学術・語学 - 政治作品一覧

  • 保守思想のための39章
    3.7
    バブル崩壊と冷戦の終焉から十年すぎた。しかし今なお、経済の立て直しから有事への対処などに至るまで、依然として議論だけが続いている。しかも、その空疎な対立と不毛な論争の蔭で、学級崩壊、官民を問わない不正行為の続出、各種犯罪の増加など、日常の社会そのものは緩慢な自死の過程をたどりつつある。そして、資本主義の挫折と帝国主義の再来、それが世界の大状況となっている。この危機に、私たちはどう臨めばよいのだろうか。単なる郷愁やかたくなな復古ではなく、美徳と良識にもとづいて公共空間を再建するため保守思想の真髄をさぐる。
  • 丸山真男 ――ある時代の肖像
    -
    「進歩」が輝いた戦後の一時代は、丸山真男の時代でもある。「超国家主義者」、「日本ファシズム」批判に始まる論考と発言は、進歩的論壇の流れをつくり、今も広く読者を集める。講和問題や朝鮮戦争、ベトナム反戦や憲法九条、天皇問題などに現われる軌跡をたどり、戦後日本の夢と悔恨をふりかえる。
  • 丸山眞男セレクション
    4.4
    日本政治思想史と政治学の知見をもって戦後思想をリードした丸山眞男。その思考の特徴を示す代表的な論考を集め、丸山再認識への最良のエントランスを提供する。編者による鮮やかな丸山論収載。
  • 漫画で読み解く石橋湛山
    -
    1巻550円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、第55代内閣総理大臣で、東洋経済新報社の社長を務めた石橋湛山の生涯を漫画化した市村章氏の作品です。 第1回 「若き日の湛山」 第2回 「運命を決めた出会い」 第3回 「我が行くべき道は」 第4回 「無知と高慢」 第5回 「ほのかなデモクラシー」 第6回 「繰り返えされる醜態」 第7回 「閉じ込められる民意」 第8回 「行き場のない失望」 第9回 「ムキ出される白い牙」 第10回 「基本は家族にあり」 第11回 「増幅する不安」 第12回 「せまり来る暗雲」 第13回 「論旨堂々、信念を表白」 第14回 「政界への道」 第15回 「決断と選択」 第16回 「四面楚歌の就任」 第17回 「歪められた真実」 第18回 「のしかかる苦難」 第19回 「権力の選択」 第20回 「曲げる意地、曲らぬ信念」 第21回 「逆転とその運命」 第22回 「運命は過酷」 第23回 「イデオロギーは人間に奉仕するもの」 第24回 「その気概、大国を動かす」 第25回 「人間の幸福と平和」
  • 未完の明治維新
    3.5
    明治維新は尊王攘夷と佐幕開国の対立が一転して尊王開国になり、大政奉還の後に王政復古と討幕がやってくるという、激しく揺れ動いた革命だった。そのために維新が成就した後、大久保利通の殖産興業による富国、西郷隆盛の強兵を用いた外征、木戸孝允の憲法政治への移行、板垣退助の民撰議院の設立の四つの目標がせめぎあい、極度に不安定な国家運営を迫られることになった。様々な史料を新しい視点で読みとき、「武士の革命」の意外な実像を描き出す。
  • 未来へのイノベーション
    5.0
    【大反響! 『正義の法』特別講義編第4弾!】 アベノミクス、ついに危険領域へ。 マイナス金利で、政府は“倒産”の危機に! 経済の低迷、国防対策、そしてエネルギー問題―― 現代の閉塞感を突破する、「幸福への選択」を提言。 選挙前のバラまき政治を認めたら、財政赤字が増えるだけ フクシマはもう安全。血税でつくった原発を捨ててはならない 中露が挑発するいま、沖縄から米軍を撤退させてはならない 「マスコミ全体主義」による無責任体制で、 この国が漂流することをくいとめる 目次 まえがき 第1章 救いのメカニズム  1 「根本精神」が抜け落ちている現代社会  2 「正しい見方」を提示してきた幸福実現党  3 国民から一千兆円借金し、増税する政府の“横暴”  4 「バブル潰し」の責任は政府とマスコミにある  5 「資本主義の精神」を取り戻せ  6 この世とあの世を貫く「救いのメカニズム」 第2章 未来へのイノベーション  1 未来事業モデルとしての幸福の科学  2 “危険領域”に入ったアベノミクス  3 今は「真っ当な経済観念」が必要  4 安倍政権のチグハグな政策  5 「原発反対」論者の無責任さ  6 「イノベーションの王道」とは何か あとがき
  • 向こう岸から
    -
    思想の「聖化」に反対し、生身の人間の側に立ち続け、人民の大衆への変貌をいち早く洞察した亡命ロシア人。19世紀革命の時代に稀な思索の人が、敗者の側からフランス1848年を考察する主著。
  • 元・京大政治学教授 高坂正堯なら、現代政治をどうみるか
    -
    【公開霊言】 没後20年の節目に、霊界からメッセージ 2020年代に“第三次世界大戦”勃発!? 中国は、台湾と沖縄を5年以内に占領!? この現実から、目を背けてはいけない。 歴代自民党のブレーンやテレビで活躍した保守の論客が、 リアリズムの視点から日本の危機と近未来を予測。 オバマの広島演説で核のない世界になる? 沖縄から米軍を撤退させれば平和になる? 平和憲法を護れば、日本は攻撃されない? 国際政治のリアリズムからみれば、 すべては“危険な幻想”にすぎない。 ■■ 高坂正堯の人物紹介 ■■ 1934~1996年。政治学者。京都府生まれ。京都大学法学部を卒業後、同大学の助手、助教授を経て、1971年、教授に就任。1963年に発表した「現実主義者の平和論」で具体的な平和構想を提示し、現実主義のオピニオンリーダーの地位を確立する。また、大平内閣時に発足した「総合安全保障研究グループ」の幹事や、中曽根首相の私的諮問機関「平和問題研究会」の座長などを務め、自民党政権のブレーンとしても活躍した。主な著書に『海洋国家日本の構想』『国際政治』などがある。 ◇◇ 霊言・守護霊霊言とは ◇◇ 「霊言現象」とは、あの世の霊存在の言葉を語り下ろす現象のことをいう。これは高度な悟りを開いた者に特有のものであり、「霊媒現象」(トランス状態になって意識を失い、霊が一方的にしゃべる現象)とは異なる。外国人霊の霊言の場合には、霊言現象を行う者の言語中枢から、必要な言葉を選び出し、日本語で語ることも可能である。 また、人間の魂は原則として六人のグループからなり、あの世に残っている「魂のきょうだい」の一人が守護霊を務めている。つまり、守護霊は、実は自分自身の魂の一部である。したがって、「守護霊の霊言」とは、いわば本人の潜在意識にアクセスしたものであり、その内容は、その人が潜在意識で考えていること(本心)と考えてよい。
  • 「靖国神社」問答
    -
    戦後70年に歴史を正視するための必読書。 《2015年の靖国神社の春の大祭には安倍晋三が真榊を供え、二名の女性閣僚が公式に参拝し、国会議員も大挙参拝し、防衛大学の学生約200名も参拝し、靖国神社も風物詩化したみたいになってきました。つまり靖国神社そのものの存在理由について、誰もが問題にしなくなってきました。それにつれて靖国神社に参拝するということは、どういう意味があるのかを考えなくなってきたようです。》(「文庫化によせて」より)  戦後70年を迎える2015年、政府は安保法案成立に突進している。社会は右傾化し、総理の靖国参拝に異を唱える人も少なくなりつつある。しかし、かつて小泉総理の靖国神社参拝が賛否両論を起こした理由も、現在の安倍総理の参拝を中国や韓国が非難する理由も、その背景にある歴史的事実を冷静に見つめなければ理解できないだろうと著者は言う。 『ボクラ少国民』など少国民シリーズで、戦時下の教育の実態を明らかにしてきた著者が、膨大な資料から靖国神社とは何かを一問一答形式で紐解く。戦後70年に歴史を正視し、問題の本質を理解するための必読書。
  • 優位戦思考に学ぶ 大東亜戦争「失敗の本質」
    4.0
    1巻1,400円 (税込)
    大東亜戦争における日本の「失敗の本質」とは何か? それは、「戦争設計のなさ(政治的に何を勝利とするかが不分明)」と、「軍略(軍)と政略(政府)の連携不備」、「実働主体たる陸海軍の協同体制の不備」等々に原因を求めることができるが、それでも「愚かな戦争」という既成概念からは見えてこない、「優位戦思考」による戦局転回の機会はあった。「戦争目的(自存自衛、東亜の白人列強からの解放)」を達するために為すべきこと、できうることは何だったか。「優位戦思考」から分析すれば、日本の意志を戦後の国際秩序に反映させる「講和」は勝ち得たのではないか。「優位」な状況を活かせなかったとすれば、私たちの弱点や短所は何か。これらの問いかけこそが、未来の日本を切り拓く戦後の私たちに必要な教訓ではないか。独創的な発想による慧眼の士である日下公人氏と、氏に「知的刺激に満ちた時間だった」と言わしめた気鋭の論客による白熱の談議。

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  • 読めばすっきり!よくわかる日本外交史 弥生時代から21世紀まで
    3.3
    民意を重視するか、それとも、民意に反してでも国益を第一に考えるか。民意と国益のどちらを重視するかで、その後の国の進む道が変わってしまうのが外交政策といえる。日本の執政者たちは、その時代時代で民意と国益の間で揺れ動いてきた。民意に流され、大失態を演じたこともあるが、民意に惑わされず、しっかりと国益を守る決断をくだしたことも数多い。はたして先人たちは国益を守るために、どのように行動してきたのか。中国、韓国、ロシアとの領土問題や曲がり角に来ている日米同盟など、いま日本が抱える外交問題の本質が、通史で外交史を読むことできっと見えてくる! 日本外交のすべてがすっきりわかる歴史読本。
  • 四権分立の研究:教育権の独立
    -
    1巻990円 (税込)
    1969年に池田SGI会長が提唱した「立法、司法、行政の三権から教育権を独立させる構想『四権分立』」に関する研究。教育権に関する過去の諸説や外国との比較をふまえ、地方・国・国際レベルの教育行政の独立性を検討。「教育権の独立」の可能性について多角的に論じ、「四権分立」実現への理論的方向性を示す。【※本作品はブラウザビューアで閲覧すると表組みのレイアウトが崩れて表示されることがあります。予めご了承下さい。】
  • 四大公害病 水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市公害
    -
    四大公害病とは、水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市公害を指す。工場廃液、煤煙などにより痙攣、激痛、発作など厳しい障害をもたらした。当初、企業は工場との関係を否定。だが医師・研究者らが原因を究明し、1960年代末以降、患者が各地で提訴。70年代半ばまでに次々と勝利した。本書は高度成長の「影」である公害病の全貌を明らかにする。同時に、21世紀の今なお続く“認定”をめぐる国と被害者間との訴訟・齟齬も追う。
  • 立法学
    -
    1巻2,310円 (税込)
    法律の立法前の検討過程から国会における立法過程・制定過程、成立した法の公布・施行まで、立法の過程で必要となる知識や技術・手続事項を解説。立法学の基本書!

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  • リヴァイアサン1
    4.3
    ホッブズは「万人の万人に対する闘争状態」こそ、人間の自然状態だと定義する。なぜそうなのか。この逆説をどう解消すれば平和が実現するのか。社会契約による主権国家の成立を理論づけた本書の第一部は、国家を構成する個々の人間を、その本性から考察する。近代国家論の原点であり、近代政治哲学の出発点である本書は、のちのスピノザ、ロック、ルソーだけでなく、現代ではハンナ・アーレントにも影響を与えた。(全2巻)。
  • 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて
    4.3
    日中・日韓関係を極端に悪化させる歴史認識問題。なぜ過去をめぐる認識に違いが生じるのか、一致させることはできないのか。本書では、韓国併合、満洲事変から、東京裁判、日韓基本条約と日中国交正常化、慰安婦問題に至るまで、歴史的事実が歴史認識問題に転化する経緯、背景を具体的に検証。あわせて、英仏など欧米諸国が果たしていない植民地支配責任を提起し、日本の取り組みが先駆となることを指摘する。
  • 歴史を人生の武器にする
    3.6
    反日を国是とする中韓、朝日新聞の「慰安婦報道」、そして官僚に支配される日本政治……。いま起きている事象はすべて「いま」だけの問題ではない。私たちが 肝に銘ずべきは、歴史の「流れ」を捉え、史料に残らない常識を復元していくことなのだ──稀代の歴史作家が過去と現在を縦横に行き来し、歴史を見るツボを伝授するととともに、日本人の本質を鋭く衝く。歴史眼を磨けば、世の中こう見える!  第一章「歴史を疑うことから始めよう」 第二章「日本人が気づいていない日本の精神文化」 第三章「歴史の裏側からよみがえる人物伝」 第四章「官僚支配と大本営発表の愚かなる政治史」 第五章「自然に恵まれ、翻弄されてきた国」 第六章「外交史に見る「隠された真実」
  • 未来に向けての教育改革論。 笑える子ども。
    4.0
    日本が誇る識者たちによる貴重で分かりやすい公開セミナーが待望の書籍化! 子どもたちのための真の教育とは? 教育に携わる5氏が語った日本教育界の現状! 未来に向けての教育革命論! 【著者】 陰山英男(立命館大学 教育開発推進機構 教授) 川勝平太(静岡文化芸術大学 学長) 小山泰生(NPO法人 子ども環境文化研究所 理事長) 藤原和博(前・東京都杉並区立和田中学校 校長) 米澤明憲(コンピューター科学者/東京大学 教授) 【CONTENTS】 ●第一章 いじめの話、自殺の話 ●第二章 教育政策、このままでいいの? ●第三章 失敗しないと大人になれない ●第四章 学校だけに期待するな

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