -
    アキラ100%がお盆芸で大事な部分を絶対見せないならば、柳瀬早紀バスト100cmは、どんな大きめのブラをしたところで、バストのほとんどは丸見えでございます! ブラジャーがブラジャーの体をなしてないIカップ・カタストロフィーにございます。そこからハミ出るというよりも、山は動かずといった状態で鎮座するその雄大かつ見渡す限りの巨大バスト山脈!! これはもう世界の尾根だ! ヒマラヤバストだ!! 自然が生んだ、死ぬまでに一度は見ないと死ぬにも死ねない景色だ! みなさんも我が息子にそのことをよくお伝えください!(解説文・カーツさとう) 1988年4月23日生まれ。 千葉県出身 身長H153cm 、B100(Iカップ) ・W65 ・ H89cm 血液型:A型 趣味:野菜の仕入れと売り、旅の計画を作ること、辛い食べ物好き、もつ煮作り、寝ること、ダンス 特技:バスケットボール、駅伝、K-POPコピー、ゴルフ
  • PPYP(パイパイやなパイ) 柳瀬早紀DX [sabra net e-Book]
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    広さ世界一の湖はカスピ海。高さ世界一の山はエベレスト。流域面積世界一はアマゾン川! そんな世界の自然No.1に新しくランクインした世界一雄大巨大なおっぱい=グレート・バストを持つグラビアアイドル柳瀬早紀! そのあまりにもダイナミックな景観、立体感、ソフト感が全て堪能できることを我々は神に感謝しよう! 同じ時代に生まれた、我々男性はなんて幸福なんだ! そう感謝しながら、男どもは誰もがそのオッパイに降伏するのであった。(解説文・カーツさとう) 1988年4月23日生まれ。 千葉県出身 身長H153cm 、B100(I) ・W65 ・ H89cm 血液型:A型 趣味:野菜の仕入れと売り、旅の計画を作ること、辛い食べ物好き、もつ煮作り、寝ること、ダンス 特技:バスケットボール、駅伝、K-POPコピー、ゴルフ ※この作品は『PPYP(パイパイやなパイ) 柳瀬早紀3~4』を1冊にまとめたデラックス版です。内容は『PPYP(パイパイやなパイ) 柳瀬早紀3~4』と同一になりますので、ご注意ください。
  • PPYP(パイパイやなパイ) 柳瀬早紀4 [sabra net e-Book]
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    「胸部に別生物が棲んでいる!!」 と言ってもいいほどの存在感で見るものを睥睨させる100cmバスト!! そのほんの一部にしかすぎないバストトップを(一応)隠すは、黒シースルーランジェリー! どんな美文を用いても説明しきれない、その天変地異クラスの迫力!! 鉄の棒の手すりに、もたれかかるようにそのバストを預ければ、バストが手すりを覆い尽くし、そこにあったはずの棒が視界から消えてしまうというヤナセ・イリュージョンに今日もまた全男性が惑わされていく!(解説文・カーツさとう) 1988年4月23日生まれ。 千葉県出身 身長H153cm 、B100(Iカップ) ・W65 ・ H89cm 血液型:A型 趣味:野菜の仕入れと売り、旅の計画を作ること、辛い食べ物好き、もつ煮作り、寝ること、ダンス 特技:バスケットボール、駅伝、K-POPコピー、ゴルフ
  • P+D BOOKS 愛にはじまる
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    男女の愛欲と旅をテーマにした短篇集。  全財産を盗られたという、パリ旅行中の美しい日本人女性・原田和子。友人の頼みで、出版社の特派員・大木が一日アテンドすることに。やがて和子は、盗難にあったのは嘘だったことを打ち明けるが、大木は少女のようでいて家庭的なところもある和子に心を動かされ――。  表題作「愛にはじまる」のほか、若い恋人・尚二と別れようとしている銀座の店主・扶紀子が、まだ揺れ動く心を祭りの喧騒とともに描く「巴里祭」、タイプの異なる二人の男性と付き合いながら、そのいずれとも結婚するのをかたくなまでに拒否する「春の弔い」など、男女の愛欲と旅をテーマにした著者ならではの短篇集。
  • P+D BOOKS 青い山脈
    4.0
    主題歌と共に色あせない青春小説の金字塔。 戦後まもない1947年に新聞小説として連載され人気沸騰。その後、いちやく大ベストセラーとなった青春小説の代名詞ともいえる作品。 元々、高校教師であった筆者・石坂洋次郎が、東北地方の私立女子高校を舞台に、戦前の暗くじめじめした封建性を打破し、民主的な社会の実現を目指す人々の姿を爽やかに描きあげ、新風を巻き起こした。 幾度も映画化され、作品発表から70年余を経た現在でもまったく色あせない瑞々しい傑作である。
  • P+D BOOKS 悪魔のいる文学史
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    隠れた異才にスポットを当てる澁澤流文学史。  隠秘学を追究し女性崇拝者でもあったエリファス・レヴィ、あえて強盗や殺人を犯し、断頭台の露と消えたピエール・フランソワ・ラスネール、独特のナンセンス詩を書いた発明家シャルル・クロス、そして50歳以上も年の離れた少女を偏愛し、死の3日前まで愛の行為をつぶさに日記にしたためたサド侯爵――。  正当な文学史なら話題にのぼらないであろう“狂気”の人物13名を、独特の感性で発掘、評論した澁澤龍彦ならではの文学史。
  • P+D BOOKS 明日という日
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    1巻770円 (税込)
    昭和の会社員の哀歓悲喜を描く短篇集。  女癖が原因で失踪してしまった元同僚と旅先でばったり出会い、相変わらずの暮らしをしていることを知らされる「病気」。空襲で亡くなった同級生の墓参りと、その寺にまつわる悲しい話を綴る「涅槃西風」。借金で首が回らなくなっている男と、そうとは知らない二人の平凡なサラリーマンの“最後のゴルフ”の様子を描く「トラブル」など、17の作品からなる短篇集。  昭和のサラリーマンが抱える孤独、不安、悲しみ、ささやかな喜びなどが、短い文章のなかに凝縮されており、懐旧の情が掻き立てられる佳作。
  • P+D BOOKS アニの夢 私のイノチ
    3.0
    1巻660円 (税込)
    中上健次の盟友が模索し続けた文学の可能性。 「それにしても、言い争いばかりしてきたような気もする。そして、私にとって、はじめて出会った時に思い決めた“中上健次”への徹底的大反論はまだ、これから先のことだったのだ。 (中略)いずれにせよ、私の“中上健次”という名の目標は、今更、なにが起ころうと変えようがない。中上さんも、それは承知のうえだ、と私は信じている」 <「“中上健次”という存在」より>  アイヌ、プルトン、マオリの言語と文学――急逝した中上健次を読み直し、新しい世紀に向けて文学の可能性を探ったエッセイ集であり、中上とデビュー以来盟友として深く関わった津島佑子の1990年代の文学的軌跡でもある。
  • P+D BOOKS アマノン国往還記
    3.0
    女性が支配する「アマノン国」の性と革命。 一神教のモノカミ教団が支配する世界から、幻の国アマノンに布教のため派遣された宣教師団。 バリアの突破に成功した唯一の宣教師Pを待っていた「アマノン国」は、一切の思想や観念を受け容れず、実益のみが意味をもつ実質主義の国だった。 男は排除され、生殖は人工受精によって計画的に行われるアマノン国に「男」と「女」を復活させるべく、Pは「オッス革命」に乗り出す。 究極の「性」と「宗教」と「革命」のSF大冒険大作で第15回泉鏡花賞受賞作。
  • P+D BOOKS ある女の遠景
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    1巻715円 (税込)
    理性では割り切れない愛欲の強さを描く。  維子の敬愛する叔母・伊勢子は、軍需工場の社長でのちに政治家になる泉中紋哉の愛人だった。紋哉は、妻と別れて伊勢子と一緒になる、といいながら、一向に実行する気配がない。そのうち、伊勢子は和泉式部伝説の残る東北の温泉で自死してしまう。維子は紋哉に恨みを抱くが、同時に自分勝手で男くさい紋哉に次第に心惹かれていき――。  伊勢子の日記に描かれていた過去と、やはり夫のある身で愛欲におぼれた和泉式部のそれを照らし合わせながら、維子の生き方を赤裸々に描いた、第5回毎日芸術賞受賞作品。
  • P+D BOOKS ア・ルース・ボーイ
    3.0
    1巻550円 (税込)
    生きる意味を探す元エリート少年の青春小説。 性悪な英語教師をブン殴って県下有数の名門進学校・I高を中退した17歳の斎木鮮は、中学時代の恋人だった幹とアパートで一緒に暮らし始める。幹もまた父親の分からない子を産んだばかりで女子高を退学していた。 さまざまな世間の不条理に翻弄されながらも肉体労働での達成感や人間関係の充足を得て徐々に人として成長していく鮮――。 幼少期に性的悪戯を受けた暗い過去や、母親との不和による傷に苦しみながらも鮮は一歩ずつ前へと歩みを進めるのだった。第4回三島由紀夫賞受賞作品で、解説を文芸評論家の池上冬樹氏が特別寄稿。
  • P+D BOOKS 淡雪
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    物置小屋で生まれた名私小説9篇。  小田原の魚商の長男として生まれた著者・川崎長太郎は、家督を弟に譲り、文学の世界へ。たびたび東京暮らしを経験するが、30歳になる頃、小田原の海岸にある実家の物置小屋に住み着き、物書きのかたわら私娼窟通いを続ける――。そんな著者の尋常ならざる日常を切り取った、味わい深い私小説集。 「淡雪」「月夜」「浮雲」はうだつの上がらない物書きとのつかず離れずの関係を、若い小田原芸者の視点で描いた佳作。映画監督・小津安二郎(ここでは「大津」として登場)と、「小川」として登場する著者、そして小田原芸者との三角関係を描いた、いわゆる「小津もの」のひとつ。  そのほか、実家で働いていた奉公人を描いた「ある生涯」、著者を批判し続けるが薬物におかされてしまった友人を描く「ある男」など、全9篇を収録。
  • P+D BOOKS 暗夜遍歴
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    1巻880円 (税込)
    母の不遇な半生と実業家一家の愛憎を描く。  柴山芳三が事業に失敗して困窮しているとき、管財人として現れ、救いの手を差しのべた小田村大介は、じつは芳三が没落するきっかけを作った人物だった。  豪腕の実業家であり、気鋭の政治家でもあった小田村は、あるとき芳三の娘・月子を強引にさらい、自分のものにしてしまう。月子は一男一女をもうけ、愛人として空しい日々を送っていたが、短歌に生きる希望を見いだし、小田村の死後もたくましく生きていこうとするのだった――。  作者の父・堤康次郎をモデルとした『父の肖像』と対をなす作品で、歌人でもあった作者の母・青山操とそのきょうだい、そして作者自身と思われる人物が登場する自伝的長編。
  • P+D BOOKS 硫黄島・あゝ江田島
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    1巻605円 (税込)
    戦争が人々の心に刻んだ傷跡を描く名短編集。  2万人以上の日本兵が亡くなった硫黄島で辛くも生き残り、終戦後も3年以上穴居生活を続けた片桐正俊。「投降時に岩穴に隠した日記を取りに行けることになったので、そのことを記事にしてほしい」と新聞記者である〈私〉に依頼する。  だが、片桐はせっかく再上陸できた硫黄島で、自死してしまう。その原因を探るべく奔走する〈私〉は、やがて戦争が片桐の心に刻みつけた傷の深さを知ることになる――。  第37回芥川賞を受賞した「硫黄島」のほか、海軍兵学校に通う若者の葛藤を描き、映画化もされた青春群像「あゝ江田島」など、戦争文学の名作短編6篇を収録。
  • P+D BOOKS 筏
    -
    1巻770円 (税込)
    蝦夷に商圏を広げようとする近江商人の物語。 「東の地の適する産物を、西に運び、西の地に適する産物を、東に運びますれば、それぞれの地に最も適する産業が発達致します理でございまして……ところが、この蝦夷の地と申しますは……この広大な土地が殆ど白紙のままに残されているのでございます。」  近江商人の家に生まれた藤村与右衛門、孝兵衛の兄弟が、江戸末期、経済が混乱するなかで未来を切り拓いていく物語。  地図に魅せられ、旅をするのが大好きな与右衛門を差し置いて、浪人の新之助らとともに蝦夷に向かった孝兵衛。アイヌの人々から歓待を受けたり、巨大なアメリカの黒船と遭遇したりしながら、商売のタネを見出そうとするが――。  芥川賞候補作『草筏』に次ぐ、「商店もの」三部作の第2弾。
  • P+D BOOKS 怒りの子
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    三人の女性の緊迫した“心理劇”。 「あんたの中に、怒りの子が見える……人のうちに、潜んでる、外から見えんけど、何処かにいる、人の奥のほうに。」  自分自身のやりたいこと、望んでいることなどが定まらず、ビジネス学校に通いつつ悶々とした日々を送る主人公・美央子。美央子が姉のように慕う、どこか浮き世離れした雰囲気を持つ初子。そして美央子と同じアパートに住み、親しくするそぶりを見せながら、いちいち美央子の感情を逆撫でしていくますみ――。3人の感情は、初子の義弟・松男の存在を触媒として、大きく揺れ動いていく。  人間の心情を、平易な言葉を使いつつ、豊かな描写力で見事に描ききった、第37回読売文学賞受賞作。
  • P+D BOOKS イサムよりよろしく
    -
    ストリップ小屋を舞台にした人情噺集。  浅草六区の映画街で、ストリップ小屋の隣にバラックを建てて住み着いていた廃品回収業のイサム。関東大震災時に頭を打った影響で、言動は少しおかしいが、生真面目な性格から楽屋番のおばさんをはじめ周囲の人からかわいがられていた。  毎年春になると、踊子の一人を好きになり、線のつながっていない電話機で電話をかける。やがて妄想の相手と恋人同士になり、熱い日々が続くが、踊子に本当の恋人ができると……。  イサムのユーモラスだが悲しい恋を描いた表題作のほか、厳しい刑事とストリッパーのほのかな恋を綴る「入歯の谷に灯ともす頃」、重要文化財の天狗の面を、あらぬことに使ってしまう「天狗の鼻」など、いずれ劣らぬ名調子6篇を収録。
  • P+D BOOKS 居酒屋兆治
    3.0
    1巻770円 (税込)
    高倉健主演作原作、居酒屋に集う人間愛憎劇。  国立で広さ5坪の縄のれんのモツ焼き屋「兆治」を営む藤野英治。輝くような青春を送り、挫折と再生を経て現在に至っている。かつての恋人で、今は資産家と一緒になった、さよの転落を耳にするが、現在の妻との生活の中で何もできない自分と、振り払えない思いに挟まれていく。  周囲の人間はそんな彼に同情し苛立ち、さざ波のような波紋が周囲に広がる。「煮えきらねえ野郎だな。てめえんとこの煮込みと同じだ」と学校の先輩・河原に挑発されても、頭を下げるだけの英治。  そんな夫を見ながら妻・茂子は、人が人を思うことは誰にも止められないと呟いていた……。  同作品を原作に、高倉健主演の映画「居酒屋兆治」は、舞台を国立から函館に移して、1983年秋に公開された。
  • P+D BOOKS 伊豆の街道
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    30歳差の道ならぬ恋を淡々と描いた名作。 「先生が憎い。――こんなに、わたし好きになってゐるのに、本当に解つてくれないッ。」  と、花枝は、髪の乱れた額で、先方の胸倉をこづくようであつた。 「そんなことがあるものか。重々、ありがたいと思つてゐる。」――  小田原の物置部屋で作家活動をする竹七と、夫が書いた作品を見てもらうため、ときおり竹七の元を訪れていた花枝。うだつの上がらない初老の作家と、2人の子を持つ25歳の人妻が、いつしか互いに離れられない関係になり――。  前後して発表された『抹香町』とともに著者の出世作となった、これぞ私小説といえる逸作。
  • P+D BOOKS 今も時だ・ブリキの北回帰線
    -
    1巻550円 (税込)
    全共闘運動の記念碑作品。  肺病病みのピアノ弾きが、献身的な恋人や死んだ両親を思い起こしつつ、騒動に巻き込まれていく。地下室での演奏。電気は消え、反対セクトとの乱闘の中、楽器同士が火花を散らし競演し、脳中にイメージが錯綜していく……。仲間たちと脱出したピアノ弾きは、最後は穏やかな気持ちで自分の吐いた血を見つめる……。  「JAZZによる問いかけ、自己を武器化せよ! 自己の感性の無限の解放! 」。バリケードの中の投石と怒号渦巻くジャズ・コンサートを描き、全共闘運動の記念碑的作品となった「今も時だ」は、テレビ・ディレクターだった田原総一朗が、1969年に企画した山下洋輔がバリケードの中でピアノを演奏したイベントを題材に小説化。新潮新人賞候補となり、商業誌デビューした作者の記念すべき作品。 ほか、自身の3ヶ月に及ぶインド旅行経験を元に、立松文学の原点を示す「ブリキの北回帰線」と、「部屋の中の部屋」を収録。いずれの作品も若い日の立松の青春の彷徨が描かれている。
  • P+D BOOKS 浮草
    4.0
    食えない作家志望の青年との同棲生活を描く。 「こう世間が不景気じや、あなたの勤口もあぶないもんだし、筆の方でちやんとやつて行ける自信だつて、ないんでしよう。――ね、家を持てないなら私と死んで頂戴! 家を持つか、心中するか、どつちかにして頂戴よう!」  いつまでたってもうだつの上がらない作家志望の青年・捨六と、浮気癖のある若い女給・時子。食い扶持を求めて小田原、名古屋、東京と転々とするものの、なかなかお金をお稼げない捨六に、業を煮やした時子は心中してくれと懇願するが――。  時子の独白で綴られる表題作に、久しぶりに再会した二人の一夜を描く後日談「別れた女」を併録。
  • P+D BOOKS 浮世に言い忘れたこと
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    昭和の名人が語る、落語版「花伝書」。  古今亭志ん生、桂文楽と並ぶ“昭和の三名人”の一人として、後世まで語り継がれる噺家、6代目三遊亭圓生。その名人・圓生が、芸や寄席、食べものなどについて、軽妙かつ真摯な語り口で、すべてを語っています。  全体は、「人情浮世床」、「寄席こしかた」、「風狂の芸人たち」、「本物の味」の4部構成。特に、「人情浮世床」は昭和の落語を伝える花伝書として貴重である。落語ファンだけでなく、昭和の大衆文化に浸れる一冊です
  • P+D BOOKS 兎の結末・独身者の憂鬱
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    1巻880円 (税込)
    幻のデビュー作を含む留学時代までの半生記。 「兎の結末」は、中学二年生の〈僕〉と高校受験を控えた兄が、兎の飼育をめぐって社会の現実に直面したり、自分の才能を生かす道は何かと煩悶したりする青春小説。著者が高校一年生のときに書いた短篇小説がベースになっており、いわば芥川賞作家・柏原兵三の“幻のデビュー作”でもある。  これに、著者の自伝的作品としては最も幼い時代を描いた「幼年時代」、西ドイツに留学した経験から書かれた「バラトン湖」「カールスパートにて」を加えて刊行された『兎の結末』と、大学院時代の奇妙な留守番生活を綴った『独身者の憂鬱』を一冊にまとめた、ファン必読の作品集。
  • P+D BOOKS ウホッホ探険隊
    4.0
    離婚を機に始まる、家族の優しく切ない物語。 「僕たちは探険隊みたいだね。離婚ていう、日本ではまだ未知の領域を探険するために、それぞれの役をしているの」 ――離婚を契機に新しい家族像を模索し始めた夫、妻、小学生の2人の息子たち。その日常を優しく、切なく綴った物語「ウホッホ探険隊」。 同作は芥川賞候補となり、後に森田芳光脚本、根岸吉太郎監督で映画化もされた著者の代表作。 ほかに「プラネタリウム」「幾何学街の四日月」「月曜日の兄弟たち」の3作を収録。
  • P+D BOOKS 馬よ花野に眠るべし
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    1巻825円 (税込)
    輜重兵にスポットを当てた異色の戦争文学。 「どうせ、向うが闇の世を生きるのやったら、今日まで仲よかった馬と一しょに、あしたから暮したかて……かめへんやないか。わしは、この馬が好きなんや」  終戦直前に軍馬の世話をする輜重特務兵として徴集された肥田善六。馬を忌避する習慣のある地に生まれた善六だが、担当する馬・敷島と暮らすうちに絆が生まれ、復員時には全財産をなげうって買い取ることに。敷島は大荷物の運搬や農耕などに活躍し、善六はそれなりに蓄えもできたが、映画の撮影に協力したとき、敷島が大事な蹄に致命的なけがを負ってしまって……。戦争の爪痕と時代の変遷、差別したがる日本人の特質、他者への愛情など、多くの要素が盛り込まれた名篇。  併録の『兵卒のたてがみ』は、『馬よ花野に眠るべし』の1年前に書かれたもので、輜重隊時代のみにスポットを当てた吉川英治文学賞受賞作。  いずれも輜重特務兵であった著者の実体験をもとに描かれており、思い入れの強い作品である。
  • P+D BOOKS 海の牙
    4.0
    1巻770円 (税込)
    人間の欲を浮き彫りにする社会派ミステリー。 「工場はおそろしい水銀の水を流している。魚は獲ってはいけない。獲った魚を喰えば死の病いにとりつかれる。  そうだ、この海……この暗い海の底から、目に見えない何ものかが牙をむいて迫っている」  不知火海沿岸で発生した奇病“猫踊り”。魚や貝を食べると、猫はもちろん、人間までも前後不覚になり死んでしまう恐ろしい病気だ。その実態を調べるために東京の保健所から来た男が行方不明になる。警察医・木田民平は勢良警部補とともに、工場や投宿した旅館などを探るが、男はやがて鴉についばまれた死体で発見される。  男はなぜ殺されなければならなかったのか。そこには、さまざまな“欲”が、複雑に絡み合っていた――。  日本中を震撼させた水俣病を題材にし、直木賞候補にもなった衝撃作。
  • P+D BOOKS 裏ヴァージョン
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    現実世界と小説世界が交錯する斬新な異色作。 家賃代わりに差し出される短篇小説と、それに対して辛辣コメントを浴びせ続ける家主。やがてコメントは作家の精神を抉るような質問状となり、青春をともに過ごした2人の中年女性の愛憎が垣間見えてくる。 小説を書くのは鳴かず飛ばずの作家・昌子で、その読み手は昌子が居候する家主で20年来の友人・鈴子。小説を介して、お互いの感情をぶつけ合う2人の切なさとおかしさを、現実世界と小説世界が入り交じる奇抜な手法で描いた著者の異色作。 ※この作品は底本に忠実にゴシック体の部分につきまして画像にしております。
  • P+D BOOKS EXPO’87
    4.0
    EXPO’70の前に書かれた“予言の書”。 ――たしかに万国博は政府や大企業のいうとおり景気を刺激し、新技術を生みだすことだろう。 しかし、それが何だというのだ?それが本当の人間のためなのか?――  1970年の大阪万博に引き続き、1987年3月15日、愛知県で東海道万国博が開かれようとしていた。科学技術の粋を集めたエキスポは、莫大な資金が動くだけに企業間の争いも激しい。財閥系大企業はもちろん、非財閥系やプランニング会社などをが、しのぎを削っていた。  そんななか、財閥系の企業が密かに養成した産業将校たちが暗躍を始める。彼らの真の目的は何か。果たして東海道万国博は成功するのか……。 70年の大阪万博開催前に書かれた“予言の書”ともいえる長編SF経済小説。
  • P+D BOOKS 江戸散歩 上・下巻 合本版
    -
    待望の上・下巻合本版!! 落語家の“心のふるさと”江戸を圓生が語る。 持ち噺の多彩さで史上最高といわれた六代目・三遊亭圓生にとって、江戸は“心のふるさと”である。 お洒落で、美味好きで、好色で、意気と芸を何より重んじた町・江戸。落語の世界と圓生自身の思い出に残る“江戸”を訪ねて、そこに残る「路地の暮らし」を縦横無尽に語るエッセイ。 上巻では、日本橋、神田、浅草等を散歩する。
  • P+D BOOKS 江分利満氏の優雅で華麗な生活 ≪江分利満氏≫ベストセレクション
    3.0
    1巻825円 (税込)
    “昭和サラリーマン”を描いた名作が甦る! 昭和30年代――ときは正に高度成長期! まだまだ貧しいけれど日々豊かになっていくサラリーマンの悲喜こもごもを描いた山口瞳の出世作『江分利満氏の優雅な生活』、『江分利満氏の華麗な生活』。 本作は作品中にも「庄助」として度々登場する長男・山口正介氏が、その2冊から江分利満氏のベストセレクションを再編した。『江分利満氏の優雅な生活』は第48回直木賞を受賞。巻末には、長男・正介氏の解説も特別収録。
  • P+D BOOKS 演技の果て・その一年
    -
    1巻880円 (税込)
    芥川賞候補作3篇を含む珠玉の作品集。 ――あの、二年前の別れたあと、私は毎日、新聞の社会面をみるたびにびくびくした。女の自殺ばかりが目につき、不安は半年以上もつづいた。……彼女の死、それが、それまでは新しく生きることも死ぬこともゆるされない、ひとつの刑の期限のように思えたのだ。――  ある女優の自死をきっかけに、冷たく別れたかつての恋人・小田富子のことをあらためて思い起こす〈私〉。突然、消息不明だった富子から「会いたい」という手紙がきて……。  表題作「演技の果て」のほか、米兵に媚びを売る日本人女性に複雑な思いを抱く日本人少年を描いた「その一年」、乳飲み子を船から海に投げ込んだ女の心理を綴る「海の告発」という芥川賞候補作3作品と、「煙突」「猿」「遠い青空」「頭上の海」といういずれ劣らぬ4篇の短篇からなる作品集。
  • P+D BOOKS 黄金の樹
    4.5
    1巻605円 (税込)
    恋と政治に揺れる東大生を活写した青春小説。 昭和20年代後半、文学への志を抱えながらも東大・経済学部に進んだ倉沢明史は検事である父の呪縛に抗いながら、己が人生を模索していた。 朝鮮戦争、血のメーデー事件、米国によるMSA援助の見返りとしての日本の再軍備問題と、時代は熱い政治の季節――。 その一方で家庭教師先の人妻・麻子に胸を焦がし、自らの欲望に悶々とする。そして、失ったはずのかつての恋人・棗との再会。 “内向の世代”を代表する作家・黒井千次が「春の道標」の後日譚として、彷徨する生真面目な青年の内面を繊細に描いた自伝的青春小説の完結編。復刻記念に著者のあとがきを特別収録。
  • P+D BOOKS 桜桃とキリスト―もう一つの太宰治伝 上・下巻 合本版
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    1巻1,320円 (税込)
    待望の合本版!! 恩師・井伏鱒二の紹介による妻・美知子との出逢いから、作家としての絶頂期と玉川上水心中までの、太宰治の後半生を活写した作品。美知子夫人が創作活動に果たした役割、女性一人称で綴られた「女生徒」での新境地、井伏鱒二との師弟関係、後に『斜陽』を書くきっかけとなった太田静代との劇的な出逢い、そして山崎富栄との“地上の別れ”に至るまでの晩年を克明に描く。 同じ津軽地方出身で直木賞作家である長部日出雄が、太宰への特別な愛情と深い理解を両輪にして描いた力作で、第29回大佛次郎賞、第15回和辻哲郎文化賞を受賞した長編評伝の上下合本版。
  • P+D BOOKS 男と女の子
    5.0
    吉行文学の真骨頂、繊細な男の心模様を描く。 戦後の混沌とした時代、男は安定を求めて大会社のサラリーマンとなった。 だが、人員整理でクビとなり退職金を受け取った日、ヌードモデル志望の少女と出会う。丸顔に濃い化粧、大きな頭でアンバランスな躰の彼女にやがて愛憐の情が湧きはじめる――。 空虚感を纏いながらこの時代を生きていく男と雑誌編集者の友人との交流、戦禍に散った友人への回顧など、卓越した心理描写で綴られた珠玉の作。 他に「水族館にて」「白い神経毬」「人形を焼く」の短編3作品を収録。
  • P+D BOOKS おバカさん
    3.8
    1巻880円 (税込)
    純なナポレオンの末裔が珍事を巻き起こす。  春のある日、銀行員隆盛の妹、巴絵に一通の手紙がシンガポールから届く。姿を現したのは、フランス人、ガストン・ボナパルト。ナポレオンの末裔と称する見事に馬面の青年は、臆病で無類のお人好し。一見ただのうすら“おバカ”だが、犬と子どもに寄せる関心は只事ではない。  変質者か? だが、すれっからしの売春婦をたちまち懐柔したり、ピストルの弾丸を相手の知らぬ間に抜き取るなど、はかりしれない能力も垣間見える。 そして行く先々でその生真面目さから珍事を巻き起こしていく。日本に来た目的は?その正体は?そんな“おバカ”な一方で、彼は出会った人々の心を不思議な温かさで満たしていく。  遠藤周作、得意の明朗軽快なタッチながら、内に「キリスト受難」の現代的再現を意図した心優しき野心作。
  • P+D BOOKS お守り・軍国歌謡集
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    1巻880円 (税込)
    早世した天才作家の珠玉の作品集。  ミステリアスなショーショートから哲学的な匂いのする短中篇まで、精力的に作品を発表し高い評価を得ていたものの、34歳の若さで亡くなった山川方夫の短篇集。  地方勤務から4年ぶりに本社に戻った妻帯者で事なかれ主義の男が、同期の女性に翻弄される「帰任」。憧れだった団地に入居したものの、その画一性に疲れ果て、極端な行動を取ろうとする「お守り」。相手の顔をまともに見ることができない内気な女性の大胆な行動を描く「箱の中のあなた」。下宿の外から聞こえてくる女性の軍歌に二人の男が惑わされてしまう「軍国歌謡集」など11作品を収録。
  • P+D BOOKS 終わりからの旅 上・下巻 合本版
    -
    1巻1,375円 (税込)
    待望の合本版!! 出征と敗走、捕虜生活を経験した兄と、終戦の年に生まれた異母弟。歩んできた道も、価値観も異なる二人の男の半生を描いた大作の上下合本版。 復員後、大学在学中から商売を始めていた兄・忠一郎は、卒業して商社のアメリカ駐在員となり、そこで出会った日系米国人との出会いから、新しいビジネス――サンドイッチ店のヒントをつかむ。片や新聞社に入った弟・良也は、妻がありながら、かつての恋人・茜への想いが断ちがたく、取材旅行の傍ら茜の痕跡を訪ね歩く……。 実業家でもある著者らしく、戦後の経済成長や、企業間の争いを交えつつ、戦中・戦後派が引きずる戦争の暗い影を描いた名作。
  • P+D BOOKS 女のいる自画像
    -
    私小説作家と女たちとの交情を綴った短篇集。 「相手変れど主変らずで、作者の分身である人物がどこにも登場しており、相手方の女性は作品ごとに一人一人違っているのである。が、私がそれぞれ大なり小なり親しくした人達であり――」(まえがきより)  小田原の私娼街「抹香町」の芸者とのつかず離れずの関係を描いた「捨猫」、著者のファンとして訪ねてきた人妻との淫靡な駆け引きを綴った「火遊び」など、著者が交情を重ねた相手とのエピソード8篇に、師と仰ぐ徳田秋声にまつわる女性の話「小説 徳田秋声」など全10篇を収録。私小説作家・川崎長太郎、愁眉の短篇集。
  • P+D BOOKS オールドボーイ
    4.0
    1巻715円 (税込)
    遺作「オールドボーイ」含む短編集。  1986年以降に発表された10作品を収録する“無頼派作家”最晩年の短編小説集。  作者以上の無頼派である棋士・芹沢博文との交流と最期を綴った「男の花道」、中年男が嫁探しをする悲喜劇「男の十字路」、あるいは亡くなり、あるいは落ちぶれてしまったかつてのギャンブル仲間の姿を描いた「男の旅路」、無口だが芯のある男らしい男を描出した遺作「オールドボーイ」といった“男シリーズ”のほか、単行本未収録作品である「赤い靴」「青年」「蜘蛛太夫」「道路の虹」などをまとめた、色川ファン垂涎の一冊。
  • P+D BOOKS 貝がらと海の音
    4.0
    1巻880円 (税込)
    老夫婦の穏やかでかけがえのない日々を描く。 「もうすぐ結婚五〇年の年を迎えようとしている夫婦がどんな日常生活を送っているかを書いてみたい」(あとがきより)――。庭に咲く四季折々の花々、かわいい孫たちの成長、ご近所さんが届けてくれる季節の風物など、作者の身のまわりの何気ない日常を、まるで花を育てるように丹念に描く。 「棚からものが落ちてきても、すぐには反応できない」「歩くスピードが明らかに落ちた」などという老いの兆候も、戸惑いながらも受け入れ、日常の一コマとして消化していく。事件らしい事件は何も起こらないが、些細な驚きの積み重ねで読み応えある文学作品にしてしまう、まさに庄野潤三の世界。
  • P+D BOOKS 海軍
    -
    1巻1,045円 (税込)
    真珠湾攻撃をテーマにした青春小説。  薩摩人・谷真人と牟田口隆夫は、同い年で幼なじみ。ふたりは旧制中学に入ると、ともに海軍に強いあこがれを抱く。真人は首尾よく兵学校に合格し、どん亀と呼ばれながらも着実に力をつけていく。しかし、隆夫は軍人になれず、やがて画家の弟子に。  別々の道に進んだかと思われたふたりだったが、何かに導かれたように再会し、真人の口利きで隆夫は軍属として軍艦を描く仕事を得る。そして昭和16年12月8日、真人たちは真珠湾で勝利を収め、隆夫はその光景を描くが――。  モデルは真珠湾攻撃で殉死した横山正治少佐。戦時中の1942年に「朝日新聞」に連載され、第14回朝日文化賞を受賞した、“青春小説”というべき傑作に、単行本未収録の「戦時随筆」9篇と、『海軍』の後日談「軍神」を収録。
  • P+D BOOKS 海市
    3.8
    1巻1,045円 (税込)
    親友の妻に溺れる画家の退廃と絶望を描く。 妻子ある画家・渋太吉は、伊豆の海村で蜃気楼のように現れた若き女性・安見子との道ならぬ恋に溺れていく。 渋はかつて一緒に死ぬ約束をした女性を裏切り、妻とは離婚寸前の状況にあった。やがて、安見子は親友の妻であることが判明するが、彼女への思慕は変わらず、肉体関係を続けていく。 恋愛の幾つかの相を捉え、著者が得意とするカットバック手法で、それぞれの愛憎劇が複層的に展開されていく。 福永武彦が、退廃と絶望の中の愛の運命を描いた佳作の復刊に、著者の長男・池澤夏樹氏が解説を特別寄稿。
  • P+D BOOKS 廻廊にて
    4.0
    1巻715円 (税込)
    女流画家を通じ、“魂の内奥”の旅を描く。  異例の才能を持ちながら埋もれていった亡命ロシア人女流作家マリア・ヴァシレウスカヤ(マーシャ)の内的彷徨を描く辻邦生の処女長編作。  少女期に出会った魅惑的な少女アンドレとの痛みを伴った甘美な愛を失い、結婚に破れ、つねに芸術の空しさを苦汁のようになめながら、生の意味、芸術の意味を模索し続けた、寡作の画家マーシャの短い生涯を、彼女が遺した日記や手紙から辿る伝記風スタイルを用い、清冽な筆致で描いた作品  敬虔で慎み深く、絵の才能を持て余すマーシャと、身体が弱いために生に焦がれる無鉄砲なお嬢さまアンドレ、孤独を抱えるふたりの交流がとても丁寧に描写されている。第4回近代文学賞受賞作。
  • P+D BOOKS 風祭
    -
    1巻715円 (税込)
    町の名士と日蔭者の子の愛と葛藤を描く。 ――自分のいう血のこわさとは、日蔭者の子とその父、というこの血の関係のこわさなのだ。この血ゆえに、かつては全力をあげて拒否しようとした存在を、いまはかえってその血ゆえに、“父なるもの”としてわがふところに受容しようとしている。――  医者であり町の名士である高峰好之と、その愛人のあいだに生まれた伊作。好之の死後、伊作たちは高峰家とは疎遠な状態だったが、85歳になる母が、父のさみしそうな様子を夢に見るというので、父の墓に参り、その足跡を調べることに。その作業は、恨みに思っていた父と、あらためて向き合うことも意味していた……。  第28回読売文学賞に輝いた傑作私小説。
  • P+D BOOKS 風の息 全3巻 合本版
    5.0
    待望の全3巻合本版!! 日航機「もく星号」墜落の謎を追う問題作。 昭和27年4月9日、突然消息を絶った日航定期便福岡行き「もく星号」は、羽田を離陸した20分後に消息を絶った。 乗客には八幡製鉄社長・三鬼隆、漫談家・大辻司郎など著名な顔ぶれも混じっていた。翌日、伊豆大島三原山噴火口付近で、バラバラになった機体が発見されたが事故原因は特定されないまま。朝鮮戦争の最中に起ったこの事故は、果たして偶然か謀略か? 筆者代表作「日本の黒い霧」などと同様に、昭和の“謎”事件の真相を解明するため、記録的手法を導入して真正面から挑んだドキュメントタッチの長編小説。
  • P+D BOOKS 傾いた地平線
    5.0
    自身の体験も織り交ぜながら描く並行世界。   SF作家の〈ぼく〉が、収録のため放送局のエレベーターに乗り込むと、降りた先にあったのは、スタジオではなく、かつて〈ぼく〉が一般社員として勤めていた会社だった。しかもいつの間にか〈ぼく〉が資材部次長になっており、亡くなったはずの同級生が生きていて――。  その後も2ヵ月ごとに、第一工場総務課長、フリーライター、大地震で焼け出された人間と〈ぼく〉の肩書や状況は目まぐるしく変わっていき、「ぼくはひょっとするとこの世界では、自分のおさまるべき場を、発見出来ないで終るかも知れない」と思うようになる。  眉村卓が、自身の体験も織り交ぜながら描くパラレルワールドの世界。「もしあのとき違う選択をしていたら……」という誰もが思い描く空想世界を見事にまとめた名作。
  • P+D BOOKS 加田伶太郎 作品集
    3.0
    1巻990円 (税込)
    福永武彦が加田伶太郎名で描いた探偵小説集。 純文学作家である福永武彦が加田伶太郎のペンネームで発表した「完全犯罪」「失踪事件」「赤い靴」などの探偵小説10編に、随筆「素人探偵誕生記」を併せた異色の一巻。 大学助教授で自ら“安楽椅子探偵”を自認する伊丹英典は、助手・久木進を伴い、得意の分析力、想像力、論理力を駆使して、迷宮入りかと思われた難事件を次々と解決していく。 また、船田学名義で書かれた未完のSF作品「地球を遠く離れて」も併録した、福永武彦の意外な一面が垣間見える異色作品集。
  • P+D BOOKS 悲しみの港(上)
    -
    1~2巻605~660円 (税込)
    現実と幻想の間を彷徨する若き小説家の懊悩。 「僕が故郷に漠然と期待したのは避難港だった。ところが、それどころではなかった」――。 東京から郷里の静岡県藤枝市に居を移した三十手前の小説家・及川晃一の日常的思索を描いた著者の自伝的小説の前編。 1994年、発刊時の単行本の帯には[自分はすでに難破船か、骸骨か。それでもなお試練の故郷で文学者が探し求める自我の新しい船出。現実と想像のあわいに明晰な幻視者・小川国夫が眼をそそぐ]とある。 日本人とは、市民とは、そして小説家とは何かを考え続けた、「内向の世代」の作家・小川国夫の深い懊悩が滲む秀作。朝日新聞に連載され、第5回伊藤整文学賞を受賞。
  • P+D BOOKS 悲しみの港 上・下巻 合本版
    -
    1巻1,265円 (税込)
    待望の上・下巻合本版!! 現実と幻想の間を彷徨する若き小説家の懊悩。 「僕が故郷に漠然と期待したのは避難港だった。ところが、それどころではなかった」――。 東京から郷里の静岡県藤枝市に居を移した三十手前の小説家・及川晃一の日常的思索を描いた著者の自伝的小説の前編。 1994年、発刊時の単行本の帯には[自分はすでに難破船か、骸骨か。それでもなお試練の故郷で文学者が探し求める自我の新しい船出。現実と想像のあわいに明晰な幻視者・小川国夫が眼をそそぐ]とある。 日本人とは、市民とは、そして小説家とは何かを考え続けた、「内向の世代」の作家・小川国夫の深い懊悩が滲む秀作。朝日新聞に連載され、第5回伊藤整文学賞を受賞。
  • P+D BOOKS 神坂四郎の犯罪
    -
    1巻770円 (税込)
    関係者のエゴイズムが交錯する傑作心理劇。 ――今日私が申し述べました真相は、あるいは大部分が嘘であるかも知れません。嘘であるという証明も本当であるという証明も出来ないのであります。……有るものはただ外部的資料に過ぎない。私の行為、私の言葉に過ぎない。私の心にある真実は推察されるだけであります。――  自殺幇助の疑いで裁判にかけられている雑誌編集長・神坂四郎。神坂が横領の事実を糊塗するために、梅原千代が持つダイヤを我が物にしようとし、心中を装ったとされているが、証言台に立った被告の妻、同僚女性、被告の飲み仲間らは微妙に食い違う証言をする。  被告のさまざまな顔が明らかになると同時に、証人のエゴイズムも露わになっていく表題作のほか、戦争で人生が変わってしまった二人の女性を描く「風雪」、常識や時代にとらわれず勝手気ままに過ごしているように見えた友人の本当の想いを綴る「自由詩人」という傑作短篇2篇を収録。
  • P+D BOOKS 神の汚れた手 上・下巻 合本版
    -
    1巻1,375円 (税込)
    待望の合本版!! 舞台は三浦半島の小さな産婦人科医院。主人公の医師・野辺地貞春のもとには、不妊治療や出産、中絶と、さまざまな苦悩と不安を抱えた人がやってくる。“仮性半陰陽の男性”と診断された女性、やっと懐妊した子がダウン症と診断された夫婦、眼球なく生まれた赤児、そしてその静かな死――。 主人公が日々直面する数々の患者の実態を描いて、人間誕生の意味とその神秘に鋭く斬り込んだ衝撃の問題作の上下合本版。
  • P+D BOOKS がらくた博物館
    3.0
    米国最北端の町で繰り広げられる人間ドラマ。 ――彼等はみんなその祖先に流れ者の血を持っているので、流れ者に対して寛容であり、理解もあった。――  命からがらの逃避行でロシアから逃れ、中国、そしてアメリカ最北端へと流れ着いたマリヤ。マリアの飼う4頭のシベリア犬に飼い猫を殺されたにもかかわらず、友人づきあいをする日本人アヤ。そのアヤは、前夫との子を連れ日本に一時帰国するが、元夫とはやはり心を通わせることができず、親子ともどもさみしい思いを抱いてアメリカに戻る。  アヤとも知り合いのカルロスはスペイン、中米から自作のヨットで漂着し、そのまま居着いてしまった印刷屋の主人。ある日フェリーでやってきた東洋系の女性と知り合うが、彼女もまた、韓国系の母親と日本人の父親を持つ“漂流者”の一人だった――。  第14回女流文学賞を受賞した名作長編。
  • P+D BOOKS 玩物草紙
    -
    物と観念が交錯する「アラベスクの世界」。 蟻地獄の観察日記をつけ、好きな花といえばタンポポ。そして76年に一度飛来するハレー彗星を待ちわびる。裸体・虫・ポルノ・飛行船・地球儀……。古今東西の書籍を渉猟し孤高の境地を拓いた文学者が、初めて「私自身」=ミクロコスモス=を語りつつ綴った、物と観念が交錯するアラベスクの世界。 1978年30回にわたって「朝日ジャーナル」に連載された澁澤龍彦後期のエッセイ集。
  • P+D BOOKS 記憶の断片
    -
    作家生活の機微や日常を綴った珠玉の随筆集。 太宰治賞、直木賞受賞について、執筆秘話、ギリシアやヨーロッパの旅、土佐回顧、好物料理、折々の暮らしの雑感など、簡明直截に綴られた随筆集。 ≪『鬼龍院――』の映画で、夏目雅子扮するところの「なめたらイカンゼヨ」は流行語になってしまったが、これなど私は最初試写を見たときびっくり仰天、若い娘が「なめたらイカン」とまではいっても、「ゼヨ」というのはぜったい口にするべき言葉ではなく≫「京ことば」より。 昭和48年から平成8年にかけて、著者47歳から70歳までの100編を収録。
  • P+D BOOKS 帰郷
    4.0
    1巻935円 (税込)
    元海軍将校が目にした戦後日本の悪しき荒廃。 海軍兵学校出身のエリート将校・守屋恭吾は、公金に手をつけ引責辞職後、祖国には戻るまいと賭博の眼力を養いつつ、欧州各地を放浪していた。やがて、ある事情から“帰郷”することになった守屋は、大きく変貌した戦後の日本に落胆と義憤を感じる。 戦争という過去の記憶から逃れようとするあまり日本の伝統や誇りまでも失ってしまった国民たち。――戦前と戦後の日本人は何が変わったのか? 大佛次郎が当時の日本人へ自戒のメッセージを込めた記念碑的名作で1948年毎日新聞に連載され後に映画化、欧米でも高く評価された。
  • P+D BOOKS 帰去来 ~太宰治私小説集~
    4.5
    1巻825円 (税込)
    旧家に生まれた“暗い宿命”を描く私小説集。 名作「富嶽百景」を含む、太宰の私小説で構成したアンソロジー集。 明治42(1909)年6月、太宰治こと津島修治は青森県北津軽郡に誕生、のちに遠く東京にあって望郷の念を募らせていた。 津軽での幼・少年期を“遺書”のつもりで書き綴った処女作「思い出」で文壇デビューを果たし、その後、兄との不和から十年ぶりとなった帰郷を描いた「帰去来」や、母危篤の報を受けての帰郷を描く「故郷」、そして、時局差し迫る中での津軽旅行をまとめた「津軽」と、旧家に生まれた者の暗い宿命を描いている。 解説を同じ東北出身の作家・佐伯一麦氏が特別寄稿。
  • P+D BOOKS 岸辺のアルバム
    5.0
    1巻990円 (税込)
    昭和ホームドラマの金字塔、その原作小説。 1977年夏にTBS系列で放送され、「辛口ホームドラマ」として放送史に燦然と輝く名作。その原作小説は1976~77年にかけて東京新聞ほかで連載された。 高度成長期の大企業に勤めるモーレツサラリーマンの夫・田島謙作。傍目には恵まれた貞淑な妻・則子。才気煥発な女子大生の娘・律子と気弱な高校三年生の息子・繁。一見すると、郊外の戸建て住宅に暮らす幸福そうな一家が、ある1本の電話から破綻に向かって走り出す。主婦の浮気、レイプなど当時は斬新なテーマを意欲的に描いた、脚本家・山田太一の代表作。
  • P+D BOOKS 北の河
    4.0
    1巻715円 (税込)
    戦争ですべてを失った母の絶望と孤独。  昭和20年、すでに夫を喪い、家も戦火に焼かれてしまった母子が、遠縁を頼って東北の寒村に身を寄せる。だが、そこは安住の地ではなかった。  頼るべき知己もおらず、終戦後は都会に戻るという希望も断ち切られ、迫りくる厳しい冬を前に、母は自ら死を選ぶ……。ノンフィクション作品のような感情を抑えた筆致が、かえって読む人の想像を掻き立てる。  第54回芥川賞に輝いた表題作のほか、やはり身近な人の死をテーマにした「夏の日の影」「霧の湧く谷」、大学の二部に通う学生たちの葛藤を描いた「浅い眠りの夜」の三篇を収録。
  • P+D BOOKS 虚構の家
    -
    1巻935円 (税込)
    高度成長期の“家族の崩壊”を描いた問題作。 異常に潔癖な息子を持つ一家と、駆け落ちに走る高校生の娘を持つ別の一家。物質的には満たされた高度成長期において、一見、幸福そうに見える双方の家庭には外部からは窺い知れぬ深い闇があった。 裕福で社会的地位の高いふたつの家族の「内と外」をモチーフに、富裕層が、断絶のうちにじわじわと崩壊していく様を痛烈な筆致で描ききり、1973年当時、大きな反響を呼んだ。後にテレビドラマ化もされた作品で、時代の嚆矢ともなった問題作。
  • P+D BOOKS 虚構のクレーン
    -
    1巻825円 (税込)
    戦争が生み出したさまざまな矛盾に切り込む。  東京で学生をしていた仲代庫男は空襲で焼け出され、列車で佐世保の実家へ向かう途上、同年輩の芹沢治子と出会う。長崎の浦上に住むという治子と庫男は文通を始めるが、“新型爆弾”により治子の消息は不明に――。  一瞬にして未来を断たれた原爆被害者、日本人であることを強いながら差別される朝鮮人炭鉱労働者、敗戦前から英語の辞書を買い漁っていた抜け目ない同級生……戦争によって生まれたさまざまな矛盾や理不尽を、富国強兵の象徴であった旧佐世保海軍工廠250トン起重機(クレーン)になぞらえてあぶり出した名作。
  • P+D BOOKS 金環蝕 上・下巻 合本版
    -
    1巻1,485円 (税込)
    待望の合本版!! ――財部は一種の硬骨漢であった。最後の思い出に、大臣と官房長官を向こうに廻して、断固として竹田建設を叩き落としてやろうという意慾が、彼の心のなかで静かに疼いていた―― 総理大臣の金策のため、巨大ダム建設に絡んで政界、財界、官界を巻き込んだ大掛かりな不正が画策されていた。成否の鍵を握る〈電力建設〉の総裁・財部は、汚職に手を貸すことを断固として拒否するが……。 1960年代に起きた九頭竜川汚職事件を題材として、芥川賞作家・石川達三が鋭い視点で描いた話題作の上下合本版。

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