国内ミステリー - 祥伝社文庫作品一覧

  • 京都 鴨川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
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    紅葉美しい東福寺を取材で訪れた茶屋次郎。だが同行していた地元出版社の美人編集者・原口奈波が突如姿を消した。 彼女の行方を追うと、兄の壮亮と彼の恋人だった石津紀世も数年前に失踪していることが判明する。その矢先、紀世の妹・真海の絞殺死体が鴨川に浮かんだ。 3人の失踪との関わりは? 先斗町、鞍馬寺、果ては天橋立と、縦横無尽に探る茶屋の前に現れる古都の闇とは──。
  • 京都 保津川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
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    闇の中で紙のように白い顔の女―─。 旅行作家・茶屋次郎はある夜、自宅近くで火事に遭遇した。直後、飛び出てきた女と入れ替わりに茶屋は屋内へ。取り残された男を助けたが、男はその記憶がなく、女もいなかったと証言。命の恩人から一転、放火犯と疑われる。 茶屋は自ら無実を証明すべく、男の故郷・京都へ。 だが、待っていたのは、保津川で死んだ男女3人の謎だった……!
  • 狙われた男 秋葉京介探偵事務所
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    人は秋葉を「危険な男」と呼ぶ。「頭が切れ、秘密を守る、頼り甲斐のある男」とも。裏切りには容赦をせず、退屈な依頼は引き受けない――。そんな秋葉の探偵事務所を悪どい商売で財をなした川島が訪ねてきた。全財産を慈善事業に寄付しなければ殺す、と脅迫されているという。恨みを抱く三人の男に、秋葉は会うことにしたのだが…。表題作他、全五話の探偵物語。
  • 伊良湖岬 プラスワンの犯罪
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    中学で同級生だったカメラマン野中の遺作展に出かけた十津川は、渥美半島・伊良湖岬で撮影された写真の中に、連続狙撃事件の容疑者水沼によく似た男を発見した。元自衛隊員水沼の購入した銃の線条痕が、二つの狙撃事件で使用された弾丸と一致していたのだ! 十津川と亀井は、姿を消したスナイパー水沼の足取りを追って伊良湖に向かうが、そこに第三の凶報が…。
  • 裏切りの特急サンダーバード
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    報酬は一億円。大明寺と名乗る人物にそう声をかけられた六人の男女。スリの達人、元JR運転士、射撃のオリンピック候補など、特殊な技能を持つ彼らが実行したのは、特急サンダーバードの乗っ取りだった! 三時間以内に十一億円用意できなければ、四百人の乗客もろとも爆破するという。ノンストップで疾走する特急。刻限迫る中、十津川警部は犯行グループにどう挑むのか?
  • 展望車殺人事件
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    忽然と消えた美人乗客───大胆なトリックに、十津川警部が挑む!大井川鉄道のSL急行「かわね路」号展望デッキから女性客が姿を消した。翌日、大井川河畔で溺死体で発見されるが、彼女は東京で起こった宝石商殺しの容疑者と判明。犯行を苦にした自殺か? 目撃証言から静岡県警は他殺の線を否定。だが偶然同乗していた亀井刑事の話から、十津川警部は重大な不審点に気づく。事件には周到な罠が!(表題作「展望車殺人事件」より)。著者ならではの秀作を満載したトラベル・ミステリーの会心短編集!
  • 特急「富士」に乗っていた女
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    北条早苗という女刑事はいるか――捜査一課にかかってきた不審な電話。それが事件の幕開けだった。北条の婚約者と称する男が大分へ向かう寝台特急「富士」の車内で殺害され、容疑は乗り合わせていた北条に。何者かの罠だった。だが、刑事の犯行に高まる批判の声。事件解決のカギを握る人物が相次いで殺され、北条逮捕の期限も迫る。窮地の十津川は危険な賭けに出るが!?
  • 十津川警部 オリエント急行を追え
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    イベントで日本に運ばれたオリエント急行から、百丁ものトカレフと白骨化した手首が発見された。調査に赴いた刑事がベルリンで消息を絶ち、特命を帯びた十津川警部は、犯人を追ってベルリンからモスクワ、さらに極寒のシベリアへ! 一方、亀井刑事は日本で暗躍するドイツ人の影を探り出していた……。東西ドイツ統一直後、激動の東ヨーロッパと日本での息詰まる攻防!
  • 寝台特急カシオペアを追え
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    女子大生・小野ミユキが誘拐された。犯人の指示で、父親の敬介が身代金二億円を携えて上野発のカシオペアに乗り込んだ。十津川警部は、新幹線で先回りし郡山から乗車するが、敬介も金も消えていた。さらに、ラウンジカーでは中年男女の射殺体が発見される。誘拐事件との関連は? 十津川を嘲笑うが如く、次々と引き起こされる事件。果たして解決への鍵とは!
  • 秀吉 秘峰の陰謀
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    秀吉軍に挟撃された知将・佐々成政は絶体絶命の危機に陥った。存亡を賭けた“厳冬の飛騨超え”を決行。雪と氷の地獄に挑んだが、自然の猛威の前に兵たちは次々に倒れた。が、この無謀ともいえる雪中行の背後には、驚天動地の陰謀が隠されていた……。
  • 紀の川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
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    名川・紀ノ川の取材で奈良・五條を訪れた旅行作家・茶屋次郎にはもう一つの目的があった。 2ヵ月前に東京から帰郷し、今は当地のホテルに勤める旧知の諸越真奈美と逢うことだった。 だが、二人が再会を果たすほんの直前、真奈美は客室内で何者かに刺殺された。またしても事件関係者となった茶屋は、独自調査に乗り出すが、やがて真奈美の父が関わった不可解な女性自殺事件を知る。 その死の周辺を洗ううち、さらなる怪事件が……。 奈良・吉野から紀伊水道へと注ぐ大河・紀の川を舞台に旅情ゆたかに贈る、シリーズ第20弾!
  • 笛吹川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
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    東京・日本橋の老舗デパートに勤める純礼(すみれ)が消息を絶った。 陶器展示即売会で出会った高名な陶芸家・能満院石舟(のうまんいんせきしゅう)の秘書になると言って家を出たばかりのことだった。 純礼の両親から捜索を依頼された旅行作家・茶屋次郎は、能満院の屋敷があるという山梨県石和を訪ねるが不在。直後、近くの笛吹川畔で若い女性の遺体を発見、茶屋は重要参考人にされてしまった。 苦境の中、純礼の行方を追う茶屋の前に、やがて陶芸家の驚くべき正体が浮かび上がってきた……。 瞠目必至のシリーズ第19弾!
  • 釧路川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
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    〈釧路湿原を新天地への旅立ちの場所に……〉自殺サイトにアクセスした痕跡を残し、消息を絶ったスナックの美人ママ・令子。 彼女の愛人の事業家から捜索を依頼された旅行作家・茶屋次郎は現地・北海道へ飛んだ。 情報を集めるうち、「自殺」は偽装だと確信した茶屋だが、直後、事業家の顧問だったロシア人が他殺体となって発見された。 玲子の失踪と関連はあるのか? 事件の謎を解く鍵は、令子の不可解な経歴にあった……。 霧の釧路湿原に消えた美女をめぐる推理行、大好評シリーズ第18弾!
  • 黒部川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
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    〈週に五日、黒部峡谷を往復しています〉 旅行作家・茶屋次郎の元に、富山県の宇奈月温泉に住む須笑子(すえこ)という女性から1通の手紙が舞い込んだ。 興味を抱いて現地を訪れた茶屋が遭遇したのは、峡谷の絶壁で須笑子の恋人・貫井が宙づり遺体で発見されたという報せだった! 自殺か他殺か? 登山経験のない貫井がなぜそんな場所で? 混乱のうちに今度は須笑子も失踪……。 絶景の立山黒部で繰り広げられる傑作旅情ミステリー、第17弾!
  • 天竜川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
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    旅行作家・茶屋次郎は、新宿・歌舞伎町のクラブホステスに人捜しを頼まれる。 彼女の愛人だった境川大黒(さかいがわだいこく)なる男が、忽然と姿を消したのだという。 謎に包まれた境川の素性に興味を覚え、目撃証言から長野を訪れた茶屋が遭遇したのは、60年前の一家七人惨殺事件と、天竜峡で発見された身元不明の女の他殺体だった! 時を超えて絡み合う2つの事件、そして境川の正体とは……?  南信州の山峡を舞台に放つ、興奮のシリーズ第16弾!
  • 最上川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
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    山形・新庄でそば屋を営む伯母の家が放火された! 突然の電話に仰天した旅行作家・茶屋次郎は現地へ急いだ。 そこで、一流のそば職人でありながら愛人宅に入り浸る型破りな伯母の夫・竹久勘十と出会う。放火は個性の強すぎる勘十への嫌がらせか? 直後、中学生の娘・美鳥(みどり)が誘拐され、茶屋自身が誘拐容疑者に!?  調査を開始した茶屋の前で、今度は勘十が何者かに拉致された。犯行は竹久家への怨恨によるものか? やがて茶屋が探り当てた、犯人の哀しい過去とは……。 東北の名川・最上川を舞台に描く大好評旅情ミステリー、会心のシリーズ第15弾!
  • さよならの殺人1980
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    「かけがえのないひとを殺した、ジョン・レノンが死んだあの日に…」その言葉とともに渡された小説の原稿が、私を過去へと引き戻す。80年11月、大学自治会長の森山が猟奇的に殺され、工学部4年の矢部たちが事件を調べ始めた矢先、また一つ死体が発見される――当時の事件をなぞる小説の意外な結末と、17年後の衝撃の真実とは? 追憶の青春群像推理。
  • 薩摩半島知覧殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
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    東京・目黒で、西島夫妻が惨殺された。妻の多万紀(たまき)は旅行作家・茶屋次郎の知り合いであった。 しかし、事件は思わぬ方向に展開した。西島と共に殺されていたのは、実は妻ではない別の女性だったのである。 茶屋は、消えた多万紀の行方を追って、彼女の出身地・鹿児島の知覧へ飛んだ。やがて彼女の出生の秘密が明らかになると、坊津の沖に女性の死体が浮かんだ。それはなんと多万紀の妹であった……!  特攻隊出撃基地として知られる小京都・知覧、天然の良港・坊津、そして名湯・指宿を舞台に、名探偵作家の推理が冴える大人気シリーズ、白熱の第14弾!
  • 魔性ホテル
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    「まだ“燭台”のようなことをやってるのか」同級生が声をかけてきた。燭台とは,ホテルマンという職業を揶揄する言葉だ。そして宿泊のたびに社会的地位の違いを見せつけ,ついには自分の恋人を連れ込む始末…。殺意を燃やす男が編み出した完全犯罪とは?ホテル内部を知悉する著者ならではの自選ホテル・ミステリー5作。
  • 紀伊半島 潮岬殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
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    旅行作家・茶屋次郎の学友・袋田が一枚の肖像画を持参した。大阪・天王寺のホームレスの露店で見つけたこの絵のモデルが、父親の遺した謎の写真の美女と同じだったので買い求めたという。 女の正体を探ってほしいとの希望に、雑誌連載の取材を兼ねて乗り出す茶屋。だが、写真の裏に書かれた「串本」の文字を手掛かりに出向いた南紀串本・潮岬で、彼女は六年前に絞殺されていた! やがてその女性に思いを寄せていた男までもが犠牲に……。肖像画に秘められた数奇な物語とは? 傑作旅情推理、ますます快調の第12弾!
  • 越前岬殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
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    福井・東尋坊を取材中の旅行作家・茶屋次郎は、突如、地元警察に殺人容疑で連行された。 前日、近くの雄島(おじま)で東京のOL・竹脇肖子が絞殺され、目撃証言と現場付近の駐車場に停めていた車のナンバーから、茶屋が重要参考人として割り出されたのだ。 やがて茶屋の取材の過程で、肖子の父親が三年前、何者かに襲われて頭部を殴られ、以来記憶喪失となっていた事実が!  はたして二つの事件の関係は? そして待ち受けるさらなる血の惨劇……。円熟のシリーズ第13弾!
  • 納沙布岬殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
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    旅行作家・茶屋次郎は北海道行き大型フェリーの旅を満喫していた。目的地は根室・納沙布岬。だが下船直後、茶屋の運命は暗転した。 船中の乗用車から男性の他殺死体が発見され、航海中、船内各所をうろついていた茶屋に嫌疑がかけられたのだ。 憤然とした茶屋は独自調査を決意、知り合った美女・四季乃(しきの)と共に道東を巡るが、突如、尾岱沼(おだいとう)で四季乃が失踪した。 はたして彼女の行方は? 茶屋は事件の真相を掴めるか……。 旅情溢れる日本最東端の岬を舞台に円熟の名手が贈る、新機軸の第11弾!
  • 筑後川 日田往還の殺人 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
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    筑後川に臨み、旅行作家・茶屋次郎の胸は疼いた。大分県日田で、18年前に交際していた小菊の消息を訪ねると、彼女の現在の夫・牛島克典は殺人容疑を掛けられていたのだ。 牛島は被害者から多額の融資を受けており、不在証明もないという。零落した小菊の境遇を救うべく、茶屋は事件解明に乗り出すが、直後、取材協力者の女性が失踪、今度は茶屋の身にもあらぬ嫌疑が……。 はたして事件の真相は? 窮地に陥ちた茶屋と小菊夫婦の運命は……。 九州一の大河を舞台に放つ、堂々のシリーズ第10弾!
  • 湿原に消えた女
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    「その女の人生を、めちゃめちゃにしてやりたい」竹村千草は会うなり、そう切り出した。私立探偵・岩波惇哉への依頼は、札幌に単身赴任中の彼女の夫を調査し、その浮気の証拠を見つけてほしい、というものだった。さっそく現地北海道に飛んだ岩波は、夫の竹村定輝がある女と道西のハイキングの名所・雨竜沼(うりゅうぬま)湿原に向かう姿を確認。だが、下山したのはなぜか竹村一人きりだった。女は一体どこへ……?(表題作『湿原に消えた女』)。一匹狼の探偵・岩波の推理が冴える、異色の連作短編集!
  • 四万十川 殺意の水面 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
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    高知を訪れた旅行作家・茶屋次郎はご満悦だった。知り合った地元の美女・吉永香織が“日本最後の清流”四万十川を案内してくれたからだ。 だが翌日、その香織の死体が川面に浮かぶや、茶屋の境遇は最悪となった。二人を目撃した住民たちの証言で、重要参考人にされてしまったのだ。 身悶える茶屋は、嫌疑を晴らすべく奮然と単独調査を開始したが、その時またも怪事件が……。 はたして茶屋の運命は? 香織の死の真相は?  美しき山水の地を舞台に熟達の名手が贈る、シリーズ第9弾!
  • 喪われた道
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    尺八、黒衣、天蓋―青梅山中で殺された男はなぜか虚無僧姿だった。調査を開始した浅見光彦は、尺八名人だった男が、以前住んでいた修善寺ゆかりの名曲「滝落」だけは拒絶していたことに疑問を抱いた。急遽伊豆へ赴き、事件当日、修善寺でも虚無僧が目撃されていた事実を掴む。偶然なのか?直後、第二の殺人が起きた!
  • 志摩半島殺人事件
    完結
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    志摩半島英虞湾に「悪」が売物の作家・袴田啓二郎の他殺死体が浮かんだ。所轄の鳥羽署は、彼が失踪前後に掛けていた不審な電話から、黒い交友関係に絡むものと捜査を開始した。一方、美少女海女の取材で同地を訪れていたルポライター・浅見光彦も事件を知り、調査に乗り出した。だが、袴田の電話相手は杳としてわからず、やがて第2の殺人が発生した。真珠の海を血に染めた事件の真相は? 2つの殺人事件の関連は? 人気絶好調の著者が、早春の志摩、東京、三陸を結んで描く本格旅情推理の傑作!
  • 天の白骨
    完結
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    ともに駆け落ちした相手の人妻が行方不明に!思いあまった愛人はなんと彼女の夫にすべてを報告。二人の奇妙な捜索が始まった!折しも連続レイプ事件が発生し、被害者の一人も行方不明に…。人妻も同様に暴行魔の毒牙にかかったのか?推理界の雄がアダルト・ビデオ界を軸に放つ渾身作!
  • 怨讐の冬ふたたび
    完結
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    「父と新妻が殺されたのは汚職隠蔽のためだった!」TV局員の大原浩人は亡き父の手帳を発見し、事件の真相が計画殺人だったことに愕然とする。「報復は己の手で」と職を捨て、自ら立ち上がった男の滾る情念!その先に次々と恐るべき運命が待ちうけていた。
  • 骨まで喰らえ
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    “一週間以内に二億円を用意しろ。さもなくばあの秘密をバラし、誘拐した女も殺す”突然の脅迫電話に会社社長の石坂光生は震撼した。十二年前のあの犯行は誰も知らないはずだ。狡猾な誘拐犯に翻弄される石坂の前に思わぬ女が出現し、その時おぞましい策略がひらめいた。そして…。

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  • 霧の女
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    二百億の遺産を残し逝った三木達三は臨終に際し、隠し子・洋子(4才)に莫大な額を相続をさせる遺言を公表した。しかし、納得のいかない次女は“事故死”を画策。これを察した長女は危惧を募らせていた。それぞれの思惑が“濃い霧の中”で蠢いていた。

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  • 禁断のホテル
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    「えっ!レイプされたですって!?」ホテルの宴会支配人・秋月錬太郎は、泊まり客からの通報に驚愕した。トラブル処理の密命を帯びた秋月は半裸で泣き叫ぶ女の姿に一抹の疑惑を抱いた。「強姦ではない…」―やがて、男の“武器”を用いて様々な女に内偵を進めるうちに、ある政治団体が浮かび上がってきて…。

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  • どんでん返し
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    「ねぇ…思いきって、やったらどうなの」「何をだ」「わたしを殺すのよ」―社の常務の姪と不倫の挙句、妊娠させ、結婚を迫られる夫。玉の輿をもくろむ夫に妻は離婚絶対拒否で対抗。岐路に立つ夫と妻の意地の対決の行方は?なんと全編会話だけで緻密に構成された異色の6作!

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  • カバラの呪い
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    正体不明の“奇怪な死体”が渥美半島に漂着した。カメラマンの淳がTV局の依頼で撮影した写真は、なぜか放映されなかった。何者かの圧力が?真相を追う淳の前に浮上した“地球を救う”という国際的大プロジェクト。そこに隠された驚愕の呪いと陰謀…。あの「大予言」の著者が放つ恐怖推理の力作。

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  • 禿鷹の凶宴
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    51歳。早川邦夫は金庫破りとしては老いぼれと呼ばれる年齢。“最後の仕事”と決めた会社の金庫には4億円余りの現金が眠っていた。準備は順調に進み、社長室の金庫に辿り着いたが、そこには“先客”の死体が!金庫破りは成功したが、正体不明の組織が執拗につけ狙ってきた!

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  • 霧の疑惑
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    都下八王子。廃屋の土中から人間の手が生えていた。発掘された現場からは、日時も殺害場所も異なる三人もの女の他殺体が現われた。希代の猟奇犯罪と世間が騒ぐなか、神尾亜美は不安に戦いていた。「犯人は父?」いずれも水曜日の犯行日に、父はアリバイがない。不審な父の行動に一家がパニックに陥ったとき、追い討ちをかけるように第四の殺人が発生した!

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  • 銭形砂絵殺人事件
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    香川県観音寺市を訪れた赤かぶ検事は巨大な寛永通寶の砂絵を見学中、砂絵内で争う人影を目撃する。急行すると大量の血痕を残して被害者は消えていた。困惑する捜査陣をよそに、さらに奇怪な連続殺人が…。赤かぶ検事と行天燎子警部補の名コンビが贈る、渾身の本格ミステリー!

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  • 撮された死角
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    18歳の元ポルノ女優樋口有樹と同棲中の男の腕がアパートから発見された。容疑者の有樹は関西の大物財界人高嶋と電撃婚約する。高嶋の妹から依頼を受けた弁護士の千原は、真相を探るべく探偵朝岡彩子を家政婦として高嶋邸に送り込むが、さらなる犠牲者が…。連続殺人を解く鍵“撮された死角”とは?

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  • 凶器のように愛
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    走行中のトラックから冷凍胎児が落下し、その運転手が殺された。黒い噂のある光陽医科大付属病院長との関連が浮かぶも、彼もまた毒殺死体となって発見される。事件の鍵を握る院長の愛人には完璧なアリバイが…。上高地・京都・東京を舞台に、二重、三重のトリックで描く長編本格推理!

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  • 死者への審判
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    偽医者の男に“診察”と騙され、性行為をされたという美貌の少女。男の弁護に当たる日下文雄には全く勝ち目のない裁判のはずが、突如少女の母が示談に応じ、一件は落着。やがて日下が知った、事件の裏に隠された真相は…(「嘘の壁」より)。熱血弁護士・日下文雄が見据えた、女たちの虚実。

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  • 離婚願望
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    「好きな人がいる」若妻・亜美の突然の告白に法廷は静まり返った。離婚の代償に夫婦がかつて住んでいた洋館を要求する彼女。不審な言動を続ける亜美を張った弁護士の日下文雄は、深夜の異人館で彼女の恐ろしい秘密を見た…(表題作)。愛憎渦巻く離婚訴訟に、熱血弁護士・日下文雄が立つ!

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  • 富士周遊殺人事件
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    京都・清滝トンネル内で幼稚園児の送迎車が消失!誘拐犯は幼稚園を経営する寺の総本山に身代金1億円を要求してきた。その受け渡しを巡り、富士山麓に繰り広げられる壮絶な追跡捜査。黒幕の正体は?送迎車消失のトリックとは?赤かぶ検事と息子・柊正雄判事補の推理行!

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  • 修善寺能面殺人事件
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    京の豪邸で、赤かぶ検事が主と能面を鑑賞していた時である。土蔵で執事が刺殺され、能面七点が消え失せた。だが、土蔵は常に検事の視野にあったのだ。犯人なき殺人!?混乱する捜査陣を翻弄するように、さらに伊豆で第二、第三の殺人が…。

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  • 吉野山千本桜殺人事件
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    修復工事のため水を抜かれた紀伊山地のダム底から、20年前に水没した土蔵が現われた。その中には失踪した町長の死体が!町長は巨額の水没補償金を着服し、芸者と失踪したはずだった。赤かぶ検事が究明に乗り出そうとした矢先、吉野山で芸者の絞殺死体が発見された!

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  • 「縛り首の館」殺人事件―美人探偵 朝岡彩子事件ファイル
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    京都・古美術商の屋根裏部屋の窓に深夜、巨大なてるてる坊主の影が揺れていた。影の正体は首を縛られた主人。が、警察が急行したとき死体は消失し、その後お手伝いたちも姿を消す。館の怪はどこまで続くのか?探偵・朝岡彩子は、お手伝いを装い潜入した!

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  • 闇からの脅迫者―美人探偵 朝岡彩子事件ファイル
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    私立探偵・朝岡彩子が依頼された、資産家の娘の素行調査。深夜、超望遠レンズで娘の邸を監視していると、黒い人影が娘を襲った!そして同時に彩子も頭部を殴打されて昏倒。危うし二人の運命は?(「『裏窓』殺人事件」より) 意表を衝くトリックと大胆な展開で魅了する傑作推理集!

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  • 悪魔のファインダー―美人探偵 朝岡彩子事件ファイル
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    私立探偵・朝岡彩子の住むマンションから男が墜落した。路上の死体は通りかかったカメラマンが撮影するが、その直後、死体は消え、9階の彩子の部屋に全身を骨折した記憶喪失の男が訪ねてくる。墜落した男は彼なのか、それとも…。奇怪な事件に隠された凶悪な陰謀とは?

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  • 金沢歴史の殺人
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    女流カメラマン・千沙が古都金沢を撮った初写真集の出版直前、相次いで事件が起こった。編集部長が射殺、そして千沙の姉が事故死する。千沙の写真が原因か?十津川警部が派遣した西本刑事は彼女のためにある妙手を思いつくが…。円熟の筆で金沢を旅情豊かに描く傑作推理!

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  • 危険な関係
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    〈殺してしまいたい〉と男は思った。女は何も疑っていないし、二人のつながりを知る者もいない。好都合だ。だが、思いもよらぬ陥穽が男を待ち受けていた…。埋めがたい男と女の思惑が、意外な結末を生む。15の“危険な関係”を名手が描く本格推理の傑作集。

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  • 殺人がいっぱい
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    漫画家志望の大男・大日向陽は、元ソープランド嬢を殺した犯人を追っていた。ついに見つけた最重要容疑者は暴力団組長。だが、その娘撫子から大金を借りている弱味のある陽は、真相解明と借金問題を同時に解決すべく行動開始。ところが、なぜか奇妙な殺人事件が続発し…。意表を衝く“一話一殺”の痛快長編ユーモア推理の傑作!

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  • その夜の三人
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    3年半の刑期を了えた柴山は、強奪した金を埋めた雑木林へ向かった。だが、そこには中学校が新設され、埋めた場所には警備員室が建てられていた。数日後、その中学の校庭に、机を並べて拵えた「9」の文字が忽然と現われた。その机にはなぜか「怨」の鏡文字が彫られていた。誰が何の目的で!?そしてついに殺人事件が…。巧妙なトリックと手法で読者に挑戦する、本格推理の意欲作!

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  • 120秒の死角
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    アイドル歌手・幡木すすむが、二千万人が見ていたテレビの生放送中、爆殺された。犯人は密室となっている証明室から「Cポイント」という謎の言葉を残して消えた。ドル箱スターを失った赤根プロの女社長が自ら調査に乗り出した矢先、もう一人の所属スター大迫裕志が浜名湖のホテルで爆死した。今度も密室での犯行だった。空白の120秒間に何があったのか? 著者会心の長編本格推理。

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  • 5秒間の空白
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    一台の車と三人の人間が瞬間消失!?――金策に出かけたまま失踪した父親の足跡を追う雅彦は、やがて迷宮入りした二十年前の現金強奪事件にぶち当たった。ニ転、三転する謎!果たして事件の真相は?本格推理の骨格と、瑞々しい青春の息吹、著者会心の傑作ミステリー。

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  • 悪の原生林
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    金も夢もない退屈な人生に飽きた男は猟銃を手に銀行に押し入った。だが逃走途中を若い女に目撃され、口封じのために強姦。これが地獄の幕開けとなった。さらなる口封じのために殺人、また殺人。そして女たちとの骨肉の愛欲生活…。男は破滅に向かって走りつづける!

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  • 魔の夜
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    人妻の加代子は猛吹雪の夜、難を逃れた山小屋で毛利という青年と体を重ねた。その翌日、毛利が殺人事件の容疑者となる。犯行はあの晩…。加代子は彼のアリバイを証明するのか?(表題作) 功みな構成と見事などんでん返しが光る傑作推理集!

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  • 羅生門殺人旅情
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    京都の旅荘で有名カメラマンが刺殺され、傍らに芥川龍之介の『羅生門』と〈羅生門蔓〉の栞が残されていた。果たしてこれは何を意味するのか?このツアーを企画した夏木梨香は、姉の香奈を通して警察庁の小早川警視正に助けを求めた。だが解決の糸口が見つけられぬまま、伊豆の蓮台寺で第二の殺人事件が起こった…。

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  • 美女の奸計
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    銀座の酒場で上司に酔わされ、三度も凌辱された処女。このままではおかない…復讐の鬼と化した女が仕掛けた罠とは!?男女の愛と憎しみ、金銭への異常な執着…。欺され傷ついた女たちの心に芽生える恐るべき奸計を赤裸々に描く、著者会心の推理傑作集!

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  • 魔性の女たち
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    「己の出世は妻の内助の功があったればこそ、だが妻の正体は超ド級の悪女だ」…作家である私の元に届いた読者からの手紙。興味を覚え連絡を取ると、彼はすでに自殺していた!――女の内面に蠢く“魔性”を描くミステリー短編集。

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  • 呪われた寝室(ベッド)
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    派手好きで勝気な次子は、甲斐性なしの夫を殺して巨額の保険金を手にする計画を立て、ある夜、酒場で知り合った純情な青年に、自らの肉体を餌に夫殺しを囁いた。ところが…!? 完全犯罪をうち崩す、ほんの小さな手掛かり。昭和30年代の世相色濃く描き出すミステリー短編集。

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  • 蜜の味の復讐
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    毛皮宝飾店のショーケースから、5万ドルのエメラルドが忽然と消えた。最後に触れたのは京子、だが間もなく同僚の美代子のバッグから、中身のない小函が見つかり、嫌疑は美代子にかかった…。ところが、エメラルドの謎は香港に? 果たして真犯人は誰なのか!

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  • 華麗なる復讐
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    東亜銀行に勤める六浦春子は、野田壮吉と名乗る為替手形の受取人に、巨額の現金を支払った。だが翌日、それが巧妙な詐欺だと判明し、呵責を感じた春子は、自分だけが知っている手掛かりをもとに調査を開始した。やがて、終戦直後の忌まわしい殺人事件が浮上した…!

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  • 妻たちの魔刻
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    静かな午後が一瞬にして魔刻と変わる――! 同じ団地の友人宅でお茶をして戻った寿子は、運悪く強盗と鉢合わせ、凌辱された上、あり金すべてを奪われた。夫に知られるのを恐れるあまり、悪徳金融から金を借りてしまった寿子は、やがて快楽の泥沼へと堕ちていくのだった…。

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  • 背中から撃たれるな
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    美貌の依頼人は弁護士・日下文雄のかつての想い人だった。彼が即座に訴訟に踏みきるも、そこには思わぬ罠が張りめぐらされていた…!土地売買、離婚問題、手形詐欺…色と欲が絡んだ複雑怪奇な案件。気鋭の弁護士・日下文雄が裁判に挑む、傑作推理集!

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  • 逆転法廷
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    絶滅したかと思われたペストが突如発生!院内にペスト菌をばらまいたとされる被告人は医師・浜谷。無実を訴える彼の弁護人は若き日下文雄。なぜ浜谷だけが予防接種をし、自宅にペスト菌の培養液を置いていたのか?逆転また逆転の末に顕われる真犯人とは!?

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  • 裁かれる判事
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    簡易裁判所判事・本郷が、駅ですれ違った女は審理中の刑事被告人・明子だった。彼女は客のダイヤの指輪を盗み、弁償を請求されていた。病母と幼児を抱えた美しい薄幸の女に同情心が湧いたその瞬間、彼は恐るべき罠に墜ちてしまう…。表題作を含む、法廷推理傑作集!

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  • 汚れた警官 頂上を潰せ
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    新宿歌舞伎町の雑踏で白昼堂々、警視庁の諏訪刑事がヤクザに刺殺された。上層部は殉職と処理するが、同期の伊吹刑事だけは疑惑を抱いた。諏訪は、暴力団と癒着している警察内部の裏組織について決定的な情報を入手していた。それは警察上層部の腐敗を示す証拠だった。諏訪殺しは裏組織の報復か?さらに情報提供者が行方不明に…。警察内部の巨悪と闘う熱血刑事たちの活躍!

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  • 「平将門」殺人事件
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    アルプス製薬霞ヶ浦工場建設に関わった人間が五人、立て続けに死んでいる――事故死した父の葬儀の席で奇妙な噂を耳にした三橋は、一人真相を探り始めた。やがて浮かび上がるアルプス製薬の黒い過去、そして平将門の祟り伝説…。十世紀初め、朝廷に抗して関東を支配し、非業の死を遂げた英雄の怨霊が、現代の殺人事件に交錯する!? 伝奇推理の快作!

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  • 平家物語殺人事件
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    「俊寛の怨霊が現代にも災いする!」。奇怪な事件は、新聞記者・諏訪のもとに俊寛の怨霊伝説のそんな情報が持ち込まれた時から始まった。俊寛――「平家物語」に出てくる僧で、鹿ヶ谷事件に絡んで鬼界ヶ島に流され、一人だけ赦免されずに島に取り残された悲劇の主人公である。情報主が殺され、次いで諏訪のフィアンセと女優が原因不明の出血死を遂げた。諏訪は流刑死した俊寛と、その伝説の地を探り始めた。そこで諏訪がつかんだのは、現代の政界を巻き込む恐ろしい陰謀であった!

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  • 殺人集中治療室
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    新人看護婦の高山瑠美子は、女子大生の解剖結果に疑問を抱いた。警察は「妊娠を苦にしての服毒自殺」として処理したのだが、胃液の中の青酸濃度が低すぎることに着目した瑠美子は、他殺の線もあるのではないかと疑ったのだ。瑠美子は単身捜査を始めるが、自殺とされた現場はドア・チェーンの掛かった完全な密室で外部からの出入りは不可能だった…(「勘違い」より)。医師でもある著者が専門知識を駆使して挑む難事件の数々。看護婦瑠美子の推理が冴える!

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  • 影の時間
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    若狭湾に面した月浜原子力発電所が、武装した男たちに占拠され、さらに核燃料を積んだ昇運丸がシー・ジャックされた。未曾有の事態に直面した政府は、打開策を見出せないまま苦悩を深めていた。そんな折、京洛大学助教授の門馬はクメール人留学生から2通の親書を手渡された。そこには驚くべき内容が!

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  • さまよえる湖の伝説
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    大谷シルクロード探検隊――明治末期、研究踏査のため同地に派遣された探検隊である。ひょんなことから隊員の手記を入手した大学教授・古賀はそこで、楼蘭に恐るべき秘密が隠されていたことを知る。そして手記の存在が明らかになるや、時代を超えた魔手が古賀を狙い始めた!

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  • 暴露(スクープ)
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    警察や新聞に妻殺しの疑いをかけられた男。不利な証拠が続出するなか、ある地方ブロック紙記者だけが無罪の可能性を求めて取材を開始、やがて男の日記から意外な事実が…。特ダネ戦争に奔走する警察回り記者の活躍を描く本格推理!

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  • 密室(エレベーター)20秒の謎
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    エレベーターで縊死した恋人の謎を探るため、現場となった富士山麓のリゾートマンションでアルバイトを始めた鮎子。すると今度は、住人男性が同じエレベーターで刺殺される事件が起きた。同乗者のいないエレベーター、しかも11階から1階へ直行するわずか20秒の間に、誰がどうやって殺したのか?本格推理の傑作。

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  • 笛の鳴る闇
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    奥秩父の山荘地下室。そこは不可解な殺人現場だった。完全密室であり、しかも青いペンキの海の中央に絞殺死体はあったが、犯人の足跡はまるでなかった…。偶然、居合わせた退職刑事とその娘麻矢が駆けつけたが、麻矢の注意を引いたのは、この地に伝わる平将門伝説と事件の関わりを暗示する被害者のメモだった。二転、三転する暗号の謎、将門伝説との関わりとは?

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  • 偶然の女
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    もはや偶然とは思えなかった。ひと月半ほどの間に、五回も同じ女と出くわしたのだ。偶然でないとしたら、何だろう。そうだ、あの女が復讐しているのだ…。男には思い当たる所があった。一夜、もてあそんで捨てた女・奈美の顔が思い浮かんできた。男の体に悪寒が走った。やがて奈美は男の自宅にやって来た…。過去のたった一度の過ちが平穏な生活を脅かす恐怖を描いた表題作のほか、いずれも人間心理の綾を巧みな筆致で描いた全7編の上質ミステリー集。

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  • 悪党の凱歌
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    「何するの!誰か来て!」…突如豹変した女性客に婦人服売場課長の久保は絶句した。強く請われて試着室に入った途端、自らスリップ姿になり悲鳴を上げたのだ。白昼夢のようなこの事件こそ、人員二割削減の特命を受けた人事課長の卑劣な罠だった…!デパート業界に蠢く悪党たちの生態を赤裸々に描き出す、傑作企業サスペンス集!

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  • 悪党志願
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    高校時代、欲望のままに無我夢中で行きずりの女を強姦してしまった大島雄介。5年後、ある大手デパートの入社試験を受けた。結果は散々だったが、翌日デパートの美しき教育課長の訪問を受けて愕然とした。彼女こそ、かつて雄介が犯した女だったのだ!だが、なぜか彼女は裏から手を回して、雄介を入社させた。これが雄介の“悪党志願”の始まりだった!

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  • 警視庁国際特捜刑事〈冷面殺手(チャイニーズ・キラー)〉
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    歌舞伎町の秘密カジノで台湾マフィアの幹部が狙撃された。犯人は冷面殺手――香港の殺し屋・呂(ルウ)と判明。台湾VS香港抗争の幕明けに、TATF(東京アジア特捜隊)隊長の松倉は両者の“手打ち”を画策するが、新宿に新たな銃声と鮮血が…!

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  • 裁きの日――怒りの巨樹
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    「助けてくれ。彼らが目覚めようとしている」植物学者・入野から恋人ルナへの電話はそこで途切れた。彼は九州南方の亜久島で古代杉の突然変異を調査している。“彼ら”とは何者か?島に向かったルナは、樹齢四千年の「神代杉」に辿りつくが、その時大地が揺らぎ、彼女は信じがたい光景を目にする…!植物と人間を巡るSFサスペンスの傑作。

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  • 毒殺連鎖 春の旅・志摩からの殺人
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    二日たて続けに、東海道新幹線上り列車内で毒殺事件が発生した。二人の被害者は共に早春・三重県志摩ツアーの参加者だった。名探偵・浦上伸介も事件解明に乗り出すが、浮上した有力容疑者には完璧な二重アリバイが…。不可解な連続殺人の結末は?

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  • 冬の旅 飛騨路の殺人――山峡の死角
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    突発的な人違い殺人か?岐阜県下呂温泉で女性客が殺された。ひと月後、同地で新たな殺人事件が発生、今度は周到な計画殺人と思われた。二つの事件は同一犯によるものと推定され、名探偵・浦上伸介は有力容疑者を割り出すが、彼には鉄壁なアリバイが…!

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  • 霧の旅 唐津の殺人
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    江の島の高級マンションで、会社社長・村野が刺殺された。現場から逃走した愛人は一週間後、九州・唐津で惨殺体に。取材を開始したルポライター浦上伸介は、村野のもう一人の愛人・千景に強い疑惑を抱く。だが、彼女には“究極の不在証明”があった!

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  • 西の旅・長崎の殺人
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    長崎の一流ホテルで若い男が殺された。浦上伸介は事件を取材するうち、被害者が長崎駅近くのホテルで女を殺したらしいという情報を得、その線を追うことが男を殺した犯人に辿り着く早道と調べを進めた。だが、該当する殺人事件は皆無。果たして被害者は誰を殺し、誰に殺されたのか…!?アリバイ崩しの名手が放つ傑作本格推理小説。

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  • 北の旅・殺意の雫石
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    岩手県雫石川の河畔で横浜在住の藤本昌代の死体が発見された。そして後日、四国徳島の吉野川でも女性の死体が発見された。ともに現場には薬物混入のワインボトルとダイイングメッセージが遺されていた。この一致に、岩手・徳島の両捜査本部は色めきたった。やがて容疑者に昌代の愛人・牧内が浮かび上がったが、検死の結果、二件の殺人は〈同日同時刻〉の犯行と証明された!

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  • 虚空の時差
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    名古屋行き“ひかり87号”の車中で出版社の校正係の女性が毒殺された。捜査員は、トラベルライターとその知人を容疑者と断定。しかし同日同時刻、ライターは熊本に、その知人は新大阪発の新幹線で博多に向かっていた。東京―名古屋間をノンストップで走る新幹線での殺人は、二人には不可能に思われたが…

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  • 復讐航路
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    横浜を出航し、二週間余をかけ沖縄、マニラ、香港を回る豪華客船へいあん丸の旅。この贅沢なツアーに講演者として同船した作家・中小路は、寄港地沖縄でツアー客の一人が何者かに襲われる事件に遭遇。犯人は同船者と睨んだ中小路は、密かに捜査を開始した。やがて乗客たちの意外な過去が次々と明らかになり、ついに殺人事件が発生した…!

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  • 暴力伝説
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    タイ奥地、黄金の三角地帯に位置するサッタ村で住民が大虐殺された。生き残った娘の訴えに、暴力と破壊の戦士・土岐雷介は虐殺集団を追う。現場に残された奇妙なメダル、その先に米軍と日本を結ぶ麻薬ルートが浮かんだ!

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  • 横浜港殺人事件
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    横浜港に娼婦の溺死体が浮かび、神戸では船員の若妻が惨殺された。脈略なしと思われた二つの事件だったが、一人の容疑者が現われた。しかし男は若妻殺害時間、紀伊水道航行中の船上にいた…。

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  • 処刑警視
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    過激な捜査で畏れられる警視庁歌舞伎町分室の村木警視。ゴシップ誌の編集長殺害事件の翌日、美貌のホステスが無残に射殺され、二つの殺人に繋がりがあると踏んだ村木は、見えない敵を挑発する作戦に出た。だが、それを嘲笑うかのように第三の殺人が! 巨大歓楽街の闇に、村木はひとり挑みかかった――。

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  • 首相官邸の女
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    証券マンの恋人が不審死。その背後に大物代議士のインサイダー取引疑惑が隠されていることを嗅ぎつけた証券会社専務秘書の真知子は、同じ派閥の代議士・海音寺の私設秘書に転身。孤独な追及を始めた。はたして死の真相、そして政界伏魔殿の内幕とは?迫真の政界サスペンス!

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  • 顔のない刑事
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    1~12巻565~701円 (税込)
    全裸のまま奥多摩渓谷で殺された女性は、日付つきのメモを遺していた。一番最後の日付には二重丸が付いており、「デカの香月はハンサムでダンディ…」と書かれていた。香月は北多摩署のデカ長。彼に疑いがかかったのも無理はない。香月は自らの潔癖を証明するため、警察手帳を返上し、警察官の身分を消して単独捜査を開始した! 複雑な糸を解きほぐしていくと、現われ出たのは意外な容疑者であった…。

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  • 性悪
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    死んだ女の着衣を、男は鋏を使って切り裂いた。全裸の女の内股が、生きているようにおののいた。――色と欲に引きずられ、修羅の道行く男と女の凄まじき姿!

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  • 暴犬(あばれデカ)
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    左の眉から頬骨にかけての赤黒い痣。極道はこの痣から「ブチ犬」と呼んで恐れた。男の名は冬井礼二。マル暴担当の凄腕刑事である。ある日、彼は麻布署の女刑事から呼び出された。彼女は冬井のせいで殉職した警部補の娘だった。ゴルフ会員権を巡る10億円の回収と、拳銃不法所持の内偵を依頼されたのだが……。クールで優しく、孤独な一匹狼が吼える――。ハードボイルドの傑作!

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  • 怒りの海峡
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    「ただちに停船しないと爆破する」――千三百人を乗せ津軽海峡中央部に達した津軽丸に脅迫電話が入った。だが海峡は台風による大時化で荒れ狂い、停船は即、転覆を意味する。果たして犯人の要求は何か!?津軽丸の命運は!?青函連絡船へのレクイエムとして贈る著者渾身の力作サスペンス!

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  • 踊り子の謎 天城峠殺人交差
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    伊豆下田で女性の絞殺体が見つかった。行方不明の姉・麗子か…動揺する京塚かほり。別人と分かり安堵するも束の間、麗子は旧天城トンネルで死体となって発見された。そして現場には、麗子の殺人の瞬間を写したカメラが残されていた!

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  • 詩人の恋 信州殺人事件
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    カラマツの幹を抱き、若葉を口に咥えた奇妙な死体。被害者の恋人あゆみは、かつて好きだった男が北原白秋の名詩『落葉松』をいつも口ずさんでいたことを思い、愕然とした。彼が殺したのか? 直後、男もまた白馬山麓で殺された! 名手が贈る本格ミステリー。

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  • 一七七文字の殺人
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    大手製薬会社の御曹司が何者かに撲殺された。捜査が難航する中、一通の不可解な手紙が警察に届いた。〈天地子我〉4つの漢字で綴られた177文字の暗号に、真犯人が明かされているらしい。だが、差出人が特定された矢先、その人物も何者かに殺害された! 暗号推理の傑作。

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  • 眼のない人形たち
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    “あの人はエイズです”──平凡な主婦・啓子はマンション内に配られた悪質な中傷ビラに,精神的に追いつめられていた。身に覚えのないことだが,啓子を見る住人の眼は噂とともに冷たく変貌し,やがて,ビラを配っていた犯人の後ろ姿を見たと言うガードマンの墜死から,事件はもう一つ別の凶悪な相を見せ始めた。一見,単純な中傷ビラと思われたその背後の恐るべき真相と連続殺人の謎……。息づまるサスペンスと意表を衝くどんでん返し!

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  • 快楽殺人
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    快楽殺人とは、殺人で快感を得ようとする異常性欲の一種である――首筋に蝶のような形の傷を残し、絞殺された女。死体からコカインが検出され、医学部出の刑事霧旗は快楽殺人を疑い始めた。直後、同じ傷跡をつけた第二、第三の死体が…。果たして恐るべき殺人鬼の正体は?

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  • 凍りついたメス
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    医学部を中退し警視庁刑事に転進した霧旗は、身元の割れぬ他殺体に手を焼いていた。身元特定のため復顔術を施した死体は美しい女だったが、腹部に手術痕がある。それだけが頼りの捜査であった。数日後、彼のもとに恐喝事件が持ち込まれた。美人の患者が医療事故による補償を求め、病院の医師をゆすったのだ。その患者に会った霧旗は驚愕した。なんと女は復顔写真と瓜二つの顔をしており、おまけに腹には手術痕を持っていたのだ…。

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